シラバス Syllabus

授業名 動画マーケティング実践
Course Title Video Marketing
担当教員 Instructor Name 木村 めぐみ(Megumi Kimura)
コード Couse Code NUC260_N23B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 4
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目200系 / Specialized Subject 200
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2023 UG Nisshin Term3

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

名古屋商科大学のミッションは、フロンティアスピリットを備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーをもたらす知識の創出をすることであり、本科目は、動画の制作を通じて、このミッションを実現します。
The mission of Nagoya University of Commerce and Business is to express knowledge by innovative and ethical leaders with a frontier spirit, and this course will achieve this mission through the production of videos.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本科目は、商学部インテンシブ教育プログラムの科目で、フィールド系列の1年次スキル科目です。この科目の目的は、動画を制作するための戦略立案スキルと、制作スキルの両方を身につけることです。大学や企業などが抱えている課題などを発見し、その解決に向けた提案として戦略を立案した上で、目的とインパクトのある動画を制作します。この科目を受講することで、マーケティングと動画制作という、二つのスキルを同時かつ体験的に学習することができます。また、自ら優れた動画マーケティング事例をサーチすることによって、これまで一方的に受信するばかりであった情報を発信することの責任についても考えながら動画を計画し、制作します。動画の制作工程は、ソフトウェアの進歩により、すぐに身につけることができますが、繰り返し、動画を制作することによって、より良い動画を制作することができるようになります。また、本科目は、2年次メイン科目「フィールドスタディーズ」で企業のプロモーション動画制作課題を解決するために不可欠なスキルを習得することによって、フィールド実践の準備を行うクラスでもあります。
This subject is part of the Intensive Education Programme in the Faculty of Commerce and is a first year skills subject in the field series. The aim of this course is to develop both the strategic planning skills and the video production skills. Students will be required to identify a problem that a university or company is facing, develop a strategy to propose a solution, and then produce a video with purpose and impact. By taking this course, you will learn the two skills of marketing and video production simultaneously and experientially. You will also plan and produce your own video, searching for the best video marketing examples and thinking about the responsibility of disseminating information that you have previously only received one way. The process of video production can be quickly mastered thanks to advances in software, but the more you produce videos, the better you will become. This course also prepares students for field practice by providing them with the essential skills to solve corporate promotional video production problems in the second year main course, Field Studies.

到達目標 / Achievement Goal

本科目の到達目標は、動画の戦略の立案から制作、そのインパクト評価の工程を一貫して理解し、体験することによって、企業の発展や地域の課題の解決に参加し、貢献することです。


The aim of this course is to participate and contribute to the development of companies and the solution of local problems by understanding and experiencing the whole process of video strategy development, production and evaluation of its impact.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

本講義では、動画を戦略的に制作することができるスキルを得ることができます。具体的には、撮影、データの取り込み、編集ソフトの活用による編集、ヴィジュアル、サウンドエフェクト、字幕、ナレーションの追加、個人情報や秘匿情報のチェック、YOUTUBE等での公開方法、インパクトの計測までを行います。前半の授業では、チームで戦略を考えながら、一人一人、動画を制作し、後半の授業では、チームによって戦略的な動画を制作します。ディプロマポリシー(卒業に際して要求する知識スキル)との関わりでは,とりわけ「多様な問題解決が行える論理的思考力を有する」「論理的かつ明瞭に内容を伝え、記述することができる」「マーケティングに関わる課題を発見し解決する実践的な能力」を育成する科目です。

This lecture will provide you with the skills to produce videos strategically. This will include filming, importing data, editing using, adding visuals, sound effects, subtitles and narration, checking for personal and confidential information, how to publish on YOUTUBE and measuring impact. In the first half of the course, students will work individually to produce a video, working in teams to develop strategies. In the second half of the course, they will work in teams to produce a strategic video. In relation to the Diploma Policy (knowledge and skills required for graduation), this course fosters, among other things, "the ability to think logically to solve a variety of problems", "the ability to communicate and describe content logically and clearly", and "the practical ability to identify and solve marketing-related problems".

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 8 働きがいも経済成長も(Decent Work and Economic Growth)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 10 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 30 %
フィールドメソッド Field Method 60 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

この授業では、最初の授業で動画制作の工程を一通り学習するため、その後は、日常的に、動画制作を行い、そのスキルを高めるためのトレーニングを行っていただきたいと考えています。また、「動画」の内容を文字や数字で説明することも、この授業の重要な学習方法となるため、日頃から、「印象に残った動画」についての記録を取り、動画を制作する際に役立ててください。みなさんの記録は、授業の中でも、活用します。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

オリエンテーション、動画の制作工程を体験する:
第一回目の授業では、個人が所有するスマートフォンやタブレット、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラを使用して、1分の動画を制作します。この授業では、動画の制作工程を集中的に学ぶことによって、そのスキルを一気に習得します。また、動画を制作する際に考慮することが必要な倫理的、社会的、法的な課題についても学習します。この日の授業では、ビデオカメラ機能があるデヴァイスを一つ用意し、持参してください。

●使用するケース
「仮:自己PR動画」
本授業では、教員が授業課題に特化したケースを用意します。

第2日(Day2)

撮影とその素材、効果を学ぶ:
第二日目の授業では、ジンバルカメラを使用して、チームで動画を制作します。課題は、名古屋商科大学のPR動画です。はじめに、エヴィデンスに基づいてPR戦略を考えた上で、課題を発見し、その課題を解決することを目的とした動画を制作するため、動画のインパクトを高める撮影手法について学習します。また、皆さんの印象に残っている動画をサーチし、その動画がなぜ、印象に残っているのか、ということを分析しながら、カメラの位置や光の加減、アングルなどに注目しながら、より良い動画を制作するための戦略についても考えます。

●使用するケース
「仮:動画のリスク」
本授業では、教員が授業課題に特化したケースを用意します。

第3日(Day3)

編集とエフェクト、ナレーション、字幕の挿入などを学ぶ:
第三日目の授業では、グループで撮影した動画のカットを使って、一人一人、その断片をつなぎ合わせて、一本の動画を制作します。音声と映像、テキストなど、動画のインパクトを高めるエフェクトを挿入することによって、どのような違いが生じるのか、ということを体験しながら、動画の編集作業を行います。また、皆さんの印象に残っている動画をサーチし、その動画がなぜ、印象に残っているのか、ということを分析しながら、その動画で使用されている音やテキストの効果について検討し、より良い動画を制作するための戦略についても考えます。


●使用するケース
「仮:動画と権利」
本授業では、教員が授業課題に特化したケースを用意します。

第4日(Day4)

動画と戦略の中間発表:
第四日目の授業では、まず、グループに分かれて、それぞれのメンバーが制作した動画の評価を行います。その後、クラス全体でグループ内で最も評価が高かった動画を一つ選び、その動画とともに、動画戦略の内容を発表します。


●使用するケース
「仮:動画の効果」
本授業では、教員が授業課題に特化したケースを用意します。

第5日(Day5)

地元企業のPR動画の制作演習に向けた戦略の立案:
第5日目の授業では、協力企業の商品やサービスのPRに活用することが可能な動画を制作するための、リサーチや戦略立案を行います。この授業では、地元企業のケースを取り上げる予定です。ケースを活用することによって、企業の理解を深め、より実践的な動画制作に向けた議論を行います。


●使用するケース
「仮:動画の目的と機能」
本授業では、教員が授業課題に特化したケースを用意します。

第6日(Day6)

動画制作の応用編(撮影、編集、エフェクトの追加など):
第6日目の授業では、再びグループを組織し、メンバーの間で役割を決めた上で、戦略チームと制作チームに分かれ、地元企業のPR動画の制作を行います。戦略チームは、類似した戦略のもとに展開されている動画マーケティング事例をサーチし、その事例を分析し、制作チームとコミュニケーションをとりながら、より良い動画となるような情報を提供します。制作チームは、動画のアイデアを練りながら、戦略チームとコミュニケーションをとりつつ、動画を制作し、編集します。この授業でも、地元企業のケースを取り上げて、議論を通じて、より具体的な戦略を立案します。


●使用するケース
「仮:動画の評価」
本授業では、教員が授業課題に特化したケースを用意します。

第7日(Day7)

制作発表会、動画のインパクトの測定と内省:
第7日目は、1,2限に、チームごとの動画と戦略を発表します。この発表では、他のグループの評価を通じて、動画のインパクトの計測についても学習します。3, 4限には、そのインパクトを分析し、検証し、今後の動画制作に向けた課題や改善点などを議論します。

●使用するケース
「仮:動画と組織」
本授業では、教員が授業課題に特化したケースを用意します。

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 20 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 40 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 40 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

本講義では、課題1(名古屋商科大学のPR動画)、課題2(地元企業のPR動画)の成果物(上記の「期末試験」に相当)、戦略内容(上記の「最終レポート」に相当)、そのクラス及びグループ内評価(上記の「参加者による相互評価
」に相当)で評価します。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • グラスバレー株式会社、ビデオサロン編集部「新版 映像制作ハンドブック」玄光社(2014) 9784768305386

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

書籍名:iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書 見てわかる! まねして作れる。一生使えるノウハウ満載。機材選びから、企画・構成、撮影、編集、
著者名:オリカワ シュウイチ
出版社:ペンコム
出版年:2020
ISBN13: 978-4295404330

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

この講義は、昨年度から始まったばかりの新しい授業です。昨年度は、3つの課題のうち、2つの課題はチームで行うことを含めて、評価への不安の声もありましたが、この授業は、「チームで最高の仕事をする」、という体験に重点を置いているため、本授業の評価には、教員だけではなく、クラスやチームのメンバーの声を大きく反映させています。

担当教員のプロフィール About the Instructor 



Refereed Articles

  • (2013) Film tourism and product placement: possibilities of film as an advertising media. Journal of Advertising Science 53 13436597
  • (2013) How to measure the impact of films?: film location tourism and product placement effectiveness. Journal of advertising science 54 13436597
  • (2013) The making of a short film "Seeking OTSUKA". Studies in Media and Society 3 1880-0831
  • (2013) British Film Industry as a model of Japanese Film Industry. Multicultural Studies 9 13463462
  • (2013) The Coordination of British Film Industry between Regions and their Audiences : Developments and Possibilities of Film Commissions. Journal of Japan Information-Culturology Society 16(1): 13406531






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