シラバス Syllabus

授業名 南アジア社会論
Course Title South Asian Society
担当教員 Instructor Name 伊東 さなえ(Sanae Ito)
コード Couse Code NUC289_N22A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format Live Virtual
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 共通専門教育科目300系 / Specialized Subject 300
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2022 UG Nisshin Spring Intensive

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本科目では、南アジアの諸問題について学ぶことを通じ、多様な人、暮らし、考え方が世界にあることを理解する。それにより、アジアと世界をつなぐリーダーとなる力を育む。
In this class, students will learn about various issues in South Asia and understand that there are diverse people, lifestyles, and ways of thinking in the world. Through this course, students will develop the ability to become leaders who connect Asia and the world.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本科目では、グローバル化や経済発展に伴う南アジアの社会変動について、政治、経済、教育、文化などの観点から総合的に学ぶ。授業では写真や映像を活用しながら南アジア地域を理解することを通して、グローバル化や経済発展、デモクラシーといった事象についても多角的な視点から捉えられるようになることを目指す。
South Asia has been changing drastically through globalization and economic development. This course is designed to provide a comprehensive understanding of these social changes in South Asia from the perspective of politics, economy, education, culture, and so on. Students aim to acquire various perspectives on globalization, economic development, democracy by discussing issues in South Asia.

到達目標 / Achievement Goal

本科目を学ぶことによって、学生は南アジア社会に関する基礎知識を説明できるようになる。またそれらの知識をもとに南アジア社会に関する諸問題に対して積極的に意見を述べることができるようになる。

Students will explain South Asia's basic knowledge and use it to express their opinions on issues in South Asia.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG7 International Perspectives (BA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

本科目では、南アジア社会に関する学びを通して、主に多様性への気づきや異なる立場の人びとと関わる力の向上を目指す(LG2・LG7)。また、講義内で示した事例の分析を通してクリティカルシンキング能力(LG1)、グループ討議を通して倫理的な意思決定(LG3)やコミュニケーション能力(LG4)を培う。

This course helps students to improve diversity awareness mainly (LG2 & LG7). Students have opportunities to develop critical thinking skills (LG1) through case methods. Also, students will be able to enhance ethical decision-making skills (LG3) and communication skills (LG4) through group discussions by the end of the course.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 10 人や国の不平等をなくそう(Reduced Inequality)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 40 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 50 %
フィールドメソッド Field Method 10 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

教科書について集中講義が始まるまえに通読し、興味のある事項やわからない事項について調べた上で講義に参加すること。授業内で適宜小テストを行い、理解状況を確認する。
Day3、4、6では予習レポート課題に基づいた授業を行い、その中でフィードバックも行う。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

テーマ:地理・歴史
1日目は、まず本授業の概要を説明し、南アジアを捉える視点を知る。南アジア地域について、地理的・歴史的な観点から概観する。特に、植民地期の歴史と、それを受けて成立した現代の国民国家の成り立ちについて検討する。

第2日(Day2)

テーマ:世界観
南アジアには多様な宗教があり、それらは人々の暮らしに根付いている。この宗教や、それと密接にかかわるケガレ観、およびカーストの仕組みについて学び、南アジアの人々の世界観を知る。

●使用するケース
「生き神クマリ信仰と世俗主義」、オリジナルケース

第3日(Day3)

テーマ:経済・産業
予習レポート①(身近にある南アジア製品を探し、その輸出国と日本との貿易状況や、生産現場の実態について調べる)に基づき、南アジアと日本との経済的な関係とグローバル・バリューチェーンが南アジアにもたらしている影響について討議する。

第4日(Day4)

テーマ:開発
予習レポート②(日本の支援団体により南アジア地域で行われている開発プロジェクトについて、一つのプロジェクトを選定し、その活動内容を要約・考察する)を基に、開発の実態と課題について討議する。

第5日(Day5)

テーマ:災害
災害は日本人にとっては身近なトピックであるが、南アジア諸国では我々がイメージするものとは異なる形で災害が経験され、また復興や防災の動きもなされている。それについて、ネパールの震災に関する映像資料をケースとしつつ、検討する。

第6日(Day6)

テーマ:私たちの身近な南アジア
予習レポート③「南アジア地域と日本との間の人の移動」(南アジア地域の8か国から1か国を選定し、その国と日本との間の人の移動について調べる)と、映像資料に基づき、日本国内の南アジア系コミュニティについて考察する。

第7日(Day7)

テーマ:グローバル市民社会
南アジアの人々がグローバル化の中でどのように生き抜こうとしているのかについて、民主主義、草の根グローバリゼーション、政治社会、グローバル市民社会という切り口から検討する。

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 50 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 50 %
予習レポート Preparation Report 30 %
小テスト Quizzes / Tests 20 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 石坂晋哉・宇根義己・舟橋健太 編「ようこそ南アジア世界へ」昭和堂(2020)9784812219188

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

『南アジア社会を学ぶ人のために』、田中雅一・田辺明生編、世界思想社、2010年
『南アジアの文化と社会を読み解く』鈴木正崇編、慶応義塾大学東アジア研究所、2011年

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

多くの学生が発言機会を持てるように配慮する。

担当教員のプロフィール About the Instructor 









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