シラバス Syllabus

授業名 西洋の歴史
Course Title History of the Western World
担当教員 Instructor Name 岡内 一樹(Kazuki Okauchi)
コード Couse Code NUC288_N21B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format Live Virtual
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2021 UG Nisshin Fall Intensive

授業の概要 Course Overview

 本講義では、古代から現代までの西洋文明圏の歴史を、人間社会と自然環境の相互関係に重点を置いて概観します。そのことによって、名古屋商科大学のミッション・ステートメントに掲げられている、アジアと世界をつなぎ、高い倫理観を持つ人材の基礎を涵養します。
 人の移動や情報の交流がボーダーレス化した今日、他者との円滑なコミュニケーションをはかるには、自国以外の文化圏に関する幅広い教養が必要です。本講義では、西洋文化圏(地中海世界、ヨーロッパ、および北米など近代以降ヨーロッパ人が定住した地域)の歴史を概観することで、そのような教養の一端を養います。
 昨今ビジネスの世界では、経済的な利益や合理性を追究するだけではなく、人間の活動が自然環境に与える影響に注意を払うことが、倫理的観点から求められるようになっています(カラフルなドーナツ状のSDGsバッジを身に付けるビジネスパーソンも増えています)。そのことを鑑みて、人間社会と自然環境との相互関係を講義の中心的なテーマとし、人類のこれからの歩みについても皆さんと考えたいと思います。
 本科目を学ぶことで、学生は自分の社会経済活動(たとえばどのような食料品を買い、どのような交通機関を利用するかなど)を、持続可能性をより意識して選択できるようになります。

This course gives a historical overview of the Western world, with particular attention to the relationship between human societies and the natural environment. As expressed in the Mission Statement of the university, leaders in the era of globalization world should have the ability to bridge the gap between New Asia and the rest of the world and to bring high ethical standards to their management practices. The aim of this course is to enhance this ability.
In today's interconnected world, we must enrich our knowledge of other civilizations for better cross-cultural communication. This course will encourage students' interest in the Western civilization by presenting a brief history of the Mediterranean world, Europe, and "Neo-Europe".
The main focus of the course is on environmental history. The impact of human activities on the natural environment draws growing ethical attention, especially on the global business scene. (Colorful, donut-shaped SDG lapel pins are becoming popular among business parsons.) Here environmental history can offer relevant perspectives, suggesting possible futures of mankind.
One will be able to choose more sustainable socio-economic activities (e.g., food, transport).

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

 (特に卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連において)「急速に進む国際社会のボーダーレス化」に対して自己を見失うことなく、冷静に現実を分析する姿勢を保つには、 「日頃の学修に対する真摯な取り組み」 が重要であるととらえ、その習慣づけを目指します。

(Relation to Graduation Certification) Encouraging students to make "efforts for daily learning" to adapt "rapidly advancing borderless international community".

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 15 陸の豊さを守ろう(Life on Land)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 90 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 10 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

 各講義日の最後の授業終了時に、復習か予習(学習時間は合計30分程度)を指示します。教科書の中から、授業に関係する部分を読んできてもらうことが、主な内容です。次の講義日の授業中に、学習内容をコメントシートに記入してもらい、それに関して講師が口頭でフィードバックを行います。
 下にあげる参考文献の一部や授業中に紹介する図書は、大学図書館にも所蔵されていますので、積極的に活用してください。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

第1回 イントロダクション
 シラバスの記載事項について確認した後、西洋世界の地理や時代区分について大まかな知識を共有します。
第2回 古代メソポタミアと地中海世界①  
 メソポタミアやギリシアにおける農業や経済活動について学びます。
第3回 古代メソポタミアと地中海世界②
 共和政・帝政期ローマにおける農業や経済活動について学びます。
第4回 中世ヨーロッパに生きる①
 中世の人々の暮らしについて、古代と比べて農業がどのように変化したのかを学びます。

第2日(Day2)

第5回 中世ヨーロッパに生きる②
 中世の人々の暮らしについて、自然エネルギーの利用という切り口から学びます。
第6回 近代西洋世界のグローバル覇権への道①
 西洋世界がグローバル覇権を確立することができた背景を、東洋世界との比較で考察します。
第7回 近代西洋世界のグローバル覇権への道②
 産業革命が始まった背景と影響について、エネルギー資源という側面から学びます。
第8回 近代西洋世界のグローバル覇権への道③
 西洋諸国が新大陸の土地と天然資源を獲得したことと、大西洋経済圏の成立との関係について学びます。

第3日(Day3)

第9回 近代西洋世界のグローバル覇権への道④
 新世界と旧世界との間で生じた、農作物や家畜の相互伝播について学びます。
第10回 自然の限界を超えて:現代の西洋世界①
 石油という資源の登場が、国際秩序や私たちの生活のあり方をどのように変えたのかを学びます。
第11回 自然の限界を超えて:現代の西洋世界②
 世論の不安感を伴いつつも、原子力が新たなエネルギー資源として台頭した経緯を学びます。
第12回 自然の限界を超えて:現代の西洋世界③
 農業の化学化と機械化が、どのような社会的影響をもたらしたのかを学びます。

●使用するケース
1930年代のアメリカ、グレート・プレーンズ(教員自作ケース)

第4日(Day4)

第13回 自然の限界を超えて:現代の西洋世界④
 緑の革命や遺伝子組み換え作物といった、戦後から近年までの農業に関するトピックについて学びます。
第14回 西洋文明の現在と未来
 講義全体の内容をまとめながら、西洋文明と自然との関係の行く末について考察します。

第5日(Day5)



第6日(Day6)



第7日(Day7)



成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
予習レポート Preparation Report 0 %
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 50 %
ケース試験 Case Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 50 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

 平常点50%(ケース学習含む)、定期試験50%とします。
 平常点に関しては、授業中に配布するコメントシートを、評価のための主な参考資料とします。コメントシートは、たとえば講師が授業中に発問したことや、他の学生と議論したことを受けて、自分の考えをアウトプットしてもらうための用紙です。正しいか・間違っているかという観点ではなく、授業の議論にきちんと参加しているかという観点から評価します。
 なお、出席そのものは平常点評価の対象とはならない点に、留意してください。出席しても他の受講生の学習意欲を削ぐ行為(大幅な遅刻、授業内容に関係のない私語、理由のない途中退室、恒常的な睡眠等)があった場合、減点対象とします。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • デヴィッド・クリスチャン他著、長沼毅日本語版監修「ビッグヒストリー:われわれはどこから来て、どこへ行くのか ― 宇宙開闢から138億年の「人間」史 ―」明石書店(2016)978-4750344218

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

1. ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳『サピエンス全史:文明の構造と人類の幸福(上・下)』河出書房新社(2016) 978-4309226712/978-4309226729
2. イアン・モリス著、北川知子訳『人類5万年文明の興亡:なぜ西洋が世界を支配しているのか(上・下)』筑摩書房 (2014) 978-4480861276/978-4480861283
3. ジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳『銃・病原菌・鉄:一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎(上・下)』草思社文庫 (2012) 978-4794218780/978-4794218797
4. クライブ・ポンティング著、京都大学環境史研究会訳『緑の世界史(上・下)』朝日選書 (1994) 978-4022596031/978-402259604X
5. ルース・ドフリース著、小川敏子訳『食糧と人類:飢餓を克服した大増産の文明史』日本経済新聞出版社 (2016) 978-4532169817
6. ダニエル・ヤーギン著、伏見威蕃訳『探求:エネルギーの世紀(普及版、上・下)』日本経済新聞出版社 (2015) 978-4532169534/978-4532169541
7. ジョン R. マクニール著、梅津正倫/溝口常俊監訳『20世紀環境史』名古屋大学出版会 (2011) 978-4815806774
8. ケネス・ポメランツ著、川北稔監訳『大分岐:中国、ヨーロッパ、そして近代世界経済の形成』名古屋大学出版会 (2015) 978-4815808082
9. 池上俊一著『森と山と川でたどるドイツ史』岩波ジュニア新書 (2015) 978-4005008179

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

(前年度の授業調査に対するコメント)
 特に「クラス討議」に関する評価が低かったため、講師から発問して学生個々人に考えさせるだけでなく、その論点を学生同士で話しあえる時間を増やすようにします。個々人が考える時間は、やはり評価が高くなかった「事前課題」として振り分けるようにします。
(受講上の留意点)
 高校世界史レベルの背景知識があることが望ましいですが、なくても理解できる内容・構成を心がけています。農業や自然科学、エネルギーや環境問題など、狭い意味での政治史・経済史の枠を越えるトピックを扱うため、他の授業で学ぶことと関連付けながら、広く教養を身につけたい学生に向いています。逆に、歴史上の著名人や個々の戦争の展開について詳しく知りたい学生には、不向きかもしれません。また、古代・中世よりも近代・現代に割く授業時間が比較的多いです。
 集中講義期間中の開講で、試験勉強に時間を割くのが難しいことを考慮し、成績評価に占める平常点の割合を高くしています。また、教科書は大部で高価ですが、図版が多く、持っていると多くの知的関心を喚起してくれる本だと思います。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

・学位:文学修士(京都大学)、文学博士(京都大学)。
・研究分野:西洋史、現代史、環境史。

- Academic Degree: M.A. (Kyoto University), Ph.D. (Kyoto University).
- Research Field: Western History, Modern History, Environmental History.

(実務経験 Work experience)

・2013~2017 京都大学、甲南大学、甲南女子大学等 非常勤講師(西洋史、現代史関連科目を担当)。
・2017~ 江蘇大学外国語学部(中国・江蘇省) 外籍教師(日本語、日本社会論等に関する科目を担当)。 

- 2013-2017 Kyoto University, Konan University, Konan Women's University, Part-time Lecturer (Western History, Modern History).
- 2017- Jiangsu University (Jiangsu Province, China), School of Foreign Languages, Foreign Teacher (Japanese Language, Japanese Society).






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