シラバス Syllabus

授業名 新事業創出
Course Title New Business Creation
担当教員 Instructor Name 只熊 憲治(Kenji Tadakuma)
コード Couse Code NUC530_N23B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目 / Specialized Subject
学位 Degree BBA
開講情報 Terms / Location 2023 UG Fushimi Term4

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本講義は、本学のミッションである「"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーの育成、そしてビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出、新時代のアジアと世界をつなぐ能力」を醸成します。特に、フロンティアスピリッツは新事業創出に必須のマインドです。
This lecture fosters innovative and ethical leaders with the mission of "Frontier Spirit", the creation of knowledge that will bring about the development of the business world and society, and the ability to connect Asia and the world in a new era. increase. In particular, Frontier Spirits is an essential mindset for creating new businesses.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本講義では、ケースディスカッションを通じて、新事業に関する知識や気づきを増やしながら、みなさんのセルフ・アウェアネスを高め、新事業を創出するための基礎的な能力を築くためのものです。本講義では、まずは知ること・理解することから始め、どういった新事業形態があるのか、どのような困難があり、どのように成長してきたかを学びます。以下の設問について活発に議論をしていきます。
・創業者は、どのような思いで創業したのか?
・新事業のアイデアはどのように生まれたのか?
・新事業の製品やサービスはどのようにして顧客に受け入れられていったのか?
・新事業のビジネスモデルはどのようなものか?(誰からどのようにお金を?)
・新事業では、どのように資金を調達しているのか?
・各ケース場面において、自分が創業者であればどのような考動をとるか?
Through case discussions, this lecture aims to increase your self-awareness and build the basic ability to create new businesses while increasing your knowledge and awareness of new businesses. In this lecture, we will start by knowing and understanding, what kind of new business form there is, what kind of difficulties there are, and how they have grown. We will actively discuss the following questions.
・ How did the founder start the business?
・ How did they come up with the idea for a new business?
・ How did the new business products and services get accepted by customers?
・ What is the business model of the new business? (Who and how do they get the money?)
・ How are they raising funds for their new business?
・ In each case, what kind of thoughts and actions would you take if you were the founder?

到達目標 / Achievement Goal

本講義を通じて、新事業を創出するための基礎的な能力を築くことが目標です。クラスディスカッションなどを通じて、「自分は何がしたいのか、何ができるのか、何をやらなければならないのか」という問いで自分自身にも向き合い、考動する契機としていただけたらと思います。激動している世界環境の中で、“幸せに”、"生きる力"を強くする一助とできるようインタラクティブに講義をしていきます。学生は、ビジネスアイデアをプレゼンすることで、起業家としての第一歩を学ぶことができます

Through this lecture, the goal is to build the basic ability to create new businesses. Through class discussions, I hope that you will have the opportunity to face yourself and think about yourself by asking yourself what you want to do, what you can do, and what you have to do. In the turbulent times, we will give lectures interactively to help strengthen "happiness" and "zest for life".

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG6 Managerial Perspectives (BBA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

本講義を通じて、新事業を創出するための基礎的な能力を築くことが目標です。基礎的な能力とは、新事業の形態、創出プロセス、ビジネスモデル、資金調達、創業者の思いや行動様式などを知ること・理解すること、その上で、自分が新事業を創出しようとしたときに、どのような考動をするか、について気づきを得ることです。

Through this lecture, the goal is to build the basic ability to create new businesses. The basic ability is to know and understand the form of new business, creation process, business model, financing, thoughts and behaviors of the founder. What's more, you'll learn what to think and do when you try to create a new business.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 8 働きがいも経済成長も(Decent Work and Economic Growth)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 80 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

予習は、1ケースあたり3時間程度。事前に提示された課題に関し、予習レポートをアサインメントに基づき提出して下さい。講義の進め方・準備に関してはケースが配布されるタイミングで、詳細の指示をいたします。予習レポートの成績はケースの内容理解度および論理性および思考の深さに関する教員の判断によってなされます。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

(主題1)ベンチャービジネスの創業者たち#1(海外)
アップルのイノベーション、マネジメント、デザイン哲学へのアプローチを描いたケース。このケースではアップルの成功の秘訣と「めちゃくちゃ素晴らしい製品」開発への探求について考察する。1)デザイン哲学、2)製品開発戦略とその遂行、3)チーフ・イノベーターとしてのCEO、4)大胆なビジネス上の実験という点に焦点を当てる。

(主題2)ビジネスプランコンテスト
・ビジネスプランコンテストとは?
・求められるプレゼンテーションとは? 事例を数例紹介し、ポイントを議論する。

(主題3)起業家の行動様式・起業に活用できる思考/行動過程
・世の中で販売されている製品/サービスに対する考察
・新規事業とは?
・デザイン思考/リーンスタートアップ/Effectuation

●使用するケース
・アップルのデザイン哲学とイノベーション、HBS
・(参考図書)ジャスパー・ウ、実践 スタンフォード式 デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決、インプレス、 2019.
・(参考図書)エリック・リース、リーンスタートアップ、日経BP、2012.
・(参考図書)アッシュ・マウリャ、Running Lean - 実践リーンスタートアップ -、オライリージャパン、2012.
・(参考図書)細野 真悟、リーンマネジメントの教科書、日経BP、2022.
・(参考図書)サラス・サラスバシー、エフェクチュエーション、碩学舎、2015.

第2日(Day2)

(主題1)ベンチャービジネスの創業者たち#2(日本)起業から老舗企業となるまで・守り続けるものと変えていくもの
まず、松下幸之助の起業家としての歩みを振り返り、起業において大事なポイントは何かについて学ぶ。過去100年にわたりパナソニックは、お客様のくらしに寄り添い続け、また社会課題の解決に挑んできたが、社会構造や消費者意識が大きく変わってきた現代において、老舗企業はどう変化に対応していかければならないか。社会変化のスピードが速い中で、企業が変化に対応していくために必要なことが何か。パナソニックの歴史を振り返り、企業として成長していく過程を見ながら、市場変化への対応についても考えていく。

(主題2)いろいろな企業のビジネスモデルについて考える
例えば、Spotify、Uber、レアジョブ、テスラ、スペースX、オイシックス、ホットペッパー、LOVOT、iSpace、Facebook/Instagramなど。何がこれまで違うのか、何が他と違うのか?分類をつくっていく。各自、1企業以上のビジネスモデルを考えてくること(アサインメントに記載する予定)

●使用するケース
・守り続けるもの、変えていくもの Panasonic 2019、NUCB BS.

第3日(Day3)

(主題1)社内での事業化:スピンアウト起業
社内から事業をつくる困難さ、それを乗り越えるイントレプレナーの行動過程や思考様式を学ぶ。

(主題2)アイデアをつくる思考の実践
①アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
②既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい
ニーズ×テクノロジーアプローチによるアイデア思考法を体験し、新規事業創出の初期フェーズについて学ぶ。

●使用するケース
・新たな食文化創造への挑戦 ミツバチプロダクツ 2022、NUCB BS.
・(参考図書)ジェームス・ヤング、アイデアの作り方、CCCメディアハウス 、1988
・(参考図書)川喜田二郎、発想法 創造性開発のために、中公新書、1967年、改訂版多数
・miroの無料アカウント作成:https://miro.com/ja/

第4日(Day4)

(主題1)社内での事業化:子会社
iBankは、FinTech企業の台頭で変革の波が襲う金融業界において、福岡銀行を中核とする金融グループ、FFGが他行に先んじて立ち上げたネオバンクである。スマートフォン上のアプリ「Wallet+」として展開するそのビジネスは、顧客視点のサービス提供で90万ダウンロードを獲得している。これまでの業界慣習を超えて、他地域の地銀、沖縄銀行、広島銀行、山梨中央銀行、南都銀行、十六銀行などに導入されている。iBankがなぜ顧客中心の新ビジネスをスタートできたのか、グループ外への展開ができたのか、について考察する。また、IT業界を含め、激しい競争が予想されるこの分野で、iBankが今後ビジネスを維持拡大するためにはどのような戦略が必要かを考察する。

(主題2)リーンキャンバス
自身の起業アイデアををリーンキャンバスに落とし込む。

(主題3)セルフ・アウェアネス#1
セルフ・アウェアネスの重要性について学ぶ。

●使用するケース
・iBank、Case Center Japan
・ハーバード・ビジネス・レビュー編集部、「セルフ・アウェアネス」、ダイヤモンド社
・(参考図書)アッシュ・マウリャ、Running Lean - 実践リーンスタートアップ -、オライリージャパン、2012.

第5日(Day5)

(主題1)製造業のサービス化
アイウェアラボラトリー(以下、アイウェア)は人の足形の三次元足形計測器INFOOTを製造販売するメーカーで、2014年秋現在、社員5名の零細企業ながら、INFOOTは累計750台が利用され、同時に、世界42カ国、51万人(うち日本人は22万人)の足形データを保有している企業である。木村社長がINFOOT共同開発のためにコンタクトした産総研に、A社とチームを組むS社は同じテーマでアプローチしていた。当時の学術研究の流れや企業の体力面では明らかにS社が勝っていたにも関わらず、産総研が選んだのはアイウェアだった。そして、A社も直営店出店を機に、アイウェアの新INFOOT採用に踏み切り、ランナーのサポートサービスを展開し始める。個人データが51万件蓄積された現在、木村は、機器メーカーから脱して足形データを使ったサービスビジネスに転換するという当初構想の実現を考えていた。果たして、アイウェアのビジネスは、製造業のサービス化の成功事例となりうるのか?

(主題2)セルフ・アウェアネス#2
これまでの自分を振り返ってみて自分が大きな影響を受けたと思う出来事をあげ、どのような影響を受けたか、振り返る。

(主題3)プレゼンテーションスキル
TEDや起業家のプレゼンなどを参考にし、要点を学ぶ。

●使用するケース
アイウェアラボラトリー 足形データ事業の展開、日本ケースセンター
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部、「セルフ・アウェアネス」、ダイヤモンド社

第6日(Day6)

(主題1)地域×起業(シェアリング・資金調達)
兼業にて挑戦する『どんぐりピット』を設立した鶴田はシェア冷蔵庫という新たなサービスの立ち上げに奮闘している。フードロスゼロを目指す社会貢献性の高い事業であるため、地元メディアに注目され始めた一方で、今後の事業拡大に向け資金をどのように調達するべきか鶴田は悩んでいた。本ケースでは、創業間もないベンチャーの企業価値をどのように算出し、だれから資金を調達するかを考える。出資者の候補はベンチャーキャピタル、民間企業、エンジェル投資家であり、3者はそれぞれ出資の意図や目的を異にしている。事業拡大させていく上で株主の目的を考慮しながら自社に適した株主を選択することの重要性を理解する。

(主題2)セルフ・アウェアネス#3
メンタルモデルを使った自己認識の深堀りを行う。クランボルツの計画性偶発理論についても学ぶ

(主題3)プレゼンテーション実践
自分の起業アイデアをプレゼンテーション資料にまとめる。

●使用するケース
どんぐりピット 2021、NUCB BS.
ハーバード・ビジネス・レビュー編集部、「セルフ・アウェアネス」、ダイヤモンド社
(参考図書)J.D.クランボルツ、その幸運は偶然ではないんです!、ダイヤモンド社、2005

第7日(Day7)

(主題1)地域×起業・起業家の成長過程(DAY6の続き)

(主題2)最終発表会
これまで学んだことを元に、ビジネスアイデアのプレゼンテーションを行う。
ビジネスコンテストなどの審査基準に基づき、優秀者を選ぶ。

●使用するケース
どんぐりピット 2021、NUCB BS.

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 70 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 70 %
予習レポート Preparation Report 20 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 10 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

各講義前のグループ討議に参加した上で、全体討論への積極的な参加が求められます。
講義参加の成績は、講義内での発言の量(積極性、関与度)と質(新たな視点の提示、議論の停滞を整理、ファーストペンギン、発言を踏まえた発言など)で判断します。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • ハーバード・ビジネス・レビュー編集部「セルフ・アウェアネス」ダイヤモンド社(2019)

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

1) チャールズ・A・オライリー、マイケル・L・タッシュマン、「両利きの経営」、東洋経済新報社、2019.
2) 小倉 昌男、「経営学」、日経BP社、1999.
3) 田口 一成、「9割の社会問題はビジネスで解決できる」、PHP研究所、2021.
4) 森岡 毅、「苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」」、ダイヤモンド社、2019.
5) J.D.クランボルツ、その幸運は偶然ではないんです!、ダイヤモンド社、2005.
6) ジェームス・ヤング、アイデアの作り方、CCCメディアハウス 、1988.
7) ジャスパー・ウ、実践 スタンフォード式 デザイン思考 世界一クリエイティブな問題解決、インプレス、 2019.
8) エリック・リース、リーンスタートアップ、日経BP、2012.
9) アッシュ・マウリャ、Running Lean - 実践リーンスタートアップ -、オライリージャパン、2012.
10) 細野 真悟、リーンマネジメントの教科書、日経BP、2022.
11) サラス・サラスバシー、エフェクチュエーション、碩学舎、2015.

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

(昨年の主な授業コメント)
ポジティブコメントとして、「本格的に起業について学べる」「セルフ・アウェアネスにより、自分について深く知ることができる」「自己肯定感が上がる」「課題が多いが、その分の深掘りが可能」「先生自身の経験も含め、授業展開」「ポジティブに将来を見ることが出来たのでとても楽しかった」「先生の熱意が伝わってくるしケースの内容と説明したいことがすごくあっていた」「先生が発言をよく聞いている」「発言した後の先生の対応が優しいので発言しやすい」などをいただいています。ネガティブコメントとして、「ケースボリュームや課題が多い」、「ホワイトボードをもっと使ってほしい」というコメントをいただいています。

(今回の改善点)
授業調査コメントを受け、
①ケースボリューム・課題を減らしています(ネガコメ対応)
 狙い:集中してより本質的な思考に時間を割くため。
②厳選したNUCB MBA卒業生のケースを取り入れています(ポジコメ対応)
 狙い:「最近」で「身近な」ケースを用いることで当事者意識を高め、学びを深めるとともに実際の行動につながりやすくするため。
③最終日に起業アイデアのショートプレゼンをするようにしています(ポジコメ対応)
 狙い:実際に起業について体験することが(今回は初期フェーズのみ)”新事業を創る”学びを得るために重要であるため。
④プレゼンテーションスキルについて学ぶ時間を取り入れました(ポジコメ対応)
 狙い:新事業において、人に伝える能力は重要。とりわけプレゼンスキルは必須のため。
⑤ホワイトボードをより多く使用します(ネガコメ対応)
 狙い:議論をまとめ、学生の思考の整理へつなげるため。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

●学位等
九州大学大学院 博士後期課程 航空宇宙工学専攻卒業、博士(工学)。在学中、University of Washingtonにて無人航空機研究。名古屋商科大学大学院ビジネススクール、General Manager Program (GMP) 首席卒業、在学全期間で給費学生、Executive MBA。技術士(機械部門)、技術士(総合技術監理部門)、中小企業診断士。2019年、日本流体力学会技術賞受賞。前日本流体力学会理事。

●所属学会
日本流体力学会、日本機械学会

●研究分野
流体工学、技術経営戦略、新事業創出

●著書(共著)
Kenji Tadakuma, Tadao Onaka and Rumintha Wickramasekera , “Innovation Management, New Horizons in Innovation Management series”, “Chapter 3: Innovation management: the Japanese way”, Edited by Vida Škudienė, Jason Li-Ying and Fabian Bernhard, Edward Elgar Publishing, 2020.

(実務経験 Work experience)

2000年、防衛省に入省。飛行試験等による航空機の性能評価やプロジェクトマネジメントに携わる。2008年、自動車メーカーへ入社。先行技術開発や量産車の製品開発などに携わる。現在は、技術および社会課題起点の新事業創出の統括マネジメントに従事。

Dr. Kenji Tadakuma is a General Project Manager responsible for the development of new technology and new business at a leading automobile manufacturer. Since the beginning of the career Dr. Kenji Tadakuma has been working as an engineer, project manager, and as a Research and Development (R&D) officer to develop automobiles and aircrafts. During the doctoral degree studies at Kyushu University (Japan) Dr. Kenji Tadakuma joined the unmanned aircraft research and development project at University of Washington (US). Dr. Kenji completed executive MBA (EMBA) General Manager Programme at Nagoya University of Commerce and Business (Japan) as a top graduate. Dr. Kenji Tadakuma has a strong connection with university professors in fluids dynamics as a branch chief of Japan Society of Fluids Mechanics.






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