授業名 | 貿易の歴史 |
---|---|
Course Title | History of International Trade |
担当教員 Instructor Name | 柳 蕙琳(You Hyelim) |
コード Couse Code | NUC260_N24A |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100 |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2024 UG Nisshin Term2 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
本講義を通じて、受講生は国際的な貿易の仕組みや、現在の世界貿易のガバナンスをより理解できるようになるため、Mission Statementにおける「グローバル・ビジネスで成功できる能力」の修得に貢献すると期待される。
Through this course, students will be able to better understand the international trade system and the governance of the current world trade, so they are expected to acquire "the ability to succeed in the global business reality" described in the Mission Statement.
授業の目的(意義) / Importance of this course
現代の貿易の仕組みやシステムを理解するためには、貿易の歴史を理解することが重要である。特に、一国だけではなく、時間と空間を広げてマクロ的な観点で貿易の歴史を理解することが、今のグローバル時代にはより求められている。本講義は、このような認識に基づいて、18世紀以降の近代から現在までの国際貿易の流れを自由主義と保護主義の観点から分析する。また、本講義はアクティブラーニングの方式で、様々なケースを用いつつ、講義で議論し合う形で行われる。
In order to understand the mechanism and system of contemporary international trade, it is important to understand the history of international trade. In particular, in the current globalized world, it is necessary to expand the time and space to understand the history of trade from a macroscopic point of view. Based on this recognition, this lecture will analyze the flow of international trade since the 18th century- from the modern to the present, mainly focusing on liberalism versus protectionism. In addition, this course will adopt an active Learning method, using various cases and discussing in a course.
到達目標 / Achievement Goal
本科目では、下記のラーニングゴールの確かな実現に向けて、ケース教材を用いた討論授業を行う。本科目の履修者には、討論授業に参加するための予習レポートの作成と、クラスでの積極的な発言が求められる。
In this course, we will conduct class discussions using case studies in order to achieve the learning goals. The students attending this course may be required to write a preparatory report and must participate in the class discussions.
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG7 International Perspectives (BA)
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG7 International Perspectives (BA)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
本講義は、教養教育科目(社会科学)であり、本学のMission Statementで述べられている「世界的な視野」に繋がる能力を提供するものである。本講義に対応する学修目標は、LG-1(論理的思考)、LG-2(多様性の意識)、LG‐4(効果的なコミュニケーション)、LG-5(ビジネス的観点)、LG-7(国際的な視野)である。
This course will provide the ability to understand the "global perspective" described in our Mission Statement. The academic goals corresponding to this course are LG - 1 (critical thinking), LG - 2 (diversity awareness), LG - 4 (effective communication), LG-5(business perspectives) ,LG-7 (international perspectives).
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 40 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 60 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
【学修方法・準備】
受講生は、参考資料を利用して予習・復習することが求められる。また、講義はレジュメ、ケース、動画、新聞記事など様々な資料を利用し、アクティブラーニング方式で進める予定であるが、これらの資料はすべてグーグル・クラスルームにアップロードする予定である。なお、すべての講義内容に関して、グループに分かれて議論する形をとる。
【レポート】:すべてのレポートは必ずGoogle Classroomにアップロードしてもらう。
1)予習レポート:予習レポートを 3 回提出してもらう。
2)分析レポート:期末レポートの代わりに、分析レポート 2 回と、毎週出された授業の復習課題(第 7 週目)をまとめて提出してもらう。形式は自由。
*レポートについては、学生の取り組み状況を分析し、講義における補助資料として用いる形でフィードバックする予定である。
受講生は、参考資料を利用して予習・復習することが求められる。また、講義はレジュメ、ケース、動画、新聞記事など様々な資料を利用し、アクティブラーニング方式で進める予定であるが、これらの資料はすべてグーグル・クラスルームにアップロードする予定である。なお、すべての講義内容に関して、グループに分かれて議論する形をとる。
【レポート】:すべてのレポートは必ずGoogle Classroomにアップロードしてもらう。
1)予習レポート:予習レポートを 3 回提出してもらう。
2)分析レポート:期末レポートの代わりに、分析レポート 2 回と、毎週出された授業の復習課題(第 7 週目)をまとめて提出してもらう。形式は自由。
*レポートについては、学生の取り組み状況を分析し、講義における補助資料として用いる形でフィードバックする予定である。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
1)イントロダクション国際貿易に関する様々なイシューを取り上げながら国際貿易の現状について説明した後、近代から現在までの貿易の流れを自由主義と保護主義の観点から時系列的に概括する。また、グローバル化とともに進展した国際貿易制度について説明する。
2)18世紀の貿易の歴史:英仏の貿易摩擦とナポレオン戦争
この時期は、イギリスが世界貿易を主導し、世界市場が形成され、拡大・深化されていた時期である。その過程を英仏の貿易摩擦とナポレオン戦争を通じて理解する。
●使用するケース
イギリスの産業革命とフィッシュアンドチップス第2日(Day2)
1)19世紀の貿易の歴史Ⅰ:大英帝国とアヘン戦争2)19世紀の貿易の歴史Ⅱ:穀物法論争とイギリスの保護主義
●使用するケース
アヘンがいかに世界を「丸く」したか。ジャガイモという新大陸の贈り物
第3日(Day3)
1)19世紀後半から20世紀初頭までの貿易の歴史Ⅰ:南北戦争とアメリカの台頭2)19世紀後半から20世紀初頭までの貿易の歴史Ⅰ:ドイツの関税同盟と保護関税法
●使用するケース
アメリカの先進国への仲間入り第4日(Day4)
1)19世紀後半から20世紀初頭までの貿易の歴史Ⅲ:明治時代の日本の貿易政策2)中間まとめ:小テスト
●使用するケース
成長は蚕のまわりもの第5日(Day5)
1)20世紀初頭から20世紀半ばまでの貿易の歴史Ⅰ:植民地戦争と第一次世界大戦2)20世紀初頭から20世紀半ばまでの貿易の歴史Ⅱ:1929年世界恐慌と第二次世界大戦
●使用するケース
1920年代の日本と米国はどうだったか?第6日(Day6)
1)20世紀半ばからの貿易の歴史Ⅰ:第二次世界大戦以降の貿易体制2)20世紀半ばからの貿易の歴史Ⅱ:超大国アメリカの台頭
●使用するケース
国を超えた通貨第7日(Day7)
1)20世紀半ばからの貿易の歴史Ⅲ:日本の貿易の拡大と経済成長(1950~1985年)2)20世紀半ばからの貿易の歴史Ⅳ:日本のバブル経済とアベノミクス(1985年~)
●使用するケース
コロナ禍での円安は日本経済にプラスに働くのか?成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 20 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 40 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 60 % |
予習レポート Preparation Report | 15 % |
小テスト Quizzes / Tests | 10 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 15 % |
期末試験 Final Exam | 0 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
成績評価は、予習レポート(3回実施:15%)、授業への積極的参加などの平常点(グループ討論のまとめ+個人発言+グループ討論の態度など: 60%)、分析レポート(2 回実施:10%)、復習レポート(5%)、小テスト(10%)で総合評価する。また、講義中の私語、携帯・スマホの操作、居眠りなどアクティブラーニングの趣旨に反する行為は平常点の減点対象となる。教科書 Textbook
- 河崎 信樹、村上 衛 、山本 千映「グローバル経済の歴史」有斐閣(2020)
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
水島司『グローバル・ヒストリー入門』山川出版社、2010年、ISBN 4634349655
松井 透『世界市場の形成』、岩波書店、1991年、ISBN 4000045636
杉原 薫『アジア間貿易の形成と構造』ミネルヴァ書房、1996年、ISBN 4623025659
木越 義則『近代中国と広域市場圏 : 海関統計によるマクロ的アプローチ』京都大学学術出版会、2012年、ISBN 4876982155
山澤 逸平『日本の経済発展と国際分業』東洋経済新報社、1984年、ISBN 4492390871
松井 透『世界市場の形成』、岩波書店、1991年、ISBN 4000045636
杉原 薫『アジア間貿易の形成と構造』ミネルヴァ書房、1996年、ISBN 4623025659
木越 義則『近代中国と広域市場圏 : 海関統計によるマクロ的アプローチ』京都大学学術出版会、2012年、ISBN 4876982155
山澤 逸平『日本の経済発展と国際分業』東洋経済新報社、1984年、ISBN 4492390871
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
本講義はアクティブラーニング方式を、様々なケースを用いて実施する。したがって、本講義は平常点の比率が高く設定されている。
担当教員のプロフィール About the Instructor
【学位と取得大学】
修士(法学)、京都大学
博士(法学)、京都大学
【研究分野」
国際政治経済、貿易政策、WTO・FTAの制度分析
修士(法学)、京都大学
博士(法学)、京都大学
【研究分野」
国際政治経済、貿易政策、WTO・FTAの制度分析
Refereed Articles
- (2023) Analysis of Radioactive Material Damage in the Event of a Major Accident at Nuclear Power Plants in Japan, China, and South Korea - Estimated by the HYSPLIT Model. The Meijo review 24(1・2):
- (2020) Third Country Market Cooperation Analysis for Building an Asian Low-Carbon Community - A Case Study of India's High-Efficiency Coal-Fired Power Generation Project. Environmental Economics and Policy Studies 13(2): 1882-3742
- (2020) Nuclear Risk in East Asia and Nuclear Safety System - in the Comparison with Europe. Environmental Economics and Policy Studies 13(2): 1882-3742
- (2016) Comparative Research on Japanese and Korean FTA(3)Institutional Analysis of the Leadership Structure in FTA Policies. Kyoto Law Review 179(1): 0387-2866
- (2016) Comparative Research on Japanese and Korean FTA(2)Institutional Analysis of the Leadership Structure in FTA Policies (2000-2012) . Kyoto Law Review 178(4): 0387-2866