シラバス Syllabus

授業名 経済政策
Course Title Economic Policy
担当教員 Instructor Name 田村 正興(Masaoki Tamura)
コード Couse Code NUC516_N22B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目 / Specialized Subject
学位 Degree BBA
開講情報 Terms / Location 2022 UG Fushimi Term3

授業の概要 Course Overview

実践的な経済学の使い方を学ぶことは、イノベーティブなリーダーが身につけるべき素養です。
講義の目的:

経済政策には、「時給はこれ以上でないといけない」という最低賃金制度や、処方薬や診察の値段を決める医療政策などがあります。

しかし本講義の目的は、講義中にこれらの政策を理解することでもなければ、政策への賛成・反対を議論することでもありません。政策自体の詳細はあまり扱わず、むしろこれらの政策から人々や企業がお金や制度にどう反応するかを学びます。これを経済学的思考法と呼びますが、この経済学的思考法を、ビジネスに活用することに主眼を置いて講義を進行します。

つまり、本講義のケースを用いたディスカッションでは、各種経済政策をトピックとしつつも政策を学ぶことが目標ではなく、現実のビジネスに活かすことのできる経済学的思考を身に付けることが目標です。

加えて、各講義の後半で行われる各種クイズでは経済統計を扱います。弱点と感じている学生が多いであろう、数的・統計的センスを磨いてもらうことが目標です。ただし、無機質な計算をするのは退屈です。身近なお店や制度にまつわる数字・統計について予想してもらうことで、上手な数の扱い方を学び、数字から経済を捉えてもらいます。これにより、数字・統計がいかに便利か理解し、これから先、講義終了後にも数的処理能力向上を伸ばすための「数字・統計の遊び方」を身に付けてもらいます。

講義の後半のクイズは当日出題されるため、突然問われる問いにも反応できる反射神経や集中力が要求される授業です。

なお、教科書は授業中は使用しませんので、購入は必要ではありません。あくまで授業内容のさらに深い理解に向けて自習する場合にお役立て下さい。


講義の進め方:

講義の前半では、雑貨店の売上と広告戦略、学生による最低賃金引き上げデモ、オバマケアなど、毎回特定の具体的なトピックを取り上げてディスカッションを行います。ここでは、基本的に受講生による議論で授業は進行します。講義の後半では、グループで「経済統計クイズ」や「相関と因果クイズ」など各種クイズに参加してもらうグループワークを行います。クイズを解くことで、皆さんに数的・統計的センスを磨いてもらいたいと考えています。また、Day 5ではプレゼンテーション大会を行います。皆さんにはスライドを用いてプレゼンテーションを行ってもらいます。


講義の注意点:

・予習レポートとして、講義前半に議論するケースのアサインメントへの回答を毎回講義開始(9:20)までにGoogle Classroomで提出してもらいます。深い主張があるかどうか、複数の主張があるかどうか、また主張のオリジナリティを重視して採点します。9:20を過ぎた提出は認めません。また、昨年の先輩の予習レポートや友人の予習レポートのコピー&ペーストは非常に厳しく全体の点数から減点します。

・講義後半のクイズへの回答を毎回提出してもらいます。クイズへの解答の正確性より、「考え方」、ロジカルシンキングができているかを重視します。

・成績評価方法としては、予習レポート・挙手発言・積極性(寝ていないか)・クイズへの回答・グループでの活躍を採点します。

・グループセッションには必ず参加して下さい。不参加者は厳しく減点します。

・自分の用意してきた意見を述べることは重要ですが、その際に、クラスでの実際の議論の流れに関係なく意見を述べるのではなく、「前の人の発言を受けて」「議論の繋がりを活かしながら」自分の意見を述べることが求められます。この点を成績にも反映します。

・本科目では、上記のラーニングゴールの確かな実現に向けて、ケース教材を用いた討論授業を行います。本科目の履修者には、討論授業に参加するための予習レポートの作成と、クラスでの積極的な発言が求められます。

・教科書は授業中は使用しませんので、購入は必要ではありません。あくまで授業内容のさらに深い理解に向けて自習する場合にお役立て下さい。
経済学的思考法を身につけること。

How to put economics into practice is the important knowledge that innovative leaders should learn.
The Objective of this course:

Economic Policy includes minimum wage, and healthcare policies.

However, the objective of this course is not to understand the policies, and not to give opinions for or against the policies. We do not study the policies themselves in detail, but study how the firms and consumers respond to the various incentives from the policies, which we call "economics thinking." Our objective is applying economics thinking to the business.

In addition, every latter part of this course deals with economic statistics quiz. The objective is to obtain the sense of statistics. We learn how the statistics is useful and "how to play with statistics."

This quiz is presented during the class. Then, the concentrations are required in this course.

The textbook is not must. You can use it for the advanced study after the classes.


Important Points to Note:

You have to upload a report by 9:20 to Google Classroom.

Your answer to the quiz should be based on "logical thinking."

Evaluation is based on reports, performances in discussion, and answer to the quiz.

You must attend the group sessions.

In this course, we will conduct class discussions using case studies in order to achieve the learning goals. The students attending this course may be required to write a preparatory report and must participate in the class discussions.
We learn economics thinking.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG6 Managerial Perspectives (BBA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

(1)経済政策の意義と効果を理解する
(2)数字・統計的センスを磨く
(3)政策効果の倫理的側面を学ぶ
(4)グループの中で自分の能力を発揮することができるようになる

Students will be able to
(1) understand the significance and effect of economic policies.
(2) develop a statistical sense
(3) study ethical aspect of policy effect
(4) perform well in a group.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 80 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

講師がホワイトボードに解答例を全て書くことはしませんので、議論の内容を聞きながら自分で噛み砕いてメモを取って下さい。講義中にノートが完成しなかった場合には、復習として講義後に30分ほど掛けてノートを完成させて下さい。また、各種クイズはグループで行いますので、復習として授業後に自分一人でも解答して下さい。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

最低賃金
経済統計クイズ1(売上)

●使用するケース
ケース#1 AEQUITAS 2017(田村作成)

第2日(Day2)

罰金と補助金
相関と因果1

●使用するケース
ケース#2 国立市役所駐車場 2016(田村作成)
ケース#3 大学図書館(田村作成)

第3日(Day3)

消費
相関と因果2

●使用するケース
ケース#4 Labdien 2017(田村作成)

第4日(Day4)

オークションと価格差別

●使用するケース
ケース#5 東急ストア 2010

第5日(Day5)

価格差別プレゼンテーション
経済統計クイズ2(市場規模)

●使用するケース
無し

第6日(Day6)

医療政策

●使用するケース
ケース#6 アメリカの医療政策2007-2017(田村作成)

第7日(Day7)

消費者の心理・行動と政策

●使用するケース
ケース#7 行動インサイトチーム(A):行動経済学を政策に活かす

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 80 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 80 %
予習レポート Preparation Report 20 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

「予習レポート」はアサインメントへの回答を提出して下さい。
「講義内での挙手発言」では発言回数だけではなく発言内容も重視します。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 大竹文雄「経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには」中央公論新社(2005)978-412101824

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

中室牧子ほか 『「原因と結果」の経済学 ーデータから真実を見抜く思考法』 ダイヤモンド社 2017年 447803947X

岩田規久男 飯田秦之 『ゼミナール経済政策入門』 日本経済新聞社 2006年 4532133106

河合正弘 八代尚宏 武藤武彦 『経済政策の考え方』 有斐閣 1995年 4641120021

デヴィッド・スタックラー サンジェイ・バス 『経済政策で人は死ぬか?:公衆衛生学から見た不況対策』 草思社 2014年 4794220863

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

授業調査では、「経済政策」というタイトルの割に実践的な内容だったという感想が多くありました。今年度も上述したように、経済政策そのものを学ぶというよりは、経済政策を通じて経済学的思考法のビジネスへの実践を学ぶことを目標としています。

成績のより多くを授業中の挙手・発言で評価しますので、積極的な挙手・発言を求めます。

なお、教科書は授業中は使用しませんので、購入は必要ではありません。あくまで授業内容のさらに深い理解に向けて自習する場合にお役立て下さい。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

京都大学経済学部を卒業後、東京大学経済学研究科修士課程およびLondon School of Economics and Political Science MSc Economicsを修了し、東京大学・経済学研究科博士課程を修了、博士(経済学)の学位を取得。一橋大学イノベーション研究センター特任助手、京都大学薬学研究科特定助教などを経て2017年4月より現職。現在、日本政策投資銀行設備投資研究所、客員研究員も務める。

研究分野:
経済学、医療経済学、産業組織論

Masaoki Tamura received a Bachelor’s degree in economics at Kyoto University, Master’s degree in Economics at the University of Tokyo and London School of Economics and Political Science, and a Ph.D. in economics at the University of Tokyo. He worked for Hitotsubashi University and Kyoto University before joining Nagoya University of Commerce and Business. He is also a visiting scholar of the Research Institute of Capital Formation, Development Bank of Japan.

Fields:
Economics, Health Economics, Industrial Organization

Refereed Articles

  • (2021) The Global Financial Crisis and Healthcare Inequality in Japan. Social Indicators Research
  • (2019) On Otaki’s Keynesian Macroeconomic Model. Theoretical Economics Letters 9(1):
  • (2018) A Signaling Explanation for Political Parties and Advertisements. Theoretical Economics Letters Vol. 8(No. 2): 2162-2078
  • (2017) Prize Promotions as Costless Commitments. Managerial and Decision Economics 38(4):
  • (2016) A Note on Pharmaceutical Price Revision, Self-Pay Ration, and Health Technology Assessment. Financial Review (128):






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