シラバス Syllabus

授業名 法学概論
Course Title Introduction to Law
担当教員 Instructor Name 白石 幸輔(Kosuke Shiraishi)
コード Couse Code NUC273_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term4

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本講義では、法や法学の基礎知識の学習を通じて、本学のMission Statementである「ビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出」の基盤を身につける。
In this course, through the study of basic knowledge of law and jurisprudence, students acquire the foundation of the University's Mission Statement, "creation of knowledge that advances business and society"

授業の目的(意義) / Importance of this course

本講義では、法や法学がどのようなものであるかを学び、これらの意義と社会での役割を理解する。
In this course, students learn what law and jurisprudence are and understand their significance and role in society.

到達目標 / Achievement Goal

学生は、法や法学についての基礎的な知識を獲得し、発展的な法学科目を学ぶ基礎を形成することが期待される。

Students are expected to acquire basic knowledge of law and jurisprudence and form the basis for studying advanced jurisprudence courses.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG3 Ethical Decision Making
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

法や法学の基礎知識

Basic knowledge of law and jurisprudence

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 50 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 50 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

○準備学習
・予習は毎週2時間程度必要となる。授業で使用するケースは教科書収録のケースを使用することが多いため、予習では教科書を読むこと。

〇事後学習
・復習は毎週2時間程度必要となる。ケースに関する議論を振り返り、不足部分を教科書で補う。

○中央情報センター(図書館)の活用について
・予習やレポート作成のための資料収集に有用である。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

ガイダンス、法を守るということ、法学とは何か?

●使用するケース
・なぜ法を守らなければならないのか?
・オリジナルケース

第2日(Day2)

憲法、人権とSNS、信教の自由と政教分離



●使用するケース
・「表現の自由」と「プライバシー権、肖像権」の衝突
・その行為,宗教的活動に該当しますか?

第3日(Day3)

民法とは?、売買での意思表示、裁判での事実認定





●使用するケース
・売買契約をめぐるトラブル
・オリジナルケース


第4日(Day4)

刑法とは?、犯罪の成否と故意・過失、犯罪と刑罰に関する様々な法律

●使用するケース
・借りたお金を返さなかったら,詐欺になるのか?
・「友だち」でいたかったあなた

第5日(Day5)

刑事法、株主総会における株主の権利行使(会社法)

●使用するケース
・オリジナルケース
・株主総会での権利行使

第6日(Day6)

デザインの保護(知的財産法)
ブランドの保護(知的財産法)

●使用するケース
・デザインが盗まれた⁈ けど,どうしたらいいんだろう……
・オリジナルケース

第7日(Day7)

価格カルテルと独占禁止法(経済法)
企業の合併と独占禁止法(経済法)

●使用するケース
・オリジナルケース
・オリジナルケース

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 10 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 30 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 40 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 60 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

・授業で扱うケースは教科書のものも使用するだめ、教科書を必ず購入すること。
・重点強化クラブレポートの対象外科目とする。
・他の受講者の学習を妨げるような行為には厳正に対処する。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 関根豪政「体験する法学」ミネルヴァ書房(2020)9784623088171

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

・末弘厳太郎「法学とは何か-特に入門者のために」法律時報23巻4・5号(1951年)・・・裁判官や弁護士になるわけではない学生にとってなぜ法学が有用かを説く。70年前の著作でありながら,この本の主張は今も妥当する。
・長尾龍一『法哲学入門』(文庫版)(講談社学術新書、2007年)・・・古今東西様々なエピソードを用いて,読者に法とは何かを考える素材を提供する。平易かつ軽妙な語り口で読者を法の世界に引き込む。
・碧海純一『法と社会』(中公新書、1967年)・・・法を社会統制の手段の一つと捉え,経済学等との関係に言及する。やや難しいが,読者に法や法学のある一面を見せてくれる良書。
・内田貴『法学の誕生』(筑摩書房、2018年)・・・現在の日本で教えられる法学(西洋で形成された法学)が我が国にどのように輸入されたのかを明治期の著名な学者を取り上げることで描く。内容は勿論,読み物としても非常に面白い。
・長谷部恭男『法とは何か 法思想史入門〔増補新版〕』(河出書房、2015年)・・・国家と個人の関係という観点から法を捉えたもの。西洋法思想史の概説を掴むこともできる。

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

単位取得が難しい、など

担当教員のプロフィール About the Instructor 

2016年 筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻企業法コース 修了、博士(法学)
2012年 筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業法学専攻 修了、修士(法学)
2006年 慶応義塾大学法学部 卒業、学士(法学)

専門は、独占禁止法、競争法、競争政策。特に標準必須特許の権利行使と独占禁止法の関係について研究している。

EDUCATIONS:
Doctor of Law, Tsukuba University, 2016
Master of Law, Tsukuba University, 2012
Bachelor of Law, Keio University, 2006

RSEARCH THEMES:
Competition law

(実務経験 Work experience)

2006年に公正取引委員会事務総局に入局し、入札談合や価格カルテルといった独占禁止法違反事件の調査や独占禁止法の改正などに従事。公正取引委員会競争政策研究センター研究員も兼務。2023年6月から現職。

In 2006, he joined the General Secretariat of the Japan Fair Trade Commission (JFTC), where he was involved in investigating cases of violation of the Antimonopoly Act, such as bid rigging and price-fixing cartels, and other violations of the Antimonopoly Act, as well as revisions to the Antimonopoly Act. He also serves as a researcher at the Competition Policy Research Center of the JFTC.

Refereed Articles

  • (2024) FRAND Commitment and Antitrust Law in U.S.. Annual Report of the Japan Economic Law Association 67
  • (2024) Expansion of the surcharge system and its limitations. Kousei Torihiki 884
  • (2024) Beginning and ending of "Period of Implementation connected with the violation". Selected 100 Cases and Decisions in Economic Law [3rd ed.] (268): 978-4-641-11568-2
  • (2024) Leading undertakings subject to aggravated surcharges. Selected 100 Cases and Decisions in Economic Law [3rd ed.] (268): 978-4-641-11568-2
  • (2022) German District Court decision denying the License to all (LG München I, Urteil vom 10. September 2020 - 7 O 8818/19). Kousei Torihiki (865): 04256247






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