シラバス Syllabus

授業名 心理学概論
Course Title Introduction to Psychology
担当教員 Instructor Name 瀬谷 安弘(Yasuhiro Seya)
コード Couse Code NUC236_N23B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2023 UG Nisshin Term3

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

この授業は本学のミッション・ステートメントのうち「"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーの育成」に関連します。
The purpose of this course is related to the mission statement: "innovative and ethical leaders who possess a ʻFrontier Spiritʼ ."

授業の目的(意義) / Importance of this course

私たちは日々心を介して,様々な情報を受容・理解し,そして適切な反応選択・実行している。より具体的には,環境の情報や自身の情報を「知覚」「認知」し,理解する。理解した情報は記憶・経験として「学習」され,「発達」とともに蓄積されていく。また,他者との関わりから「社会」を理解する。このような心の働きの理解は,「スポーツ」や医療・リハビリといった臨床場面にも応用可能である。

本講義では,スライドを用いた授業のほかにケース・ディスカッションや授業内実験を行う。本科目を学ぶことで,学生は心理学について理解を深める。
This course covers various topics about Psychology. In daily life, we perceive and understand external and/or internal information by "Perception" and "Cognition" processes, and these enable us to accumulate knowledge and skills ("Learning" and "Development"). By communicating with others, we gradually understand "Society" which may in turn affect our perception and cognition.

In this course, students will learn these psychological issues by lecture, interactive discussion, and experiments.

到達目標 / Achievement Goal

本科目を学ぶことで,学生は心理学の視点から人の行動・認知・感情を理解することができるようになる.また学生はデータに基づいて物事を考えることができるようになる.

On completion of this course, students will be able to understand human behavior, cognition, and emotion from a psychological perspective. Students will be able to think matters logically based on data.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

心理学についての基礎的知識
クリティカルシンキング
データに基づいて論理的に議論する力

Basic knowledge on Psychology.
Critical thinking skills.
Logical discussion skills based on data.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 50 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 50 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

準備学習(予習復習等)の具体的な内容およびそれに必要な時間:
毎週の授業テーマについて参考書や資料を読み,自分なりの考えや身近な例等を予習レポートとしてまとめること。毎週の準備学習として1時間程度,口頭発表を行う7週目ではその準備時間も含めて3時間程度を想定します。予習レポートの形式等はclassroomにて指示を出します。

課題に対するフィードバック方法:
最終レポートについては採点後各自に順次行います。

中央情報センター(図書館)の活用について:
積極的な利用を推奨します。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

前半:心理学とは,心理学の守備範囲
心理学の一般的なイメージと実際の学問との乖離,心理学が対象とする領域を学ぶ

後半:心理学の歴史
哲学の一領域としての心理学から科学の一領域としての心理学までの歴史を学ぶ

●使用するケース
「心理学で人間関係を改善できるのか?」

第2日(Day2)

前半:心の生理学
心の基盤としての脳や視覚の生理を学ぶ

後半:心理学の研究法
心理学で用いられる代表的な研究方法を学ぶ

●使用するケース
「心はどこにあるのか?」

第3日(Day3)

前半:知覚心理学
環境情報を受容・理解する段階である知覚の概要について学ぶとともに,知覚の例として色覚と立体視について学ぶ

後半:認知心理学
環境情報を受容・理解する段階である認知の概要について学ぶとともに,認知の例として注意と記憶について学ぶ

●使用するケース
「カラーユニバーサルデザイン」

第4日(Day4)

前半:学習心理学
受容・理解された情報を蓄積・利用する段階である学習の概要について学ぶとともに,古典的条件付けおよび道具的条件付けについて学ぶ。

後半:発達心理学
外界情報の受容・理解・蓄積を繰り返すことで絶えず人は変化・発達する。この発達についての概要について学ぶとともに,代表的な実験や理論を学ぶ

●使用するケース
「アルバート坊やの実験」

第5日(Day5)

前半:教室内実験:印象形成

後半:教室内実験:マジカルナンバー7±2,最終レポートの準備

実際の実験を通じて,心理学実験の実際を体験するとともに,得られたデータの解析およびレポート形式で報告する方法を学ぶ。


第6日(Day6)

前半:社会心理学
人は単独で生きるのではなく,社会を形成し,他者との関わりの中で生活をしている。このような社会が人の心理的側面に及ぼす影響についてその概要を学ぶとともに,代表的な実験や理論を学ぶ。

後半:スポーツ心理学
他者から受ける影響は「あがり」や「プレッシャー」として,スポーツ心理学において多くの研究がなされ,その対処法なども数多く提案されている。スポーツ心理学の概要について学ぶとともに,これらの研究についても学ぶ。

●使用するケース
「傍観者効果」

第7日(Day7)

前半:口頭発表
後半:口頭発表
5週目で得たデータを用いて口頭発表を行い,そのスキルを学ぶ。

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 15 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 15 %
予習レポート Preparation Report 15 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 30 %
期末試験 Final Exam 30 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 10 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

事前学習および授業内での発言を重視します。1回の授業で発言できる人数には限りがあるので,注意してください。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 長谷川 寿一他「はじめて出会う心理学第3版」有斐閣アルマ(2020)

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

『心理学概説―こころを科学する』(吉崎 一人他 ナカニシヤ出版 2010年)
『心理学概論〜基礎から臨床心理学まで〜』(宇津木 成介 ふくろう出版 1994年)
『心理学 改訂版 (キーワードコレクション)』(重野 純(編) 新曜社 2012年)
『見てわかる視覚心理学』(大山正・鷲見成正 新曜社 2014年)
『よくわかる社会心理学』(山田 一成他 ミネルヴァ書房 2007年)
『よくわかるスポーツ心理学』(中込 四郎他 ミネルヴァ書房 2012年)
『イラストで学ぶ認知科学』(北原 義典 講談社 2020年)

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

満足度が高まるように常に授業を改善していきたいと思います。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

博士(理学)・東京都立大学
実験心理学,スポーツ科学,情報科学

PhD in Kinesiology:Tokyo Metropolitan University.
Experimental psychology, Sports science, Information science







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