シラバス Syllabus

授業名 地球環境論
Course Title Global Environmental Issues
担当教員 Instructor Name 関根 豪政(Takemasa Sekine)
コード Couse Code NUC272_N21B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2021 UG Nisshin Term4

授業の概要 Course Overview

本講義は、Mission Statement の「倫理観」と「社会の発展」に貢献する。地球環境問題の根底にあるのは倫理的な判断であり、それを通じて「持続可能な社会の発展」を考える。
 本講義の目的は、地球環境問題について、多様な視点から理解することにある。つまり、地球温暖化問題、生物の多様性の保護などといった問題に対して、国際社会がどのように対処しているかを多角的に理解する。具体的には、地球環境問題が発生するメカニズム、その問題に対する国際条約の内容、そして、それらの問題に対して我々個人がどのように多応することができるか、などを取り上げて考えてゆくことになる。

 本講義はアクティブ・ラーニングという教員と学生の対話を通じて学んでいく方式で進め、時折ショートケースを用いつつ実施する。本講義では平常点の比率が高く設定されており、学生の評価は講義中の発言やプレゼンテーションなどを主な評価の対象とする。期末試験も実施するが、平常点が非常に重視される。

本科目では、上記のラーニングゴールの確かな実現に向けて、ケース教材を用いた討論授業を行います。本科目の履修者には、討論授業に参加するための予習レポートの作成と、クラスでの積極的な発言が求められます。
学生諸君は、この講義を通じて、いかに環境問題が世間で知られていないのかを理解することになるでしょう。この講義を通じて、環境問題を正しく理解し、それぞれがどのような対策を採ればよいのか、真剣に考え、具体的な提案をできるようになることが理想である。また、本講義では発言やプレゼンテーションが推奨されるので、コミュニケーション能力や迅速な判断力が見につくと思われる。

This course may contribute to the development of "ethical leaders" and the "advancement of society" as the course requires the ethical decision to materialize "sustainable development of society".
The aim of this course is to learn about global environmental issues from an diversified perspective and consider how the international society is responding to the issues such as global warming, ozon depletion, and biodiversity. The topics that will be discussed in the course are; the cause and mechanism of global environmental problems; the content of international treaties established for addressing those matters; and the actual policies and activities that can be chosen to alleviate the global environmental issues.

 The course is based on "participant-centered learning method." Students will learn the topics regarding global environmental issues through the dialogue between the lecturer or among students. Therefore, the grade will be evaluated on the basis of ordinary works in regular classes, rather than the final exam (which is yet still remaining in this course). Students are also expected to engage in presentation which will be organized by individual student.

In this course, we will conduct class discussions using case studies in order to achieve the learning goals. The students attending this course may be required to write a preparatory report and must participate in the class discussions.
Participants may understand how the environmental issues are underestimated among the people. The goal of this course is to accurately comprehend the environmental issues and make participants think and propose how to tackle with those issue. Furthermore, as this course engage in may output-based activities and presentations, students can enhance their communication ability and develop decision-making.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

 学生は、理論的な発言、独自の提案、長期的な視点に立った対策の考案などに必要な能力の向上が期待される。

Students may develop the abilities necessary to make logical decisions, original proposals, and recommendations based on the long-term perspective.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 13 気候変動に具体的な対策を(Climate Action)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 30 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 70 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

【学習方法・準備学習】

 「ケース」を用いる場合には、事前配布することがあるので、その場合には予め予習してくることが求められる。また、講義の冒頭では、その前の講義の復習をアクティブ・ラーニング方式で実施するので、学生は、講義後の復習と講義前の予習が求められる。これらを1時間半程度で用意してもらいたい。

【課題に対するフィードバック】

 本講義では個人のプレゼンテーションと中間レポートが連動する予定である。個人のプレゼンテーションでは、教員のみならず他の学生からもコメントをもらうことになるので、中間レポートではそれに対応したレポートを作成することが求められる。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

【前半】イントロダクション
 ここでは、地球環境問題としてどのような問題が存在するかについての全体像について説明を行う。また、アクティブ・ラーニングでの講義の進め方、評価の方法などの講義に関する情報も提供する予定である。
【後半】地球環境問題の特徴
 地球環境問題は、それが国際レベルの課題であるための独特な問題が存在する。国内の環境問題と比べてどのような問題が存在するのか、なぜそれが国際的に対処が困難となっているかなどの原因について、対話形式の講義を通じて探求していく。

●使用するケース
「あなたの街は大丈夫?:温暖化の影響」(自作ケース)

第2日(Day2)

【前半】地球温暖化問題:国際的な対策の開始
 地球温暖化問題について、まずはその歴史的変遷をひも解く。これまでの温暖化に関する国際交渉がうまくいかなかった様子を理解することにより、現在直面している問題の根の深さを理解する。また、この週では、【ケース】を用いて具体的に問題を理解することを目指す。
【後半】球温暖化問題:京都議定書  
 1997年に制定された京都議定書は、国際的な温暖化対策にとって極めて重要な第1歩であった。その内容を理解し、どのような点が画期的であったかについて理解しよう。

●使用するケース
「あなたの街は大丈夫?:温暖化の影響」(自作ケース)

第3日(Day3)

【前半】地球温暖化問題:各国の温暖化対策①
 京都議定書の内容について、グループワーク・プレゼンを通じて、国ごとにその意義の違いについて理解する。最初に日本を取り上げる。日本の温暖化対策について【ケース】を用いて、その内容について批判的に検討し、議論する。
【後半】地球温暖化問題:各国の温暖化対策②
 続いて、米国、EU、カナダ、中国、インド、ロシアといった国に焦点を当てて、各国がどのような姿勢で温暖化対策に取り組んでいるかを理解する。各国は多様な考えを有しているため、学生にもそれぞれのうち、どの国の対策や考えに賛同できるか、議論してもらう。

●使用するケース
「日本の温暖化対策:あなたは同じ轍を踏むか?」(自作ケース)

第4日(Day4)

【前半】地球温暖化問題:ポスト協定議定書とパリ協定
 京都議定書後は、国際的な温暖化対策は停滞する状況が続いたが、2015年にパリ協定が採択されたことにより、再び前進する様子を見せている。これらの経緯を学ぶとともに、パリ協定の内容を理解し、問題点をディカッション形式で学ぶ。 
【後半】地球温暖化問題:今後の温暖化対策
 世界の主要な国が今後の温暖化対策についてどのように考えているか、詳しく見てゆき、それをもとに今後の温暖化対策のあり方について議論する。利害関係が対立している中においても、一定の枠組みを構築することは可能だろうか。


●使用するケース
「京都議定書 vs パリ協定」(自作ケース)

第5日(Day5)

企業と地球温暖化
 世の中に多くある企業はどの程度、温暖化対策に取り組んでいるのだろうか。各企業の温暖化対策を調査し、どのような対策が行われているのか、その対策は十分か、どのような企業が対策に積極的でどのような企業がそうではないのか、特殊な取り組みを見せている企業はあるか、企業以外の組織ではどのような対策が採用されているのか、みんなで議論する。

●使用するケース
自らが選んだ企業の温暖化対策についての調査・報告

第6日(Day6)

【前半】オゾン層の保護:モントリオール議定書
 最近は注目度が下がっているものの、依然として重要な問題であるオゾン層保護について学ぶ。オゾン層の問題は、我々の健康の問題を引き起こすのみならず、その対策が温暖化対策に影響を与えてきたものであるため、これを学ぶことは温暖化対策の理解にもつながる。
【後半】有害廃棄物の越境的移動
 地球環境問題が深刻になってしまう理由の一つは、ある国で発生した有害廃棄物が越境的に移動し、他国で捨てられることに求められる。国際社会はこのような、「ごみの貿易」についてどのように対処しているのかについて把握する。

●使用するケース
「オゾン層対策は温暖化対策の兄?」(自作ケース)

第7日(Day7)

【前半】生物多様性:生物多様性条約
 生物多様性とは、生物の種の豊富さの保存を意味する。生物多様性の保存のための国際的な取り組みはみられるものの、現実には、生物資源の利用をめぐる国家間の対立が目立ってしまっている。どうしてそのような事態が生ずるのか、検討してみたい。
【後半】今後の国際環境問題
 これまで勉強してきた内容を総括する。そしてそのうえで、今後の国際的な環境問題としてはどのようなものが考えられ、それはどのような特徴を有するものかについて考える。特に、これまでの環境問題と比べて、それが応用できるのか否かについて着目したい。

●使用するケース
「ゴミという名の財産」(自作ケース)

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
予習レポート Preparation Report 0 %
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 70 %
ケース試験 Case Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
最終レポート Final Report 30 %
期末試験 Final Exam 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

小テストは中間レポートを指します。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 講義中に指示します「講義中に指示します」講義中に指示します(講義中に)

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

[1]交告尚史ほか『環境法入門(第3版)』有斐閣アルマ、2015年

[2]西井正弘ほか『テキスト国際環境法』有信堂、2011年

[3]大塚直『環境法(第3版)』有斐閣、2010年

[4]庄司克宏編著『EU環境法』慶應義塾大学出版会、2009年、

[5]バーニー、ボイル(池島訳)『国際環境法』慶應義塾大学出版会、2007年

[5] 高村ゆかり、亀山康子『地球温暖化交渉の行方』大学図書、2005年

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

オンライン大規模講義でどのようにしてうまく双方向の講義ができるか、引き続き工夫していきたい。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

慶応義塾大学法学研究科博士課程、慶応義塾大学法学研究科助教(有期・研究奨励)、日本学術振興会・特別研究員(PD)、学習院大学や大宮法科大学院大学等の非常勤講師を経て、現職。 現在、内閣府・政府調達苦情検討委員会の委員も務める。主な研究分野としては、国際経済法の領域でも特に、「貿易と環境」、「対抗措置と比例性」、「WTOと自由貿易協定(FTA)の関係」等といったテーマの研究に取り組んでいる。

Takemasa SEKINE is an Associate Professor at Nagoya University of Commerce & Business (NUCB) in Japan. He received his legal education at Keio University, Japan (Ph.D. and LL.M) and was later engaged as a post-doctoral research fellow at the Japan Society for Promotion of Science (JSPS). He is currently a board member of the Government Procurement Review Board in Japan, and also joining research projects hosted by Japanese governmental institutions, such as the Ministry of Foreign Affairs of Japan and the Research Institute of Economy, Trade and Industry (RIETI).

Refereed Articles

  • (2019) The Possibility of Enhancing Subsidy Disciplines: The EU's Attempts through the Free Trade Agreements. Financial Review 140
  • (2019) The US–Japan trade deal: small agreement, broad implications. East Asia Forum
  • (2018) Enhanced Third Party Rights under the WTO Dispute Settlement System. Manchester Journal of International Economic Law 15(3): 1742-3945
  • (2016) Competition Related Provisions in East Asian FTAs: Their Trends and the Possible Impact of Mega FTAs. Chinese (Taiwan) Yearbook of International Law and Affairs 32 9789004316546
  • (2015) Financial Compensation in Trade Dispute Settlements: Can the Free Trade Agreement Experiment Be Successful?. ASIAN JOURNAL OF WTO & INTERNATIONAL HEALTH LAW AND POLICY 10(2): 1819-5164






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