シラバス Syllabus

授業名 国際貿易論
Course Title international trade
担当教員 Instructor Name 鑓田 亨(Toru Yarita)
コード Couse Code NUC216_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目400系 / Specialized Subject 400
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term3

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

名古屋商科大学のミッションは、"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーの育成、そしてビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出をすることである。名古屋商科大学の学生は、ニューアジアと世界をつなぐ能力を有している。

NUCB s mission is to educate innovative and ethical leaders who possess a Frontier Spirit and to create knowledge that advances business and society. Our students will have the ability to bridge the gap between New Asia and the rest of the world.

授業の目的(意義) / Importance of this course

なぜ国際貿易が行なわれるのか、 国際貿易が行なわれることによりどのような利益があるのかをとりあげる。

国際化の進展とともに、 ビジネス界で国際貿易の重要性は増してきている。 一般的な常識とは異なり、 国際貿易はゼロサムゲームではない。 このことを理解するために重要になるのが比較優位という概念である。 本講義を学ぶことで、学生は比較優位についての理解を深める。
We will discuss why international trade is taking place and what kind of benefits it has.

With the progress of internationalization, the importance of international trade in the business world is increasing. Unlike common sense, international trade is not a zero-sum game. The concept of comparative advantage is important for understanding this. By studying this lecture, students will deepen their understanding of comparative advantage.

到達目標 / Achievement Goal

本科目を学ぶことで、 なぜ国際貿易が行われるのか、 国際貿易がなぜ双方に利益を生むのかを理解できるようになる。

By studying this subject, you will be able to understand why international trade takes place and why international trade benefits both sides.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

本科目を学ぶことで、 なぜ国際貿易が行われるのか、 国際貿易がなぜ双方に利益を生むのかを理解できるようになる。

By studying this subject, you will be able to understand why international trade takes place and why international trade benefits both sides.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 50 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 50 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

準備学習(予習復習等): 事前に配布するプリントを熟読し、ケースなどを自分で解く(2時間)。 講義で扱ったケースなどを復習する(2時間)。

課題(試験・レポート等)に対するフィードバックの方法: ショートテストについては、Web上で正答と正答率、得点分布などを公開する。

中央情報センター(図書館)の活用について: 積極的に活用して, より深い内容を理解するようにせよ。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

導入。
労働投入量と生産量。労働投入量と生産量の間に正比例の関係を仮定する。そのとき、比例係数が生産性を、その逆数が労働で測った生産費用であることを説明する。

●使用するケース
「理論を教えてはだめですか?」, NUCB BUSINESS SCHOOL.

第2日(Day2)

機会費用。通常、費用はお金によって測られる。しかし、お金で費用を測るよりも、直接的に生産によって何がどれだけ犠牲になったのかということで費用を考えた方が良い場合もある。このような費用の考え方を「機会費用」という。

生産可能性フロンティア。ちょうど労働を使い切ったときに生産できる財の組合せを図示したものが 生産可能性フロンティアである。生産可能フロンティアの傾きの絶対値は機会費用となる。



●使用するケース
「フロンティアの意味は開拓か?」(自作ケース)

第3日(Day3)

相対価格。市場での財の交換比率が相対価格である。相対価格は、2つの財の価格の比によって表せる。

予算制約線。予算を使い切ったときに購入できる財の組合せを図示したものが予算制約線である。予算制約線の傾きの絶対値は相対価格となる。


●使用するケース
「価格って比なの?」(自作ケース)

第4日(Day4)

相対価格と供給。機会費用を所与とすると、相対価格によって2財の生産量が決まる。このことを2つの部門の賃金率の違いにより説明する。

絶対優位。労働生産性の高い国、いいかえれば労働で測った生産費用の低い国が絶対優位を持つ。

●使用するケース
「安い賃金部門で働きたい?」(自作ケース)

第5日(Day5)

比較優位。
生産の機会費用が低い国が比較優位を持つ。
比較優位の定義から、1国が同時にすべての財の生産について比較優位を持ちえないことを説明する。


●使用するケース
「比較優位とは、比較して優位であることである」(自作ケース)

第6日(Day6)

貿易パターンの決定。各国が比較優位を持つ財を輸出し、比較優位を持たない商品を輸入することになることを説明する。

貿易後の相対価格。相対需要曲線と相対供給曲線から、貿易後の相対価格の決定について説明する。

●使用するケース
「どの部門にも比較優位を持たなくなってしまった。どうしよう?」(自作ケース)

第7日(Day7)

貿易利益。貿易によってどの国も必ず利益を得るという結論を説明する。

総復習。これまでの知識を確認する。


●使用するケース
「貿易することで一国の経済厚生が減少することはないの?」(自作ケース)

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 60 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 35 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 5 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

評価について何か留意しなければいけない。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • Paul R. Krugman、Maurice Obstfeld、Marc J. Melitz「クルーグマン国際経済学 理論と政策 〔原書第10版〕上:貿易編」丸善出版(2017)978-4621300572

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

多和田 眞, 柳瀬 明彦 『国際貿易 モデル構築から応用へ』, 名古屋大学出版会, 9784815809249.
岩田 一政『国際経済学(第2版)』, 新世社, 2000年, 4883840085.
岩田 規久男『ゼミナールミクロ経済学入門』, 日本経済新聞社, 1993年, 4532130301.
浦田 秀次郎『国際経済学入門』日本経済新聞社(新書), 2009年, 4532111951.
小田 正雄『現代国際経済学』有斐閣, 1997年, 4641067953.
P. R. クルグマン, M. オブズフェルド『国際経済 理論と政策 第3版 I 国際貿易』, 新世社, 1996年(邦訳), 4915787591.

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

学生の満足度を高めるため、さらに努力したい。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

学位と取得大学: 修士(経済学)早稲田大学
研究分野: 理論経済学、経済統計学

Degree: Master (Economics), Waseda University
Study Field: Economic Theory, Economic Statistics

Refereed Articles

  • (2019) Application of allotted analytic hierarchy process (aAHP) in group decision making problem - The evaluation of entrepreneurial ability of Participants at Nisshin Tourist Town Development event. Journal of Global Business Society 5(1): ISSN 2186-2117
  • (2018) A Case study on the evaluation of entrepreneurial ability of Participants at Nisshin Tourist Town Development event through Analytic Hierarchy Process. Journal of Global Business Society 4(1): 2186-2117
  • (2017) A NEW APPROACH TO REDUCE THE BURDEN OF PAIRWISE -COMPARISON ON THE AHP. SCIENTIAE MATHEMATICAE JAPONICAE e-2017(30): 1346-0447

Refereed Proceedings

  • (2019). A study on validity of shared pairwise comparison method in AHP. Global Business Society 10th Symposium Proceeding .Global Business Society. 1. 4. Osaka
  • (2018). A Study on the Validity of Sharing Work of Pairwise Comparison Method. Proceeding paper of International conference SCIS & ISIS2018 .SCIS&ISIS2018. 1. 3. Toyama, Japan
  • (2018). A Case study on the evaluation of entrepreneurial ability of Participants at Nisshin Tourist Town Development event through Analytic Hierarchy Process. Global Business Society .Global Business Society 9th Symposium. 1. 3. Osaka city University






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