シラバス Syllabus

授業名 国際協力論
Course Title Introduction to International Cooperation
担当教員 Instructor Name 村瀬 憲昭(Noriaki Murase)
コード Couse Code NUC293_N21A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 共通専門教育科目300系 / Specialized Subject 300
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2021 UG Nisshin Term2

授業の概要 Course Overview

本学のミッションは、"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーの育成、そしてビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出をすることであり、本学の学生は、新時代のアジアと世界をつなぐ能力をを有することが求められている。本講義では、開発途上国で生じている様々な問題とその対策を理解し、国や地域の開発に関する問題の解決策を提⾔できる能⼒を有する⼈材を養成することを⽬指す。
本講義では、まず国際協力の基本的な考え方や仕組み、開発途上国支援のアプローチの変化について学ぶ。そして、国際協力を実施する主要な手段としてのプロジェクトの立案・実施監理の方法や、課題毎の取組みについて、具体的な実例も含めて学ぶ。更に国際協力の主体としての重要性が増しつつある民間企業や市民団体の役割など、国際協力の最新の動向についても知識を得ることにより、学生が国際協力をより身近に感じ、今後の国際協力がどうあるべきかについて考えられるようになることを目標とする。
1. 国際協力の基本的な考え方や仕組みについて理解する。
2. 国際協力プロジェクトの形成や評価の方法を理解する。
3. 国際協力の主要な取り組み、実施主体、最新の動向について理解し、今後の国際協力のあり方について考察するために必要な知識を得る。

The mission of the university is to foster innovative and ethical leaders with a "frontier spirit" and to create knowledge that will bring about the development of the business world and society, and the students are expected to have the ability to connect Asia and the world in the new era. This lecture aims to develop young leaders who can understand the various problems occurring in developing countries and their countermeasures, and who have the ability to propose solutions to the problems related to the development of countries and regions.
In this lecture, students will first learn about the basic concepts and mechanisms of international cooperation and the changing approaches to supporting developing countries. Then, the students will learn how to plan and supervise the implementation of projects as the main means of implementing international cooperation, and how to tackle each issue, including specific cases. In addition, the students will learn about the latest trends in international cooperation, such as the roles of private companies and civil society organizations, which are becoming increasingly important as actors in international cooperation. The goal of this lecture is to make students feel more familiar with international cooperation and to enable them to think about what international cooperation should be in the future.
1. To understand the basic concept and mechanism of international cooperation
2. To understand how international cooperation projects are formulated and evaluated
3. To understand the major actions, implementing organizations, and latest trends in international cooperation, and to gain the knowledge necessary to consider the future of international cooperation

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG7 International Perspectives (BA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

国際協力に関わる際に必要な基礎知識を身につけることができる。

Students can acquire the basic knowledge necessary for their involvement in international cooperation.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 70 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 30 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

● 準備学習(予習・復習)
予習では、関連する教科書の部分や、classroomに掲載された資料を読んでおくこと。
復習では、講義資料として配布する資料や参考文献を読み、講義資料に示した小課題に対して自分の考えをまとめて書いてみること。
● 課題に対するフィードバック⽅法
教員が小課題に対する学生の回答や質問に対して、次回の講義でコメント・解説を⾏う。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

「国際協力とは何か」
・国際協力の概念とその始まりについて解説する。
「国際協力の基本的な仕組み①」
・主に日本の国際協力が具体的にどのような仕組みで行われているのかを解説する。

第2日(Day2)

「国際協力の基本的な仕組み②」
・日本以外の国や国際機関などの国際協力の概要について解説する。
「途上国支援のアプローチの変化」
・途上国支援が歴史的にどのように取り組まれてきたのか、第二次世界大戦後から現在に至るまでの途上国支援の潮流の概要を解説する。

第3日(Day3)

「貧困削減への取組み」
・開発の最大の課題である貧困問題の状況と貧困削減政策について解説する。
「国際協力プロジェクトとは何か」
・技術協力や資金協力といった国際協力を実施する主要な手段としてのプロジェクトについて、その形成や実施監理の方法について解説する。

●使用するケース
タイトル:「ケニア・小規模園芸農民組織強化計画プロジェクト」
提供機関:独立行政法人国際協力機構

第4日(Day4)

「持続可能な開発への取組み(気候変動対策)」
・持続可能な社会に不可欠な環境保全について国際社会と日本の取組みを解説する。また、気候変動対策に関する国際的な動向を踏まえて、日本が行っている協力の特徴を解説する。
「持続可能な開発への取組み(都市の環境改善)」
・産業開発や都市への人口集中に伴い発生する途上国の都市での環境問題とその要因について述べ、水質汚染や廃棄物管理の問題を克服してきた日本の経験に基づく協力について解説する。

第5日(Day5)

「持続可能な開発への取組み(自然環境保全)」
・開発途上国の自然環境問題と貧困問題との関係について述べ、住民の生計向上策と結びつけた森林の保全、生物多様性保全に関する取り組みについて解説する。
「持続可能な開発への取組み(環境社会配慮)」
・開発事業による想定される環境・社会への負の影響を事前に回避・緩和する方策として、援助機関が行っている国際協力プロジェクトでの環境社会配慮の取り組みについて解説する。

●使用するケース
タイトル:「カンボジア国道一号線建設事業」、提供機関:独立行政法人国際協力機構

第6日(Day6)

「途上国のオーナーシップとガバナンス」
・開発行為の主体である途上国自身の責任とそれを支えるガバナンスについて、解説する。
「国際資本還流の変化と民間資本時代の開発戦略」
・国際協力を資本の流れとして捉え、民間を含めたその役割について解説する。

第7日(Day7)

「市民社会」
・国際協力の主要な主体である市民社会について、その取組みの現状と役割を解説する。
「変容する国際開発規範」
・21世紀を迎えて大きく変容してきた国際協力のあり方について解説し、本講義を総括する。

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
予習レポート Preparation Report 5 %
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 15 %
ケース試験 Case Exam 20 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
小テスト Quizzes / Tests 20 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 40 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

以下の5点を評価の対象とする。
(1)予習レポート(初回の授業の前にclassroomに掲載の予定)5点
(2)授業内の挙手発言、ディスカッションへの参加状況など 15点
(3)講義資料に示した小課題に対する評価(第1日、第2日、第3日、第6日、計4回分) 20点
(4)ケース試験(中間課題レポート、第4日に提示予定) 20点
(5)期末試験 40点

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 下村恭民・辻一人・稲田十一・深川由起子「国際協力(第3版)その新しい潮流」有斐閣(2016)9784641281387

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

[1]石井明男・眞田明子『クリーンダッカ・プロジェクト ゴミ問題への取り組みがもたらした社会変容の記録』佐伯印刷、2017年。
[2]内海成治 編『新版 国際協力論を学ぶ人のために』世界思想社、2016年。
[3]蟹江憲史『SDGs(持続可能な開発目標)』中央公論新社、2020年。
[4]紀谷昌彦・山形辰史『私たちが国際協力する理由 人道と国益の向こう側』日本評論社、2019年。
[5]佐原隆幸・徳永達巳『国際協力アクティブ・ラーニング』弘文堂、2016年。
[6]山田満 編『新しい国際協力論 改訂版』明石書店、2018年。

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

初年度担当科目

担当教員のプロフィール About the Instructor 

東京工業大学大学院総合理工学研究科にて博士号を取得。過去20年以上にわたり、国際協力機構(JICA)において政府開発援助(ODA)事業に携わり、特に開発途上国の都市の汚染対策、廃棄物管理や気候変動対策に関する技術協力プロジェクトの形成・実施監理を担当。また、ODA事業の環境社会配慮審査・監理に関する経験も有する。2019年8月より公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)で、アジア地域の水環境改善を目的とした水環境ガバナンスの強化に関する調査研究業務に従事。2021年4月に摂南大学経済学部特任准教授に就任。専門は国際協力・環境対策。

Noriaki Murase obtained his Ph.D degree from Tokyo Institute of Technology. He was engaged in Official Development Assistance (ODA) for more than 20 years at Japan International Cooperation Agency (JICA). Especially, he was involved in formulating and managing technical cooperation projects on pollution control, solid waste management and climate change strategy in developing countries. He also experienced in environmental and social safeguards for ODA projects. He was also engaged in research work on strengthening water environment governance for the purpose of improving the water environment in the Asian region at Institute for Global Environmental Strategies (IGES). In April 2021, he assumed a specially-appointed associate professor at the Faculty of Economics, Setsunan University. His research interests include international cooperation and environmental measures.

(実務経験 Work experience)

1996年4月-2019年7月: 独立行政法人国際協力機構
2019年8月-2021年3月: 公益財団法人地球環境戦略研究機関
2021年4月-現在:    摂南大学

April 1996 - July 2019: Japan International Cooperation Agency
August 2019 - March 2021: Institute for Global Environmental Strategies
April 2021 - now: Setsunan University






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