シラバス Syllabus

授業名 消費者行動論 2
Course Title Consumer Behavior 2
担当教員 Instructor Name 小沢 貴史(Takashi Ozawa)
コード Couse Code NUC230_N20A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2020 UG Nisshin Term2

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

 この講義では、『消費者の特性や、消費者の行動に関する問題』を取り扱います。そしてこのような問題を、より深いレベルから理解するための枠組みや概念、及び理論を提供することによって、「躍動感に満ちた消費者と社会に対する洞察力を磨くことの面白さ」を共感したいと考えております。
 消費者行動論 1では、消費者の特性や消費行動に関する基礎について、理解を深めていきます。
 消費者行動論 2では、消費者と消費行動を理解するためのアプローチについて検討していきます。
In this lecture, we deal with "some problems about the traits and action of consumers" . And we want to sympathize with the fun of polishing insights for consumers and the society that rose by providing a frame and a concept to understand such problems and theories from a deeper level.
For first-term Consumer Behavior 1, we deepen the understanding for the basics of characteristic and consumption action of consumers.
For Consumer Behavior 2 of the latter period, we tossing around some approaches to understand of consumers and the consumption action.

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

 私たちが日々行う消費という行為が、どのようなメカニズムで生じているのかについて、自分の頭で考える。そのキッカケを作ることが、この講義の基本的な立場にあります。個々の理論にみえる考え方の全体像を把握した上で、消費の現実に生じる物事を考える姿勢を身に付けて下さい。
 重要なのは、理論からみえる考え方を、実際の局面でうまく使いこなせるか、という点にあります。複数の考え方を使って、自分たちの置かれた状況を多面的に読み解くということは、意外と難しいです。この講義では、専門用語に目を奪われることなく、「ものの見方」の提示に努めていきます。

In this lecture, we think about what kind of mechanism an act called the consumption by ourselves. Please wear posture to think about occurring things practically of the consumption after having kept the perspective of the way of thinking to see in consumer behavior theory.
There is importance whether can manage a way of thinking to be able to see from a theory in real situation well. Using plural ways of thinking, it is unexpectedly difficult to read versatilely, and to untie their put situation. We try for the presentation of the view without being fascinated by a technical term by this lecture.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 60 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 30 %
フィールドメソッド Field Method 10 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

 この講義では基本的に教科書と、私の用意するスライド教材を基に講義を進めていきます。
 事前課題がある場合は、前もってお知らせいたします。事前に読んでいただくケース資料は、印刷して配布いたします。受講される皆さんは事前に、その資料と教科書の該当する章を読み込み、設問に対する自身の考えを整理した上で、講義に臨んでください。
 レポートに対するフィードバックは、気になる点を、後日の講義にて総評いたします。
 受講される皆さんは、中央情報センターを積極的に活用してください。そしてマーケティング論や組織論などを問わず、様々な分野の本を余力のあるうちに読んでおいてください。たとえば社会学や心理学、経済学、歴史学、哲学などです。自分の関心のある分野で結構です。無理なく読んでいただき、その本の考え方を吸収してください。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

* サブカルチャー
* グローバルな文化環境

●使用するケース
* マイクロカルチャー、エスニシティ、ステレオタイプ
* インドネシアでのグリコのポッキー

第2日(Day2)

* 消費者の満足
* 消費者を理解するということ ①

●使用するケース
* 前半のケース;サントリー、味の素、イカリソース
* 後半のケース;フジッコの「やわふく」

第3日(Day3)

* 消費者ニーズの確認
* 消費者を理解するということ ①

●使用するケース
* 前半のケース;ハウスの「C1000」
* 後半のケース;ライオンの「Ban」

第4日(Day4)

* 定量調査と定性調査
* 定性調査プロジェクトの始め方

●使用するケース
教科書の第1章と第2章

第5日(Day5)

* 深層インタビュー
* エスノグラフィーと観察法

●使用するケース
教科書の第3章と第4章

第6日(Day6)

* オンライン上の観察とネトノグラフィー
* データ収集のための道具

●使用するケース
教科書の第5章と第6章

第7日(Day7)

* プレゼンテーション
* 最後に

●使用するケース
教科書の第8章と第9章、第10章

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 30 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 30 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 30 %
期末試験 Final Exam 40 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

 主として、講義やケース討議への参加(回数 + 質 で 30%)と1回の中間レポート(30%)、および期末試験(40%)で評価します。中間レポートは、指定する期日(講義の中でお知らせします)までに提出して下さい。期日を遅れて提出した場合は、減点の対象となります。いずれも、「重要な要因や問題の識別」、「論理一貫性」、「分析内容の完結性」、「客観性」、「適切な概念やモデルの適用」を、評価項目とします。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • ラッセル・ベルク ほか「「消費者理解のための定性的マーケティング・リサーチ」」碩学舎(2016)978-4502175510

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

松井 剛、西川 英彦(編集)「1からの消費者行動(第2版)」碩学舎(2020年)
井上 崇道「消費者行動論(第2版)」同文舘出版(2018年)
石井 栄造「基本がわかる実践できる マーケティングリサーチの手順と使い方[定性調査編]」日本能率協会 マネジメントセンター(2019年)
星野 崇宏、上田 雅夫「マーケティング・リサーチ入門」有斐閣(2018年)
古川 一郎「マーケティング・リサーチのわな -- 嫌いだけれど買う人たちの研究」有斐閣(2018年)
朝野 煕彦(編集)「マーケティング・リサーチ入門 ―「調査」の基本から「提言」まで」東京図書(2018年)

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

 指定した教科書は、購入するなどして調達し、指定する章を事前に内容を読み込んだ上で、授業に臨んでください。事前に配布する資料も、同様に読み込んで臨むことが求められます。
 教科書を入手しない、教科書や事前の配布資料を持参されない方は、この授業に臨んでも、実りは乏しいでしょう。また授業の大半を居眠りにあてる方や、友達とのおしゃべりの場として受講される方は、真面目に受講されている方への迷惑となります。以上のような方にとって、単位を取得することは不可能に近いです。この授業を受講されない方が良いでしょう。授業やケース討議への参加を評価の一つにしていますが、漫然と出席しているだけで評価が得られるのか、よく考えて臨んでください。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

兵庫県 姫路市 生まれ。
2008年 神戸大学 大学院経営学研究科 博士後期課程修了。
㈱JMRサイエンス、大阪府立産業開発研究所、早稲田大学、鳥取大学を経て、
大阪市立大学 大学院経営学研究科 教授。
株式会社 SYNTH 社外取締役を兼務。
専門は、事業戦略論。
主な著書に「市場再活性化のメカニズム」(2021年)、「新 経営戦略論【第3版】」(共著、2022年)等がある。








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