シラバス Syllabus

授業名 法学概論
Course Title Introduction to Law
担当教員 Instructor Name 山本 雅道(Masamichi Yamamoto)
コード Couse Code NUC272_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term4

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

スーパーで食料品を買う、アパートを借りる、友達とお金の貸し借りをする、お小遣いを稼ぐためにアルバイトをするといった、皆さんが普段の生活の中で行っていることに、法律は大きく関わってきます。また、皆さんが卒業してビジネスの世界に入ると、会社と取引をしたり消費者にモノを売ったりと、より多くの場面で法律と関わることになります。法律の基礎を身に着けることは、イノベーティブで倫理感あるリーダーとしてビジネス界や社会の発展をもたらすために、必要不可欠といえます。
Law concerns various events in your daily life, such as buying food at a supermarket, renting an apartment, lending/borrowing money to/from your friends, and doing a part-time job. Once you graduate and enter into real business world, you will deal with various laws in many aspects such as entering into contracts with corporations and selling goods to consumers. It is indispensable for an innovative and ethical leader who brings development in business and society to acquire fundamental knowledge concerning laws.

授業の目的(意義) / Importance of this course

ビジネスパーソンや公務員を目指す学生にとって、市民社会の基礎を成す法律を学ぶことはとても重要です。今後、皆さんの興味に応じて、さらに民法・会社法・ビジネス法・国際ビジネス法なども受講することをお勧めします。この「法学概論」を通じて、そのような発展的な法律科目を学ぶためのベースを見に付けることが出来ます。
It is very important for those who want to become a business person or civil servant to study law, which provides a basis for civil society. I also recommend you to take Civil Law, Corporate Law, Business Law and International Business Law, depending on your interest. This course will provide you a basis to study those advanced legal courses.

到達目標 / Achievement Goal

本科目で学生は、多くの具体的事例を通じて学ぶことによって、法律の基本原則について理解を深めます。本科目を学ぶことで、学生は社会における問題について法的なものの見方・考え方(リーガルマインド)ができるようになり、法律が実際の生活の場面でどのように機能しているのかが理解できるようになります。担当者は、豊富な実務経験を活かして、「生きた法律」をみなさんにお伝えしたいと思っています。

You can understand deeply basic legal principles by learning through many cases. You can also learn how to think legally when you face various social issues and how law operates in your daily life. The professor will utilize his ample experience in law practice to teach “practical law.”

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG3 Ethical Decision Making
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

法律の基礎知識を身に着けるとともに、社会における問題について法的なものの見方・考え方(リーガルマインド)ができるようになり、法律が実際の生活の場面でどのように機能しているのかが理解できるようになることが期待されています。

You can learn basic knowledge of law and how to think legally when you face various social issues.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 30 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 70 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

初日の授業のガイダンスにおいて、評価方法・予習レポート・ミニテスト・学習方法について解説し、大まかなイメージがつかめるようにします。予習レポートは2日目から7日目までの授業前にそれぞれ、合計で6回提出してもらいます。また、4日目と7日目の授業中にそれぞれ、合計で2回のミニテストを実施します。なお、定期試験は行いません。

1日200分の授業につき、それぞれ200分ずつの予習と復習を行うことが期待されています。授業の予習として読んでくるべきケースや資料、予習レポートの作成方法については、別途授業内で指示します。予習レポートの作成を含む予習を行うことによって、授業内で挙手発言がしやすくなりますので、毎回しっかりと準備をして授業に臨むことが重要です。ミニテストのための勉強方法およびフィードバックについても、別途授業内で指示します。

中央情報センター(図書館)も積極的に利用してください。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

ガイダンス:授業の進め方、成績評価方法、予習レポート、ミニテスト、学習方法、FAQ、今後の内容
総論①:法とは何か?:法則と規則、法と道徳、なぜ法が必要か?

●使用するケース
・法の存在意義~これって法律の話?

第2日(Day2)

総論②:法の体系:成文法と不文法、全体像(ピラミッド)、4つの基本原則
総論③:法の分類:公法と私法、実体法と手続法、国内法と国際法

●使用するケース
・法の体系と分類~適用される法律は?

第3日(Day3)

総論④:法の解釈:法的三段論法、さまざまな解釈基準、法令用語
総論⑤:法と裁判:裁判制度、判例、裁判員

●使用するケース
・法の解釈と裁判~一人暮らしを始めよう!

第4日(Day4)

ミニテスト①:レビュー、ミニテスト、解説
各論①:憲法:憲法の目的、個人の尊重、人権保障と公共の福祉

●使用するケース
・表現の自由と公共の福祉~ネットニュースを書こう!

第5日(Day5)

各論②:民法①:債権の発生から消滅まで
各論③:民法②:債務不履行と対処法

●使用するケース
・契約と債務不履行~納期に間に合いません!

第6日(Day6)

各論④:民法③:さまざまな契約
各論⑤:会社法:株式会社、株主と取締役

●使用するケース
・会社とステークホルダーの関係~新規取引先を見つけてきました!

第7日(Day7)

ミニテスト②:レビュー、ミニテスト、解説
総まとめ

●使用するケース
・刑事事件と陪審・裁判員制度~12人の怒れる男たち

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 60 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 20 %
小テスト Quizzes / Tests 20 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

成績評価方法については、初回の授業のガイダンスで詳しく説明しますが、クラス貢献度については、授業時間内のグループワークへの積極的参加、発言の質と回数を総合評価します。小テストについても同様に説明しますが、毎回の授業の予習・復習と参加で十分準備が可能な内容になります。上記の評価にプラスされるボーナスポイントを設定する場合があります。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 山本雅道「オリジナルテキストを使用します。」NA(NA)NA

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

法制執務用語研究会「条文の読み方」有斐閣9784641125544
道垣内弘人「プレップ法学を学ぶ前に(第2版)」弘文堂9784335313264
早川吉尚「法学入門」有斐閣9784641150324

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

昨年度の調査においては、「説明・スライドがとてもわかりやすかった」「挙手発言の機会が多い・発言しやすい」「眠くならない、興味が湧く面白い授業だった」などと好評をいただいており、本年度も皆さんの期待に応えられるような授業を目指します。また、授業期間中であっても、皆さんの意見を出来るだけ取り入れ、さらに良い授業にできるよう改善を続けていきたいと思います。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

ニューヨーク州弁護士、法学博士。慶應義塾大学(経済学士、法学士)、Vanderbilt University Law School(法務博士)、The University of Iowa College of Law(法学博士)卒。

東京電力、Milbank法律事務所、Ropes & Gray法律事務所、ダッソー・システムズ株式会社、金融庁・証券取引等監視委員会、神谷法律事務所、LINE株式会社法務部長等を経て、2022年4月より名古屋商科大学教授に着任。慶應義塾法科大学院およびThe University of Iowa College of Law非常勤講師。

主な研究分野は、ビジネス法、国際ビジネス法、アメリカ法、金融商品取引法など。近著に「アメリカ証券取引法入門(改訂版)」第一法規(2019)。

2022年度アウトスタンディング・ティーチング・アワード受賞。

Dr. Masamichi (Masa) Yamamoto is a professor of law and a lawyer qualified in New York. He holds a B.A. in Economics and an LL.B. from Keio University, a J.D. from Vanderbilt University Law School, and an S.J.D. from The University of Iowa College of Law.

Before joining the Faculty of the NUCB in April 2022, he worked for Tokyo Electric Company, Milbank LLP, Ropes & Gray LLP, Dassault Systemes, Financial Services Agency / Securities Exchange Surveillance Commission, Kamiya Law Office, and most recently, LINE Corporation as Head of Legal Department. Prof. Yamamoto has taught at Keio University Law School and The University of Iowa College of Law as an adjunct lecturer.

His research interests include business law, international business law, American law and securities regulation. He published a textbook “Introduction to U.S. Securities Regulation (revised ver.)” in 2019.

Prof. Yamamoto received 2022 Outstanding Teaching Award.

Refereed Articles

  • (2024) Acquisition of Knowledge and Meta-Skills through the Case Method in Politics and Law Classrooms: New Empirical Insight from Japan. Journal of Political Science Education
  • (2024) Reassessing Constitutionality of SEC Administrative Proceedings in view of Japanese Administrative Proceedings. Toledo Law Review Fall 2024
  • (2022) Enforcement by the SEC. Shoji Homu 2307
  • (2022) Rulemaking by the SEC. Shoji Homu 2308
  • (2022) What is the Securities and Exchange Commission?. Shoji Homu 2305






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