シラバス Syllabus

授業名 組織と人事
Course Title People and Organization
担当教員 Instructor Name 伊藤 武彦(Takehiko Ito)
コード Couse Code NUC524_N20B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree BBA
開講情報 Terms / Location 2020 UG Fushimi Term4

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

本クラスでは、企業やその他の組織における動き、意思決定、文化について、およびそこで働く人のあり方、リーダーシップのあり方、行動について全般的な学習を行います。
学習方法はケースメソッドをベースに行います。学生は予めケースおよびアサインメントを予習し準備をしてきた上で、教室においてディスカッションを行うことでテーマについての理解の幅を広げていきます。

This class will explore organizational behavior, culture, and decision making. Also, we will explore talent management are, such as work attitude, leadership, and ethics, The class operation method is based on Case Method Learning. Therefore, participants are expected to prepare each case and its assignments before the class. In addition, active comments and discussion will be encouraged and required, to achieve each participant’s broader understandings on the topics 

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

組織文化、組織行動、組織的意思決定に関する知識 
働くことに関する知識  
労働倫理に関する知識とスキル 

Knowledge of Organizational decision-making, Behavior, Culture.
Knowledge of working and its skill
Knowledge of Working Ethics and its skill

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 80 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

事前にケースとケースクエッションを読んで解答を用意し発表できるようにした上で授業に臨むこと。レポートはgoogle classroomのクラス内のレポートの箇所にファイルを提出してください。採点後返却をします。その際に何らかのフィードバックのある方は個別にクラスルームからコメントを送ります。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

組織を統括するうえで重要なビジョンの役割、リーダーシップ、危機対応の組織的行動を確認します。また、そこで働く人の行動について考察します。

ケースクエッション1:ケースを読み、クレドはこの会社にとってどのようなメリットがあると考えますか?
ケースクエッション2:記事(タイレノール事件)を読み、クレドに従って全品回収をしたと言う事は必要以上の費用を使ったという点では、株主やステークホルダーの利益を守っていないと言えるが、何故このリーダーはそのような事をしてしまったのであろうか?あなたの見解を示してください。
ケースクエッション3:自分の会社を作るとしたらどのようなクレドを掲げますか?作成してみて、その意図、狙いを説明してください。


●使用するケース
●使用するケース
ケース:ジョンソン・エンド・ジョンソン (A):理念と文化+記事(タイレノール事件)

第2日(Day2)

HPにおけるHP−WAY、MBWA、MBOの果たす役割から、リーダーは従業員に対してどの程度面倒を見れるのか?いつも見れない場合、どうやって管理、方向づけるのか?ツールやビジョンの有効性、全員賛成をとる事は重要か?可能なのか?といった組織とルール・制度、人との関わりと限界について考察します。

ケースクエッション1:MBWAはリーダーとしては常に監視出来るので都合の良いマネジメント手法であるが、一方で社員を信頼していないからそうしたとも言える。これはリーダーとして正しい行動なのだろうか?社員の気持ちはどうなのであろうか?あなたの見解を示してください。
ケースクエッション2:ジョンソン・エンド・ジョンソンのクレドとHPのHP-WAYは同じものであろうか?違うものであろうか?あなたの見解を示してください。


●使用するケース
●使用するケース
ケース: ヒューレット・パッカードの人材(A)

第3日(Day3)

社長交代、M&Aという場面から、意思決定のあり方、リーダーが考えるべき事は時代と共に変化するのか、昨日の正解は今日明日の正解なのか企業の価値とステークホルダーの位置付けを考察します。また、どうやってこれに備えるべきか。勉強、ネットワーウ、成長志向の大事さ、社会・環境の視点についても検討します。

ケースクエッション
リグリー社、ネスレ社、キャドバリー・シュウェプス社のどれを選びますか?その根拠は?あなたがリーダーであったら、他経営陣、ステークホルダー、従業員にどう説明しますか?
ケースクエッション2
従業員はどのような考えをしていると思いますか?また、何を期待しているのでしょうか?


●使用するケース
●使用するケース
ケース:ハーシー

第4日(Day4)

リーダーシップと組織との関係について映画「ハッピーフィート」を通じて多様なパターンを考察します。

ケースクエッション:映画の中であなたが観察した全てのリーダーシップを記録し、映画終了後グループで整理してください


●使用するケース
●使用するケース
ケース:鈴廣2020

第5日(Day5)

リーダーシップと組織の合意、リーダーの役割、取締役の役割とは?合意を得ないと組織は動かしてはいけないものなのか?リーダーとフォロアーの違い、危機に対するリーダーの役割について議論します。

ケースクエッション:Q1:SARSの時に周囲の役員の反対を押し切ってマスクの備蓄を決めることはどう思いますか?その時の役員をどう評価しますか?あなたの意見を聞かせてください。
Q2:鈴木社長のようなリーダーをどう評価しますか?


●使用するケース
●使用するケース
ケース:ずるいのかリーダーシップなのか?

第6日(Day6)

組織の中の人の多様性とそれをどう管理できるのかについて検討します。ケースには参加者にとって懐かしい二つのケースを使用します。改めて読んでみて以前には気づかない観点から考察できるかどうかを試してもらいます。
(皆さんのレベルに応じてオプションケースの場合あり)

ケースクエッション:この登場人物全員をリーダーシップという観点から評価出来る点、評価出来ない点で整理してください。その上であなたならどの人物についていくのかあなたの見解を示してください。
(optionとして追加有り: 核シェルター)


●使用するケース
●使用するケース
ケース:評価の公平性

第7日(Day7)

起業家の観点から組織づくりやその浸透、個人の働き方について検討します。

ケースクエッション:何故主人公の思いは伝わらないのでしょう?主人公は間違っていたのでしょうか?あなたの見解を示してください。
ケースクエッション2:従業員に非はあるのでしょうか?従業員はどうするべきなのでしょうか?


●使用するケース
●使用するケース
ケース:株式会社想現グローバルA,B

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 80 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 80 %
予習レポート Preparation Report 20 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

成績の大部分は教室内での発言です。ただ、この発言については回数よりも重要な発言、インパクトのある発言、クラスをドライブする発言が加点としては重視されますので、しっかりと予習してきて、多様な観点から意見を出し、発展させられるようにしてください。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 伊藤武彦「「世界で通用する正しい仕事の作法 4つのカラーで人を知る、組織を活かす、世界と通じあう」」Next Publishing(2017)978-4907554910

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

タイレノール事件についての記事
https://ja.wikipedia.org/wiki/タイレノール

カモメになったペンギン
ジョン・P・コッター(2007)
ダイヤモンド社
978-4478000342

企業変革力
ジョン・P・コッター(2002)
日経BP社
978-4822242749

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

会社を経営者と社員という両方の視点から見てみることができるようになったというコメントがありました。
本授業はあくまでも個人よりも経営に視点の中心を置きますが、個人の視点と合わせた議論をすることで理解が深まります。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

伊藤 武彦 Takehiko Ito
名古屋商科大学大学院 研究科長補佐 教授 The NUCB Graduate School Associate Dean/Professor
http://mba.nucba.ac.jp/research/faculty/entry.html?u_bid=145&u_eid=13107

1991年早稲田大学商学部卒業。富士総合研究所入社、ベンチャー経営、マーサー・ジャパン名古屋オフィスヘッド、同 プリンシパルを経て㈱ライトマネジメントジャパンプリンシパル。2005年より名古屋商科大学大学院にて教壇に立ち、2008年同教授。
B.A. in Waseda Univ. (1991) M.B.A. in Durham University Business School (2000) Start working at NUCB as visiting lectular from 2005 and professor from 2008
主な職歴: Career History
1992 ~ 1995  みずほ総合研究所株式会社 MIzuho Research Institute Inc.
1995 ~ 1997  株式会社日本システムデザイン Nihon System Design Inc.
1997 ~ 2007  マーサー ジャパン株式会社 Mercer Japn Co.
2001 ~ 2003   株式会社アクシアム Axiom Co.
2007 ~ 2010  ライト・マネジメント・ジャパン株式会社 RIght Management Japan Co.

Takehiko Ito is a Associate Dean/Professor of NUCB Business School and Councilor of Kurimoto Education Institute. He holds M.B.A. in Durham University Business School (U.K.) and B.A. in Waseda University (Japan). He is also a candidate of Ph.D. in Osaka University (Japan). He works approximately twenty years in business fields and had joined NUCB as a full time faculty. In business field, he achieved record breaking promotional track in Mercer, the largest human resource consulting company in the world, and Right Management, the third largest in the world. He played management role, including start-up e-recruiting company, more than twenty years and published four books in Japan. Takehiko Ito specializes leadership, sustainability, leadership development/assessment, presentation, human resource management as well as marketing heads role in the above two firms. He was also visiting professor role in South Africa, Zimbabwe, Lithuania and many guest speaker's opportunity in domestic/global conferences.

Refereed Proceedings

  • (2020). Entrepreneur Social Responsibilities in Japanese companies. Case Study of two different type of companies.. Macao University Journal and Silk Road Project .Silk Road Project hosted by Macao University. 1. 3. Macao, China
  • (2020). Sustainability in Undergraduate Business Education: Developing Talents for Our Sustainable Future. Academy of Management Proceedings .Academy of Management Annual Conference. 1. 3. Vancouver, Canada (due to COVID-19, will held through internet)
  • (2019). ESR Case Study. Silk Road Entrepreneurship Education Network .Silk Road Entrepreneurship Education Network. 1. 2. Macao, China






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