シラバス Syllabus

授業名 デジタル マーケティング
Course Title Digital Marketing
担当教員 Instructor Name 山岡 隆志(Takashi Yamaoka)
コード Couse Code NUC205_N20A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2020 UG Nisshin Term2

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

授業の目的(意義) / Importance of this course

デジタルなしでマーケティングを実現化することが難しくなってきている。
本講座では、デジタル分野特有の考え方を抑えつつ、これからのデジタル時代を牽引するオンラインとオフラインを統合的に考えることができるマーケターが持つべき実践的なスキル習得を目指す。数多ある理論のなかから、講師の事業会社における豊富な実務経験より導き出したビジネスで使える理論のみ扱う。
様々なケース素材を活用したケースメソッドで行うところが、本講座の特徴でもある。そのため授業での発言と貢献が評価の大きなウエイトを占める。積極的に授業参加する者には、他にはない有意義で楽しい授業になるだろう。

就職活動に役立つ点
多くの優良企業のケースを学ぶことにより、差別化された競争優位性の様々なパターンを学習できる。この目が就職活動の際の企業分析に役立つ。コモディティ企業で溢れる企業群の中から、数少ない成長する優良企業を見極めることができる力を身につけることができる。若い間にスキルを身につけ優良人材となるためには、成長する優良企業に就職することが最適である。その方法を伝授する。

Mission Statementにある、世界で成功するイノベーションを起こせるビジネスリーダー養成に主眼をおく。
本学のディプロマポリシーにあるフロンティア・スピリットを基本にして、「基盤力」および「実践的思考力」養成に力をいれる。
It is harder than ever to execute marketing without digital.
The objective of the course is to acquire practical skills marketers should have. They can grab online and offline from an integrative point of view. This coursework focuses on only useful theories of the lot from a business perspective gathering from instructor’s abundant business experiences in business companies. The case method by various cases characterizes this course. Therefore, speaking up and contributing in class will weigh heavily in grade calculations.

The main objectives are:
Understanding and applying the skills, abilities, and tools needed to become a successful global business leader making innovation followed by the mission statement.
Focusing on cultivating the essential knowledge and practical ability expressed based on the Frontier Spirit in the NUCB diploma policy.

到達目標 / Achievement Goal


本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

教員の事業会社における豊富なビジネス経験を生かした授業により、実践で使える本物の知識を習得する。マーケターが身につけるべき、デジタル・マーケティングに関する実践で使えるスキルと知識。
就職活動における、グループディスカッションや面接力が向上する。また優良企業を見極める目を養うことができる。

Professor’s rich experiences in business companies help you acquire authentic and practical knowledge.
Practical knowledge and skills in digital marketing marketers should acquire.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 30 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 60 %
フィールドメソッド Field Method 10 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

毎回の講義には必ず出席して、配布資料などは事前に熟読ししっかりと準備を行い、積極的な授業参加を行う。毎回ケースメソッドによる授業が行われるため、事前に30分程の予習が欠かせない。コールドコールで答えられないと大幅減点となるので、予習無しで授業参加すると単位をとることは難しい。
全授業をケースメソッドで行うため毎週、課題に対して予習したものに対して、授業中にフィードバックを受けることになる。また、発表課題についても授業でフィードバックを行う。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

オリエンテーション、デジタルマーケティングとは、トリプルメディア
デジタルとマーケティングの本質とその関係性について解説する。
トリプルメディアのコミュニケーション戦略について議論する。

●使用するケース
CDO

第2日(Day2)

CRM、デジタル広告
CRMがどのように活用されているか実際のケースを使って議論する。
技術の進歩が速い最新のデジタル広告を紹介し、その可能性を議論する。
使用ケース


●使用するケース
デジタル広告

第3日(Day3)

リスティング/SEO、 スマートフォン・マーケティング
リスティングとSEO対策について、Googleの考え方を踏まえ議論する。
近年、利用が進んでいるスマートフォン特有のマーケティングについて議論する。


●使用するケース
携帯端末への広告表示は嫌われる

第4日(Day4)

ゲスト講演ビデオケース
日本を代表するマーケターによる講演ビデオを視聴し、ビデオケースとしてディスカッションを行う。


●使用するケース
ビデオケース

第5日(Day5)

ビッグデータ、ゲーミフィケーション
近年、急速に進んでいるビッグデータの活用について議論する。
ゲーミフィケーションの役割と事例を研究する。


●使用するケース
データ・サイエンティストほど素敵な仕事はない

第6日(Day6)

オムニチャネル
オムニチャネル戦略のケーススタディによって、その本質を理解する。
使用ケース


●使用するケース
ヨドバシカメラ

第7日(Day7)

UI/UX 、EC、まとめ
実際のサイトを使ってユーザビリティの評価を行い、UIの基本を理解する。
デジタルマーケティングの総合的な力が試される、ECを題材に包括的な議論をする。


●使用するケース
東急ハンズ

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 10 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 40 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 50 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 30 %
期末試験 Final Exam 20 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

提出物30%、授業貢献50%、期末試験20%
実践的なスキル習得のため、様々なケースを活用した双方向のケースメソッド形式で行うところが、本講座の特徴でもある。そのため授業での発言と貢献の評価ウエイトが比較的高い。コールドコールは毎回必ず行い、答えられない場合は大幅減点となる。全ての提出物が受理されていることが前提となるので、一つでも欠けていると不完全となる。1分でも遅刻・早退した者、無断で途中退出したものは欠席扱いとする。授業に参加していない事が判明した場合(ビデオがオフ状態、画面に映っていない、居眠り、スマートフォン使用など画面を見ていない者、名前を呼んで返事がない、教科書・ケース・資料など授業参加に必要なものをもっていない)は欠席扱いとなる。また、授業進行を妨げる行為(教員の指示を聞かない、私語、勝手に発言する、スマホ利用などケースディスカッションの雰囲気を壊す行為、ミュート設定しない、画面共有する、指示もなくチャットで発言する、Zoomホストとなるなど)をした者は、授業から退場してもらうため欠席扱いとする。
定期試験を受験して評価を得ることを薦める。積極的に授業参加する者は、他の講座より容易により良い成績を獲得できるが、積極的に授業参加しない者にとっては、最も単位が取りにくい講座となる。
万一、再試験となった場合は、全講義内で説明した内容とディスカッションした内容が対象となるので、各自作成したノートを確認して深く理解するようにすること。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 青木幸弘「ケースに学ぶマーケティング」有斐閣(2015)978-4641184268

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

[1] 野口恭平・栗木契・東浦和宏・山岡隆志・立川麻理・本間充(2016)『デジタルで変わるマーケティング基礎』宣伝会議、ISBN-10: 488335-3736
[2] アルライズ・ローラライズ(1999)『ブランディング22の法則』東急エージェンシー出版部、978-4884970734
[3] 広瀬 信輔(2016)『アドテクノロジーの教科書 デジタルマーケティング実践指南』、翔泳社、978-4798144603

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

教員の豊富な事業会社における実務経験と学術研究の成果からつくられる、超実践的で社会にでてから最も役に立つ授業の一つと評価を得ている。多くの優良企業のケースを学ぶことにより、差別化された競争優位性の様々なパターンを学習できる。この目が就職活動の際の企業分析に役立つ。コモディティ企業で溢れる企業群の中から、数少ない成長する優良企業を見極めることができる力を身につけることができる。就職活動に最も役立った授業という評価を得ている。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

名古屋商科大学 商学部 教授、名古屋商科大学大学院 マネジメント研究科 教授
実業では大手企業において、本社事業開発室長、関連企業の取締役兼CMO(マーケティング最高責任者)を歴任、全社的な事業開発とマーケティング戦略、デジタルマーケティングを推進してきた経験をもつ。

経済産業省主催「デジタルコンテンツEXPO」特別賞選考会委員、経済産業省主管『消費者インテリジェンス』研究会(2016)委員、日刊工業新聞主催「キャンパスベンチャーグランプリ」審査委員など歴任。Comexposium Japan、CMO Japan Summit、日本経済新聞、日経BP、宣伝会議、Google、IBM、Salesforce、KDDI主催のセミナーなどで講演多数。INSEADで開催されたGoogle CMO AcademyにアジアのCMO45名に選ばれ召喚される。

著書に『デジタルで変わるマーケティング基礎』(共著)宣伝会議。『顧客の信頼をかちとる18の法則 -アドボカシー・マーケティング-』(単著)日本経済新聞出版社。訳書に『アドボカシー・マーケティング』(単訳)英治出版。

マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修士課程修了。
名古屋商科大学 2018年アウトスタンディング・ティーチング・アウォード受賞。
名古屋商科大学大学院 2017年ティーチング・アウォード受賞。
名古屋商科大学 2016年アウトスタンディング・ティーチング・アウォード受賞。
学部と大学院両方からティーチング・アウォードを受賞したのは過去10年間の記録では初。
名古屋商科大学大学院Case Development委員会委員長、AOL委員会委員長。
所属学会は、日本商業学会、日本消費者行動研究学会、日本広告学会、日本マーケティング学会、日本マーケティングサイエンス学会、経営行動科学学会、組織学会など。

<主な研究分野>
顧客マネジメント、顧客志向、サービス・マーケティング、マーケティング戦略
科研費 2018年3月代表者として基盤C採択、2018年3月共同研究者として基盤B採択
科研費 2015年3月代表者として基盤C採択
吉田秀雄記念事業財団助成研究助成 2015年3月採択

<2020年度担当科目>
・大学(日進)
ブランドとコミュニケーション戦略、製品戦略論、デジタルマーケティング
セミナー5、セミナー6
・大学(伏見)
ブランドマーケティング
・大学院(ビジネススクール)
Online MBA、Digital Marketing(BIP東京校)、Digital Marketing (BIP名古屋)、デジタルマーケティング(MBAエッセンシャルズ大阪校)

An active academic researcher specializing marketing theory with abundant practical experience.
Director of business development, and CMO (Chief Marketing Officer) in a major company

Refereed Articles

  • (2020) Development of a Scale for Customer Advocacy Orientation. International Journal of Marketing & Distribution
  • (2020) A model of consequences of customer advocacy orientation. International Journal of Marketing & Distribution
  • (2018) Customer Engagement in the digital era. Ad studies vol.64
  • (2018) Research for Contemporary Customer Orientation: Development of a Scale and Model for Customer Advocacy Orientation. Grants-in-Aid for Scientific Research - JSPS
  • (2016) Customer Mix and Communication strategy in view of customer engagement. Aid research report for Yoshida Hideo Memorial Foundation (49): 0913-6282






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