シラバス Syllabus

授業名 国際経営
Course Title Global Management
担当教員 Instructor Name 三輪 祥宏(Yoshihiro Miwa)
コード Couse Code NUC531_N24A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教養教育科目 / Liberal Arts
学位 Degree BBA
開講情報 Terms / Location 2024 UG Fushimi Term2

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

この授業は、新時代のアジアと世界をつなぐ能力を有し、"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーに求められるグローバルな感性とリテラシーの涵養に向けて、国際的な文脈でビジネスを考えるための基本的なナレッジやスキルの獲得に向けて設計されている。
This course is designed to acquire basic knowledge and skills to think about business in a Global context to cultivate the Global sense and literacies required of "innovative and ethical leaders with the ability to connect Asia and the world in a new era and with a "frontier spirit."

授業の目的(意義) / Importance of this course

経済活動のボーダレス化に伴い、多くの企業にとってビジネスの海外展開、グローバル化は不可避な問題となりつつある。そこでこのコースでは、経営資源のうち「ひと」を中心に、ビジネスの国際的な展開を支える仕組みに注目し、実務的な課題に理論的解説もふまえながら理解を深めていく。それにより、受講生が独自の視座・視野・視点から国際経営に向き合えるようになることを目指していく。
Due to borderless economic activities, overseas expansion and globalization of businesses have become unavoidable problems for many companies. Therefore, in this course, students will focus on the "people" of management resources and the mechanisms that support the international development of business and gain a deeper understanding of practical issues based on theoretical explanations. And we aim to enable students to face global management from their unique perspectives.

到達目標 / Achievement Goal

1.グローバリゼーション、ナショナリズム、および偏狭主義を自分なりに定義でき、 エスノセントリズム、ポリセントリック、ジオセントリックな向き合い方との対比ができるようになる。
2.企業のグローバル化の歴史を概観できる。
3.企業のグローバル化についての賛否両論が要約できる。
4.さまざまなタイプのグローバル組織およびチームについて説明できる。
5.組織/チームがグローバル化する際に用いる手段や仕組みについて説明できる。
6.政治的/法的、経済的、文化的な距離とグローバルビジネスとの関連についてを説明できる。

1. Define globalization, nationalism, and parochialism; and contrast ethnocentric, polycentric, and geocentric attitudes.
2. Describe the history of globalization.
3. Summarize the case for and against globalization.
4. Explain the different types of global organizations and teams.
5. Describe the structures and techniques organizations/teams use as they go global.
6. Explain the relevance of the political/legal, economic, and cultural environments to global business.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG6 Managerial Perspectives (BBA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・国民文化の違いによるダイバシティの基礎知識
・国民文化の違いによるダイバシティへの基本的な対応方法
・企業にグローバル化に向けた基本的な知識
・グローバルコミュニケーションの基本的な考え方
・経営戦略/人事制度/チームマネジメントに関する基礎的な知識

・Basic Knowledge of cultural diversity management
・Basic view for cultural diversity management
・Basic Knowledge of Corporate Globalization
・Basic skills for Global communication
・Basic skills for oversea subsidiary management
・Basic knowledge for Business strategy / Human resource management / Subsidiary management

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 9 産業と技術革新の基盤をつくろう(Industry, Innovation and Infrastructure)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 30 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 65 %
フィールドメソッド Field Method 5 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

・アサインメントは講義実施日の前日(23:59)までにGoogleClassroomに提出のこと。
 特に、初日の課題はボリュームが多いので、早めに着手することをお勧めする。
・目安として1日あたりA4で2-3枚にまとめること(Microsoft Word推奨、PDF可)。
・インターネットからのコピペは必ず引用ルールを守ること。 ※ パクリは犯罪です
・ただし「内職」発覚時は、注意せず0点とするので要注意のこと。
・欠席時のレポートのみの提出も可とする。
・フィードバックは、原則教場で全体に向けて行う。
 個別フィードバックは希望者にのみ行う。
 随時、メールにて行うのでNUCBアドレスから申し出ること。
 (遅れることがあります)

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

【グローバルビジネスを展開する理由とその手段】
9:20 – 10:00 Group Session
10:00 – 10:30 Introduction
10:30 – 11:30 基礎知識の確認
11:30 – 12:30 HBRの論文を用いて企業の国際化の課題を概観する
12:30 – 13:30 Lunch
13:30 – 13:55 ユニクロのケースから企業の国際化を概観する
13:55 – 14:20 ディズニーランドのケースから企業の国際化を概観する
14:20 – 14:45 ユニバーサル・スタジオのケースから企業の国際化を概観する
14:45 – 15:10 スターバックスのケースから企業の国際化を概観する
15:10 – 15:20 Break
15:20 – 16:15 4つの事例を比較して企業の国際化について理解を深める
16:15 – 16:20 Q&A and Closing

●使用するケース
「トランプ時代のグローバル戦略」DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 2017年10月号
以下、ファイル配布
「ファーストリテイリングがグローバル化で追求する情報製造小売業の究極のカタチ」
「ディズニーランドの世界戦略と世界戦略の中の東京ディズニー・リゾート」
「ユニバーサル・スタジオの世界戦略と世界戦略の中のユニバーサル・スタジオ・ジャパン」
「スターバックスがアジアで大成功した3つの秘密」

第2日(Day2)

【グローバルビジネスの課題① コミュニケーション】
9:20 – 10:00 Group Session
10:00 – 10:30 前日の振り返り
10:30 – 11:30 基礎知識の確認
11:30 – 12:30 HBRの論文を用いてグローバル企業のコミュニケーションについて概観する
12:30 – 13:20 Lunch
13:20 - 14:20 グループワーク1
14:20 - 14:50 クラスディスカッション
14:50 - 15:05 Break
15:05 - 15:35 グループワーク2
15:35 – 16:10 グローバルコミュニケーションについてワークショップ
16:10 – 16:20 Q&A and Closing

●使用するケース
「カルチャー・マップ:世界を8つの指標で理解する」DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 2015年2月号
その他、教場配布のケースあり

第3日(Day3)

【グローバルビジネスの課題② 人材管理と組織】
9:20 – 10:00 Group Session
10:00 – 10:30 前日の振り返り
10:30 – 11:30 基礎知識の確認
11:30 – 12:30 メルカリの事例を用いてグローバル企業の人材管理や組織について概観する
12:30 – 13:30 Lunch
13:30 - 15:00 メルカリとリーダー企業4社を比較してグローバル企業の人材管理について考える
15:00 - 15:15 Break
15:15 - 16:15 DAOを題材に、グローバル化を前提としたこれからの組織と組織運営について考える
16:15 – 16:20 Q&A and Closing

●使用するケース
「リーダー企業4社が明かす グローバルHRM戦略」DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 2012年5月号
「メルカリが挑む世界中の多様な人材が活躍できる組織づくり」DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 2019年10月号
「DAO:分散型自律組織の課題と可能性」DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 2022年10月号

第4日(Day4)

グローバルビジネスの課題③ 文化とコンテクスト】
9:20 – 10:00 Group Session
10:00 – 10:30 前日の振り返り
10:30 – 11:30 基礎知識の確認
11:30 – 12:30 HBRの論文を用いてコンテクストインテリジェンスについて概観する
12:30 – 13:30 Lunch
13:30 - 14:30 コンテクストワークショップ
14:30 - 15:00 デジタル化がもたらす企業経営・企業文化への影響についての理解を共有する
15:00 - 15:15 Break
15:15 - 16:15 デジタルで実現する新しいセカイでのビジネス開発をみんなで考える
16:15 – 16:20 Q&A and Closing

●使用するケース
「経営知識が国境を越えられない理由」DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 2015年7月号
「自在化身体論」DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 2015年7月号

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 45 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 45 %
予習レポート Preparation Report 55 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

レポートは期限外提出の場合でも一定の評価はするので、あきらめずにチャレンジすることが望ましい

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 別途Reading Assignmentを指定しています「別途Reading Assignmentを指定しています」別途Reading Assignmentを指定しています(2023)

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

三輪祥宏 (2014) 「ダイバシティを活かす経営とリーダシップ」三恵社
浅川和宏 (2003) 「グローバル経営入門」日本経済新聞出版
エリン・メイヤー (2015) 「異文化理解力」英治出版
パンカジ・ゲマワット (2009) 「コークの味は国ごとに違うべきか」文藝春秋
ジェフリー・ジョーンズ (2018) 「起業家精神と多国籍企業の歴史」中央経済社
石角友愛(2021)「いまこそ知りたいDX戦略」ディスカヴァー・トゥエンティワン
マシュー・ボール(2022)「ザ・メタバース」飛鳥新社

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

事前ケースが難しいというコメントが非常に多いが、重要なことはその素材をもとに自分なりに何を感じて考えたか、ということであるので、理解が困難でも一生懸命向き合って、取り組んでほしいと思うものである。ただし、難しさの事由として事前課題が事例のみであるように思われたので、説明を盛り込んだリーディングアサインメントを導入し、ケースの総量を調整している。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

【研究分野】多国籍企業論(日本現地法人研究)、国際経営論、ホスピタリティ・マネジメント、DX
【学位等】
・人間科学士(早稲田大学)
・経営管理修士(早稲田大学)
・博士後期課程満期退学

[Research fields]
Multinational corporation Management (Japanese subsidiary)
International Business management
Hospitality management
Digital Transformation & IoT

[Degree, etc.]
Bachelor of Human science (Waseda University)
Master of Business Administration (Waseda University)

(実務経験 Work experience)

都市銀行シンクタンクにてコンサルティング業務に従事後、銀行のM&Aに伴い外資ITへ。
外資ITではサービスビジネスの企画とマネジメントを多数経験。
1996 〜 2000 株式会社東海総合研究所
2000 〜 2011 日本ヒューレット・パッカード株式会社
2011 〜 2012 デル株式会社
2012 〜 2013 アイ・エム・エス ジャパン
2013 〜 2015 名古屋商科大学 准教授
2015 〜 2016 名古屋商科大学 特任教授

1996-2000 Tokai Research Institute Co., Ltd.
2000-2011 Hewlett-Packard Japan Co., Ltd.
2011-2012 Dell Corporation
2012-2013 IMS Japan
2013-2015 Associate Professor, Nagoya University of Commerce
2015-2016 Specially Appointed Professor, Nagoya University of Commerce

Refereed Articles

  • (2013) The Power of Embeddedness for Japanese-Subsidiary in MNEs. The Bulletin of the Graduate School of Commerce 76
  • (2010) Changing position and function of Japanese subsidiaries in US based MNEs. The Bulletin of the Graduate School of Commerce 71






ページ上部へ戻る