シラバス Syllabus

授業名 教職実践演習(高)
Course Title Practical Training for Teaching Profession(high school)
担当教員 Instructor Name 椿田 貴史(Takashi Tsubakita)
コード Couse Code NUC283_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教職課程科目 / Teacher Training
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Fall Intensive

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

この授業は本学のミッション・ステートメントのうち"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーの育成に関連します。
The purpose of this course is closely related to the mission statement, especially to "innovative and ethical leaders who possess a ʻFrontier Spirit.ʼ

授業の目的(意義) / Importance of this course

教職課程における学びの総括を目的とする。
The purpose of the program is to summarize learning in the teaching program.

到達目標 / Achievement Goal

学生は、いじめや不登校等の学校病理現象、学級運営の特質と課題、保護者の無理難題要求、そして、実際に受講生が作成した学習指導案について多角的に検討することができるようになる。

Students will be able to examine school pathology phenomena such as bullying and truancy, the characteristics and challenges of classroom management, the unreasonable demands of parents, and the actual study guide plans prepared by the students from multiple perspectives.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG3 Ethical Decision Making
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

学級運営
保護者対応
授業準備や指導案作成
授業の方法

Classroom Management
Parental support
Class preparation and instructional planning
Classroom methods

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 40 %
フィールドメソッド Field Method 40 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

レポートはクラス内の発表時に講評することでフィードバックします。

各自があらかじめ実習の学びを総括し、それをクラス内で発表し議論をするスタイルで進めます。よって、プレゼンのためのスライド準備等が必要です。想定される予習時間は3時間です。

情報センターを積極的に活用すること。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

前半 イントロダクション:授業の目的、概要、受講上の注意点、成績評価について説明する。また、受講生の履修した教職科目の内容や理解度、関心領域等についても確認する。

後半 いじめ問題の事例分析:いじめの定義、統計について概観し、その後、典型的ないじめの事例について取り上げ、受講生による分析を行う。



●使用するケース
ケース使用予定

第2日(Day2)

前半 いじめ問題の相互批評:前回の分析結果に関し、グループ発表および意見交換と相互批評を行う。その後、ディスカッションを通じて、意見を総合し、建設的な解決策を検討する。

後半 不登校問題の事例分析:はじめに不登校の定義と統計、その分類等について説明します。その後、不登校の事例を取り上げ、受講者による分析を行う。

●使用するケース
インクルージョンか否か(オリジナルケース)

第3日(Day3)

前半 不登校問題の相互批評:前回の分析結果について、グループ間で意見交換・相互批評を行う。その後、ディスカッションを通じて、意見を総合し、建設的な解決策を検討する。

後半 教師のリーダーシップと学級運営:教師の指導スタイルと関連づけながら、学級集団のタイプについて説明する。その後、二つの特徴的な学級の事例について取り上げ、比較検討する。

●使用するケース
あるギフテッド児童(オリジナルケース)

第4日(Day4)

前半 学級運営の把握方法と事例分析:学級集団の把握方法について説明する。その後、集団凝集性の異なる二つのクラスについての事例を取り上げ、受講生による分析をする。

後半 学級運営方法に関する相互批評:前回の事例分析の結果について、グループ間で意見交換・相互批評をする。


●使用するケース
動機付け:高校学園祭への参加(オリジナルケース)

第5日(Day5)

前半 保護者の無理難題要求の事例分析:保護者の無理難題要求について説明し、その後、典型的な事例を取り上げる。受講生はこの事例について分析を行う。

後半 授業単元の編成:単元編成の基本的モデルについて振り返り、各構成要素の意味と重要性について復習する。その後、実際にテーマを指定し、簡素な授業案を作成する。

●使用するケース
私も太鼓を叩きたかったのに(オリジナルケース)

第6日(Day6)

前半 授業における課題提示の方法:高等学校の授業において、映像資料を活用するという想定で、その意義やデメリット等についてディスカッションを通じて考察する。

後半 教育実習における授業の振り返り:本授業で学習してきた授業単元の編成方法および教授法について振り返りつつ、実習において作成した学習指導案について検討し、授業のあり方を振り返る。

●使用するケース
記憶 暗記が苦手な義男の社会の成績を上げるには?(オリジナルケース)

第7日(Day7)

前半 学習指導案の検討と発表①:前回の授業で発表した内容について、相互批評を実施する。また、その学習指導案に基づいて、改めて模擬授業を実施し、その授業実践に関して相互批評を行う。

後半 学習指導案の検討と発表②:前回同様、受講生の学習指導案について、相互批評と模擬授業を実施する。

●使用するケース
現場教師の悩みを調査するには(オリジナルケース)

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 10 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 55 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 65 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 35 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

積極的な参加姿勢が見られない学生は減点をする。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 秋田喜美代「新しい時代の教職入門(改訂版)」有斐閣アルマ(2015)9784641220607

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

田中耕治編『よくわかる教職課程』ミネルヴァ書房、2009年
田中耕治編『よくわかる授業論』ミネルヴァ書房、2007年

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

みなさんの学びを深める指導をします。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

人間・環境学博士(京都大学)
臨床心理士 第08552号(公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会)
公認心理師 第1927号
専門:臨床心理学・教育心理学

Doctor of Human and Environmental Studies, Kyoto University
Certified Clinical Psychologist (No.08552)
Licensed Psychologist (No. 1927)
Specialty: Clinical psychology; educational psychology

(実務経験 Work experience)

1997年4月~1999年3月 国立病院機構 宇多野病院 非常勤心理技術士
1999年4月~2002年3月 京都中央看護専門学校 非常勤講師「臨床心理学」「精神保健」、学生相談室担当



1997-1999. Part-time psychologist at National Hospital Organization Utano National Hospital.
1999-2002. Part-time lecturer at Kyoto-Chuo Nursing school.(Clinical psychology; mental health; counseling psyhologist)

Refereed Articles

  • (2022) Climate anxiety, wellbeing and pro-environmental action: correlates of negative emotional responses to climate change in 32 countries. Journal of Environmental Psychology 84
  • (2022) Comparison of the inter-item correlations of the Big Five Inventory-10 (BFI-10) between Western and non-Western contexts. Personality and Individual Differences 196
  • (2021) Pollution-Aware Walking in 16 Countries: An Application of the Theory of Planned Behaviour (TPB). Journal of Transport & Health 22
  • (2021) Alcohol-impaired Walking in 16 Countries: A Theory-Based Investigation. Accident Analysis & Prevention (159): 0001-4575
  • (2021) Negative emotions about climate change are related to insomnia symptoms and mental health: Cross-sectional evidence from 25 countries. Current psychology

Refereed Proceedings

  • (2022). Effects of a Self-Intervention Research Experience in an Introductory Psychology on Psychology Image. Proceedings of the 64th Annual Meetings of the Japanese Association of Educational Psychology .The Japanese Association of Educational Psychology. 2. 3. Online






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