授業名 | 技術経営 |
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Course Title | Technology Management |
担当教員 Instructor Name | 柳 承辰(Ryu Seung Jin) |
コード Couse Code | NUC520_N24B |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 専門教育科目 / Specialized Subject |
学位 Degree | BBA |
開講情報 Terms / Location | 2024 UG Fushimi Term3 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
本学のミッションは、”フロンティアスピリット”を備えたイノベーティブで倫理観のあるリーダーの育成、そしてビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出をすることである。本科目では、そのミッションを実現するために、①アントレプレナーシップの向上 ②モノづくり産業を中心としたビジネスにおける課題の理解・問題解決能力の養成などに重点を置いて授業を進めます。
Our mission, guided by a 'Frontier Spirit', is to develop leaders and entrepreneurs with a global perspective, advanced management skills, and high ethical standards that will equip them to succeed in bridging the gap between New Asia and the rest of the world. And the course provides entrepreneurship development and sound understanding & analysis capabilities toward possible management situations through case method. And it helps to develop entrepreneurial ability which is closely related mission statements of NUCB.
授業の目的(意義) / Importance of this course
本科目では、成功するアントレプレナー(起業家)の必須能力とされる技術経営の基本を学修します。授業は技術経営における背景・概要・重要性などについて幅広い知識を得ることを目的として構成されます。本科目を学ぶことで、学生は「製品アーキテクチャ戦略」「イノベーション理論」「プロジェクト知識マネジメント」「企業間ネットワークマネジメント」などについて理解を深めることができます。
This course is designed for the students, who are beginners in learning technology management, to develop entrepreneurship for successful business chances closely related with possible managerial decision making. The purpose of this course is to study broadly the fundamentals of technology management. A broad understanding over 'product architecture strategy', 'innovation theory', 'project knowledge management', 'corporation network management' could be achieved to attend the course.
到達目標 / Achievement Goal
本科目は下記のラーニングゴールの確かな実現に向けて、ケース教材を用いた討論授業を行います。また、本科目を学ぶことで倫理的な問題解決能力を備えたアントレプレナーシップを習得することができます。
※本学および経営学部のディプロマ・ポリシーに挙げられた能力の習得のために厳格な評価を行います。従って、本科目の履修者には、討論授業に参加するための予習レポートの作成と、クラスでの積極的な発言が求められます。
※本学および経営学部のディプロマ・ポリシーに挙げられた能力の習得のために厳格な評価を行います。従って、本科目の履修者には、討論授業に参加するための予習レポートの作成と、クラスでの積極的な発言が求められます。
In this course, we will conduct class discussions using case studies in order to achieve the learning goals. Students attending this course would acquire ethical problem-solving ability and entrepreneurship.
※ The students are required to write a preparatory report and must aggresively participate in the class discussions to satisfy diploma policy of NUCB.
※ The students are required to write a preparatory report and must aggresively participate in the class discussions to satisfy diploma policy of NUCB.
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG6 Managerial Perspectives (BBA)
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG6 Managerial Perspectives (BBA)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
・技術経営における問題現象の確認能力
・実現可能な解決案の策定能力
・コミュニケーション能力
・実現可能な解決案の策定能力
・コミュニケーション能力
・Ability to Understand Problematic Situations on Technology Management
・Ability to Design/Establish Executable Solutions
・Communication Skill
・Ability to Design/Establish Executable Solutions
・Communication Skill
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 9 産業と技術革新の基盤をつくろう(Industry, Innovation and Infrastructure)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
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インプット型 Traditional | 20 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 80 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
・1ケースあたり最少3時間の予習を行います。
・アサインメントの質問について調査し、レポート形式で授業開始前に提出します。(注意:事前学習課題のキーワードの調査も忘れないようにすること)
・アサインメントについては、授業中(ディスカッション)、授業後(Classroom、オフィスアワー)などでフィードバックを実施します。
・業後で学修した内容を簡単にまとめた上、自分の感想を加えて提出します。
・アサインメントの質問について調査し、レポート形式で授業開始前に提出します。(注意:事前学習課題のキーワードの調査も忘れないようにすること)
・アサインメントについては、授業中(ディスカッション)、授業後(Classroom、オフィスアワー)などでフィードバックを実施します。
・業後で学修した内容を簡単にまとめた上、自分の感想を加えて提出します。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
第1週:技術経営の役割と視点技術経営(MOT)の起源と経営学における位置づけを経営史の観点から理解します。また、技術経営の背景における重要事実などを考察し、それらの因果関係を分析します。最後に、技術経営における受講生自身の視点を確立させるために演習を行います
●使用するケース
「シチズン時計:「電波腕時計の開発・事業化過程」、一橋ビジネスリビュー」第2日(Day2)
第2週:組織能力の役割経営学の3本柱の一つである組織論(近代・現代、マクロ・ミクロ)の概要を学修した上で、企業経営、特に技術経営における組織能力の重要性を理解します。また、提示されたケースを用いて、真似されないかつ持続的差別化が実現できる組織能力とは何か、また組織能力の戦略的役割とはどのようなものなのかについて議論を行います。
●使用するケース
「松下電器産業(MEI):「松下電産の事業部制マネジメント、HBS」第3日(Day3)
第3週:製品アーキテクチャ製品アーキテクチャの定義、代表的な事例などに対して学修した上で、技術経営における製品アーキテクチャの重要性を理解します。また、製品アーキテクチャ(モジュラー型 vs. インテグラル型)と企業の競争力の関係について考察を行なった上で、デジタル家電産業における日本企業の価値獲得戦略について議論します。
●使用するケース
「シマノ:「部品統合による市場の創造」、一橋ビジネスリビュー」第4日(Day4)
第4週:コア技術戦略提示されたケースを用いて、技術開発のジレンマ(変化の速い市場と時間のかかる独自技術)を理解します。その後、'モジュール化'と'デジタル化'というキーワードで象徴されるされる製品アーキテクチャの変化において、コア・コンピタンスの役割を確認します。また、技術経営を成功へと導くためのプラットフォーム戦略の重要性と課題について議論を行います。
●使用するケース
「キーエンス:「潜在ニーズの取り組みとマスカスタマイゼーション」、一橋ビジネスリビュー」第5日(Day5)
第5週:イノベーションの理論と本質技術経営における価値創造において最も重要な概念であるイノベーションについて学修します。また、商品革新(プロダクト・イノベーション)とプロセス革新(プロセス・イノベーション)およびそれらに伴うジレンマ的な意思決定問題についても考察します。最後に、イノベーション過程におけるリーダー戦略とフォロワー戦略のメリット・デメリットについて議論を行います。
●使用するケース
「スリーエム(3M):「革新する企業の横顔」、HBS」第6日(Day6)
第6週:プロジェクト知識マネジメント技術経営の最大の目的とされる付加価値創造の最大化に貢献できる組織デザインについて学修し、代表的な事例を通じてその重要性を確認します。また、組織デザインの方法論とマネジャーの役割について議論します。そして、提示されたケースを用いてプロセス知識の重要性を理解して上で、プロジェクト知識のマネジメントの課題と実行について考察を行います。
●使用するケース
「シャープ:「シャープの緊プロ(緊急開発プロジェクト)」、日本経済新聞社」第7日(Day7)
第7週:企業間ネットワークマネジメント企業間ネットワークの種類・構造・力関係などについて学修をします。また、企業間マネジメント分析モデルの有効性についても議論します。提示されたケースを用いて日米自動車産業における企業間ネットワークマネジメントを比較し、それらの長所と短所についても考察します。
●使用するケース
「トヨタ自動車:「トヨタの構築した企業間ネットワーク」、日本経済新聞社」成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
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コールドコール Cold Call | 20 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 40 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 60 % |
予習レポート Preparation Report | 20 % |
小テスト Quizzes / Tests | 0 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 20 % |
期末試験 Final Exam | 0 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
教科書 Textbook
- 延岡健太郎「MOT[技術経営]入門」日本経済新聞出版社(2006)978-4532133214
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
・「技術マネジメント入門」三澤一文著、日本経済新聞出版社
・「MOTテクノロジーマネジメント」グローバルタスクフォース(株)著、通勤大学文庫
・「技術経営論」丹羽清著、東京大学出版
・「イノベーションと企業家精神」P.F.ドラッカー著、ダイヤモンド社
・「MOTテクノロジーマネジメント」グローバルタスクフォース(株)著、通勤大学文庫
・「技術経営論」丹羽清著、東京大学出版
・「イノベーションと企業家精神」P.F.ドラッカー著、ダイヤモンド社
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
昨年度の授業評価に基づき、講義の仕方や指導方法などの改善に取り組みます。
担当教員のプロフィール About the Instructor
2002年ソウル国立大学にて修士(IE、経営工学)取得。その後LG情報技術研究所へ入社し、サプライチェーンマネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、経営成果の測定・評価(KPI)などの業務を担当。2005年日本政府奨学金で来日し、早稲田大学にて博士後期課程(経営システム工学)満期退学、2010年同大学の助手(理工学研究科)を務めた。高崎経済大学、東洋大学等において経営学、経営工学関連の非常勤講師を経て、現在は名古屋商科大学経営学部専任講師。
研究分野は、経営情報分析、サプライチェーンマネジメント、技術経営など
研究分野は、経営情報分析、サプライチェーンマネジメント、技術経営など
Seung-Jin Ryu graduated from Seoul National University in 2000, with a Bachelor Degree of Industrial Engineering, and Received his Master’s at the same university in 2002. After that He joined the IT Research Center of LG as a Research Specialist and have experienced several work areas especially in SCM, CRM, KPI Planning about 4 years. In 2005, He received Japanese Government Scholarship and graduated his Ph.D course from Waseda University in 2010 majoring in Management and System Engineering. He started his faculty experience as Research Associate at Waseda University from 2010 to 2013. And have taught as a Lecturer several universities such as Toyo University, Takasaki City University of Economics, Tsukuba Gakuin University. Currently he is Assistant Professor in Faculty of Management at NUCB since 2016.
(実務経験 Work experience)
LG情報技術研究所(2002.01~2005.09)専任研究員
LGの系列社(LG電子、LG化学、LGテレコム)の直面している経営上の問題を発見・分析して、情報技術の観点からソリューションを提案・実施
LGの系列社(LG電子、LG化学、LGテレコム)の直面している経営上の問題を発見・分析して、情報技術の観点からソリューションを提案・実施
LG IT Research Center(2002.01~2005.09)Research Specialist
・Identifying and analyzing of managerial problems in LG with IT point of view
・Suggestion & Implementation of effective and feasible solutions
Refereed Articles
- (2017) Negotiation Process Design for Bargaining Contract to Achieve Nash Bargaining Solution. International Journal of Strategic Management 17(3): 1555-2411
- (2013) The Long-Term Collaborative Contract With Considering the Risk of Price Fluctuation for Rapidly Growing Market. Journal of US-China Public Administration Vol.10(No.3): 1548-6591
- (2009) A Study on Evaluation of Demand Information Sharing Methods in Supply Chain. International Journal of Production Economics (120): 0925-5273
Refereed Proceedings
- (2019). A Study on Coordinated Trading System for Product Sales of Consumer Electronics Manufacturers. Proceedings of Asia Pacific Industrial Engineering & Management System Conference 2019 .Asia Pacific Industrial Engineering & Management Society. 1. 3. Kanazawa, JAPAN