授業名 | 国際ビジネス法 |
---|---|
Course Title | International Business Law |
担当教員 Instructor Name | 山本 雅道(Masamichi Yamamoto) |
コード Couse Code | NUC207_N24B |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 専門教育科目300系 / Specialized Subject 300 |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2024 UG Nisshin Term3 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
皆さんの中には、将来国際的なビジネスにかかわってみたいと思っている人も多いと思います。本授業では、国際的なビジネスと法のかかわりについて、国際売買契約を中心に、実際のケースや資料を題材として学んでいきます。本科目は、イノベーティブで倫理感ある国際的なリーダーとしてビジネス界や社会の発展をもたらすために必要な、基本的な知識を提供します。
Many of you may want to work in international business projects after graduation. In this course you will learn how law applies to international business through cases and documents concerning international sales agreements. International business law provides fundamental knowledge for you to become an innovative and ethical international leader who brings development in business and society.
授業の目的(意義) / Importance of this course
もっとも、ビジネス法に含まれる分野は幅広いため、学生は、細かな専門知識を身に付けることよりも、国際ビジネス法の全体像を理解し、将来国際ビジネスの場面で求められる見方・考え方を身に付けることを目指します。
Business law, however, covers a wide range of topics, so your most important purpose is not to acquire detailed professional knowledge but to understand an overview of international business law and learn viewpoints and ways of thinking required in international business.
到達目標 / Achievement Goal
本科目を学ぶことで、学生は国際社会における問題について法的なものの見方・考え方(リーガルマインド)ができるようになり、法律が実際の国際ビジネスの場面でどのように機能しているかが理解できるようになります。担当者は、豊富な実務経験を活かして、「生きた国際ビジネス法」を皆さんにお伝えしたいと思っています。
You can also learn how to think legally when you face various international issues and how law operates in real international business settings. The professor will utilize his ample experience in law practice to teach “practical international business law.”
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG5 Business Perspectives (BSc)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
国際ビジネスに関する様々な法律の基礎知識を身に付け、国際社会における問題について法的なものの見方・考え方(リーガルマインド)ができるようになり、法律が実際の国際ビジネスの場面でどのように機能しているかが理解できるようになることが期待されています。
You can learn basic knowledge of international business laws, how to think legally when you face various international issues and how law operates in real international business settings.
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 30 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 70 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
初日の授業のガイダンスにおいて、評価方法・予習レポート・ミニテスト・学習方法について解説し、大まかなイメージがつかめるようにします。予習レポートは2日目から7日目までの授業前にそれぞれ、合計で6回提出してもらいます。また、4日目と7日目の授業中にそれぞれ、合計で2回のミニテストを実施します。なお、定期試験は行いません。
1日200分の授業につき、それぞれ200分ずつの予習と復習を行うことが期待されています。授業の予習として読んでくるべきケースや資料、予習レポートの作成方法については、別途授業内で指示します。予習レポートの作成を含む予習を行うことによって、授業内で挙手発言がしやすくなりますので、毎回しっかりと準備をして授業に臨むことが重要です。ミニテストのための勉強方法およびフィードバックについても、別途授業内で指示します。
中央情報センター(図書館)も積極的に活用してください。
1日200分の授業につき、それぞれ200分ずつの予習と復習を行うことが期待されています。授業の予習として読んでくるべきケースや資料、予習レポートの作成方法については、別途授業内で指示します。予習レポートの作成を含む予習を行うことによって、授業内で挙手発言がしやすくなりますので、毎回しっかりと準備をして授業に臨むことが重要です。ミニテストのための勉強方法およびフィードバックについても、別途授業内で指示します。
中央情報センター(図書館)も積極的に活用してください。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
ガイダンス:授業の進め方、成績評価方法、予習レポート、ミニテスト・試験、学習方法、FAQ、今後の内容総論①:国際ビジネス法の全体像
●使用するケース
トヨタ自動車と国際ビジネスー国際ビジネスとは何だろうか?(自作ケース)第2日(Day2)
総論②:売買契約と国際売買契約の基礎●使用するケース
メーカーと国際部品調達契約ー部品調達契約を交渉しよう!(自作ケース)第3日(Day3)
各論①:契約の成立と適用法●使用するケース
総合商社と国際売買契約ー御社と合意したつもりはありません!?(自作ケース)第4日(Day4)
ミニテスト①:レビュー、ミニテスト、解説各論②:契約内容に関する争い
●使用するケース
ICCのIncoterms(自作ケース)第5日(Day5)
各論③:契約履行に関する争いと解決方法①●使用するケース
国際契約における債務不履行ー政府の要請により輸出できません!(自作ケース)第6日(Day6)
各論④:解約履行に関する争いと解決方法②契約交渉ゲーム
●使用するケース
契約交渉ゲーム(自作ケース)第7日(Day7)
ミニテスト②:レビュー、ミニテスト、解説総まとめ
●使用するケース
スエズ運河閉鎖事件―国際契約における不可抗力(自作ケース)成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 60 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 60 % |
予習レポート Preparation Report | 10 % |
小テスト Quizzes / Tests | 30 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 0 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
成績評価方法については、初回の授業のガイダンスで詳しく説明しますが、クラス貢献度については、授業時間内のグループワークへの積極的参加、発言の質と回数を総合評価します。小テストについても同様に説明しますが、毎回の授業の予習と参加で十分準備が可能な内容になります。上記の評価にプラスされるボーナスポイント(教科書をベースにした任意のレポート提出など)を設定する場合があります。教科書 Textbook
- 山本雅道「アメリカ証券取引法入門-基礎から学べるアメリカのビジネス法(改訂版)」第一法規(2019)9784474067615
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
浜辺陽一郎「現代国際ビジネス法」日本加除出版(2018)9784817844569
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
昨年度の調査においては、「説明・スライドがとてもわかりやすかった」「挙手発言の機会が多い・発言しやすい」「眠くならない、興味が湧く面白い授業だった」などと好評をいただいており、今年度も皆さんの期待に応えられるような授業を目指します。また、授業期間中であっても、皆さんの意見を出来るだけ取り入れ、さらに良い授業にできるよう改善を続けていきたいと思います。
担当教員のプロフィール About the Instructor
ニューヨーク州弁護士、法学博士。慶應義塾大学(経済学士、法学士)、Vanderbilt University Law School(法務博士)、The University of Iowa College of Law(法学博士)卒。
東京電力、Milbank法律事務所、Ropes & Gray法律事務所、ダッソー・システムズ株式会社、金融庁・証券取引等監視委員会、神谷法律事務所、LINE株式会社法務部長等を経て、2022年4月より名古屋商科大学教授に着任。慶應義塾法科大学院およびThe University of Iowa College of Law非常勤講師。
主な研究分野は、ビジネス法、国際ビジネス法、アメリカ法、金融商品取引法など。近著に「アメリカ証券取引法入門(改訂版)」第一法規(2019)。
2022年度アウトスタンディング・ティーチング・アワード受賞。
東京電力、Milbank法律事務所、Ropes & Gray法律事務所、ダッソー・システムズ株式会社、金融庁・証券取引等監視委員会、神谷法律事務所、LINE株式会社法務部長等を経て、2022年4月より名古屋商科大学教授に着任。慶應義塾法科大学院およびThe University of Iowa College of Law非常勤講師。
主な研究分野は、ビジネス法、国際ビジネス法、アメリカ法、金融商品取引法など。近著に「アメリカ証券取引法入門(改訂版)」第一法規(2019)。
2022年度アウトスタンディング・ティーチング・アワード受賞。
Dr. Masamichi (Masa) Yamamoto is a professor of law and a lawyer qualified in New York. He holds a B.A. in Economics and an LL.B. from Keio University, a J.D. from Vanderbilt University Law School, and an S.J.D. from The University of Iowa College of Law.
Before joining the Faculty of the NUCB in April 2022, he worked for Tokyo Electric Company, Milbank LLP, Ropes & Gray LLP, Dassault Systemes, Financial Services Agency / Securities Exchange Surveillance Commission, Kamiya Law Office, and most recently, LINE Corporation as Head of Legal Department. Prof. Yamamoto has taught at Keio University Law School and The University of Iowa College of Law as an adjunct lecturer.
His research interests include business law, international business law, American law and securities regulation. He published a textbook “Introduction to U.S. Securities Regulation (revised ver.)” in 2019.
Prof. Yamamoto received 2022 Outstanding Teaching Award.
Refereed Articles
- (2024) Acquisition of Knowledge and Meta-Skills through the Case Method in Politics and Law Classrooms: New Empirical Insight from Japan. Journal of Political Science Education
- (2024) Reassessing Constitutionality of SEC Administrative Proceedings in view of Japanese Administrative Proceedings. Toledo Law Review Fall 2024
- (2022) Enforcement by the SEC. Shoji Homu 2307
- (2022) Rulemaking by the SEC. Shoji Homu 2308
- (2022) What is the Securities and Exchange Commission?. Shoji Homu 2305