シラバス Syllabus

授業名 アジア太平洋地域と日本
Course Title Japan and the Asia-Pacific Region
担当教員 Instructor Name 鎌田 真弓(Mayumi Kamada)
コード Couse Code NUC280_N22B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2022 UG Nisshin Fall Intensive

授業の概要 Course Overview

国際的なビジネスの舞台で活躍するには、国際社会の動向を知り、将来を予測する力が必要です。本科目では「新時代のアジア」に着目して、将来のビジネスや社会の発展に貢献できる幅広い教養を身に付けます。
本科目は、アジア太平洋地域における国際情勢を敏感に察知し、現状を正確に分析し、将来を予測する論理的な思考力を養うことを目的としています。本科目を通して得た知識と思考力は、本学での専門分野での学習を支えるだけでなく、将来のビジネスや社会生活における創造力と倫理的判断力の基礎となるでしょう。
戦後のアジア太平洋地域の国際関係の構造変化の中で、日本がいかに東アジア・東南アジア諸国との関係を構築してきたのか、日米関係がどう形成されてきたのか理解します。さらに、日本を含む「新時代のアジア」の国々が共通して取り組むべき問題について考え、受講生それぞれの批判的思考を涵養します。

It is indispensable for business leaders to have wider scopes in global issues, and to think logically in analyzing present and future problems. This course focuses on New Asia, and the students would acquire essential knowledge and skills to contribute to the business and society.
The objective of this course is to provide basic knowledge and skills for the further studies in the areas of their expertise. In particular, the course expects students to understand the global issues with the particular focus on the Asia-Pacific region, and to oversee the problems Japan would encounter. The knowledge and skills acquired through the course shall underpin innovative and ethical decisions in their future.
The course explores the structural changes of the international relations in the region, and Japan’s relations with neighboring countries and the US. Students are encouraged to think critically about the emerging issues of the nations in New Asia.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG7 International Perspectives (BA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

近隣諸国と日本の歴史的な関係と現状を知り、アジア太平洋地域での日本の対外政策の課題を理解するとともに、問題解決が行える論理的思考力を身につけます。クラスディスカッションやグループディスカッションでの意見交換、およびレポートやリアクションペーパーの作成などを通して、意見を明確にし、発信する力を身に付けます。

Students would learn Japan's relations with neighboring countries from the historical perspectives, and understand emerging issues in the region. Students shall acquire the logical thinking skills to solve diverse problems, and communication skills through participating in the discussions as well as writing essays and reaction papers.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 16 平和と公正をすべての人に(Peace and Justice Strong Institutions)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 60 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 40 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

授業での理解を深めるためにリアクションペーパーを課します。ケース・授業用PPT・教科書・参考文献を使って予習200分、復習200分を行ってください。ケースや資料、授業用PPTは事前にGoogle Classroomにアップロードしています。写真や図表などが多く含まれていますから、各自ダウンロード・印刷したものを準備してメモを書き込んでいくと、充実したノートができると思います。

リアクションペーパー・レポートでの質問や意見は、Google Classroomでお答えしたり、あるいは授業中に紹介したりして、議論を深めたいと思います。個別の質問はオフィスアワーを活用してください。

ウェブサイトの情報はとても有効ですが、信頼できないサイトも多いです。図書館には参考図書や新聞、時事問題を扱った雑誌や学術雑誌が所蔵されていますから、積極的な利用を推奨します。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

イントロダクション:日本と戦争
 本科目のテーマや運営方法を説明します。高等学校までに学習してきた「アジア太平洋地域」の歴史・地理の基本的事項を、アイスブレークを取り入れながら、確認します。さらに太平洋戦争の体験を中心に、「戦争」や「紛争」が市民にどのような影響を与えるのか、ケースを使いながら考えます。


●使用するケース
召集令状が届いた(鎌田作成)

第2日(Day2)

日本の領土問題:竹島、北方領土、尖閣諸島
 明治期以降から太平洋戦争にいたる日本の領土拡張政策を概観し、およびサンフランシスコ対日平和条約・日ソ共同宣言を読み解き、現在の日本が抱える領土問題の根源を探る。


●使用するケース
美奈さんの友情(鎌田作成)

第3日(Day3)

アジアにおける冷戦
3-1 日本占領・敗戦
 敗戦による日本占領とその後のアジア太平洋地域における国際関係の変動を理解する。
3-2 冷戦と自衛隊の創設
 アジア太平洋地域での冷戦の状況と日米関係の進展および自衛隊の創設の経緯を知る。


●使用するケース
ケンジさんの決心(鎌田作成)

第4日(Day4)

日米安全保障体制と日本の防衛
4-1 在日米軍
 日米安全保障条約締結以降、国際環境の変化に応じた日米安保体制の変容の過程を論じる。さらに、沖縄を中心とした在日米軍基地をめぐる問題を考える。
4-2 在日米軍と自衛隊
 日米安保体制の強化に伴う在日米軍と自衛隊の協力関係を理解し、今後のあり方を考える。


●使用するケース
シンさんとケンさん(鎌田作成)

第5日(Day5)

日本と朝鮮半島
5-1 分断された朝鮮半島
 朝鮮半島が分断された経緯と朝鮮半島をめぐる国際関係を理解する。
5-2 日韓交流
 朝鮮半島での和平は日本の安全保障にとって重要課題である。日本による朝鮮半島の植民地化の歴史を概観するとともに、今日の日韓関係における諸問題を知る。


●使用するケース
サンフランシスコ市長の決断(鎌田作成)

第6日(Day6)

日中関係
 日中国交正常化の過程および中台関係を概観し、今日のアジア太平洋の国際関係における日中関係の在り方を考える。特に中国の軍事・経済戦略について理解を深め、台中関係や、尖閣諸島問題や南シナ海・西シナ海領有権問題を考える。


●使用するケース
ピーターさんの選択(鎌田作成)

第7日(Day7)

在沖米軍基地
 国際情勢の変化とともに、在日米軍が担う役割も変化している。他方、日本では安保関連法の成立とともに「集団的自衛権」の行使が可能になり、アジア太平洋地域における自衛隊の役割も変化しつつある。米台中関係、南シナ海・西シナ海の領有権問題に触れながら、日本の安全保障における在日米軍と自衛隊のあり様を考える。


●使用するケース
辺野古の海を守る人びと(動画、明治大学)

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 20 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 20 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 40 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 40 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

講義内での挙手発言回数だけでなく、グループ・ディスカッションのまとめやリアクションペーパーなど様々な方法で授業への参加度を評価します。発言が苦手な学生は、リアクションペーパーなどで意見を述べてください。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 酒井一臣「はじめて学ぶ日本外交史」昭和堂(2013)978-4-8122-1318-6

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

増田弘・佐藤晋『新版 日本外交史ハンドブック』有信堂高文社 2016年 978-4842055749
加藤陽子『それでも日本人は「戦争」を選んだ』新潮社、2016年 978-4101204963
東郷和彦『歴史認識を問い直す 靖国、慰安婦、領土問題』角川書店、2013年 978-4041104538

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

 教科書は本科目を受講するにあたっての基礎的な知識を提供するものです。「日本外交史」の基礎知識を有する受講生はより高度な参考文献を読むと良いでしょう。
 グループディスカッションに参加しない学生があるという苦情が多かったです。評価に反映する方法を工夫したいと思いますが、皆さんの将来のためにディスカッションを回す技術を習得する機会と捉えて、積極的な参加を期待します。クラスディスカッションの時間も増やしたいと思います。
 声帯が弱くて、大きな声を出すことができません。講義中に声が聞こえにくかったり、画面が見えにくかったりする場合は、その都度指摘してください。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

学位:
修士(国際関係学)津田塾大学
MPhil(Asian Studies) グリフィス大学
PhD(International Relations)オーストラリア国立大学

研究分野:
オーストラリア研究、国際政治学、国際関係論
特にオーストラリアのナショナリズム(先住民問題、戦争の記憶)および境界研究に関心をもつ。

Academic degrees:
MA (International Relations) Tsuda College, Tokyo, Japan
MPhil (Asian Studdies) Griffith University, Brisbane, Australia
PhD (International Relations) Australian National University> Canberra, Australia

Fields of Research
Australian Studies, International Politics, International Relations
In particular she is interested in Nationalism in Australia (including Indigenous issues and memory of wars), and Border Studies.

Refereed Articles

  • (2020) Kaken Final Report:Dynamism of the Marine Frontier: territorialization of Australia's northern waters and subsistence tactics of the people in the border regions. Grants-in-Aid for Scientific Research - JSPS
  • (2020) Jiro Muramats (1878-1943): A Japanese Businessman in Australia. Grants-in-Aid for Scientific Research - JSPS
  • (2019) Records of Japanese in the Internment camps in Australia during the Pacific War. A book funded by the Grants-in-Aid for Scientific Research
  • (2017) Dynamism of Transborder Migration in the Arafura Sea Region: Customary Knowledge Across the National Boundaries. Grants-in-Aid for Scientific Research - JSPS
  • (2017) Memory of the Bombing of Darwin: Remembering the Frontline of National Defence. Sociology of Warfare 1 978-4-585-23281-0






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