シラバス Syllabus

授業名 ベンチャービジネス
Course Title Building New Ventures
担当教員 Instructor Name 内古閑 宏(Hiroshi Uchikoga)
コード Couse Code NUC510_N22B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目 / Specialized Subject
学位 Degree BBA
開講情報 Terms / Location 2022 UG Fushimi Term3

授業の概要 Course Overview

本科目は、NUCBのミッションステートメントと合致するコンセプトの下、展開される科目です。ベンチャービジネスの創発にフロンティアスピリットは欠かせません。未来のリーダーたちが世界環境の中でどのようにしてイノベーティブに考え、行動しながらベンチャービジネスを構築していくことができるか、の問いと向き合っていきます。
「ベンチャービジネス」のクラスでは、以下の設問について活発に議論をしていきます。

・ベンチャービジネスのアイディアはどのように創発されるのか?
・ベンチャービジネスはどのように成長させていけるのか?
・ベンチャービジネスはどのように市場に浸透させていけるのか?
・ベンチャービジネスのビジネスモデルは?資金の調達は?
ケースディスカッションを通じてベンチャービジネスを立ち上げる際の心構え、思考、アクションプランについて議論をしていきます。

This course perfectly aligns with NUCB's Mission Statement as it guides to nurturing leaders with Frontier spirits who can bridge cultural differences. It will provide students insights to confront situations where they require innovating thinking, innovating actions and innovative problem solving within an international context.
Building New Ventures introduces you to the entrepreneurial journey from finding an idea, to gaining traction in the marketplace, to raising capital for your venture. The course encompasses case method discussions which provide insights for the following agenda;
- finding an idea
- gaining traction in the market place and growing your business
- business models and raising capital
The course covers wide array of cases from start up companies to international corporations, focusing on the mindsets, thoughts and action plans of the people/entities involved.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG6 Managerial Perspectives (BBA)
LG7 International Perspectives (BA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

ケースディスカッションを通してベンチャービジネスに関する「知」の共同構築を行うことにより、アイディア出しからビジネス構築の行動を起こしていく際に必要なものは何か、について新たな気づきを得ていくことになります。

Through the journey of various discussions, the class will co-create knowledge on building new ventures from the seed stage to a growth of views while searching into mindfulness and personal aspects which form the basis for new ventures.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 0 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 100 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

(学習方法)
 本コースの講義は全てケース・ディスカッション形式で行われます。受講者はシラバスに記載した質問事項に関して議論をする準備をして来てください。クラス討議中に準備してきた内容について発言並びにプレゼンテーションするよう講師から促されます。講義の進め方・準備に関してはケースブックが配布されるタイミングで、詳細の指示を致します。

(各セッションの予習レポート)
計7回のセッションに関して事前に提示された課題に関し、分析・考察した予習レポートを毎回提出して下さい(900文字以上)。課題は開講前に詳細に告知します。提出締め切りは各Sessionの開始直前まで、とします。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

第1日 (2022/9/15)
(主題)成熟業界とベンチャービジネス
(Day1 概要)
1980年には、テキサスのオースティンに1店舗しかなかった店が、2004年には144店舗になっていた。『フォーチュン』誌では、アメリカで最も働きがいのある企業ランキングに、7年連続選ばれた。最終的な収益に基づくインセンティブ。モラールの調査。給与の最高額は平均給与の8倍を超えてはならないというルール。成熟業界において傑出した業績を生み出すためのイノベーション。そのユニークなポジショニングにより、2017年に約1兆4千億円でアマゾンに買収されるまでに企業価値を昇華させたその秘訣を探っていきます。

●使用するケース
ホールフーズマーケット (HBS)
英文ケース:Amazon Acquires Whole Foods (B) (HBS)

第2日(Day2)

第2日 (2022/9/22)
(主題)大学での科学研究とベンチャービジネス
(Day 2 概要)
MITのロバート・ランジャー(Langer)教授の研究室は、バイオ医療関連の中堅企業およびスタートアップの企業で活用される研究論文、特許、技術ライセンスの宝庫であった。こうした優れた研究成果を生み出すLanger教授のリーダーシップとベンチャービジネスについて探っていきます。

●使用するケース
ランガー研究室:科学の商業化 (HBS)

第3日(Day3)

第3日 (2022/9/29)
(主題)ベンチャービジネスの創業者たち
(Day 3 概要)
スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックは、悪ふざけや、電子機器についての話をすることかけては無二の親友。いくつかささいな共同作業をした後、ジョブズはウォズニアックの設計に基づいたPCを販売するために、一緒に会社を設立しようとウォズニアックを口説きます。この時ウォズニアックは、ヒューレト・パッカードでの好きな仕事を辞めてまでアップル・コンピュータに入るかどうか、アップル社内での自分の役割をいかに明確にするのか、ジョブズを共同設立者として受け入れるかどうか、ジョブズが提案する3番目の共同設立者を受け入れるかどうか、そして彼の共同設立者との株式分割方法について、決定の岐路に立つことになります。その後、2人の創業者は、戦略的ビジョンが分れることになるにつれ、また会社が成長するにつれて互いの緊張が高まることとなります。ベンチャービジネスの創業メンバーの成長と葛藤について議論していきます。

●使用するケース
アップルの芯 (HBS)
英文ケース:Apple's Core (Graphic Novel Version)

第4日(Day4)

第4日 (2022/10/6)
(主題)ベンチャービジネスとディスラプター
(Day 6 概要)
ネットフリックス・インク(ネットフリックス)はビデオコンテンツのデジタル配信への移行を成功させる前に、それまで映画レンタルのマーケット・リーダーであったブロックバスターを追い越した。しかし、ネットフリックスはその成功にもかかわらず、2017年には定評のある主流のコンテンツ制作会社やデジタルの新興企業など多くの競合企業によって、ネットフリックスが以前の優位性を再現することを難しくしていた。批評家たちは、ネットフリックスの加入者獲得数の鈍化と債務水準の上昇を指摘していた。ネットフリックスの最高経営責任者は様々なデジタル競合他社からの破壊工作に直面していた。彼はどう答えるべきか?ネットフリックスは、引き続きコンテンツ制作会社として、ハリウッドの業界リーダーたちと競争すべきか?全員のインセンティブを整合性のとれたものにするため、他のメディア会社と提携をすべきか?

●使用するケース
ネットフリックス:ディスラプターが破壊の危機  (IVEY)

<教科書:イノベーションの最終解>

第5日(Day5)

第5日 (2022/10/13)
(主題)ベンチャービジネスと市場参入
(Day 5 概要)
2015年、ウーバーはこの種のものの中でおそらく最大規模のポイント・ツー・ポイント輸送ネットワークを築いていた。それは文字通り世界の移動方法を変革するものである。しかし、フェデックスのような典型的輸送ロジスティック企業とは異なり、ウーバーは非常に軽量なインフラを有していた。車両は所有せず、ドライバーも雇用しない。そのため車両のメンテナンス費用を払うこともなかった。代わりにこのネットワークでは、ドライバーと乗客というピア・ツー・ピア(同等の立場で)の調整をすることに依存した。これは高度なソフトウェアと巧みな評価システムが可能にしたものである。しかしウーバーは、早くから目覚ましい成功を遂げたにもかかわらず、激しい賛否両論を巻き起こす企業であった。ベンチャービジネスが破壊的に市場参入していく賛否を議論していきます。

●使用するケース
ウーバー: 世界の移動手段を変革する (HBS)

第6日(Day6)

第6日 (2022/10/20)
(主題)国家の「ゼロ・トゥ・ワン」
(Day 6 概要)
第二次世界大戦終戦直後、日本は米国GHQの占領下に置かれた。終戦直後の晩秋、外務大臣に就任して間もない吉田茂は24歳年下の白洲にGHQとの交渉役を委ねた。そして終戦から6年後、サンフラシスコ講和条約を締結。焼け野原から経済大国の道へと日本は「ゼロ・トゥ・ワン」を成し遂げた。激動の戦後を吉田の右腕として生きた白洲次郎という人物を通して、「国家の立ち上げ」というベンチャー・プロジェクトについて議論していきたいと思います。

●使用するケース
白洲次郎 プリンシプルのない日本 (NUCB)

第7日(Day7)

第7日 (2021/10/27)
(主題)ベンチャービジネスはどうしたら生まれるのか?/ベンチャービジネスをプレゼンする
(Day7 概要)
本ケースは、スティーブ・ジョブスとプロバスケットボールチームのコーチであるフィル・ジャクソンが、どのような信念を基盤として活動していたかについて記述されている。ベンチャービジネスを起こすイノベーションの基を訪ねるべく、本ケースを題材に議論をしていきます。総括として、ベンチャービジネスのピッチ・セッションを設けます。

<ベンチャービジネス・ピッチ・セッション>
詳細はケースブックに記載されます。

●使用するケース
ZEN Abridged(要訳) (NUCB)
原文ケース:ZEN for Strategy (Darden School)

<参考図書>
禅マインド・ビギナーズマインド 鈴木俊隆 著

(注)上記のいくつかのケースは、後日変更になる可能性があります。

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 10 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 40 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 50 %
予習レポート Preparation Report 50 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

レポートと講義は評価の両輪となっており、どちらかに偏らないようにしましょう。
各ケースの予習レポートに相応な時間をかけることはディスカッションでの気づきも深めることです。
よろしくお願いします。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • ピーター・ティール「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか 」NHK出版(2014)978-4140816585
  • クレイトン・クリステンセン / スコットアンソニー「イノベーションの最終解」翔泳社(2001)978-4-7981-3231-0

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

・「サーチ・インサイド・ユアセルフ」チャディー・メイ・タン著 英治出版
・「禅マインドビギナーズ・マインド 1&2-スティーブ・ジョブスが愛読した禅のバイブル」 鈴木俊隆著 サンガ出版
・「禅とジブリ」鈴木敏夫 淡交社
・「イノベーションへの解」クレイトン・クリステンセン/マイケル・レイナー 翔泳社
・「プリンシプルのない日本」白洲次郎 新潮文庫

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

昨年度の講義では以下のようなフィードバックを頂きました。ディスカッションが一層活発なものになり、より多くの気づきが得られるような講義運営をしていきたいと思います。
(昨年度授業評価点 4.74)

・経営者の考えを学ぶことでベンチャービジネスに対する意識づけができました
・発言の場が多いので、満遍なく意見を聞ける
・人生に必要なことが学べる
・とにかく面白くて距離感近く接せられるので、楽しく授業が受けられました
・動画を使い多くの事業者の言葉を知れること
・全体の意見を聞いている
・先生の熱意が感じられる
・発表など楽しい工夫がたくさんあった
・アメリカのノリで楽しい

担当教員のプロフィール About the Instructor 

1998年慶應義塾大学理工学部修士課程修了。(株)東芝入社、世界初のノートパソコンを設計したハードウェア設計部に所属。1994年ハーバード・ビジネス・スクール経営大学院修士課程修了(MBA)後、東芝本社パソコン商品企画部にて新型ノートパソコンの企画、インターネット・サービスの立ち上げ、ネット接続型次世代DVD規格の策定に従事。1997年ソフトバンク(株)入社、企業投資室にてスカパーの立ち上げ、インターネット企業投資を実施。ソフトバンクと米国ジオシティーズの合弁会社、ジオシティーズ・ジャパン(株)の設立、事業立上げを指揮。2000年ヴィジョネア(株)を創業、DVDとインターネットの連動技術で事業構築、特許権利化後にライセンスビジネスにピボットし現在に至る。2012年米国シリコンバレーに移り住みYouTuber向けアプリ開発のVeamInc.設立・創業、現在に至る。帰国後アフリカにおける世銀のプロジェクト、ブロックチェーンのビジネス・プロデュースに関与。

Education
Masters Degree in Business Administration, Harvard Business School
Master of Engineering in Mechanical Engineering, Keio University
Bachelor of Engineering in Mechanical Engineering, Keio University

After joining Toshiba's Computer Division in 1988 where he was involved in designing the world's first notebook PC, Hiroshi Uchikoga went to Harvard Business School MBA program. After graduation, he returned to Toshiba Headquarters Product Planning division in 1994, where he engaged in; planning advanced notebook PCs, launching Toshiba's first internet service, and standardizing a new generation video disc format.
When he met Mr. Son of Softbank, Hiroshi decided to work as a manager in the investment division, then led the joint venture between GeoCities (US) and Softbank. In 2000, Hiroshi founded Visionare Corporation, a software development company in Japan which eventually pivoted to a license company after acquiring eight patents, and he moved to Sunnyvale, California in 2012 to start up Veam Inc. - both of which are currently working on a path to successful exits. Returning to Japan in 2017, he acted as Business Producer at World Bank's project in Africa and blockchain related businesses.







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