シラバス Syllabus

授業名 現代アジアの社会と文化
Course Title Society and Culture in Contemporary Asia
担当教員 Instructor Name 趙 貴花(Guihua Zhao)
コード Couse Code NUC197_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term3

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本学のミッションは、"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーの育成、そしてビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出をすることです。
Our university’s mission is to develop innovative and ethical leaders with "frontier spirit" and to create knowledge that will bring about the development of the business world and society.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本講義では、新時代のアジアと世界をつなぐ人材として活躍するために、アジアの過去と現在を知り、多角的な視点を身につけることを目指します。
アジア地域は多様な特徴を備えており、言語、文化、民族、宗教、教育、政治体制及び社会・経済構造などはそれぞれの国・地域の実情に即して考えなければなりません。本講義ではアジア地域の中でもわれわれの日常生活により密接した東アジア地域と東南アジア地域に焦点をあて、主に中国、韓国、マレージア、インドネシア、シンガポール、タイなどの事例を取り上げることで、アジア諸国の多言語・多文化状況と国民統合、人の移動と教育をめぐる諸問題などについて理解し、考察を深めることを目的とします。
In this course, in order to connect Asia and the rest of the world in the new era, we aim to learn the past and present of Asia and acquire a multifaceted perspective.
The Asian region has diverse characteristics, and language, culture, ethnicity, religion, education, political system, social and economic structure, etc. must be considered in accordance with the actual situation of each country and region. This lecture focuses on the East Asian and Southeast Asian regions, which are more closely related to our daily lives in the Asian region, and aims to deepen understanding and consideration of the multilingual and multicultural situation in Asian countries, national integration, and various issues related to the movement of people and education by mainly using cases such as China, Korea, Malaysia, Indonesia, Singapore, Thailand, etc.

到達目標 / Achievement Goal

受講生はアジアの多様性について理解し、アジアの現代社会が抱える問題について、それぞれの国・地域の実情に即して考えることができる。

Students will understand the diversity of Asia and be able to consider the issues faced by contemporary Asian societies in accordance with the actual conditions of each country and region.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG7 International Perspectives (BA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

本講義の受講を通して、受講生はアジアの多様性と現代社会が抱える諸問題について理解を深めることができると同時に、文化人類学の方法論の基礎を身につけることができます。

By attending this lecture successfully, students will be able to deepen their understanding of the diversity of Asia and the problems in modern society, and at the same time, acquire the basics of cultural anthropology methodologies.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 40 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 50 %
フィールドメソッド Field Method 10 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

討論授業に参加するための予習レポートの作成し、提出する必要があります。
授業中に積極的に発言するためには事前の予習が必要です。また、授業内テストと期末テストがあるため、毎週学んだ内容を復習することが求められます。
レポートのフィードバックについては、必要に応じてコメントをつけてメールで返却するかオフィスアワーに研究室で個別に指導します。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

授業の概要説明
本講義で使われる主要な概念や理論、方法について説明する。

●使用するケース
「こりごりホストファミリー」

第2日(Day2)

アジア地域の文化の多様性を人々の信仰に関する事例を通じて理解を深める。

●使用するケース
「タイの宗教と民族問題」、「アイヌのイオマンテ」

第3日(Day3)

東南アジアの交易時代と植民地時代の特徴そして国民国家の形成について理解する。

●使用するケース
「二つの教科書」

第4日(Day4)

東南アジア地域における国民統合を多民族国家のマレーシアとシンガポールの事例を通じて検討する。

●使用するケース
「シンガポールの言語問題」

第5日(Day5)

韓国における社会問題(若者の就職難や教育問題など)について検討する。

●使用するケース
「兵役問題」、「早期留学」

第6日(Day6)

中国の改革開放以降の変化を、人々の移動に焦点を当てて議論する。

●使用するケース
「留守児童・流動児童」

第7日(Day7)

日本の課題について考える。


●使用するケース
「多様性と共生」

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 40 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 40 %
予習レポート Preparation Report 30 %
小テスト Quizzes / Tests 20 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 10 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

授業中の挙手発言、個人発表、グループ討論、授業内テスト、レポートの提出などを評価する。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • .「授業内で資料を配布」.(.)

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

[1]ベネディクト・アンダーソン/ 白石隆・白石さや『定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』書籍工房早
山 2007 978-4904701089
[2]岩崎育夫『東南アジア近現代史』講談社 2017 978-4-06-288410-5
[3]アンソニー・リード/太田淳・長田紀之・青山和佳・今村真央・蓮田隆志『世界史のなかの東南アジア:歴史を変
   える交差路』 2021 978-4-8158-1052-8
[4]田中明彦・川島真『20世紀の東アジア史 II各国史[1]東北アジア』東京大学出版会
[4]上水流久彦/太田心平/尾崎孝宏/川口幸大:『東アジアで学ぶ文化人類学』昭和堂 2017 ISBN 978ー4ー 
   8122ー1612ー5
[5]岩渕秀樹:『韓国のグローバル人材育成力:超競争社会の真実』講談社 2013 ISBN 978-4062881944
[6]兪敏浩『中国のリアル:人々は何を悩み、何を追い求めているのか』 晃洋書房 2023 978-4-7710-3729-8

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

授業調査の結果を受けとめ、よりよい授業を目指します。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

・学位と取得大学
修士(教育学)東京大学
博士(教育学)東京大学
・研究分野
教育人類学、アジア研究、移民研究
・主な著書
『移動する人びとの教育と言語:中国朝鮮族のエスノグラフィー』2016、趙貴花、三元社
・主な論文
「元日本留学生の朝鮮族の国際移動と子どもの教育:転校をめぐる教育戦略と葛藤」『東アジア教育研究』第7巻、
 2019年1月
「高学歴中国朝鮮族の移動:先を見つめる子育てとハイブリッド・アイデンティティ」日本国際文化学会編『イン
ターカルチュラル11』、2013年3月





Refereed Articles

  • (2023) Bilingual education in a globalized age: An ecological perspective on two Chosonjuk schools in China. International Journal of Bilingual Education and Bilingualism (Online first):
  • (2021) Migrants and Their Languages in East Asia. Annual Review of the Japan Society for Intercultural Studies 19 978-4-86258-119-8
  • (2019) International Migration of Ex- International Students of the Korean Chinese parents and Their Children Education: Educational Strategies and Conflicts on Transfer. The Journal of East Asian Educational Research 7
  • (2013) Education and Language of Migrants: An Ethnography of Korean Chinese. The University of Tokyo






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