シラバス Syllabus

授業名 事業構想実践
Course Title Project Design - Practice
担当教員 Instructor Name 西野 友浩(Tomohiro Nishino)
コード Couse Code NUC220_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 4
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目400系 / Specialized Subject 400
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term3

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本講義は、本学のミッションである「"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーの育成、そしてビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出、新時代のアジアと世界をつなぐ能力」を醸成します。特に、フロンティアスピリッツは新事業創出に必須のマインドです。
This lecture fosters innovative and ethical leaders with the mission of "Frontier Spirit", the creation of knowledge that will bring about the development of the business world and society, and the ability to connect Asia and the world in a new era. increase. In particular, Frontier Spirits is an essential mindset for creating new businesses.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本講義では、ケースディスカッションを通じて、新事業に関する知識や気づきを増やしながらみなさんのセルフ・アウェアネスを高め、新事業創出を実現するための実践的な能力を築くためのものです。本講義では、ケースにおける新事業の創出事例から起業家が如何にして事業のフィージビリティスタディーを高めていったのか、ステークホルダーを巻き込みチームビルディングを行なっていったのか等を学びます。
This lecture is designed to increase your self-awareness and build practical ability to realize new business creation by increasing your knowledge and awareness of new business through case discussions.In this lecture, you will learn from case studies of new business creation, how entrepreneurs improved their business feasibility studies and how they involved stakeholders in team building.

到達目標 / Achievement Goal

本講義は、新事業を構想するために必要となる実践的な能力を獲得することが目標です。クラスでのケースディスカッションなどを通じて、「社会が求めていることは何か」「自分は何がしたいのか」「自分は何ができるのか」を考えた結果導き出した、「自分はやらなければならないこと」を具現化するためのビジネスプランを立案していただきます。激動する社会環境の中で、新たなイノベーションを創出する事業構想が想起できるようインタラクティブな講義を行います。本講義の中での議論を通じて自分のビジネスプランを提案書にまとめ、発表していただくことで実際的な起業を体感します。

The goal of this course is to acquire the practical competences needed to conceptualise a new business. Through case discussions in class, students are asked to draw up a business plan to realize "what I have to do", which is derived as a result of thinking about "what society wants", "what I want" and "what I can do". Interactive lectures will be given to enable participants to conceive business concepts that will create new innovations in the turbulent social environment. Through discussions in this lecture, you will compile your business plan into a proposal and present it to the audience, thereby experiencing practical entrepreneurship.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

本講義は、新事業を構想するために必要となる実践的な能力を獲得することが目標です。実践的な能力とは、現実の市場環境の中で実現できるビジネスプランを確立すること、ステークホルダーを巻き込みチームを資金調達を可能とすること、経営チームを編成し実際に協働するチームビルディングを行っていくこと、を学ぶことです。学生は、実現可能性の高いビジネスプランを立案しプレゼンテーションすることで、起業家となるためにの必要なスキルやノウハウを学ぶことができます。

The goal of this course is to acquire the practical competences needed to conceptualize a new business. Practical competence means learning to establish a business plan that is feasible in a real market environment, to involve stakeholders and enable the team to raise funds, and to organize a management team and carry out team building to actually work together. By developing and presenting a feasible business plan, students learn the skills and know-how required to become entrepreneurs.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 80 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

・予習は、1ケースあたり3時間程度。レポートのフィードバックについては、GoogleClassroomにて行います。事前に提示された課題に関し、予習レポートをアサインメントに基づき提出して下さい。講義の進め方・準備に関してはケースが配布されるタイミングで、詳細の指示をいたします。予習レポートの成績はケースの内容理解度および論理性および思考の深さに関する教員の判断によってなされます。
・受講にあたり、参考図書等を通じてスタートアップやベンチャー企業が置かれている経営環境を概観しておいて下さい。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

<オリエンテーション>
本講義の進め方等
<講義>
新事業を創出するために最初に必要となる実践的なマーケティングについて説明します。
<ケースディスカッション>
三和酒類株式会社
焼酎「いいちこ」を全国ブランドに発展させたマーケティング戦略を分析するケースです。小さな清酒の造り酒屋が,大手の酒造メーカーとの価格競争に敗れ,次々と姿を消していく中で、4つの造り酒屋が,力を合わせ家業から企業へと変革していく。三和酒類株式会社(以下、三和酒類)が成功に至るまでの道のりは険しいものであったが,様々な経営課題を克服し、結果「いいちこ」は乙類焼酎(本格焼酎)のシェアナンバーワン( 16.4 %)となる。本講座では三和酒類のマーケティング戦略を分析し、どのように顧客との関係性を強めていったのかについて考察するとともに、三和酒類が新たに直面すると考えられる経営課題を抽出し、どのように対処すべきかを検討します。※使用ケースを変更する可能性があります。※使用ケースを変更する可能性があります。
<ラップアップ>
・ケースディスカッションの結果を踏まえケースについて解説します。
・次回のケース課題について

●使用するケース
「三和酒類株式会社」 中小機構

第2日(Day2)

<講義>
BtoCにおけるプロモーション戦略を説明します。
ベンチャー、スタートアップ企業のIPOのメリット並びにデメリット、公的支援体制について説明します。
<ケースディスカッション>
(株)ミルズは、独自の配達システムや商品のアインナップ強みとする企業です。既存のビジネスモデルにとどまらず、新たな戦略で事業拡大使用とする企業を分析する
<ラップアップ>
・ケースディスカッションの結果を踏まえケースについて解説します。
・次回のケース課題について


●使用するケース
「(株)ミルズ」 中小機構

第3日(Day3)

<講義>
地方の食品製造企業がM&Aによりスピーディーに事業を多角化説明します。
<ケースディスカッション>
フジミツ株式会社は、山口県の日本海側に位置する 長門ながと市仙崎で、蒲鉾かまぼこや 竹輪ちくわなどの水産 練り 製 品を製造している企業です。地方の食品製造企業がM&Aによりスピーディーに事業を多角化していく戦略を分析します。
※使用ケースを変更する可能性があります。
<ラップアップ>
・ケースディスカッションの結果を踏まえケースについて解説します。
・次回のケース課題について


●使用するケース
「フジミツ株式会社」 中小機構

第4日(Day4)

<講義>
急激に成長するeコマースの現状と今後について説明します。
<ケースディスカッション>株式会社ラクーン 
インターネットを活用した卸売業という新業態で成功できた要因を分析する中小機構のケースです。株式会社ラクーン(以下,ラクーン)は,アパレルと雑貨を扱うBtoBのeコマースで成長した「ネット問屋」です。参入障壁の低い業界で競争優位に立ち続けるラクーンの成功要因を,余剰在庫を売買する「オンライン激安問屋」が成功したフェーズ 1 と新製品を売買する「スーパーデリバリー」が順調に推移しているフェーズ2の2段階に分けて分析するとともに、変化する競争環境の予測から今後ラクーンが直面すると考えられる経営課題を抽出し、どのように対処すべきかを検討します。
※使用ケースを変更する可能性があります。
<ラップアップ>
・ケースディスカッションの結果を踏まえケースについて解説します。
・次回のケース課題について

●使用するケース
「株式会社ラクーン」中小機構

第5日(Day5)

<講義>
DX、GXの最新状況や政府の取り組み状況を説明します。
<ケースディスカッション>株式会社グリーンエナジー
新潟県十日町市に本社がある株式会社グリーンエナジーは、食品工場や 医療・福祉 施設などから排出される廃棄物を処理するための焼却炉( ACE 燃焼システム)の設計・施工、その運営のための人材派遣などを主に行っている企業である。ベンチャーであるグリーンエナジーの原動力となっている熱い思いを持ったメンバーのパワーをどのように高めてきたか、またリサイクルの発想に基づき環境にもやさしい当社のビジネスモデルを検証します。
※使用ケースを変更する可能性があります。
<ラップアップ>
・ケースディスカッションの結果を踏まえケースについて解説します。
・次回のケース課題について


●使用するケース
「株式会社グリーンエナジー」中小機構

第6日(Day6)

発表会準備
・これまで学んだことを基に、チームごとに実践的なビジネスプランを検討します。
・10分プレゼン、15分質疑を前提とした実践的なビジネスプランを立案します。3~4人チームで16テーマの発表を想定しています。


●使用するケース
なし

第7日(Day7)

最終発表会 
・これまで学んだことを基に、チームごとにビジネスプランのプレゼンテーションを行います。ビジネスコンテストなどの審査基準に基づき、優秀チームを選びます。
・3~4人チームで16テーマの発表を想定。10分プレゼン、15分質疑を予定。

●使用するケース
なし

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 60 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 15 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 25 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • ハーバード・ビジネス・レビュー編集部「「セルフ・アウェアネス」」ダイヤモンド社(2019)

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

「スタートアップの経済学」、著者:加藤雅俊、出版社:有斐閣、出版年2022年、ISBN:978-4-641-16601-1
「起業ナビゲーター」、著者:菅野健一、出版社:東洋経済新報社、出版年2016年、ISBN:978-4-492-53374-1
「開業から1年目までの個人事業・フリーランスの始め方と手続き・税金」、著者:望月重樹、出版社:日本実業出版社、出版年2023年、ISBN:978-4-534-05970-3
「ジョブ理論」、著者:クレイトン・M・クリステンセン他、出版社:、出版年2021年、ISBN:978-4-596-55122-1
「起業をするならこの1冊」、著者:馬渡晃、出版社:自由国民社、出版年2016年、ISBN:978-4-426-12037-5
「製造業のサービスイノベーション」、著者:藤岡昌則、出版社:白桃書房、出版年2019年、ISBN:978-4-561-26733-1

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

「初年度担当科目」

担当教員のプロフィール About the Instructor 









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