シラバス Syllabus

授業名 Seminar I(春)
Course Title Seminar I(春)
担当教員 Instructor Name 矢野 厚登(Hiroto Yano)
コード Couse Code TAP145_G22N
授業形態 Class Type 演習 Practicum
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 演習科目400系 / Case Writing & Seminar
学位 Degree MSc in Tax & Accountancy
開講情報 Terms / Location 2022 GSM Nagoya Spring

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

 本科目を学ぶ学生は、税理士をめざす者あるいは会計業界に携わる者として、高い倫理観を保持するとともに、日本の企業に貢献するリーダーとなる能力を有する。

授業の目的(意義) / Importance of this course

税理士の税法科目免除は、租税法に関する修士論文の提出が最大の課題となります。TAXアカウンタントプログラムの要となる科目です。
Submitting a master’s thesis on tax law is the most important concern in meeting the requirements of “tax laws exemption program” for the CTA examination.

到達目標 / Achievement Goal

法律家としての税理士が社会から求められています。簿記会計ができるからといっても差別化要因にはなり得ません。会社法、民法、不動産法の知識も問われています。まさに、法曹隣接職なのです。リーガルマインドをもった税理士、法律家としての税理士の育成が社会から要請されています。通達によらずに、法律条文を自ら解釈して,主張ができる税理士の育成をめざします。租税裁判でも納税者勝訴のためには、租税法に詳しい弁護士と税理士に依頼したときにのみ勝利できるのです。税理士の隣接法曹としての力量を高め、通達に強い税理士ではなく、租税法に強い税理士の育成が本セミナーの目標です。そのために、判例研究をベースとしたゼミ運営を行います。
学修目標(Learning Goals)は、LG-1(批判的思考力)、LG-2(多様性)、LG-3(論理的思考力)、LG-4(効果的なコミュニケーション)、LG-8(税法理解力)である。積極的に討論に参加する姿勢が求められます。

The advent of a tax accountant as a legal advisor has been highly anticipated in the business world. Bookkeeping skills do not always differentiate a corporate lawyer from his or her competitors. The knowledge of Corporate Law, Civil Law, Bankruptcy Law and Real Estate Law are almost always required to be competitive. The knowledge required to be a tax accountant has much in common with those in the judicial field.
It is now expected that a tax accountant will have legal knowledge, so he or she can serve as a legal advisor to the company.
This lecture aims to raise such a tax accountant, one who can make his or her points by understanding the original legal texts by himself or herself, not by reading official notices given by the authorities
An understanding of how to read legal texts makes it possible for lawyers and tax accountants to work together in tax-related cases, allowing taxpayers who hire both to win their cases in court.
Therefore, this course is based on judicial case studies.
The goal of this course is LG - 1 (critical thinking), LG - 2 (diversity awareness), LG -3(ethical decision making), LG - 4 (effective communication), LG - 8 (Tax accounting consulting skills).

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG8 Tax Accounting Consulting Skills (MSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

本講義は、判例研究を主としたケースメソッドにより実施します。
事件の概要、判決の理論的背景、判決が与えた実務への影響等の研究を通じて、生きた具体的な法である判例理論を修得し実践力を培う教育手法です。受講生間のディスカッションおよびロールプレイ等、受講者を主体とした学修体験「Participant Centered Learning」により、知識の修得に加え受講生の実務家としての世界観・視野を広げることを目標とします。

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 0 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 100 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

予め修士論文のテーマをイメージしてゼミに参加のこと。
また、新入生は、入学前に租税判例百選から、1問自分が判例研究をしたいケースをじっくりと選んで、第1回ゼミに臨んで下さい。
判例研究は、まず、サブレポーターが、判例を要約してパワーポイントにて10分間程度で裁判の概要を分かりやすくプレゼンテーションをします。
判例研究発表者は、①充分な先行業績に関する資料収集を行い、先行業績と生の判例を読み込んで、判例批評(判例研究)を行います。そして、サブレポーターは、判例研究者への鋭い質問の口火を切ってもらいます。
ゼミでは、コーディネーター(司会役)を決めます。コーディネーターは全員がもれなく発言するように、気配りをして当てていきます。さらに、タイムキーパーを決めます。発表者は20分くらいで発表をおこないます。レポーターは研究レポートを読むだけでは発表時間が足らなくなるので、強調部分をゴジック体にしておくなど、聞いているメンバーをに学問的刺激を与える発表、効果的プレゼンテーションに務めて下さい。
タイムキーパーは時計をみて時間内にプレゼンが終了するように時間管理をする係です。

ゼミでの研究発表の準備をしっかりと行って下さい。
1月末には、ゼミ生全員が判例研究論文・研究論文・修士論文を提出し、ゼミ論集に論文掲載をしますので、その準備も怠りなくして下さい。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

オリエンテーション時に発表

第2日(Day2)

オリエンテーション時に発表

第3日(Day3)



第4日(Day4)



第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 10 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 40 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 50 %
予習レポート Preparation Report 50 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

ゼミの評価は、合格・不合格の2段階です。欠席が多いと不合格になりますので気を付けてください。事務局と良く連絡をとり、業務多忙の場合に公欠も取扱もありますので手続きをお取り下さい。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 金子宏「租税法(第24版)」弘文堂(2021)
  • 中里実・佐藤英明・増井良啓・渋谷雅弘編「租税判例百選(第7版)」有斐閣(2021)978-641-115
  • 中里実・増井良啓「租税法判例六法(第5版)」有斐閣(2021)978-464100151

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

【1】金子宏『租税法 第24版』(弘文堂、2021)
【2】金子宏ほか『ケースブック租税法 第5版』(弘文堂、2019)

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

税理士法第1条に規定される税理士としての在り方を常に自分に問うこと

担当教員のプロフィール About the Instructor 

昭和62年京都大学法学部卒
昭和62年日本債券信用銀行(現あおぞら銀行) 入社
平成 4年監査法人トーマツ 入社
平成 9年ブレインパートナー/矢野会計事務所設
令和2年MAC&BPミッドランド税理士法人
令和4年ミッドランド監査法人
平成31年3月京都大学経営管理大学院(MBA)卒業
令和4年京都大学経営管理大学院博士後期課程入学
〔所属団体〕
名古屋税理士会<平成2年登録:第69838>
公認会計士協会東海会<平成8年登録:第13405>
(有)サテライトコンサルティングパートナーズ名古屋(取締役)
総合医業研究会(専務理事)
認定医業経営コンサルタント
〔著書〕
介護保険と病医院経営(ぎょうせい 共著)
介護保険と病医院経営収支(ぎょうせい 共著)
数字に弱い人のための合理的意思決定入門(PHP研究所)
病医院の経営・会計・税務(TKC出版 共著)








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