本科目では文化人類学について学ぶことを通じ、国際的に活躍できるグローバル人材の育成を図るという点
で本学のMission Statementと関係している。

This course is related to the University's Mission Statement in that it aims to develop global human resources who can play an active role internationally through learning about Cultural Anthropology.

近年、グローバル化に伴い、世界の様々な地域で起きている出来事が私たちの生活とつながりあうようになっている。それらの事象をどのように捉えればよいのだろうか。自分とは異なる背景を持つ他者をどのように理解すればよいのだろうか。学生はこの講義を通じ、異文化理解の学問として発展してきた文化人類学を学ぶ。それにより、文化とは何か、異文化を理解し、他者を理解するとはどのようなことかについて考える視点を身に着けることができる。

In recent years, with globalization, events occurring in various parts of the world have become increasingly connected to our daily lives. How should we perceive these events? How should we understand others who have different backgrounds from our own? Through this lecture, students will learn about cultural anthropology, which has developed as a discipline for understanding different cultures. Through this course, students will gain a perspective on what culture is and how to understand other cultures and other people.

学生は本科目を通じ多様性への気づきや異なる立場の人びとと関わる力を向上させる（LG2・LG7）。また、講義内で示した事例の分析を通してクリティカルシンキング能力（LG1）、グループ討議を通して倫理的な意思決定（LG3)やコミュニケーション能力（LG4）を培う。

This course helps students to improve diversity awareness mainly (LG2 & LG7). Students have opportunities to develop critical thinking skills (LG1) through case methods. Also, students will be able to enhance ethical decision-making skills (LG3) and communication skills (LG4) through group discussions by the end of the course.

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

自分とは異なる文化的背景を持つ人々と共生していくための基礎的な知識を得る。また、多文化の人々が共生する社会を構築するためにどうすればいいか思考し、自分なりの意見を述べることができるようになる。

Students will gain basic knowledge of how to live in harmony with people from different cultural backgrounds from their own. They will also be able to think about how to build a society in which multicultural people can live together and express their own opinions.

教育手法 Teaching Method		% of Course Time
インプット型 Traditional		50 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning	ケースメソッド Case Method	50 %
	フィールドメソッド Field Method	0 %
合計 Total		100 %

各ケースについて、予習レポートとしてA4用紙2ページ程度にまとめたうえで授業前に提出すること（各120分程度）。課題は授業開始の10日前までにGoogle Classroom上に提示するので、履修者はGoogle Classroomの通知設定をしておくこと。
毎授業後、授業内容を復習し、自分の興味関心に応じて自主的に学習を深めること（90分程度）。
最終日には試験を実施する。
※レポートについては授業内で活用するため、執筆・提出は必須である。また、内容についてのフィードバックも授業内で行う。
※予習及び復習については中央情報センター（図書館）を活用すること。インターネット資料よりも書籍・論文等を参照しているレポートを高く評価する。

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。

講師用内規準拠 Method of Assessment	Weights
コールドコール Cold Call	0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution	50 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total	50 %
予習レポート Preparation Report	30 %
小テスト Quizzes / Tests	0 %
シミュレーション成績 Simulation	0 %
ケース試験 Case Exam	0 %
最終レポート Final Report	0 %
期末試験 Final Exam	20 %
参加者による相互評価 Peer Assessment	0 %
合計 Total	100 %

評価の留意事項　Notes on Evaluation Criteria

盗用・剽窃には厳しく対処する。

• 綾部恒雄・桑山敬己編著「よくわかる文化人類学」ミネルヴァ書房（2010）9784623056965

波平恵美子編著『文化人類学』2021年、医学書院。
岸上伸啓編著『はじめて学ぶ文化人類学 : 人物・古典・名著からの誘い』2018年、ミネルヴァ書房。
山下晋司・船曳建夫編著『文化人類学キーワード』2008年、有斐閣。
山下晋司・福島真人編著『現代人類学のプラクシス : 科学技術時代をみる視座』2006年、有斐閣。
春日・直樹・竹沢尚一郎『文化人類学のエッセンス : 世界をみる/変える』2021年、有斐閣。
松村圭一郎・中川理・石井美保編著『文化人類学の思考法』2019年、世界思想社。
竹沢尚一郎『人類学的思考の歴史』2007年、世界思想社。

初年度担当科目