授業名 | 簿記学 2 |
---|---|
Course Title | Book Keeping 2 |
担当教員 Instructor Name | 石川 智己(Tomoki Ishikawa) |
コード Couse Code | NUC270_N24B |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 専門教育科目200系 / Specialized Subject 200 |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2024 UG Nisshin Term4 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
ビジネス界に貢献する能力を持った先駆的活躍のできる人材あるいは起業家が、国際社会で活躍し高い競争力を発揮するためには、企業の活動を読み取る力は必須である。複式簿記の手法を理解することで財務数値の作成法を知ることができる。これに習熟することで、経営者やビジネスマンに必要とされる財務的なセンスを身につけることが可能である。
In order for pioneering human resources or entrepreneurs who have the ability to contribute to the business world to play an active role in the international community and demonstrate high competitiveness, the ability to read the activities of companies is essential. By understanding the method of double-entry bookkeeping, you can know how to create financial figures. By mastering this, it is possible to acquire the financial sense required by managers and businessmen.
授業の目的(意義) / Importance of this course
この講義では、企業で用いられる複式簿記の原理を理解し、基本的な経営活動の記録が行えるようになり、決算手続により財務諸表の作成が行えるようになることを目標にします。本講義は初学者を対象にし、簿記学1とあわせて受講することにより、日商簿記検定3級レベルの知識を習得します。
The goal of this lecture is to understand the principles of double-entry bookkeeping used in companies, to be able to record basic management activities, and to be able to prepare financial statements through account closing procedures. This lecture is aimed at beginners. By taking this course together with Bookkeeping Study 1, you will acquire the knowledge of the Nissho Bookkeeping Test Level 3.
到達目標 / Achievement Goal
上記の目的の達成のために、具体的には以下の目標を設定します。
①複式簿記の基本的な仕組みが理解できる。
②仕訳の記入と総勘定元帳への転記ができる。
③商品販売業を事例とし経済活動を仕訳によって会計データにできる。
④決算の一連の手続きを理解して、帳簿の締め切りができる。
⑤試算表が作成できる。
⑥財務諸表(貸借対照表と損益計算書)が作成できる。
①複式簿記の基本的な仕組みが理解できる。
②仕訳の記入と総勘定元帳への転記ができる。
③商品販売業を事例とし経済活動を仕訳によって会計データにできる。
④決算の一連の手続きを理解して、帳簿の締め切りができる。
⑤試算表が作成できる。
⑥財務諸表(貸借対照表と損益計算書)が作成できる。
To achieve the above goals, we will specifically set the following goals.
① Understand the basic mechanism of double-entry bookkeeping.
② Understand enter journals and post them to the general ledger.
③ Taking the product sales business as an example, economic activities can be made into accounting data by journalizing.
④ Understand the series of settlement procedures and be able to close the books.
⑤ You can create a trial balance.
⑥ You can create financial statements (balance sheet and income statement).
① Understand the basic mechanism of double-entry bookkeeping.
② Understand enter journals and post them to the general ledger.
③ Taking the product sales business as an example, economic activities can be made into accounting data by journalizing.
④ Understand the series of settlement procedures and be able to close the books.
⑤ You can create a trial balance.
⑥ You can create financial statements (balance sheet and income statement).
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG3 Ethical Decision Making
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
この講義では、企業で用いられる複式簿記の原理を理解し、基本的な経営活動の記録が行えるようになり、決算手続により財務諸表の作成が行えるようになることを目標にします。本講義は初学者を対象にし、簿記学1とあわせて受講することにより、日商簿記検定3級レベルの知識を習得します。
The goal of this lecture is to understand the principles of double-entry bookkeeping used in companies, to be able to record basic management activities, and to be able to prepare financial statements through account closing procedures. This lecture is aimed at beginners. By taking this course together with Bookkeeping Study 1, you will acquire the knowledge of the Nissho Bookkeeping Test Level 3.
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 100 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 0 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
学習方法
簿記一巡や基礎的な決算処理は簿記学1にて扱っています。簿記学2から受講する場合、簿記学1の範囲をすでに履修しているか、自習しておくことが必要です。
・演習問題について、講義内容の理解を深めるため,講義中にテキスト及びワークブックの問題を指定し、各自で問題を解き、その上で解説を行います。指定した問題の解答をGoogle Classroomにて提出すれば発言点として付与します。なお、検定試験を目指す方向けに、講義内にてテキスト及びワークブックの問題のうち、必ず解いておくべき問題を示したいと思います。
・小テストについて、簿記の理解を深めるため,それまでの内容の小テストを行う予定です。
・予習よりも復習に時間をかけるべきです。復習は計算問題を中心に1時間ほど、予習はできれば次の授業範囲をテキストで確認しておいて下さい。
・講義内で計算問題を解きますので、必ず「電卓」を用意しておいてください。
フィードバック方法
・小テストの結果は、Google Classroomにて採点結果をフィードバックします。解説を講義の中で行いますので、できなかった問題はかならず復習し、自力でできるようにしておいてください。
簿記一巡や基礎的な決算処理は簿記学1にて扱っています。簿記学2から受講する場合、簿記学1の範囲をすでに履修しているか、自習しておくことが必要です。
・演習問題について、講義内容の理解を深めるため,講義中にテキスト及びワークブックの問題を指定し、各自で問題を解き、その上で解説を行います。指定した問題の解答をGoogle Classroomにて提出すれば発言点として付与します。なお、検定試験を目指す方向けに、講義内にてテキスト及びワークブックの問題のうち、必ず解いておくべき問題を示したいと思います。
・小テストについて、簿記の理解を深めるため,それまでの内容の小テストを行う予定です。
・予習よりも復習に時間をかけるべきです。復習は計算問題を中心に1時間ほど、予習はできれば次の授業範囲をテキストで確認しておいて下さい。
・講義内で計算問題を解きますので、必ず「電卓」を用意しておいてください。
フィードバック方法
・小テストの結果は、Google Classroomにて採点結果をフィードバックします。解説を講義の中で行いますので、できなかった問題はかならず復習し、自力でできるようにしておいてください。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
1.講義のガイダンス、簿記学Ⅰの復習・決算までの一巡の手続を復習する。
・決算手続と精算表
2.その他の債権と債務(1)
・貸付金、借入金
・未収入金、未払金
・立替金、預り金
第2日(Day2)
3.その他の債権と債務(2)・仮払金、仮受金
・受取商品券
4.手形
・手形の振出、受入
・手形代金の取立、支払
・手形記入帳
・手形貸付金、手形借入金
・電子記録債権と電子記録債務
●使用するケース
会社で起こる様々な取引にかかる経理処理検討第3日(Day3)
5.固定資産・有形固定資産の取得
・有形固定資産の売却
・減価償却
・固定資産台帳
・年次決算と月次決算
●使用するケース
車両の取得に関する経理部内での検討第4日(Day4)
小テスト6.貸倒損失と貸倒引当金
・貸倒れと貸倒損失
・貸倒れの見積りと貸倒引当金の設定
7.資本
・株式会社の設立と株式の発行
・繰越利益剰余金
・配当
第5日(Day5)
8.収益と費用・収益と費用
・収益・費用の未収・未払と前受・前払い
・消耗品費と貯蔵品の処理
9.税金
・租税公課
・法人税、住民税及び事業税
・消費税
●使用するケース
在庫計上と費用処理の判断第6日(Day6)
10.財務諸表の作成・試算表の作成
・棚卸表の作成と決算整理事項
・精算表の作成
・財務諸表の作成
第7日(Day7)
11.総復習・問題演習、簿記学2のまとめ
成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
授業内での挙手発言は、授業内での発言に加えて、ワークブックを解いた解答用紙を期限内に提出することで発言点として加味して評価します。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 30 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 30 % |
予習レポート Preparation Report | 0 % |
小テスト Quizzes / Tests | 30 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 40 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
期末試験(40%)、小テスト(30%)、授業内での挙手発言(30%)により評価を行います。小テストはDay4の講義内にて40分間のテストを想定しています。授業内での挙手発言は、授業内での発言に加えて、ワークブックを解いた解答用紙を期限内に提出することで発言点として加味して評価します。
教科書 Textbook
- 渡部裕亘・片山覚・北村敬子編著「「新検定簿記講義 3級商業簿記(2024年度版)」」中央経済社(2024)978-4-502-49051-4
- 渡部裕亘・片山覚・北村敬子編著「「新検定簿記ワークブック 3級商業簿記」」中央経済社(2024)978-4-502-48951-8
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
日商簿記3級を目指す方は、テキスト・ワークブックの問題に加えて、過去問を解くことをお勧めします。
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
仕訳、転記、試算表の作成を中心に説明し、簿記一巡を理解することに重きを置きます。簿記は繰り返し問題を自分で解くことにより、身につく学問です。多くの人が簿記の基礎を身につけられるよう平易な説明を心掛けたいと思います。
担当教員のプロフィール About the Instructor
●学位と取得大学(修士以上)
修士(商学)中央大学
●研究分野
非営利法人における統一的な会計基準導入の可能性
経営管理に有効な予算統制及び中期経営計画の策定
●資格
公認会計士
●主な論文等
1.「生活協同組合の会計・監査」有限責任監査法人トーマツ『会計情報』 pp23~26,2017年6月
2.有限責任監査法人トーマツ編『建設業の決算手続と税務調整(第3版) 』清文社, 第3章「3 諸引当金」及び「4 偶発債務」(pp.237-265), 2015年5月
修士(商学)中央大学
●研究分野
非営利法人における統一的な会計基準導入の可能性
経営管理に有効な予算統制及び中期経営計画の策定
●資格
公認会計士
●主な論文等
1.「生活協同組合の会計・監査」有限責任監査法人トーマツ『会計情報』 pp23~26,2017年6月
2.有限責任監査法人トーマツ編『建設業の決算手続と税務調整(第3版) 』清文社, 第3章「3 諸引当金」及び「4 偶発債務」(pp.237-265), 2015年5月
(実務経験 Work experience)
●職歴
1998年 監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入所
2001年 公認会計士登録
2018年 厚生労働省 社会・援護局 生協指導専門官着任
2020年 石川智己公認会計士事務所開業、現在に至る
●実務経験
大手監査法人にて、法定監査(金融商品取引法、会社法、私立学校振興助成法)、株式公開支援業務に従事し、企業向け研修企画・講師を担当する。
厚生労働省において生協指導専門官として、国所管の生活協同組合への行政検査、会計基準及び監査基準の改訂に伴う生協法施行規則の改正にかかわる業務を担当する。
1998年 監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入所
2001年 公認会計士登録
2018年 厚生労働省 社会・援護局 生協指導専門官着任
2020年 石川智己公認会計士事務所開業、現在に至る
●実務経験
大手監査法人にて、法定監査(金融商品取引法、会社法、私立学校振興助成法)、株式公開支援業務に従事し、企業向け研修企画・講師を担当する。
厚生労働省において生協指導専門官として、国所管の生活協同組合への行政検査、会計基準及び監査基準の改訂に伴う生協法施行規則の改正にかかわる業務を担当する。