シラバス Syllabus

授業名 日本語による自己表現
Course Title Effective Self-Expression in Japanese
担当教員 Instructor Name 梅木 陽子(Yoko Umeki)
コード Couse Code NUC259_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Fall Intensive

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

この講義は、日本語を使った自己表現の中でも、特に「書く」能力の向上を目指す。受講生一人一人が「イノベーティブで倫理観あるリーダー」として成長し、「ビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出」の過程で、よりよい自己表現を探求することは大きな武器になると考えられる。
This course aims to improve students' ability to express themselves using Japanese, especially in writing. It is believed that the ability of craft clear and coherent sentences will be a significant asset for each student‘s development as an "innovative and ethically minded leader”, contributing to the creation of knowledge that drives progress of the business world and society.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本科目で学生は日本文化の結晶である日本語に関する認識を高め、論理的な文章作成の力を身に付ける。
In this course, students will increase their awareness of the Japanese language as a crystallization of Japanese culture and acquire the ability to write logically.

到達目標 / Achievement Goal

この講義を受けると、次のことができるようになる。
<知識領域>
・わかりやすい文の構造について説明できる。
・レポートの骨組みに必要な情報が何か説明できる。
・引用のルールを説明できる。

<態度・習慣領域>
・諸活動を通じて、クラスメイトと協調することができる。

<技能領域>
・意見と事実を区別することができる。
・データベースから信頼性の高い情報を集めることができる。
・段落に中心文と支持文を盛り込んだ文章を作成できる。
・ルールにのっとって参考資料をまとめることができる。

<汎用的能力>
・文章を書く技能を向上させることにより、文章を読む能力も向上する。

After taking this course, students will be able to do the followings;

<knowledge>
・explain the structure of an easy-to-understand sentence.
・explain what is necessary for the outline of an academic paper.
・explain the rules of citation.

<attitude>
・cooperate with classmates through participating in various activities.

<skills>
・distinguish between opinions and facts.
・gather reliable information from databases.
・write sentences that include topic sentences and support sentences in paragraphs
・put reference materials according to the citation guidelines.

<General competence>
・be a better reader of texts by gaining writing skills.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

この講義は、全学ディプロマ・ポリシーの一つである「論理的かつ明瞭に内容を伝え、記述することができる(LG4)」に直結します。

This course is directly related to one of the Diploma Policies, "Be able to communicate and describe content logically and clearly (LG4)”.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 60 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 40 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

事前学習:以下のいずれかを事前学習とする。時間の目安は各回100分とする。1)指示されたケースを読み、問題の答えを予習レポートとしてまとめる。2)ケース以外に、講義で与えられた課題作文に取り組む。
事後学習:以下のいずれかを事後学習とする。時間の目安は各回100分とする。1)添削された課題を受け取り、修正点を推敲する。2)ケースに関連のある参考資料を探したり、参考文献を読む。
レポート・課題に対するフィードバック:フィードバックは以下のいずれかの方法で行う。1)Google Classroomに提出された課題について評点、またはコメントを付けて返却する。2)課題のポイントを整理した上でのピアフィードバック。3)課題のポイントを整理した上でのセルフチェック。
中央情報センターの活用:参考資料の検索、及び関連図書の貸し出しを推奨する。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

・講義目的の共有。
・日本語の特徴を知る。
・日本語の言語学的側面、文化的な側面に着目する。

第2日(Day2)

・自己紹介と自己PRの違いを学ぶ。
・自分を表現する際に相手と場を意識することの重要性を考える。
・電子メールを使った上手なコミュニケーションを学ぶ。

第3日(Day3)

・文体の統一に意識を向ける。
・三段落構成で意見をまとめる。


●使用するケース
「企業は社員に言葉を強制できる?」(自作ケース)

第4日(Day4)

・接続詞と文末表現を豊かにする練習を行う。

●使用するケース
「お疲れ様は万能の挨拶?」(自作ケース)

第5日(Day5)

・日本の伝統と現代的な生活との調和について考察する。

●使用するケース
「書道でしか学べないものとは?」(自作ケース)

第6日(Day6)

・日本語を使った安心・安全な社会作りについて学ぶ。

第7日(Day7)

・日本語の未来を予想する。

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 20 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 20 %
予習レポート Preparation Report 15 %
小テスト Quizzes / Tests 25 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 40 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

・授業で「佳作」が紹介された場合、クラスへの貢献が大きいと考えて「挙手・発言」に加点します。
・小テストはオンラインクイズの点数、および課題作文の提出と評価点を含みます。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 梅木陽子「日本語による自己表現」三恵社(2023)なし

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

庵功雄(2016)『やさしい日本語~多文化共生社会へ~』岩波書店
小笠原喜康(2018)『最新版・大学生のためのレポート・論文術』講談社
椎名美智(2022)『「させていただく」の使い方~日本語と敬語のゆくえ~』KADOKAWA
中村桃子(2020)『新敬語「マジヤバいっす」~社会言語学の視点から~』白澤社
平野啓一郎(2013)『私とは何かー-「個人」から「分人」へ』講談社

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

一つ一つの課題の意図を繰り返し徹底して説明する必要がある。また、教材の選定や指示の出すタイミングなど工夫を重ねていきたい。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

南山大学大学院 修士(日本語教育)

MA in Japanese Language Education, Nanzan University

Refereed Articles

  • (2024) An Attempt to Support Students Autonomy in Constrained Extensive-Reading Course. Language and Culture (49): ISSN 1345-1642
  • (2022) Changes in reading strategies and learners' attitudes toward reading through extensive reading. "Language and Culture: Bulleting of Institute for Language Education" 73(46): 1345-1642
  • (2019) Gender stereotypes in business Japanese Textbooks---Apprearance, emotions and activities----. "Language and Culture: Bulleting of Institute for Language Education" 68(41): 1345-1642
  • (2008) Setting the Class Goal for Students' Future. Japanese Language Teaching in Asia- Pacific Region 1
  • (2008) The Past, The Present and The Future of Female Language in Japanese. Japanese Language Teaching in Asia- Pacific Region 1






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