シラバス Syllabus

授業名 経営管理論
Course Title Business Management
担当教員 Instructor Name 柳 承辰(Ryu Seung Jin)
コード Couse Code NUC188_N24A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目300系 / Specialized Subject 300
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term2

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本学のミッションは、”フロンティアスピリット”を備えたイノベーティブで倫理観のあるリーダーの育成、そしてビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出をすることである。本科目では、フロンティアスピリットあふれるアントレプレナーと成長するために最も基本とも言える経営管理の基礎知識と関連する最新の経営学理論を学習します。
Our mission, guided by a 'Frontier Spirit', is to develop leaders and entrepreneurs with a global perspective, advanced management skills, and high ethical standards that will equip them to succeed in bridging the gap between New Asia and the rest of the world. The course provides basic knowledge of business management and up-to-date management theories, And helps students to develop entrepreneurship.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本科目は、経営管理の基礎知識の習得を通じて、コミュニケーション能力を高めると同時に、倫理的資質を育成することを目的としています。また、ケースを通じて企業における経営管理がどのように行われているかも学修します。本科目の受講により、①企業経営および経営管理における理解・考察能力の養成 ②上級科目の履修にむけての準備などの効果が期待できます。

The purpose of this course is to study broadly the fundamentals of business management, to develop communication skills. 'Case Method' approach is aggressively introduced in the course to improve desired skills and to understand decision making process of the company. And the course provides sound understanding & consideration capabilities toward possible management situations. Moreover, the course helps to advance to senior courses smoothly.

到達目標 / Achievement Goal

本科目は、急速に進む国際社会のボーダレス化と企業間の競争激化を生き抜く力を持つ人材を育てるために必要な資質を養うことを目指しています。本科目を学ぶことで複雑な経営環境を理解し、実践的な問題解決する能力を習得することができます。

※本学および経営学部のディプロマ・ポリシーに挙げられた能力の習得のために厳格な評価を行います。従って、本科目の履修者には、討論授業に参加するための予習レポートの作成と、クラスでの積極的な発言が求められます。

This course is aimed for offering the students to survive under borderless globalizations & severe competitions among rivalry companies. It helps to understand complexity of business environment and to develop executable problem-solving ability.

※ The students are required to write a preparatory report and must aggresively participate in the class discussions to satisfy diploma policy of NUCB.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・経営上の問題の認識・理解能力
・実行可能な解決案の策定能力
・コミュニケーション能力


・Skill for Perception & Understanding Managerial Problems
・Skill of Designing Executable Solutions
・Communication Skill

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 12 つくる責任、つかう責任(Responsible Consumption and Production)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 30 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 70 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

毎週の講義において、事前調査(予習レポート)のためのキーワードおよびレポート課題を用意しています。(予想必要時間:2時間程度)

事前調査用課題及びレポート課題においては、授業中(ディスカッション)、授業後(Classroom、オフィスアワー)などでフィードバックを実施します。

業後で学修した内容を簡単にまとめた上、自分の感想を加えて提出します。

中央情報センター(図書館)に用意されている参考書や関連書籍などを用いて、自主的な予習・復習が求められます。他にも、経済状況および産業動向などに関する新聞や雑誌などの記事なども積極的に読むことが勧められます。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

・オリエンテーション
授業の進め方、テキスト、参考文献、成績の評価基準などについて説明します。

・経営学の歴史
経営管理とは何か 経営管理の全体像および基本概念について学習します。また、経営学の歴史を振り返ることで、経営学という学問における経営管理論の意義及び位置づけなどを理解します。

●使用するケース
「科学的管理法(Scientific Management: Importance of Standard)、自作ケース」

第2日(Day2)

・経営戦略論の基礎 
企業間競争が激化されている中、経営戦略および競争戦略の重要性も日増しに高まるばかりであります。経営戦略論の概要およびアンゾフ・マトリックスを含めていくつか大事な理論や手法について考察します。

・全社戦略論
企業・事業ドメインの概念を理解した上で、'複数の事業をいかに管理・発展させるか'に関わる理論や手法について考察します。


●使用するケース
「動作研究(Time-Motion Study: The Easiest Way)、自作ケース」

第3日(Day3)

・国際経営論 
国際戦略の概念およびその重要性について理解します。また、国境を越えての戦略策定の流れについて議論を行います。

・事業戦略論
経営戦略論との違いを理解した上で、'どの相手といかにして競うか'に関わる理論や手法について考察します。

●使用するケース
「SWOT分析、自作ケース」

第4日(Day4)

・達成度確認(中間試験) 
第1週から第4週までの授業内容を総括します。また、重要ポイントについては、期末テストの同様の形式で理解度の確認を行います。

●使用するケース
「自動運転車の長所と短所(Autonomous Car: Pros and Cons)、自作ケース」

第5日(Day5)

・経営組織論の基礎
経営管理の原点でもある、科学的管理法の内容と現代的な意味について考察します。また、経営組織論の概要および主な学説についても意見交換や議論を行います。

・マクロ・ミクロ組織論
組織構造および組織デザインの観点から組織論を理解します。また、コンティンジェンシー理論を中心としての関連する主な理論の内容と意味を確認します。組織の構成単位の連結の様子について考察を行います。また、組織のコンフリクトの解消方法についても確認します。

●使用するケース
「ホーソン実験、自作ケース」

第6日(Day6)

・マーケティング論
マーケティングに関する基本概念およびその位置付けについて紹介します。また、具体的な実現方法についてもいくつかの事例を用いて考察します。

・製品開発論
製品開発における流れおよび主要手順について学習します。また、製品アーキテクチャを始めそれらに関する主な概念を理解します。


●使用するケース
「The History of 'Because You're Worth It'、自作ケース」

第7日(Day7)

・イノベーション論
経営におけるイノベーションの重要性を理解します。また、成功するイノベーションを実現するために必要となる項目についても考察します。

・授業の総復習
前期の授業で学修した重要ポイントを確認します。この再確認を踏まえて「経営管理とは?」という問いに対する受講生各自の意見を発表してもらい、お互いの意見についての議論も行います。

●使用するケース
「高層ビルとイノベーション(Chicago: Museum of Skyscrapers)、自作ケース」

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 15 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 45 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 20 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 10 %
最終レポート Final Report 10 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 高橋伸夫「よくわかる経営管理」ミネルヴァ書房(2011)978-4623061044

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

[1] 塩次喜代明他公著『経営管理』有斐閣、2009年、ISBN-10: 4641123756
[2] 野中郁次郎著『経営管理』日本経済新聞社、1980年、ISBN-13: 978-4532015121
[3] フリーク ヴァーミューレン著『ヤバい経営学―世界のビジネスで行われている不都合な真実』東洋経済新報社、2013年、ISBN-13: 978-4492502464
[4] 稲垣保弘著『経営の解釈学』白桃書房、2013年、ISBN-10: 4561161805
[5] 稲垣保弘著『組織の解釈学』白桃書房、2002年、ISBN-10: 4561253505

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

昨年度の授業評価に基づき、講義の仕方や指導方法などの改善に取り組みます。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

2002年ソウル国立大学にて修士(IE、経営工学)取得。その後LG情報技術研究所へ入社し、サプライチェーンマネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、経営成果の測定・評価(KPI)などの業務を担当。2005年日本政府奨学金で来日し、早稲田大学にて博士後期課程(経営システム工学)満期退学、2010年同大学の助手(理工学研究科)を務めた。高崎経済大学、東洋大学等において経営学、経営工学関連の非常勤講師を経て、現在は名古屋商科大学経営学部専任講師。

研究分野は、経営情報分析、サプライチェーンマネジメント、技術経営など

Seung-Jin Ryu graduated from Seoul National University in 2000, with a Bachelor Degree of Industrial Engineering, and Received his Master’s at the same university in 2002. After that He joined the IT Research Center of LG as a Research Specialist and have experienced several work areas especially in SCM, CRM, KPI Planning about 4 years. In 2005, He received Japanese Government Scholarship and graduated his Ph.D course from Waseda University in 2010 majoring in Management and System Engineering. He started his faculty experience as Research Associate at Waseda University from 2010 to 2013. And have taught as a Lecturer several universities such as Toyo University, Takasaki City University of Economics, Tsukuba Gakuin University. Currently he is Assistant Professor in Faculty of Management at NUCB since 2016.

(実務経験 Work experience)

LG情報技術研究所(2002.01~2005.09)専任研究員

LGの系列社(LG電子、LG化学、LGテレコム)の直面している経営上の問題を発見・分析して、情報技術の観点からソリューションを提案・実施

LG IT Research Center(2002.01~2005.09)Research Specialist

・Identifying and analyzing of managerial problems in LG with IT point of view
・Suggestion & Implementation of effective and feasible solutions

Refereed Articles

  • (2017) Negotiation Process Design for Bargaining Contract to Achieve Nash Bargaining Solution. International Journal of Strategic Management 17(3): 1555-2411
  • (2013) The Long-Term Collaborative Contract With Considering the Risk of Price Fluctuation for Rapidly Growing Market. Journal of US-China Public Administration Vol.10(No.3): 1548-6591
  • (2009) A Study on Evaluation of Demand Information Sharing Methods in Supply Chain. International Journal of Production Economics (120): 0925-5273

Refereed Proceedings

  • (2019). A Study on Coordinated Trading System for Product Sales of Consumer Electronics Manufacturers. Proceedings of Asia Pacific Industrial Engineering & Management System Conference 2019 .Asia Pacific Industrial Engineering & Management Society. 1. 3. Kanazawa, JAPAN






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