授業名 | 平和と国際紛争 |
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Course Title | Introduction to Peace and War |
担当教員 Instructor Name | 村瀬 憲昭(Noriaki Murase) |
コード Couse Code | NUC266_N24B |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100 |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2024 UG Nisshin Term3 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
本学のミッションは、"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーの育成、そしてビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出をすることであり、本学学⽣は、新時代のアジアと世界をつなぐ能⼒をを有することが求められている。本講義では、冷戦期から現在に至るまでの地域紛争の特徴・要因と、国際平和協力の取組みやその課題を理解し、国際社会で活躍するために必要な素養を身につけることを⽬指す。
The mission of the university is to foster innovative and ethical leaders with a "frontier spirit" and to create knowledge that will bring about the development of the business world and society, and the students are expected to have the ability to connect Asia and the world in the new era. This lecture aims to provide students with an understanding of the characteristics and factors of regional conflicts from the Cold War to the present, as well as the efforts and challenges of international peace cooperation, and to acquire the necessary knowledge to play an active role in international society.
授業の目的(意義) / Importance of this course
本講義では、まず様々な紛争の特徴とその要因について学ぶ。そして、紛争解決に向けた手段の一つである平和維持活動とその課題について、具体的な事例も含めて学ぶ。更に日本が行ってきた国際平和協力の変遷、現状と課題について知識を得ることにより、学⽣が国際社会で発生している紛争と平和協力について理解を深めることを目的とする。
In this lecture, students will first learn about the characteristics of various conflicts and their causes. Then, the students will learn about peacekeeping operations as a means to resolve conflicts and the challenges they have faced, including case examples. Furthermore, by acquiring knowledge of the historical transition, current status, and challenges of Japan's international peace cooperation, the students will deepen their understanding of conflicts and peace cooperation in the international community.
到達目標 / Achievement Goal
1.様々な紛争とその要因について理解できる。
2.国連の平和維持活動の取組みとその課題について理解できる。
3.日本が行ってきた国際平和協力の変遷、現状と課題について理解し、国際社会で発生している紛争と平和協力のあり⽅について考察することができる。
2.国連の平和維持活動の取組みとその課題について理解できる。
3.日本が行ってきた国際平和協力の変遷、現状と課題について理解し、国際社会で発生している紛争と平和協力のあり⽅について考察することができる。
1. Students can understand various types of conflicts and their causes
2. Students can understand the efforts of United Nations peacekeeping operations and their challenges.
3. Students can understand the historical transition, current status and challenges of Japan's international peace cooperation, and can consider the nature of conflict and peace cooperation in the international society.
2. Students can understand the efforts of United Nations peacekeeping operations and their challenges.
3. Students can understand the historical transition, current status and challenges of Japan's international peace cooperation, and can consider the nature of conflict and peace cooperation in the international society.
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG7 International Perspectives (BA)
LG2 Diversity Awareness
LG7 International Perspectives (BA)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
紛争とその要因、国際平和協力に関する基礎知識を⾝につけることができる。
Students can acquire basic knowledge about conflicts and their causes, and international peace cooperation.
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 16 平和と公正をすべての人に(Peace and Justice Strong Institutions)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 60 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 40 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
● 事前・事後学習
予習では、教科書・資料を用いた事前学習や映画の視聴などを求めるので、これらに取り組んで授業に参加すること。
復習では、授業で配布した資料やディスカッションの内容を振り返り、授業内容のまとめやレポートの作成を行うこと。
なお、予習・復習は、授業時間と同じ時間数(授業200分/週の場合、予習200分/週、復習200分/週)を行うことが求められている。
● 課題に対するフィードバック⽅法
Google Classroomを通じてレポートの評価結果をフィードバックする。
● 中央情報センター(図書館)の活用について
中央情報センターには参考図書が所蔵されているため、予習・復習やレポート作成の際に積極的に活用することを推奨する。
予習では、教科書・資料を用いた事前学習や映画の視聴などを求めるので、これらに取り組んで授業に参加すること。
復習では、授業で配布した資料やディスカッションの内容を振り返り、授業内容のまとめやレポートの作成を行うこと。
なお、予習・復習は、授業時間と同じ時間数(授業200分/週の場合、予習200分/週、復習200分/週)を行うことが求められている。
● 課題に対するフィードバック⽅法
Google Classroomを通じてレポートの評価結果をフィードバックする。
● 中央情報センター(図書館)の活用について
中央情報センターには参考図書が所蔵されているため、予習・復習やレポート作成の際に積極的に活用することを推奨する。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
「イントロダクション」「紛争の特徴とその要因」
・冷戦期から現在に至るまでの紛争の特徴・要因について解説する。
第2日(Day2)
「イスラエル・パレスチナ紛争」・ケース資料に基づく予習を行った上で、「イスラエル・パレスチナ紛争」についてディスカッションを行う。
「国際平和活動の歴史と変遷」
・国際平和活動の歴史と変遷、国連の平和維持活動の取り組みとその課題について解説する。
●使用するケース
イスラエル・パレスチナ紛争第3日(Day3)
「シエラレオネの内戦」・事前に指定した映画の視聴とケース資料に基づく予習を行った上で、「シエラレオネの内戦」の背景や要因についてディスカッションを行う。
「日本の国際平和協力政策」
・日本の国際平和協力政策の起源と展開について解説する。
●使用するケース
シエラレオネの内戦第4日(Day4)
「ルワンダ虐殺」・事前に指定した映画の視聴とケース資料に基づく予習を行った上で、1994年に発生した「ルワンダ虐殺」の背景や要因、国連平和維持活動の課題についてディスカッションを行う。
「日本の国際平和協力の事例①」
・日本が関わった国際平和協力の事例(フィリピン・ミンダナオ、ネパール)について解説する。
●使用するケース
ルワンダ虐殺第5日(Day5)
「日本の国際平和協力の事例②③」・日本が関わった国際平和協力の事例(アフガニスタン、シリア・ヨルダン、パレスチナ)について解説する。
第6日(Day6)
「日本の国際平和協力の事例④⑤」・日本が関わった国際平和協力の事例(ボスニア・ヘルツェゴビナ、コンゴ民主共和国、ウガンダ、コートジボワール)について解説する。
第7日(Day7)
「日本の国際平和協力の事例⑥」・日本が関わった国際平和協力の事例(南スーダン)について解説する。
「日本の国際平和協力の課題と展望」
・授業で紹介した事例を踏まえて、日本の国際平和協力の課題と展望についてディスカッションを行い、本講義のまとめを行う。
成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
(1)予習レポート(初回の授業の前にGoogle Classroomに掲載の予定) 5点
(2)授業内の挙手発言、ディスカッションへの参加状況など 30点
(3)課題レポート(第2日に提示予定) 25点
(4)期末試験 40点
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 30 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 30 % |
予習レポート Preparation Report | 5 % |
小テスト Quizzes / Tests | 25 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 40 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
以下の4点を評価の対象とする。(1)予習レポート(初回の授業の前にGoogle Classroomに掲載の予定) 5点
(2)授業内の挙手発言、ディスカッションへの参加状況など 30点
(3)課題レポート(第2日に提示予定) 25点
(4)期末試験 40点
教科書 Textbook
- 篠田英朗「紛争解決ってなんだろう」筑摩書房(2021)9784480683939
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
[1]上杉勇司、藤重博美 編、『国際平和協力入門 国際社会への貢献と日本の課題』、ミネルヴァ書房、2018年。
[2]上杉勇司、藤重博美、吉崎知典、本多倫彬 編、『世界に向けたオールジャパンー平和構築、人道支援、災害救援の新しいかたち』、内外出版、2016年。
[3]紀谷昌彦、『南スーダンに平和をつくる 「オールジャパン」の国際貢献』、筑摩書房、2019年。
[4]篠田英朗『平和構築入門 その思想と方法を問い直す』、2013年。
[5]ジャン=マリー・ゲーノ『避けられたかもしれない戦争ー21世紀の紛争と平和』東洋経済新報社、2018年。
[6]高遠菜穂子『命に国境はない 紛争地イラクで考える戦争と平和』岩波書店、2019年。
[7]谷口美代子『平和構築を支援する ミンダナオ紛争と和平への道』名古屋大学出版会、2020年。
[2]上杉勇司、藤重博美、吉崎知典、本多倫彬 編、『世界に向けたオールジャパンー平和構築、人道支援、災害救援の新しいかたち』、内外出版、2016年。
[3]紀谷昌彦、『南スーダンに平和をつくる 「オールジャパン」の国際貢献』、筑摩書房、2019年。
[4]篠田英朗『平和構築入門 その思想と方法を問い直す』、2013年。
[5]ジャン=マリー・ゲーノ『避けられたかもしれない戦争ー21世紀の紛争と平和』東洋経済新報社、2018年。
[6]高遠菜穂子『命に国境はない 紛争地イラクで考える戦争と平和』岩波書店、2019年。
[7]谷口美代子『平和構築を支援する ミンダナオ紛争と和平への道』名古屋大学出版会、2020年。
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
コメントを踏まえて、授業の内容や進め方を改善していきたいと考えています。
担当教員のプロフィール About the Instructor
東京工業大学大学院総合理工学研究科にて博士号を取得。過去20年以上にわたり、国際協力機構(JICA)において政府開発援助(ODA)事業の形成・実施監理を担当。2019年8月より公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)で、アジア地域の水環境改善を目的とした水環境ガバナンスの強化に関する調査研究業務に従事。2021年4月に摂南大学経済学部特任准教授に就任。専門は国際協力・環境対策。
Noriaki Murase obtained his Ph.D degree from Tokyo Institute of Technology. He was engaged in formulating and managing Official Development Assistance (ODA) projects for more than 20 years at Japan International Cooperation Agency (JICA). He was also engaged in research work on strengthening water environment governance for the purpose of improving the water environment in the Asian region at Institute for Global Environmental Strategies (IGES). In April 2021, he assumed a specially-appointed associate professor at the Faculty of Economics, Setsunan University. His research interests include international cooperation and environmental measures.
(実務経験 Work experience)
1996年4月-2019年7月: 独立行政法人国際協力機構
2019年8月-2021年3月: 公益財団法人地球環境戦略研究機関
2021年4月-現在: 摂南大学
2019年8月-2021年3月: 公益財団法人地球環境戦略研究機関
2021年4月-現在: 摂南大学
April 1996 - July 2019: Japan International Cooperation Agency
August 2019 - March 2021: Institute for Global Environmental Strategies
April 2021 - now: Setsunan University