シラバス Syllabus

授業名 労働経済学
Course Title Labor Economics
担当教員 Instructor Name 村田 慶(Kei Murata)
コード Couse Code NUC278_N21A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目400系 / Specialized Subject 400
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2021 UG Nisshin Term2

授業の概要 Course Overview

本科目とMission Statementとの関連性は、ビジネス界や社会の発展をもたらす知識を取得することです。
労働、すなわち、働くことは、現代社会において最も基本的かつ重要な活動の1つです。我々は働かなければ収入(所得)を得られませんし、それがなければ生活が成り立たなくなります。また、人々が働かなければ、企業は事業活動ができなくなります。
しかしながら、仕事が日常生活の全てではありません。家族や友人と楽しい時間を過ごすこと、趣味に時間を使うことによって、我々の人生はより豊かになります。仕事と余暇のバランスをどのように取るかは個人だけでなく、社会全体にとっても大きな問題です。特に雇用や失業といった問題が発生すると、個人や企業だけでなく、政府による取り組みも必要となります。
労働経済学は、このような「働く」という活動について、経済学の手法を用いて分析する学問です。
本講義の到達目標は、現代の日本が抱える労働問題について、経済学の観点から理解することにあります。

The connection between labor economics and NUCB mission statement is to acquire knowledge that will contribute business and society.
Labor (or work) is one of the most basic and important activities in the modern society. We cannot earn our income without working and it makes our lives impossible. On the other hand, if people do not work, firms cannot operate.
However, work is not all for us. By spending happy time with our family and friends, and for hobbies, our life becomes richer. It is a large issue that balances work with leisure for not only individuals but also whole society. Especially, if there are problems about employment or unemployment, it becomes necessary to deal with them by not only individuals and firms but also government.
Labor economics is a research field to analyze about "work"s from a viewpoint of economics.
The goal of this lecture is to understand the modern Japanese labor problems from the prospective of economics.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

経済学の考え方を身に付けた上で、現代の日本が抱える労働問題に高い関心を持ち、自らの考えを述べることができることを目指します。

It is possible to
① acquire knowledge of economics,
② have a high concern about the modern Japanese labor problems,
③ describe your own idea to the problem of modern Japanese labor market.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 90 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 10 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

経済学は段階的に積み上げていく学問分野です。したがって、以下の点に留意して臨んで下さい。
・毎回出席すること。
・復習を念入りに行うこと(目安は毎回2時間)。
・分からない部分は早めに質問すること。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

労働経済学の捉え方と分析方法

●使用するケース
経済学における「労働」の位置付けを踏まえ、労働経済学が対象とする領域とアプローチ方法について説明します。

第2日(Day2)

個人の行動と効用最大化

●使用するケース
経済学において、人々は効用(満足)を最大化するように行動すると考えます。この「効用最大化」と呼ばれる人々の行動について説明します。

第3日(Day3)

個人の行動と労働供給

●使用するケース
「働いて収入(所得)を得る」という人々の行動は、「労働供給」と呼ばれます。この労働供給がどのように決まるのかについて、効用最大化の考え方に基づき、経済学の枠組みで説明します。

第4日(Day4)

企業の行動と労働需要

●使用するケース
「賃金を支払って人々を雇う」という企業の行動は、「労働需要」と呼ばれます。この労働需要がどのように決まるのかについて、利潤最大化の考え方に基づき、経済学の枠組みで説明します。

第5日(Day5)

労働市場の仕組みと失業の理論

●使用するケース
働く人々と企業が出会う場は、「労働市場」と呼ばれます。そこでは、仕事を求める人々と人手を求める企業が、お互いの情報を交換しあい、雇用が決まったり、決まらなかったりします。このような労働市場で起こっている現象についての理解を深めた上で、労働市場が抱える深刻な問題の1つである「失業」が発生するメカニズムについて、経済学の枠組みで説明します。

第6日(Day6)

UV曲線と失業の発生原因

●使用するケース
労働市場が完全であれば、均衡状態、すなわち、失業(Unemployment)や欠員(Vacancy)が発生しない状態にやがて到達します。しかしながら、現実の労働市場において、均衡状態が達成されたことはなく、失業と欠員は共存しています。労働経済学では、失業と欠員を同時に捉えたものとして、UV曲線と呼ばれるものがあり、それを用いることによって、失業の発生原因について説明します。

第7日(Day7)

フィリップス曲線

●使用するケース
失業は通常、その水準そのものが注目されますが、他の要素との関係にも注目しなければなりません。低い失業率を実現することは意味のあることですが、政府の政策課題はそれだけではないためです。失業率と他の要素との関係を捉えたものとして有名であるフィリップス曲線について説明します。

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
予習レポート Preparation Report 30 %
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
小テスト Quizzes / Tests 20 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 50 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

予習レポートと小テストについて、詳細は以下の通りです。
・予習レポート:10点×3回
・小テスト:各10点×2回
予習レポートの作成にあたっては、中央情報センター(図書館)を積極的に活用してください。
小テストの解答・解説および予習レポートの解説は、次の週に行います。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 永野 仁「労働と雇用の経済学」中央経済社(2017)978-4-502-21111-9

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

・太田 聡一・橘木 俊詔『労働経済学入門〔新版〕』有斐閣、2012年、ISBN:978-4-641-16222-8
・大森 義明『労働経済学』日本評論社、2008年, ISBN:978-4-492-81293-8
・清家 篤『労働経済(やさしい経済学シリーズ)』東洋経済新報社、2015年、ISBN:978-4-492-81502-1
・樋口 美雄『労働経済学(プログレッシブ経済学シリーズ)』東洋経済新報社、2011年、ISBN:978-4-492-81293-8
・宮本 弘暁『労働経済学(ライブラリ 今日の経済学 15)』新世社、2018年、ISBN:978-4-88384-271-1

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

近年の日本は、非正規労働者の増加、少子高齢化による人手不足など、深刻な労働問題を抱えています。皆さんも将来働くにあたり、これらの問題に向き合わなければなりません。それにあたり、本講義が少しでも役立つのであれば幸いです。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

山口大学経済学部を卒業後、九州大学大学院経済学府修士課程を修了し、九州大学大学院経済学府博士後期課程を修了し、博士(経済学)の学位を取得。九州大学大学院経済学研究院助教を経て、2012年4月より静岡大学人文社会科学部准教授。

研究分野:
マクロ経済学、教育経済学、労働経済学

Kei Murata received a Bachelor’s degree in economics at Yamaguchi University, Master’s degree in Economics at Kyushu University, and a Ph.D. in economics at Kyushu University. He worked for Kyushu University before joining Shizuoka University of Faculty of Humanities and Social Sciences from 2012.

Fields:
Macroeconomics, Economics of Education, Labor Economics







ページ上部へ戻る