シラバス Syllabus

授業名 財務会計論 1
Course Title Financial Accounting 1
担当教員 Instructor Name 佐野 哲哉(Tetsuya Sano)
コード Couse Code NUC217_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目400系 / Specialized Subject 400
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term4

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本科目は倫理観あるリーダーの育成に資するものである。
This course contributes to the development of ethical leaders.

授業の目的(意義) / Importance of this course

 商学部は会計専門職(企業の経理担当者、会計士、税理士など)の育成をその使命の一つとしており、本講義は、「財務会計論2」とあわせ、会計専門職が持つべき財務会計の知識の基礎を身につけることを目的としている。したがって、本講義を受講することにより会計専門職が持つべき財務会計の知識を身につけることができる。基礎とはいえ、税理士試験などにおいて基礎的な知識そのものが出題されることもあり、資格取得にも直接役立つ科目といえる。具体的には、上場企業を対象にした簿記会計(日商簿記検定1級レベルの商業簿記・会計学)について、主に資産会計の論点を学習する。
 本講義は、商学部会計ファイナンス学科の会計・税法領域に属する科目であり、日商簿記検定1級商業簿記および会計学の主要な出題範囲を含む。したがって、本講義の受講者については「株式会社簿記学1」「株式会社簿記学2」「会計学入門」を履修しその内容を理解していること、もしくは、日商簿記検定2級レベルの商業簿記の知識を有していることが前提となる。
This course is a study of advanced financial accounting. In this course, students will learn accounting for financial instruments,impairment of fixed assets,leases, asset retirement obligations, and R&D.

到達目標 / Achievement Goal

学生は、この科目の受講によって、上場企業で必要とされる会計処理を理解できるようになる。

By taking this course, students will be able to understand the accounting processes required by listed companies.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG3 Ethical Decision Making
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

日商簿記検定1級レベルの商業簿記・会計学のうち特に資産会計についての知識

Knowledge of accounting for financial instruments,impairment of fixed assets,leases, asset retirement obligations, and R&D

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 90 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 10 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

・小テストをレポートの代わりとします。小テストは採点して返却します。答案にコメントをつけることもあります。
・日々の予習・復習をしっかりやってください。予習はテキストを中心に3時間程度はしてください。簿記の力に不安がある人はより多くの時間を費やしてください。また、板書を含めたスライドは講義終了後にGoogle Classroomを通じて配布されますので、復習に活用してください。復習は配布問題の解き直しなど3時間程度してください。そして、予習復習のために情報センターを十分に利用してください。
・レポートなどのフィードバックについては、講義終了後、直接確認してください。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

・オリエンテーション
・財務会計の概要
   財務会計の全体像について概説する。

第2日(Day2)

・金融商品
   貸倒見積高の算定について理解する。 
   有価証券の会計処理について理解する。

●使用するケース
ケース使用予定

第3日(Day3)

・有形固定資産
   減価償却(級数法)、耐用年数の変更、圧縮記帳について理解する。
   資本的支出と収益的支出の按分、資産除去債務について理解する。

第4日(Day4)

・割引現在価値
   割引現在価値、現価係数および年金現価係数について十分に理解する。
・リース会計1
   リース取引の会計処理について理解する。


第5日(Day5)

・リース会計2
   リース取引の会計処理について理解する。
・研究開発費およびソフトウェア
   研究開発費、ソフトウェアの会計処理について理解する。


●使用するケース
ケース使用予定

第6日(Day6)

・減損会計1
   固定資産の減損について理解する。


第7日(Day7)

・減損会計2
   固定資産の減損について理解する。
・ケースディスカッション

●使用するケース
「ソニー 1994」(担当教員作成)

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 30 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 30 %
予習レポート Preparation Report 10 %
小テスト Quizzes / Tests 20 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 40 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

講義中に問題を解いていく際には、学生のみなさんに回答を求めることが多くあります。その際の発言は当然「授業内での挙手発言」に含まれます。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 滝沢ななみ「スッキリわかる日商簿記1級 商業簿記・会計学(2)資産・負債・純資産編(第10版)」TAC出版(2021)978-4813299226

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

[1]桜井久勝、須田一幸『財務会計・入門(第17版)』 有斐閣、2024
[2]伊藤邦雄『新・現代会計入門(第6版)』 日本経済新聞社、2024
[3]桜井久勝『財務会計講義(第23版)』 中央経済社、2022
[4]佐藤信彦、河崎照行、齋藤真哉、柴健次、高須教夫、松本敏史 編著『スタンダードテキスト財務会計論〈1〉基本論点編(第16版)』 中央経済社、2023
[5]佐藤信彦、河崎照行、齋藤真哉、柴健次、高須教夫、松本敏史 編著『スタンダードテキスト財務会計論〈2〉応用論点編(第16版)』 中央経済社、2023

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

もう少しゆったり話をしようと思っています。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

1993 京都大学大学院経済学研究科修士課程修了 経済学修士(経営学)
1996 京都大学大学院経済学研究科博士後期課程 単位取得

研究分野:財務会計、会計倫理

1993 Master of Economics(Graduate School of Economics, Kyoto University)
1996 Completed Ph.D program without dissertation(Graduate School of Economics, Kyoto University)

Fields of Research: Financial Accounting, Accounting Ethics

Refereed Articles

  • (2019) Social Intuitionist Models and Moral Foundation Theory in Accounting Ethics Research. Annals of The Japan Society for Social Science of Accounting (33):






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