授業名 | 証券投資戦略 |
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Course Title | Investments |
担当教員 Instructor Name | 小林 武(Takeshi Kobayashi) |
コード Couse Code | NUC210_N24A |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 専門教育科目400系 / Specialized Subject 400 |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2024 UG Nisshin Term1 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
本講義は、”フロンティアスピリッツ”を備えた、創造性豊かで倫理観のあるリーダーの育成を目指して行われる。
This course aims to educate innovative and ethical leaders who possess a ‘ Frontier.
Spirit and to create knowledge that advances business and society.
Spirit and to create knowledge that advances business and society.
授業の目的(意義) / Importance of this course
証券市場の自由化・取引のグロ-バル化の影響で、機関投資家および個人投資家に対する投資機会は大きく拡大している. こうした環境を背景に、確定拠出年金を通じて個人が自らの年金資産を運用するようになっており、個人の証券投資に関する知識の重要性は高まっている。
本講義の目的は、「証券投資論の基礎」を受講した学生、またはそれと同等の基礎知識を有する学生が受講することを前提に、実践的な証券投資戦略を学習することにある。具体的には、株式、債券の価格評価や株式のポートフォリオ投資戦略などを解説する。
講義内容を理解するために必要な数学や統計学の知識は、授業で詳しく説明するので、受講者は積極的に学んでほしい。
授業の方法としては、ゲーム、クイズ、インターネットによる情報収集・金融データを用いたEXCELの分析などアクティブラーニングを積極的に取り入れる予定である。
本講義の目的は、「証券投資論の基礎」を受講した学生、またはそれと同等の基礎知識を有する学生が受講することを前提に、実践的な証券投資戦略を学習することにある。具体的には、株式、債券の価格評価や株式のポートフォリオ投資戦略などを解説する。
講義内容を理解するために必要な数学や統計学の知識は、授業で詳しく説明するので、受講者は積極的に学んでほしい。
授業の方法としては、ゲーム、クイズ、インターネットによる情報収集・金融データを用いたEXCELの分析などアクティブラーニングを積極的に取り入れる予定である。
Investment opportunity has been increasing under the globalization and liberation of security markets. Reflecting such environments, it become important for individual to have investments knowledge because individual tend to manage their own asset through defined contribution pension fund.
For the student who have already learned the basic knowledge about investments the goal of this course is to offer a practical knowledge about investments
The course deals with investment analysis, portfolio management, and capital markets and so on.
Designed to provide the basic concepts and principles of investing, the course deals with actual investment process, valuation of various types of securities and how to apply them to international investments.
This course focuses on active learning such as QUIZ, discussion on cases, information gathering though internet, EXCEL exercise using actual financial market data.
This course also includes an overview of the Japanese securities markets and how it evolves and comparison with those of other developed countries and demonstrates various examples of security analysis of Japanese firms.
For the student who have already learned the basic knowledge about investments the goal of this course is to offer a practical knowledge about investments
The course deals with investment analysis, portfolio management, and capital markets and so on.
Designed to provide the basic concepts and principles of investing, the course deals with actual investment process, valuation of various types of securities and how to apply them to international investments.
This course focuses on active learning such as QUIZ, discussion on cases, information gathering though internet, EXCEL exercise using actual financial market data.
This course also includes an overview of the Japanese securities markets and how it evolves and comparison with those of other developed countries and demonstrates various examples of security analysis of Japanese firms.
到達目標 / Achievement Goal
本講義を通じて受講者は、①株式や債券の実践的な投資戦略や様々な資産の最適な配分方法を理解できる、②金融データを用いた証券投資分析を身につけることができる。なお、受講者の興味や理解状況により講義内容に若干の変更もありうる。
By the end of the semester students are able to① learn the basic knowledge of banking money and finance, and ② better understand the current state of the financial markets on the basis of the financial theory systematically.
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
本講義を通じて受講者は、①株式や債券の実践的な投資戦略や様々な資産の最適な配分方法を理解できる、②金融データを用いた証券投資分析を身につけることができる。なお、受講者の興味や理解状況により講義内容に若干の変更もありうる。
By the end of the semester students are able to① learn the basic knowledge of banking money and finance, and ② better understand the current state of the financial markets on the basis of the financial theory systematically.
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 40 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 30 % |
フィールドメソッド Field Method | 30 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
(1)準備学習(予習復習等)の具体的内容
・講義ごとに配布されたレジュメと自分のノートを整理しておくことが求められる。1週分の講義に対して最低2時間の予習・復習を行うこと。
・授業で取り上げる専門用語に関する用語集を講義資料とは別に配布するので復習用に活用してほしい。
・授業では理解度を高めるための演習問題を取り上げ、解説する予定である。また、自習用の演習問題を配布するので、理解を深め応用力を身につけてほしい。
・理解できないときはそのままにせずに、いつでも質問してほしい。
(2)課題に対するフィードバック方法
・受講者には授業の内容を深く理解するためのレポートを提出してもらう予定である。レポートの内容、提出期限などについては追って授業中に連絡する。レポートは、点数を付して最終講義時に返却するので復習に役立てること。
(3)中央情報センターの利用について
・日頃から図書館を利用し、複数の新聞・雑誌に目を通し、金融・経済関係の記事に関心を持っておくこと。外国の新聞・雑誌にも積極的に取り組んでほしい。
・講義ごとに配布されたレジュメと自分のノートを整理しておくことが求められる。1週分の講義に対して最低2時間の予習・復習を行うこと。
・授業で取り上げる専門用語に関する用語集を講義資料とは別に配布するので復習用に活用してほしい。
・授業では理解度を高めるための演習問題を取り上げ、解説する予定である。また、自習用の演習問題を配布するので、理解を深め応用力を身につけてほしい。
・理解できないときはそのままにせずに、いつでも質問してほしい。
(2)課題に対するフィードバック方法
・受講者には授業の内容を深く理解するためのレポートを提出してもらう予定である。レポートの内容、提出期限などについては追って授業中に連絡する。レポートは、点数を付して最終講義時に返却するので復習に役立てること。
(3)中央情報センターの利用について
・日頃から図書館を利用し、複数の新聞・雑誌に目を通し、金融・経済関係の記事に関心を持っておくこと。外国の新聞・雑誌にも積極的に取り組んでほしい。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
第1週イントロダクション・金融市場の基礎講義の目的や概要、受講する上での注意点などのガイダンスを行う。
証券投資を学ぶ意義について、説明する。
経済と金融の関係や経済部門の資金過不足の推移、家計における金融資産動向など証券投資に必要な金融市場の基礎について解説する。
●使用するケース
第1週:日本国債の売り圧力(オリジナルケース)第2日(Day2)
第2週 証券価格評価の基本的な考え方証券投資の対象には株式や債券などがあるが、これらの価格を評価するために共通したシンプルな評価方法がある。その考え方から出発し、債券および株式の理論価格を求める考え方について解説する。
●使用するケース
第2週:ソフトバンクグループ -株式と社債の評価-(オリジナルケース)第3日(Day3)
第3週 個別銘柄のリターンとリスク・数学と統計学の復習証券投資の成果はどのように評価したらよいのであろうか。また、ファイナンスで扱うリスクの特徴は一般的なリスクとどう違うのか。証券投資の基本であるリスクとその報酬たるリターンの関係と計測方法について解説する。
証券投資分析で使う数学および統計学について解説する。
●使用するケース
第3週:債券・株式の価格評価(オリジナルケース)第4日(Day4)
第4週 投資家の選好・ポートフォリオのリターンとリスク(1)リスクの高い株式に資金大半を振り向ける投資家もいれば、銀行預金に預ける投資家もいるようにリスクに対する選好は投資家によって異なる。投資家のリスク選好度合いをどのように具体化したらよいかについて解説する。
●使用するケース
第4週:個別株式のリターンとリスクの計測(オリジナルケース)第5日(Day5)
第5週 ポートフォリオのリターンとリスク(1)2つ以上の証券からなる証券全体をポートフォリオと呼ぶ。授業の後半では、このポートフォリオの投資集合をどのようにして把握できるか、ポートフォリオのリスクは個別証券のリスクの単純な合算ではないことについて解説する。相関係数の概念について詳しく解説する。授業の後半では、ポートフォリオのリターンとリスクに関する投資機会集合・効率的フロンティアについて解説する。
●使用するケース
第5週:株式投資をめぐる親子の会話(オリジナルケース)第6日(Day6)
第6週 ポートフォリオのリターンとリスク(2) ・最適ポートフォリオの選択(1)株式個別銘柄のポートフォリオによる具体的な演習を通じてポートフォリオのリターンとリスクの計測手法を学ぶ。
これまで学んだ効率的フロンティアと投資家のリスク選好を踏まえて投資家にとって最適なポートフォリオはどのように決定されるだろうか。授業の後半では、無リスク資産を加えた場合のポートフォリオのリターンとリスクがどのように変化するのか、その場合の最適ポートフォリオの選択はどのような変化するかについて解説する。
●使用するケース
第6週:ポートフォリオのリターンとリスク(1)(オリジナルケース)第7日(Day7)
第7週 最適ポートフォリオの選択・まとめ最適ポートフォリオに関するトービンの分離定理と証券投資における実務的活用について解説する。最後に、これまでの講義内容の復習を行い、講義全体のまとめを行う。
●使用するケース
第7週:最適ポートフォリオの決定(オリジナルケース)成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 20 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 40 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 60 % |
予習レポート Preparation Report | 20 % |
小テスト Quizzes / Tests | 20 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 0 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
教科書 Textbook
- 岸本直樹、池田昌幸 「入門・証券投資論」有斐閣(2019) 978-4641184473
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
1. 榊原、城下、姜、福田、岡村 『入門証券論 第3版』 有斐閣 2013年 ISBN-13:978-4641164109
2. 大村敬一,楠美将彦 『ファイナンスの基礎』金融財政事情研究会 2012年 ISBN-13: 978-4322119664
3. 小林孝雄,芦田敏夫『新・証券投資論I 理論篇』 日本経済新聞社 2009年 ISBN-13: 978-4532133726
4. 伊藤敬介,諏訪部貴嗣,荻島誠治『新・証券投資論II実践篇』日本経済新聞社 2009年 ISBN-13: 978-4532133733
5. 根岸康夫『現代ポートフォリオ理論講義』金融財政事情研究会、2006年 ISBN-13: 978-4322109818
6. 足立武志 『ファンダメンタル投資の教科書』 ダイヤモンド社 2012年 ISBN-13: 978-4478020401
7. 北川 哲雄,加藤 直樹,貝増 眞『証券アナリストのための企業分析 第4版』2013年ISBN-13: 978-4492732953
8. 藤林宏, 袖山則宏, 矢野学, 角谷大輔『EXCELで学ぶファイナンス〈2〉証券投資分析』2009年 ISBN-13: 978-4322113945
9. 石野雄一『増補改訂版 道具としてのファイナンス』日本実業出版社 2022年 ISBN-13: 978-4534059352
2. 大村敬一,楠美将彦 『ファイナンスの基礎』金融財政事情研究会 2012年 ISBN-13: 978-4322119664
3. 小林孝雄,芦田敏夫『新・証券投資論I 理論篇』 日本経済新聞社 2009年 ISBN-13: 978-4532133726
4. 伊藤敬介,諏訪部貴嗣,荻島誠治『新・証券投資論II実践篇』日本経済新聞社 2009年 ISBN-13: 978-4532133733
5. 根岸康夫『現代ポートフォリオ理論講義』金融財政事情研究会、2006年 ISBN-13: 978-4322109818
6. 足立武志 『ファンダメンタル投資の教科書』 ダイヤモンド社 2012年 ISBN-13: 978-4478020401
7. 北川 哲雄,加藤 直樹,貝増 眞『証券アナリストのための企業分析 第4版』2013年ISBN-13: 978-4492732953
8. 藤林宏, 袖山則宏, 矢野学, 角谷大輔『EXCELで学ぶファイナンス〈2〉証券投資分析』2009年 ISBN-13: 978-4322113945
9. 石野雄一『増補改訂版 道具としてのファイナンス』日本実業出版社 2022年 ISBN-13: 978-4534059352
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
できるだけ分かりやすく解説することに心掛ける。また、授業で学んだことが実務においてどのように利用されるかといった点についても積極的に取り上げていきたい。
担当教員のプロフィール About the Instructor
慶應義塾大学商学部卒。ファイナンス修士(HEC経営大学院)。博士(経営学、筑波大学大学院ビジネス科学研究科)。20年以上にわたり、東京銀行、格付投資情報センター、バークレイズ・グローバル・インベスターズ、三菱UFJモルガンスタンレー証券、NSフィナンシャルマネジメントコンサルティング(新日鉄住金ソリューションズ子会社)にて企業評価、資産運用、リサーチ業務等に従事。
He has been involved in the field of banking, asset management and research in financial industry for over 20 years.
He worked as loan officer and engaged corporate valuation and setting up investment funds in Luxembourg and pension business in Bank of Tokyo Mitsubishi. He has developed practical credit risk models in Rating & Investment Information, Inc. (Japanese rating agency).He managed fixed income portfolios and developed quantitative modeling of Fixed Income securities in Barclays Global Investors Japan and Black Rock Japan. He worked as credit analyst in Mitsubishi UFJ Morgan Stanley Securities to
analyze macro economy and credit market, and propose credit investment strategies He has consulted financial risk management for financial institution and corporation in NS Financial Management Consulting, Inc.
He holds BA in Business and Commerce from Keio University, and Master of International Finance from HEC School of Management and He received Ph.D. degrees in business administration from Tsukuba University, working in the daytime.
Refereed Articles
- (2021) Common Factors in the Term Structure of Credit Spreads and Predicting the Macroeconomy in Japan. International Journal of Financial Studies ISSN 2227-7072
- (2017) A Regime Switching Dynamic Nelson-Siegel Modeling to Corporate Bond Yield Spreads with Time-Varying Transition Probabilities. Journal of Applied Business and Economics 5(19,2017): 1499-691X
- (2015) Term Structure of Credit Spreads and the Macroeconomy in Japan:A Global Factor Approach. Procedia Economics and Finance 2015/00(01): ISSN:2212-5671
- (2013) Modeling the Term Structure of Credit Spreads and its Application to Japanese Corporate Bond Market. University of Tsukuba
- (2012) Predicting credit spread using term structure and macro economic information. Modern Finance No31(No31):
Refereed Proceedings
- (2024). Decomposing the Term Structure of Credit Spreads and Predicting the Macroeconomy in Japan. JAFEE 2024 Summer Proceeding .JAFEE 2024 Summer. 1. 2. Hitotsubashi university
- (2024). Estimation of common and credit quality factors using term structure of credit spreads. JAFEE2023 Winnter Proceedings .JAFEE 2023 Winter. 1. 2. Tokyo unniversity
- (2023). Decomposing Asian Countries Yield Curve Comovement. Proceeding of JAFEE 2022 Winter .JAFEE. 1. 2. Tohoku University
- (2021). Comparison of Zero Coupon Yield Curve Estimation Methods Using Japanese Corporate Bond Price Data. Proceeding of JAFEE 2021 Summer .JAFEE Summer 2021. 1. 2. Online
- (2020). A Global Model of International Yield Curves: Regime-Switching Dynamic Nelson Siegel Modeling Approach. Proceeding of JFA 2020 .Japan Finance Association 2020. 1. 2. Online