シラバス Syllabus

授業名 異文化コミュニケーション
Course Title Intercultural Communication
担当教員 Instructor Name 池田 美佐子(Misako Ikeda)
コード Couse Code NUC243_N21B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門専門科目200系 / Specialized Subject 200
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2021 UG Nisshin Term4

授業の概要 Course Overview

本学のミッションステートメントが目指す人材は、多様性を前提としたグローバル化社会で生き抜く人材である。本科目は、グローバル化社会において避けることにできない異文化接触の諸相を知り、異文化理解を促すことを目的とする。

グローバルな舞台で活躍する人材にとって必要不可欠な異文化理解や多文化共生の方法を多角的に探る。 近年の急速なグローバル化の進展に伴って国際社会の多様性を理解し、多文化が共生する社会を実現することは不可欠となっている。しかし、その理解と実現は思うほど簡単ではない。これによって本講義は、国家や民族集団のみならず、 個人のレベルでも起こる文化の違いに由来した相互不理解や緊張関係の由来やメカニズムを探り、より正しい異文化コニュニケーションの方法を考察する。本講義では「文化」を民族文化と捉えるだけでなくより広い意味でとらえる。
受講生は日々直面する広い意味の異文化体験を客観的に捉えることができるようになり、多様性の理解や共感力を身につけることができる。

This course intends to develop the ability to understand cultural diversity and to perform effective multicultural interactions in a globalizing society. This ability is essential for the global leaders that the NUCB mission envisions.
This course aims to understand cultural diversity and to live harmoniously in a globalizing society, Cultural misunderstandings and tensions occur at all levels of our lives, such as states, ethnic communities and individual persons. This course examines reasons and mechanisms behind those problems and seeks how to manage them in order to reach a meaningful mutual understanding. In this course ‘culture’ will be defined broadly, referring not only to ethnic culture but also to various ‘sub-cultures’ we all possess multiply.
Students will be able to understand various cultures different from them from a broader perspective and develop a sense of diversity and an ability to empathize others.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG7 International Perspectives (BA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

異文化コミュニケーションにおける文化の違いから起こるさまざまな現象について知識や見方を得る。
・自明と思われる自分の文化や価値観を相対的に見る。
・授業で得た知識や見方を実際の異文化接触において応用する。



・Students acquire the basic concepts of intercultural communication.
・Students are able to apply the concepts acquired in this course to their actual intercultural situations.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 10 人や国の不平等をなくそう(Reduced Inequality)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 50 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 50 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

準備学習:
事前学習においては、教科書や参考文献、あるいは関連の本をしっかり読む。 授業内容についての日常における異文化との出会いを意識して自分の意識や人々の行動を観察してほしい。異文化の紹介や異文化間の相互作用を扱ったテレビ番組、ドキュメンタリー、映画も数多くあるので、それらを積極的に観てほしい。また海外出身の留学生や知り合いがいれば、その人の生活や文化、また日本についての考えを聴くことを薦める。授業内容はノートやプリント・資料、Blackboardなどで復習し、わからないことは授業中やメールで質問してほしい。事前および事後学習は各100分とする。
・課題に対するフィードバック:
レポートは講義内でコメントを付して返却する。
・中央情報センターの活用:
異文化に関する知識や理解は、新聞、雑誌、インターネット、 映画などまざまざなメディアを使って深めることができる。情報センターでこれらを積極的に活用してほしい。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

ガイダンス
まずは本講義の意義、異文化理解の重要性とむずかしさを説明する。週別講義の内容、授業の形式、課題評価方法、注意事項を確認したあと、自分の身近な異文化との遭遇を考えてもらい、多くの場面での異文化とのかかわりがあることを意識する。異文化理解のむずかしさ の例として動画もみて感想を出し合う。
「文化」とは?「コミュニケーション」とは?
抽象的で定義のむずかしい「 文化」について、身の回りの「文化」を様々な角度から考える。体系的な文化の説明として「文化の島」を用いる。また簡単に文化の特徴を検討し、「コミュニケーション」のメカニズムや特徴についても説明する。


●使用するケース
ワークシートを用いて、普段意識しない「文化」の具体例を書き上げそれをマッピングする。

第2日(Day2)

内なる異文化~異文化は外国だけか?
異文化コミュニケーションを考える場合、「文化」を狭い意味の「民族文化」だけではなく、 より広い「非民族文化」も含めることの重要性を解説する。「非民族文化」間の理解・不理解 のメカニズムは「民族文化」の理解・不理解と同一であり、私たちは日常的に「異文化」との接触があり、だれもが「多文化人」であることを認識する。まずは国内に多様な「民族文化」があることを知り、次に私たちが日常的に経験する「 非民族文化」との接触や軋轢について考える。

学生の異文化体験のプレゼンを通して、異文化に対するポジティブかつネガティブな反応を客観的に考える。

●使用するケース
日本社会のおける目に見えない異文化の問題の事例をあげ、設問にグループで考え発表する。

第3日(Day3)

異文化理解への障害ー「ステレオタイプ・偏見・自民族中心主義」と「差別」
自分は異文化を正しく理解でき、異文化の人とうまくコミュニケーションが取れると思っていても、実際はそうでないことが多い。ここでは、異文化コミュニケーションにおいて私たちが 陥りやすいステレオタイプ・偏見・自民族中心主義の問題に焦点をあてる。それぞれについて、定義、特徴、陥りやすい理由を学び、具体的な例をあげて考える。
また、多文化への偏見が態度や行為にあらわれたとき、「差別」が生じる。まずは差別の種類や差別が生じる背景を学び、差別を扱った動画をみる。動画の鑑賞後、与えられた設問を考える。


●使用するケース
差別現象が上からの操作によっていかに簡単に起こるかという事例(「青い目・茶色の目」)を挙げ、設問をグループで考え発表する。

第4日(Day4)

「「価値観」の違いとカルチャーショック」
異文化理解が生じる最大の問題は「価値観」の違いである。「価値観」は文化の中心にあり、私たちの行動や考えの指針となっているので、異なった文化の価値観と遭遇したとき、文化間の摩擦を起こしてしまう。ここでは、異文化間にはどのような価値観の違いがあるかを多角的に検討し、自分の文化のどのような価値観が大事であるか、またどのような場合に価値観の違いに由来する文化間の摩擦が起こるかを具体的に考える。
また、異文化に身をおいたとき、私たちは程度の差こそあれ「カルチャーショック」を経験する。ここでは、カルチャーショックとはどのようなものなのか、またカルチャーショックから異文化適応に至るまでのプロセス、異文化体験における反応の種類などについて考える。
前半は、中間試験を実施する。

●使用するケース
具体的なカルチャーショックの事例を挙げ、そのプロセスを追体験して、カルチャーショックの様々なバリエーションと
カルチャーショックそのものの意義を考える。

第5日(Day5)

「言語コミュニケーション」
コニュニケーションは主に「言語」を媒体とするが、文化によってどのように言葉によるコミ ュニケーションスタイルが異なるか検討する。また、言語コミュニケーションに影響する自己 開示やパラ言語についても言及し、最後に「言語と思考」の関係について考察をする。



●使用するケース
日本語特有の表現によって生じる異文化不理解の例を挙げ、どの点が問題であるにか、解決方法はあるのかを考える。

第6日(Day6)

「非言語コミュニケーション」
コミュニケーションの主な媒体は言語であるにもかかわらず、コミュニケーションにおいて 「非言語」がきわめて重要であることを検討する。どのような非言語の種類があるかを知り、非言語コミュニケーションの例をあげて、その影響を考える。

●使用するケース
日常生活のなかで無意識に使っている非言語コミュニケーションの例をケースとしてあげて、それを検討する。

第7日(Day7)

多文化共生と日本
多文化共生を考える上で、「移民」と「LGBT」を取り上げる。
また、国際協力についてのケースを読み、各自が設問を考えた後、グループで討議をする。
最後に、これまで学んだことをテーマに、学生がプレゼンを行う。


●使用するケース
ケース:国際協力「欲しいのはお茶だけ?」(久米昭元他『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』有斐閣選書、2007年)

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
予習レポート Preparation Report 5 %
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 20 %
ケース試験 Case Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
小テスト Quizzes / Tests 25 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 50 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

挙手発言の上限は20点までとする。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 原沢伊都夫「異文化理解入門」研究社(2016)978-4327377342

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

青木保『 異文化理解』岩波新書、2009年。ISBN4-00-430740-6
池田理知子・e E. M. クレーマー『異文化コミュニケーション・入門』有斐閣アルマ、2002年。ISBN 4-641-12107-9
上瀬由美子『ステレオタイプの心理学』サ イエンス社、2002年。ISBN4-7819-1005-X
久米昭元・r 長谷川典子『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』有斐閣選書、2007年。ISBN 978-4-641-28108-0
鍋倉健悦『 異文化間コミュニケーション』丸善ライブラリー、2009年。ISBN978-4-621-08096-2
八代京子( 他)『異文化コミュニケーションワークブック』三修社、2002年。ISBN4-384-01851-7
八代京子( 他)『異文化トレーニング』三修社、2002年。ISBN4-384-01080-X

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

学生の発言をよく聞いて意図をくみ取り、それを元に議論を展開させる。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

●学位:
・修士(国際関係学) 津田塾大学
・修士(中東研究) ブランダイス大学
・博士(歴史学/ 中東研究) ハーバード大学

●研究分野 :
中東研究、エジプト近現代史


●Academic Degree:
・MA (International Relations) Tsuda College
・MA (Middle East Studies) Brandeis University
・Ph.D. (History/Middle East Studies) Harvard University

●Research Area:
Middle East Studies、Modern History of Egypt

Refereed Articles

  • (2014) parliamentary records in Monarchical Egypt: their values and database. "Asian Studies for Tomorrow" by Research and Information Center for Asian Studies, Institute for Advanced Studies on Asia, University of Tokyo (31):
  • (2012) Development of Democracy And Parliamentary Records in Egypt. Journal of Oriental Studies 94(2): 0386-9067
  • (2011) The Development of Democratic Institutions in Egypt: Constitutions and Parliaments. Review of Modern Ideas 39(4):
  • (2011) Al-Hayat : Freedom means Dignity in the Battle for Maidan Tahrir. Review of Modern Ideas 39(4):

Refereed Proceedings

  • (2020). Comments and Discussions on Papers by Yakoob Ahmed and Tomonori Sato. Toyo Bunko E-Resource Network Storage .The 8th International Symposium Inter-Asia Research Networks: Structural Changes in Modern Middle East. 1. 2. The Toyo Bunko






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