授業名 | 国際政治 |
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Course Title | International Politics |
担当教員 Instructor Name | 植村 充(Mitsuru Uemura) |
コード Couse Code | NUC191_N25A |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 共通専門教育科目300系 / Specialized Subject 300 |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2025 UG Nisshin Term1 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
現在の世界で生じている戦争、紛争、経済摩擦など様々な現象は私達の生活に大きな影響を与えています。これらの出来事について、自分の頭で思考し、自分なりの意見を持つこと。解決の糸口を見つける意思を持つこと。当事者の方々に共感することは、社会に出てから自律的な市民になるために欠かせない資質となります。本講義においては、様々なトピックに触れつつ、この資質を養成していきます。
The wars, conflicts, economic frictions, and various phenomena occurring in today's world have a significant impact on our lives. Thinking critically about these events, forming your own opinions, having the willingness to seek solutions, and empathizing with those directly affected are essential qualities for becoming autonomous citizens in society. In this lecture, we will address various topics to cultivate these important attributes.
授業の目的(意義) / Importance of this course
本クラスにおいては、国際政治の理論や現代国際社会の出来事の細かい知識を覚えることが目的ではありません。勿論一定の知識を有することは確かな思考を行う上での重要な武器となりますが、それ以上に世界中で生じている様々な諸問題に対して、多角的に考え、問題解決のための論理的思考を行うことを通じて、大学卒業後も皆さんが活躍するための基盤となる能力を養成します。
In this class, the goal is not to memorize theories of international politics or detailed knowledge of contemporary international events. While having a certain level of knowledge is undoubtedly a crucial tool for engaging in rigorous thinking, it is even more important to approach the various issues arising around the world from multiple perspectives and develop logical thinking aimed at solving these problems. This will help you build the foundational skills needed to succeed after graduating from university.
到達目標 / Achievement Goal
① 学生がトピックに対する理解を深め、その背後に存在する国際政治の理論を理解する。
② 学生がトピックについて多角的な角度から分析をする柔軟性を養成する。
③ 学生がトピックについて自分自身の意見を論理的に構築する能力を養成する。
② 学生がトピックについて多角的な角度から分析をする柔軟性を養成する。
③ 学生がトピックについて自分自身の意見を論理的に構築する能力を養成する。
① Deepen your understanding of topics and the international political theories behind them.
② Develop the flexibility to analyze topics from multiple perspectives.
③ Cultivate the ability to construct your own opinions on topics logically.
② Develop the flexibility to analyze topics from multiple perspectives.
③ Cultivate the ability to construct your own opinions on topics logically.
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG7 International Perspectives (BA)
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG7 International Perspectives (BA)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
① 多角的な視野に基づいて論理的に思考する能力の向上
② 複雑な状況を適切に理解する能力の向上
③ 国際政治・現代世界に関する知識の獲得または向上
② 複雑な状況を適切に理解する能力の向上
③ 国際政治・現代世界に関する知識の獲得または向上
① Enhance the ability to think logically based on a multifaceted perspective.
② Improve the ability to accurately comprehend complex situations.
③ Acquire or advance knowledge of international politics and the contemporary world.
② Improve the ability to accurately comprehend complex situations.
③ Acquire or advance knowledge of international politics and the contemporary world.
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
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インプット型 Traditional | 40 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 60 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
●事前学習と事後学習について
事前学習段階では、必要に応じて課題に関連する事前資料(「ケース」ならびに関連資料、参考文献、webページなどの情報)を提供いたしますので、それらを読み込み、講義内容のイメージを膨らませてください。事後学習段階では、講義内で用いたスライドおよびケースを用いてポイントを復習してください。それぞれ2時間を目安に取り組んでください。
●中央情報センター(図書館)を積極的に活用してください。
● レポート、課題に対するフィードバックについて
レポートや課題を課した際は出来る限り講義内でフィードバックを行いますが、Google Classroomを使用する場合もあります。
事前学習段階では、必要に応じて課題に関連する事前資料(「ケース」ならびに関連資料、参考文献、webページなどの情報)を提供いたしますので、それらを読み込み、講義内容のイメージを膨らませてください。事後学習段階では、講義内で用いたスライドおよびケースを用いてポイントを復習してください。それぞれ2時間を目安に取り組んでください。
●中央情報センター(図書館)を積極的に活用してください。
● レポート、課題に対するフィードバックについて
レポートや課題を課した際は出来る限り講義内でフィードバックを行いますが、Google Classroomを使用する場合もあります。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
(1) ガイダンス:講義計画、講義の進め方、評価方法などについて説明する。(2) 国際政治学を学ぶ意義、学生の関心テーマの把握、戦争と平和について解説する。
第2日(Day2)
国際社会の成立 (16c以前からー 第1次世界大戦まで):現代国際社会が成立したとされるウェストファリア条約、ヨーロッパ国際関係の成立からその世界的拡大について概説し、戦争の防止のためにいかなる方策が考案されたかを学習する。
●使用するケース
戦争の防止:勢力均衡という戦略 ウィーン体制を事例に想定される問い
ウィーン体制の「勢力均衡」は戦争の防止にどのように貢献したのか?
各国の利害が対立する中で、どのように国際秩序を維持できたのか?
このシステムは19世紀を通じてどのように機能し、どのような限界を持っていたのか?
現代の国際社会において「勢力均衡」の考え方は適用可能か?
第3日(Day3)
国際社会の変容①(第2次世界大戦から冷戦期まで):現在の国際紛争の火種となった世界規模での対立と冷戦期米ソ対立の内実について、諸概念を踏まえながら学習する。第2日に引き続き、戦争の予防をいかに国際社会が行ってきたかケースを踏まえて考察する。
●使用するケース
核抑止とキューバ危機想定される問い。
キューバ危機はなぜ「戦争の瀬戸際」で止まったのか?
核抑止論は戦争防止に有効か、それとも危険な戦略か?
危機を回避するために必要だった外交的手段は何か?
現代の核問題(北朝鮮・イランなど)において、キューバ危機の教訓は適用できるか?
第4日(Day4)
国際社会の変容② (冷戦終結から-2020年まで):冷戦終結後にもはや大国間同士の大規模な紛争は起こりえないと思われた。ただし、その代わりに噴出したのがそれまで大国間の対立に抑え込まれていた民族主義とナショナリズムであった。さらに2000年代には宗教を理由としたテロ行為が頻発する。新たな脅威について世界がいかに対応したかを学習する。
●使用するケース
9.11テロ事件と対テロ戦争想定される問い。
アメリカの「対テロ戦争」は戦争予防に効果があったのか?
イラク戦争は正当化されたのか、それとも戦略的な誤りだったのか?
国連を通じた平和維持と、一国による軍事行動のどちらが国際秩序の維持に適しているか?
テロ組織の拡散を防ぐために、軍事以外のどのような対策が可能か?
第5日(Day5)
現代の国際社会 (2022年以降のロシアによるウクライナ侵攻、ガザ・イスラエル問題):2022年2月に開始されたロシアによるウクライナ侵攻は、世界中の多くの予想を裏切り、これまでの国際秩序の崩壊を予期させるものであった。また2023年から始まったガザ・イスラエル問題も世界中に多くの怒りと失望を巻き起こした。本時は国際秩序の変動期における我々の世界で起きている事象について学習する。
●使用するケース
ガザ・イスラエル問題(2023年)想定される問い。
ハマスとイスラエル間の紛争の歴史的背景と主要な対立要因は何か?
国際社会はこの紛争に対してどのような対応を取るべきか?
ガザ地区の人道的危機を緩和するために、どのような支援策が効果的か?
長期的な和平構築のために、双方が受け入れ可能な解決策とは何か?
第6日(Day6)
国際連合の機能:国際連合は世界中の主権国家の連合体であるものの、近年の国際情勢の変化を受け、その影響力について疑問が呈されることが多くなった。本時においてはこれまでの国際連合の機能の変化と国際平和への貢献度、今後の改革について学習する。
●使用するケース
国際連合による国際秩序の形成——国際連合の機能とその課題想定される問い。
国連は戦争を防ぐ役割を果たせるのか?
国連安全保障理事会の拒否権(米・英・仏・ソ・中)はどのような影響を与えたか?
冷戦期の国連の限界と可能性は何か?
現在の国連の機能強化に向けて、どのような改革が必要か?
第7日(Day7)
紛争後の和解プロセス:紛争が終了する際にはいかなるプロセスが進行するのか。また紛争後の二国間関係ならびに、内戦後の社会はいかに関係を再構築するのか、本時はこれを学習する。
●使用するケース
紛争後の和解プロセスについて考える。想定される問い。
内戦の終結後に人々はいかに和解を遂行するのか。
戦争後の二国はいかに関係を再構築するべきであるか。
成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
クラス貢献度 60点 (60%)
予習レポート20点(20%)
期末試験20点(20%)
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 20 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 40 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 60 % |
予習レポート Preparation Report | 20 % |
小テスト Quizzes / Tests | 0 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 20 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
定期試験 Final Exam
あり評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
本講義において、期末試験の時を除いて、明確な正解を述べる必要はありません。むしろ皆さんが自分自身で考えた意見を積極的に述べることを歓迎いたします。クラス貢献度 60点 (60%)
予習レポート20点(20%)
期末試験20点(20%)
教科書 Textbook
- 村田晃嗣、君塚直隆、石川卓、栗栖薫子、秋山信「国際政治学をつかむ(第3版)」有斐閣(2022)978-4641177314
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
これらの著作は、授業内容について理解を助けるものとなりますが、必須のものではないです。興味が出てきたら是非手にとってお読みください。
1) 多湖淳 (2024)『アカデミックナビ-国際関係論-』勁草書房
2) 高坂正堯 (2017)『国際政治 - 恐怖と希望』中央公論新社
3) Steven C. Roach, Alexander D. Barder (2024) International Relations The Key Concepts 4th Edition Routledge.
1) 多湖淳 (2024)『アカデミックナビ-国際関係論-』勁草書房
2) 高坂正堯 (2017)『国際政治 - 恐怖と希望』中央公論新社
3) Steven C. Roach, Alexander D. Barder (2024) International Relations The Key Concepts 4th Edition Routledge.
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
初年度担当科目
担当教員のプロフィール About the Instructor
東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻修士課程、同博士課程修了。博士(学術)。
専門は国際関係論、EU研究、移民・難民研究、フランス政治、EU外交・安全保障政策など。
2024年9月よりストラスブール政治学院( Institut d’études politiques de l’Université de Strasbourg / Sciences Po Strasbourg)へ留学。
主な論文に
1.植村充(2024)「EU共通移民、庇護政策の発展とフランスへの影響 -受容を巡る政治力学とその帰結ー」東京大学博士学位論文
2.植村充(2024)「EUによる国際刑事裁判の追求とその含意 ーウクライナにおけるロシアの戦争犯罪追及の実践からー」 『日本EU学会年報』第44号 pp.163-185
3.植村充(2023)「労働移民に関するEU共通政策化の試み -フランスの高技能労働者獲得政策に与えた影響の分析ー」 『移民政策研究』第15号 pp.146-160
4.植村充(2022)「CJEUの司法管轄権の拡大と移民・庇護申請者領域への影響 ー司法管轄権の拡大から10年間の検討と理論的含意ー」 『日本EU学会年報』第42号 pp.97-121
専門は国際関係論、EU研究、移民・難民研究、フランス政治、EU外交・安全保障政策など。
2024年9月よりストラスブール政治学院( Institut d’études politiques de l’Université de Strasbourg / Sciences Po Strasbourg)へ留学。
主な論文に
1.植村充(2024)「EU共通移民、庇護政策の発展とフランスへの影響 -受容を巡る政治力学とその帰結ー」東京大学博士学位論文
2.植村充(2024)「EUによる国際刑事裁判の追求とその含意 ーウクライナにおけるロシアの戦争犯罪追及の実践からー」 『日本EU学会年報』第44号 pp.163-185
3.植村充(2023)「労働移民に関するEU共通政策化の試み -フランスの高技能労働者獲得政策に与えた影響の分析ー」 『移民政策研究』第15号 pp.146-160
4.植村充(2022)「CJEUの司法管轄権の拡大と移民・庇護申請者領域への影響 ー司法管轄権の拡大から10年間の検討と理論的含意ー」 『日本EU学会年報』第42号 pp.97-121
Completed a doctoral program in International Social Sciences at the Graduate School of Arts and Sciences, the University of Tokyo, in 2024, earning a Ph.D. (Arts).
Specializes in International Relations, EU Studies, Migration and Refugee Studies, French Politics, and EU Foreign and Security Policy.
Studying abroad at Institut d’études politiques de l’Université de Strasbourg / Sciences Po Strasbourg from September 2024.
Publications
1. "The Development of the EU Common Migration and Asylum Policy and Its Impact on France – The Political Dynamics of Reception and Its Consequences"
Doctoral Dissertation, The University of Tokyo
2. "The EU’s Pursuit of International Criminal Justice and Its Implications – Examining the Prosecution of Russian War Crimes in Ukraine"
Annual Bulletin of the Japan Association for European Studies, Vol. 44, pp. 163-185
3. "EU’s Attempt to Form a Common Policy on Labor Migration – An Analysis of Its Impact on France’s High-Skilled Worker Recruitment Policy"
Journal of Migration Policy Studies, Vol. 15, pp. 146-160
4. "The Expansion of the CJEU’s Jurisdiction and Its Impact on Migration and Asylum Applicants – A Ten-Year Review of Jurisdictional Expansion and Its Theoretical Implications"
Annual Bulletin of the Japan Association for European Studies, Vol. 42, pp. 97-121
(実務経験 Work experience)
東京大学教養学部ティーチング・アシスタント 科目「日本の政治」(2016)
私立安田学園中学校・高等学校 社会科・公民科非常勤講師(2016-2018)
豊島岡女子学園中学校・高等学校 英語科専任教諭(2018-2024)
法政大学人間環境学部兼任講師 科目「平和学」「人間の安全保障」(2019-2024)
私立安田学園中学校・高等学校 社会科・公民科非常勤講師(2016-2018)
豊島岡女子学園中学校・高等学校 英語科専任教諭(2018-2024)
法政大学人間環境学部兼任講師 科目「平和学」「人間の安全保障」(2019-2024)
Teaching Assistant, College of Arts and Sciences, The University of Tokyo, Course: "Japanese Politics"(2016)
Part-time Lecturer in Social Studies and Civics, Yasuda Gakuen Junior & Senior High School (2016-2018)
Full-time English Teacher, Toshimagaoka Girls’ Junior & Senior High School (2018-2024)
Part-time Lecturer, Faculty of Human Environment, Hosei University (2019-2024), Courses: "Peace Studies" and "Human Security"