シラバス Syllabus

授業名 証券市場論
Course Title Securities Market
担当教員 Instructor Name 山分 俊幸(Toshiyuki Yamawake)
コード Couse Code NUC209_N24A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目400系 / Specialized Subject 400
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term1

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

(本学のMission Statementとの関わり)
証券投資を通じて自らの将来を切り拓いていく能力(フロンティアスピリット)を養ってもらいます。
(Connection to our Mission Statement)
You aim for acquiring ability which open up the future of ourselves through securities investment.

授業の目的(意義) / Importance of this course

(位置付け)
本講義では、証券市場、証券投資の初級の知識を学んでいきます。Term2,4科目の「証券投資論の基礎」を受講する際の基礎知識となります。

(講義の意義、背景、内容)
インターネットを通じた証券投資の普及は、証券投資を非常に手軽なものにしました。しかし、証券投資を始めるにはそれなりの準備が必要です。本講義では、証券市場とは何かから始め、証券投資の基礎を学習していきます。また、証券投資の際に考慮しなければならないリスクについて学ぶことで、証券投資に重要なリスク感覚を養ってもらいます。本科目では、ラーニングゴールの確かな実現に向けてケース教材を用いた討論授業を行います。本科目の履修者には、討論授業に参加するための予習レポートの作成と、クラスでの積極的な発言が求められます。

(卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連について)
本講義の単位認定は、名古屋商科大学のディプロマポリシーに従い、厳密に評価されます。
(Significance and positioning of Securities Market)
By this lecture, you will learn the basic knowledge of securities market and securities investment. This lecture provides the basic knowledge for "The Basic Theories of Securities Investment" which will be held in Term2, 4. The spread of security investment through the Internet made security investment very handy. However, some preparations are necessary to begin security investment. By this lecture, starting from what the securities market is, you will learn the basic of securities investment and aim for acquiring the "Feeling for Risks". In this course, we will conduct class discussions using case studies in order to achieve the learning goals. The students attending this course may be required to write a preparatory report and must participate in the class discussions.

(Regarding the relationship between the graduation certification / degree conferral policy and the relevant class subject)
Credits for this seminar will be evaluated strictly in accordance with the Diploma Policy of Nagoya University of Commerce and Business.

到達目標 / Achievement Goal

(到達目標)
学生が証券と証券市場の基礎知識を習得する。
証券投資に重要なリスク感覚を学生が養う。

(Achievement Goal)
Acquire basic knowledge of securities and securities markets.
Acquire the "Feeling for Risks".

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

証券市場と証券投資の基礎知識

Basic knowledge of securities market and securities investment

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 50 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 50 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

(事前学修と事後学修について)
各週で行うケースを事前に読んできてください。また、それぞれのケースのアサイメント(事前課題)を考えてきてください。また、日経新聞などで経済ニュースを常々チェックし、ニュースと株価、金利、為替との関係を考えることも本教科の事前学修です。
講義中にはしっかりとメモをとり、事後学修として配布資料、メモをよく読み返してください。
事前学修、事後学修ともに週に2時間は費やしてもらいたいです。

(レポート、課題に対するフィードバック方法)
ケースの板書やニュースに対する皆さんの意見は、教員がまとめてGoogle Classroomを通じてフィードバックします。

(中央情報センターの活用について)
授業理解のために、中央情報センターを有効に利用することが求められます。積極的に利用してください。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

第1週 証券、証券市場とはなにか(1)
講義全体のイントロダクションとして、証券とはなにか、われわれの社会にとってどういう役割を果たすのかについて理解を深めていきます。

●使用するケース
オリジナルケース(株式売買の仕組み)

第2日(Day2)

第2週 証券市場とはなにか(2)、投資シミュレーション(1)
株式とはいったい何かについて、理念からはじまって取引概要を勉強していきます。 シンプレックスインスティテュート社製株式投資シミュレーションソフトを用いて、株式がどのように値付けされているか見ていきます。

●使用するケース
オリジナルケース(株式売買のルール)

第3日(Day3)

第3週 証券市場とはなにか(3)、投資シミュレーション(2)
使うメリット、デメリットを中心に信用取引について学びます。
シンプレックスインスティテュート社製株式投資シミュレーションソフトを用いて、株式投資における信用取引について学びます。

●使用するケース
オリジナルケース(景気の株価への影響)

第4日(Day4)

第4週 証券市場とはなにか(4)、投資シミュレーション(3)
株式以外の様々な証券について概観します。また、株価が何によって変動するかを学びます。
シンプレックスインスティテュート社製株式投資シミュレーションソフトを用いて、ニュースが株価にどのような影響を与えるかについて学びます。


●使用するケース
オリジナルケース(為替レートの株価への影響)

第5日(Day5)

第5週 証券市場とはなにか(5)、投資シミュレーション(4)
証券投資をする際に考慮しなければならないリスクについて考えます。まず、市場リスク、流動性リスクとは何か、その対処法は何かについて考えます。シンプレックスインスティテュート社製株式投資シミュレーションソフトを用いて、株式の模擬投資を行います。

●使用するケース
オリジナルケース(ニュースの株価への影響1)

第6日(Day6)

第6週 証券市場とはなにか(6)、投資シミュレーション(5)
信用リスクとは何か、その対処法は何かについて考えます。シンプレックスインスティテュート社製株式投資シミュレーションソフトを用いて、株式の模擬投資を行います。


●使用するケース
オリジナルケース(ニュースの株価への影響2)

第7日(Day7)

第7週 投資シミュレーション(6)、証券市場論の復習
シンプレックスインスティテュート社製株式投資シミュレーションソフトを用いて、株式の模擬投資を行います。
最後に本講義の内容を簡単に復習し、講義全体のまとめを行います。


●使用するケース
オリジナルケース(ニュースの株価への影響3)

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 30 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 30 %
予習レポート Preparation Report 10 %
小テスト Quizzes / Tests 10 %
シミュレーション成績 Simulation 10 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 40 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 東京大学株式投資クラブAgents「東大生が書いた世界一やさしい株の教科書」PHP研究所(2011)9784569676654

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

[1]宮正雄『株と証券の基本が面白いほどわかる本』中経出版
[2]安立光生『金融工学を勉強しよう』日本評論社
[3]榊原他『入門証券論 第3版』有斐閣
[4]日本経済新聞社編『日経証券記事の読み方』日本経済新聞社
[5]和光経済研究所編『株式を読む事典』東洋経済

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

今年度のものはまだ出ていませんが、昨年度はこちらの予想以上に、受講生のみなさんが証券投資に興味を持ってくれたので、うれしかったです。今後もより興味をひく内容にしたいと考えています。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

学位と取得大学(修士以上)
 修士(経済学)京都大学
 博士(経済学)京都大学

研究分野
 金融工学

Degree and Acquired University
Master of Economics (Kyoto University)
Doctor of Economics (Kyoto University)

Field of Research
Financial Engineering

Refereed Articles

  • (2022) Temporal aggregation of the Aumann-Serrano and Foster-Hart performance indexes. International Review of Financial Analysis 83 1057-5219
  • (2021) Comparing dynamic and static performance indexes in the stock market: Evidence from Japan. Asia-Pacific Financial Markets
  • (2021) Sensitivity of Performance Indexes to Disaster Risk. Risks 9(2):
  • (2020) The Aumann--Serrano Performance Index for Multi-Period Gambles in Stock Data. Journal of Risk and Financial Management 13(11): 1911-8074
  • (2018) Debt swaps for financing education: Exploration of new funding resources. Cogent Economics & Finance 6(2): 2332-2039






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