シラバス Syllabus

授業名 ビジネス法
Course Title Business Law
担当教員 Instructor Name 山本 雅道(Masamichi Yamamoto)
コード Couse Code NUC514_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目 / Specialized Subject
学位 Degree BBA
開講情報 Terms / Location 2024 UG Fushimi Term4

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

卒業生の多くが何らかの形でビジネスにかかわっていきます。本授業では、ビジネスで必要とされる法律の導入的な科目として、ビジネスに法律がなぜ・どのように適用されるのかを学びます。ビジネス法は、イノベーティブで倫理感あるリーダーとしてビジネス界や社会の発展をもたらすために必要な、基本的な知識といえます。
Many of you will likely deal with business after graduation. In this course, as an introduction of law concerning business, you will learn how and why law applies to business. Business Law provides fundamental knowledge for you to become an innovative and ethical leader who brings development in business and society.

授業の目的(意義) / Importance of this course

学生はたとえば、契約を結ばずに口約束でビジネスを進めてしまうとどうなるか、アイデアやノウハウをどうやって守るか、企業と消費者は法的にどのような関係にあるのか、などについて理解を深めます。
You can learn various business issues, such as what happens if you conduct business without a written contract, how you can protect your idea and know-how, and what is the legal relationship between a company and consumers.

到達目標 / Achievement Goal

本科目を学ぶことで、学生は社会における問題について法的なものの見方・考え方(リーガルマインド)ができるようになり、法律が実際のビジネスの場面でどのように機能しているかが理解できるようになります。担当者は、豊富な実務経験を活かして、「生きたビジネス法」を皆さんにお伝えしたいと思っています。

You can also learn how to think legally when you face various social issues and how law operates in real business settings. The professor will utilize his ample experience in law practice to teach “practical business law.”

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG6 Managerial Perspectives (BBA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

ビジネスに関する様々な法律の基礎知識を身に付け、社会における問題について法的なものの見方・考え方(リーガルマインド)ができるようになり、法律が実際のビジネスの場面でどのように機能しているかが理解できるようになることが期待されています。

You can learn basic knowledge of business related laws, how to think legally when you face various social issues and how law operates in real business settings.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 30 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 70 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

初回の授業のガイダンスにおいて、評価方法・予習レポート・学習方法等について解説し、大まかなイメージがつかめるようにします。予習レポートの作成を含む予習を行うことによって、授業内で挙手発言がしやすくなりますので、毎回しっかりと3時間以上の準備をして授業に臨むことが重要です。ケース試験については、毎回の授業の予習・参加・復習の積み重ねで十分対応が可能ですが、具体的な心構え等については、初回の授業のガイダンスで説明します。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

ガイダンス、ビジネス法とは何か?

ビジネス法の全体像、ビジネス法の存在意義、法令順守のコストとベネフィットについて学ぶ

●使用するケース
ビジネス法とは何だろうか?(自作ケース)

第2日(Day2)

民法①:契約と債権債務

契約とは何か、約束とはどう異なるのか、契約はいつ成立するか、契約書はなぜ必要なのかについて学ぶ

●使用するケース
ゴルフセットを購入しよう!(自作ケース)

第3日(Day3)

民法②:不法行為

不法行為とは何か、不法行為によりどのような債権債務が発生するのか、不法行為に基づく訴訟を提起されたらどう反論できるかについて学ぶ

●使用するケース
なぜタイヤは空を飛んだのか?(自作ケース)

第4日(Day4)

消費者保護法、景品表示法

なぜ食品偽装は起こったのか、景品表示法はどのように消費者を守ろうとしているか、法令違反はどうすれば防止できるかについて学ぶ

●使用するケース
大幸薬品ービジネスと景品表示法ーコロナウイルスを除去します!?(自作ケース)

第5日(Day5)

会社法:株式会社の機関

会社の主要機関(株主総会、取締役会、代表取締役など)、会社の利害関係者、会社が経営統合する理由について学ぶ

●使用するケース
青島製作所ー会社は誰のものか?(自作ケース)

第6日(Day6)

証券法、金融商品取引法:インサイダー取引

インサイダー取引はなぜ禁止されているのか、会社関係者の行為はどのような場合に法または倫理に反するのか、日本法は米国法とどう異なるのかについて学ぶ

●使用するケース
Texas Gulf Sulphur社: ティミンズ・オンタリオ鉱山(HBS翻訳ケース)

第7日(Day7)

知的財産法、商標法、著作権法

なぜ知的財産を保護するべきなのか、自社ロゴが商標法や著作権法違反だと訴えられたらどう反論できるのかについて学ぶ

※当日の後半授業(100分)を使って、ケース試験を実施します。ケース試験の実施方法や学習方法については、第1日のガイダンスや授業内て適宜説明します。

●使用するケース
それは私の作品だ!(自作ケース)

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 70 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 70 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 30 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

成績評価方法の詳細については、初回の授業のガイダンスで説明しますが、クラス貢献度については授業中の発言の質と回数を総合評価します。ケース試験の内容については、昨年のケース試験の内容も含めて初回の授業で説明しますが、授業中に行う30点満点の筆記試験になります。
予習レポートについては、しっかり予習をして提出することが大原則です。授業内でも説明しますが、予習レポートの提出自体は加点要素にならない一方で、提出しない場合や内容の伴わないものを提出した場合などにおいては、クラス貢献度からの減点要素となります。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 山本雅道「オリジナルテキストを使用します。」NA(NA)NA

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

東京商工会議所編「ビジネス実務法務検定試験3級公式テキスト2024年度版」中央経済社(2024)
塩野誠他「事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック」東洋経済(2015)

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

昨年度の授業については、「楽しくわかりやすい」「映像や具体例などで理解がしやすい」「挙手発言の機会が多くある・発言しやすい」」などと好評をいただいており、本年度も皆さんの期待に応えられるような授業を目指します。また、授業期間中であっても、皆さんの意見を出来るだけ取り入れ、さらに良い授業にできるよう改善を続けていきたいと思います。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

ニューヨーク州弁護士、法学博士。慶應義塾大学(経済学士、法学士)、Vanderbilt University Law School(法務博士)、The University of Iowa College of Law(法学博士)卒。

東京電力、Milbank法律事務所、Ropes & Gray法律事務所、ダッソー・システムズ株式会社、金融庁・証券取引等監視委員会、神谷法律事務所、LINE株式会社法務部長等を経て、2022年4月より名古屋商科大学教授に着任。慶應義塾法科大学院およびThe University of Iowa College of Law非常勤講師。

主な研究分野は、ビジネス法、国際ビジネス法、アメリカ法、金融商品取引法など。近著に「アメリカ証券取引法入門(改訂版)」第一法規(2019)。

2022年度アウトスタンディング・ティーチング・アワード受賞。

Dr. Masamichi (Masa) Yamamoto is a professor of law and a lawyer qualified in New York. He holds a B.A. in Economics and an LL.B. from Keio University, a J.D. from Vanderbilt University Law School, and an S.J.D. from The University of Iowa College of Law.

Before joining the Faculty of the NUCB in April 2022, he worked for Tokyo Electric Company, Milbank LLP, Ropes & Gray LLP, Dassault Systemes, Financial Services Agency / Securities Exchange Surveillance Commission, Kamiya Law Office, and most recently, LINE Corporation as Head of Legal Department. Prof. Yamamoto has taught at Keio University Law School and The University of Iowa College of Law as an adjunct lecturer.

His research interests include business law, international business law, American law and securities regulation. He published a textbook “Introduction to U.S. Securities Regulation (revised ver.)” in 2019.

Prof. Yamamoto received 2022 Outstanding Teaching Award.

Refereed Articles

  • (2024) Acquisition of Knowledge and Meta-Skills through the Case Method in Politics and Law Classrooms: New Empirical Insight from Japan. Journal of Political Science Education
  • (2024) Reassessing Constitutionality of SEC Administrative Proceedings in view of Japanese Administrative Proceedings. Toledo Law Review Fall 2024
  • (2022) Enforcement by the SEC. Shoji Homu 2307
  • (2022) Rulemaking by the SEC. Shoji Homu 2308
  • (2022) What is the Securities and Exchange Commission?. Shoji Homu 2305






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