シラバス Syllabus

授業名 行動経済学
Course Title Behavioral Economics
担当教員 Instructor Name 西出 陽子(Yoko Nishide)
コード Couse Code NUC286_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目400系 / Specialized Subject 400
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term3

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

この講義では、行動経済学の手法を用いて消費行動やビジネスの諸問題を解決する力を培い、グローバルに活躍するリーダーとして必要な知識を身につけてもらいます。
In this course, students will have the opportunity to learn how to use behavioral economics to solve problems in consumer behavior and business. They will also gain the knowledge necessary to become globally active leaders.

授業の目的(意義) / Importance of this course

「今だけセール価格」と表示されていると、すぐに必要なものでなくても、買ってしまうことはないでしょうか?行動経済学は従来の経済学に心理学の要素を加えて、リアルな人間の行動を分析し、社会活動に応用しようとする学問です。この講義では、直感的意思決定が合理的な意思決定からずれるメカニズムを理解し、より良い意思決定を行い、社会やビジネスに応用していくことを目的とします。
Have you ever purchased something when it was labeled "Sale Price Now Only," even if you didn't need it right away? Behavioral economics is a field that incorporates elements of psychology into conventional economic theory to examine real human behavior and apply it to social activities. The objective of this lecture is to gain insight into the ways in which intuitive decision-making differs from rational decision-making, to develop more effective decision-making strategies, and to consider how these might be applied in society and business.

到達目標 / Achievement Goal

・学生が行動経済学の基本的な考え方を理解できるようになる。
・学生が行動経済学の考え方を応用して、消費行動やビジネスの諸問題を解決できるようになる。

Understand the basic concepts of behavioral economics.
Apply the concepts of behavioral economics to solve various problems in consumer behavior and business.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・行動経済学の基礎知識
・消費行動やビジネスの諸問題を解決する力

Basic knowledge of behavioral economics
Ability to solve problems in consumer behavior and business

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 30 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 70 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

事前学修:事前に配布する資料を熟読し、わからない用語を調べる。ケース教材に関するアサインメント(事前課題)について、自分の考えをまとめる(2時間)。
事後学修:講義で学んだ知識、ケースを復習する(2時間)。
課題(試験:レポート等)に対するフィードバック方法:小テスト、レポート等については、採点結果、模範解答、コメントのフィードバックを行う。
中央情報センター(図書館)の活用について:講義内容の予習、復習などに積極的に活用してください。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

【イントロダクション、情報処理のメカニズム】
講義全体のイントロダクションとして、行動経済学とはなにか、実生活やビジネスにどのように活用できるのかについて理解を深めていきます。
人の意思決定には2つのシステムがあり、それぞれが意思決定にどのように影響しているのかについて、ゲームを通じて学びます。
金融リテラシーに関するクイズを実施します。


●使用するケース
あなたはどちらを選ぶ?(オリジナル・ゲーム)
金融リテラシー・クイズ

第2日(Day2)

【ヒューリスティクス・バイアス(アンカリング、利用可能性)】
意思決定時の非合理的な特徴である「アンカリング、利用可能性」について学びます。ケースに基づいて学生を対象にした実験を行い、討議を行います。


●使用するケース
Studies in Managerial Judgment, 日本ケースセンター(教員翻訳資料を配布予定)

第3日(Day3)

【ヒューリスティクス・バイアス(フレーミング、代表性)】
意思決定時の非合理的な特徴である「フレーミング、代表性」について学びます。ケースに基づいて学生を対象にした実験を行い、討議を行います。


●使用するケース
Studies in Managerial Judgment, 日本ケースセンター(教員翻訳資料を配布予定)

第4日(Day4)

【ヒューリスティクス・バイアス(損失回避、サンクコスト)】
意思決定時の非合理的な特徴である「損失回避、サンクコスト」について学びます。ケースに基づいて討議を行います。



●使用するケース
Clothes On Demand - Getting a Great Job(A):The Decision
Clothes On Demand - Getting a Great Job(B):Adventure
Clothes On Demand - Getting a Great Job(C):Machines
Clothes On Demand - Getting a Great Job(D):The End?
日本ケースセンター(教員翻訳資料を配布予定)

第5日(Day5)

【プロスペクト理論】
行動経済学の代表的な理論である「プロスペクト理論」について学び、ケースに基づいて討議を行います。

●使用するケース
Powerball: Somebody’s Gotta Win!, 日本ケースセンター(教員翻訳資料を配布予定)

第6日(Day6)

【ナッジ】
ナッジの実例から、社会でどのように活用されているのかを学びます。ケースに基づいて討議を行います。

●使用するケース
Express Scripts: Promoting Prescription Drug Home Delivery、日本ケースセンター(教員翻訳資料を配布予定)

第7日(Day7)

【人的資源管理・組織行動への応用】
内発的動機・外発的動機、ワーク・エンゲイジメントについて学び、ケースに基づいて討議を行います。

●使用するケース
Trouble at Tessei、日本ケースセンター(教員翻訳資料を配布予定)

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 60 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 10 %
小テスト Quizzes / Tests 10 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 20 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

・「授業内での挙手発言」については、回数だけではなく、発言内容等が評価に影響します。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 大竹文雄「あなたを変える行動経済学」東京書籍(2022)9784487815432

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

・岩澤誠一郎『ケースメソッドMBA実況中継04 行動経済学』ディスカヴァー・トゥエンティワン,2020年,IBN13(9784799326718)
・阿部誠『行動経済学』新星出版社,2021年,IBN13(9784405120112)
・橋本之克『世界最先端の研究が教える新事実 行動経済学BEST100』総合法令出版,2024年,IBN13(9784862809360)
・リチャード・セイラー,遠藤真美訳『行動経済学の逆襲』早川書房,2016年,IBN13(9784152096258)
・ミシェル・バデリー, 土方奈美訳『[エッセンシャル版]行動経済学』早川書房,2021年,IBN13(9784150505707)

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

初年度担当科目

担当教員のプロフィール About the Instructor 









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