シラバス Syllabus

授業名 先端技術産業論
Course Title Advanced Technology Industry
担当教員 Instructor Name 石原 昇(Noboru Ishihara)
コード Couse Code NUC186_N21B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format Live Virtual
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目300系 / Specialized Subject 300
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2021 UG Nisshin Term3

授業の概要 Course Overview

課題先進国である日本は、先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れて、経済発展と課題解決が両立する新たな社会「Society 5.0」の実現を目指している。これらは欧米諸国、アジアやアフリカなど全世界がめざす未来社会でもある。これからのリーダーは、IoTやAI、ロボットなどの先端技術を理解し、産業や社会に与える影響を予測できることが不可欠である。これは名古屋商科大学のミッション・ステートメント、「フロンティアスピリットに溢れ、イノベーティブで倫理観を備え、新時代に日本とアジアと世界をつなぐリーダーの育成」とまさに合致する。
進行中の第4次産業革命を牽引する、IoT、AI、ロボット、XRなどの先端技術は、産業社会の在り方を再定義していく。最重要であった資源が、石油からデータへ代わり、先端技術を駆使したビッグデータの利活用は、いわゆるデジタルトランスフォーメーション(DX)をもたらす。例えば、レコードがCDになったのはデジタル化だが、ハード製品を売ることに変わりはなかった。それがスマホで音楽をストリーミングするようになり、産業構造は全く変わり、DXへシフトした。このようなことが、これから全ての産業、そして社会に起こる。本講座を学修することにより、学生は先端技術の基礎を理解し、産業・社会の変革を構想し、さらにAI・ロボットに代替されるのではなく、これらを活用して新事業を創出する意識改革が促される。
授業は、身近なスマホ、クルマ、街、仕事などをテーマに、先端技術によるデジタルトランスフォーメーションがもたらす未来を構想できるようにすることを目標とする。事前課題に対するレポートで個人の意見をまとめ、授業で専門知識を肉付けし、グループディスカッションで最適解を検討する。このプロセスを経ることで、先端技術の基礎理解、産業社会の未来予測、論理的思考能力と課題解決能力、ディベートやプレゼンテーション能力、グループをまとめるファシリテーション能力を獲得できる。

Japan is aiming to realize a new society "Society 5.0" that balances economic development and solving social issues by incorporating cutting-edge technology into all industries and social life. These are also future societies aimed at by all over the world, including Western countries, Asia and Africa. It is essential for future leaders to understand cutting-edge technologies such as IoT, AI, and robots, and to be able to predict their impact on industry and society. This is exactly in line with the mission statement of Nagoya University of Commerce, "Fostering leaders who are full of frontier spirit, have innovative and ethical standards, and connect Japan, Asia, and the world in a new era."
The Fourth Industrial Revolution is going on. The core technologies such as IoT, AI, robots, and XR will redefine the state of industry and society. The most important resource has changed from oil to data, and the utilization of big data that makes full use of advanced technology will bring about so-called digital transformation (DX). For example, records were digitized on CDs, but they were still selling hardware products. Now, music was streamed on smartphones, the industrial structure changed completely, and it shifted to DX. This will happen in all industries and societies. By studying this course, students will be able to understand the basics of advanced technology and envision industrial and social changes. Furthermore, instead of being replaced by AI / robots, a change in consciousness to create new businesses by utilizing these will be promoted.
The class aims to enable students to envision the future brought about by digital transformation using advanced technology, with themes such as familiar smartphones, cars, towns, and work. Summarize individual opinions in reports on pre-tasks, understand expertise in lectures, and consider optimal solutions in group discussions. By going through this process, you can acquire basic understanding of advanced technology, future prediction of industrial society, logical thinking ability and problem solving ability, debate and presentation ability, and facilitation ability to organize groups.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG6 Managerial Perspectives (BBA)
LG7 International Perspectives (BA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・第4次産業革命とデジタルトランスフォーメーションの本質
・先端技術であるIoT、AI、ロボット、XRなどの仕組みと先進事例
・技術を組み合わせた製品企画力と未来構想力
・エビデンスにもとづく論理的思考能力と課題解決能力
・プレゼンテーションやディベート能力、ファシリテーション能力

・ The Essence of The 4th Industrial Revolution and Digital Transformation
・ Structures and advanced examples of IoT, AI, robots, XR, etc
・ Technology-based product planning and future vision skill
・ Evidence-based logical thinking ability and problem-solving ability
・ Presentation ability, debate ability, facilitation ability

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 9 産業と技術革新の基盤をつくろう(Industry, Innovation and Infrastructure)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 40 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 60 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

毎回テーマに沿った事前課題に対して簡潔なレポートを提出する。各自が問題意識を持ったうえで授業に臨み、講義では先端技術の基礎知識や産業社会へのインパクトを議論する。毎回最後に、ZOOMのブレイクアウトルームに分かれて、各回テーマの未来像をグループディスカッションする。グループ毎に1人ファシリテーターを決めて、議論内容を事後にレポートする。事前の課題レポートは授業前に評点して各人にフィードバック、事後にファシリテーターがまとめたグループ討議レポートは、翌週の授業で随時フィードバックする。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

第1時限 第4次産業革命(デジタルトランスフォーメーションの本質)とSociety5.0(SDGsとの連動)
第2時限 中核となる先端技術(IoT、AI、ロボット、XR・・・)の仕組みと最新事例、グループワーク
  


●使用するケース
ソフトバンク(孫正義社長の19歳の決意と情報革命への挑戦)

第2日(Day2)

第1時限 スマホの未来(Beyond5G、ICTの進化、ウェアラブル・・・)
第2時限 グループワーク

●使用するケース
NTT(グループ再編とIOWN構想)

第3日(Day3)

第1時限 クルマの未来(100年に1度の大変革、CASE、MaaS・・・)
第2時限 グループワーク

●使用するケース
トヨタ自動車(豊田章夫社長がめざすモビリティ・カンパニーへの道)

第4日(Day4)

第1時限 街の未来(都市整備、市民行政、商工観光、健康福祉、環境防災・・・) 
第2時限 グループワーク


●使用するケース
名古屋市と日進市のスマートシティ化

第5日(Day5)

第1時限 コンビニの未来(小売・サービス・物流・金融・・・)
第2時限 グループワーク

●使用するケース
セブンイレブン(リアルとネット、便利を追求する総合生活産業、2050年のコンビニの姿)

第6日(Day6)

第1時限 学校の未来(学びの進化、EdTechの未来、大学の役割・・・)
第2時限 グループワーク




●使用するケース
名古屋商科大学(先端技術とデータを活用したイノベーション)

第7日(Day7)

第1時限 仕事の未来(AI・ロボットの影響、人間拡張の進展・・・)
第2時限 グループワーク、講座の総括とサジェスチョン




●使用するケース
ベーシックインカム導入の賛否

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
予習レポート Preparation Report 40 %
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 40 %
ケース試験 Case Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
シミュレーション成績 Simulation 10 %
小テスト Quizzes / Tests 10 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

グループワークを重視するため、今年度も遠隔授業で実施する。全回出席しても、事前レポートの提出がなく、授業中の発言やグループディスカッションに消極的な場合は単位取得には至らないことに留意されたい。クラスやグループへの積極的な貢献を評価し、優良な発言に対して加点する。事前の課題レポートは授業開始までに評点しフィードバックする。事後にファシリテーターがまとめたグループの要約レポートは特別に加点する。期末テストは実施しない。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 日本電子デバイス産業協会戦略マップ委員会(石原委員他)「「電子デバイス戦略マップ2021-2022」(エンジニア向けテキスト) 教科書として必携としません」日本電子デバイス産業協会(2021)

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

・「電子デバイス戦略マップ2021-2022」 一般社団法人日本電子デバイス産業協会(石原昇委員共同執筆) 
2021年9月10日発行(随時、要点を講義レジュメに記載し、解説するため、教科書として必携としません)
・「経済産業政策の新機軸~新たな産業政策への挑戦~」経済産業省 2021年6月
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/sokai/pdf/028_02_00.pdf
・「成長戦略ポータルサイト」首相官邸 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/portal/
・「令和3年版科学技術・イノベーション白書」文部科学省 2021年6月
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa202101/1421221_00023.html
・「令和3年版情報通信白書」総務省 2021年7月
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/pdf/index.html
・「AI戦略2021」内閣府 2021年6月
  https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/index.html
・「産業技術ビジョン2020」経済産業省 2020年5月29日 
https://www.meti.go.jp/press/2020/05/20200529010/20200529010.html
・「society5.0」内閣府 https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/
・「The Fourth Industrial Revolution」World Economic Forum、14 Jan 2016
https://www.weforum.org/agenda/2016/01/the-fourth-industrial-revolution-what-it-means-and-how-to-respond/
・「統合イノベーション戦略2020」内閣府 2020年7月 https://www8.cao.go.jp/cstp/togo2020_honbun.pdf
・「第2期 まち・ひと・しごと創生総合戦略」内閣官房 2019年12月    
  https://www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/info/pdf/r1-12-20-senryaku.pdf
・「オープンイノベーション白書 第2版」NEDO 2019年6月
  https://www.joic.jp/joic_members/open_innovation_hakusyo
・「ロボット・イノベーションー新産業のビジネスモデルを探るー」石原昇/五内川拡史著 日刊工業新聞 
  2007年6月 ISBN978-4-526-05892-9
・「イノベーションパラドックスー技術立国 復活への解ー」IMD教授ジョルジュ・アウ―著 石原昇監訳 
  2006年2月 ISBN4-903241-08-4
・「民主化するイノベーションの時代ーメーカ主導からの脱皮ー」 MIT教授エリック・フォン・ヒッペル 
  石原昇 共同翻訳 2006年1月  ISBN4-903241-07-6 

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

前年度は完全遠隔により、ZOOM機能をフルに活用した効果的なアクションラーニングが可能となり、好評を得た。今年度も遠隔授業を継続し、投票、挙手発言、動画を積極的に取り入れ、ブレイクアウトルームに分かれたグループディスカッションを毎回実施する。IoTやAI、ロボット、XRなどの先端技術は、理工学的原理よりも本質を徹底して理解し、産業や社会への影響と未来を構想できることを重視する。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

1982年横浜市立大学大学院経営学研究科修了(経営学修士)。同年野村総合研究所のシンクタンク部門に入社し通信政策の立案などに従事。NTT上場時にはプロジェクトリーダーを担当。98年組織改編により野村證券へ転籍。情報通信やエレクトロニクス産業のチーフアナリストを務める。2004年に国際コンサルタントとして独立し、シーサポートセンター代表に就任。並行して、グローバル企業の社外役員、東京大学先端科学技術研究センター研究員や世界銀行コンサルタント、つくば市政策アドバイザーやベンチャーキャピタルのパートナー、法政大学大学院や筑波大学などの客員教授を歴任。現在、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会有識者委員、電子デバイス産業協会戦略マップ委員、一般財団法人オープンバッジ・ネットワーク理事などの公職も務める。専門領域は、ロボット・AIなどの先端技術研究を軸に、科学技術政策、産学連携、ベンチャー論、イノベーションマネジメント、国際産業競争力分析に及ぶ。主要著書に、ロボット・イノベーション(日刊工業新聞社)、フラッシュメモリービジネス最前線(工業調査会)、イノべーション・パラドックス(ファーストプレス監訳)など。

March 1982 Graduated from Yokohama City University Graduate School of Business Administration (Master of Business Administration)
April 1982 Joined the Policy-making Division of Nomura Research Institute, Ltd.
Draft Tele-communication policy, etc.
Project leader at NTT listing
June 1998 Transferred to Nomura Securities Co., Ltd. by organization reorganization
Serve as chief analyst for industries of information, telecommunications and electronics
July 2004 Became independent as an international consultant and the president of C Support Center Co., Ltd.
Worked as a researcher at the Research Center for Advanced Science and Technology of University of Tokyo, the World Bank Consultant, the Tsukuba City Policy Adviser and a venture capital partner
Visiting Professor of University of Tsukuba, Robot Revolution & Industrial IoT Initiative Expert Committee Member, Open Badge Foundation Director, concurrently serving as Outside Officers of Multiple Venture Companies

Specialized fields: Science and Technology policy, Industry-academia cooperation, Venture theory, Innovation management, International industrial competitiveness analysis based on advanced technology research such as robot and AI
Books: “Robot Innovation” (Nikkan Kogyo Shimbun, Ltd.) “Forefront of Flash Memory Business” (Industrial Research Group) “Innovation Paradox” (First Press Inc. translated) etc.

(実務経験 Work experience)

1982年4月~1998年5月  株式会社野村総合研究所 経営計画研究部研究員(政策立案)、企業調査部主任研究員
            (エレクトロニクス担当証券アナリスト)
1998年6月~2004年6月  野村證券株式会社 金融研究所チーフアナリスト(グローバル統括)
2004年7月~現在     シー・サポートセンター 代表取締役
 以下の業務を受託支援
2004年7月~2019年6月 サイコム・ブレインズ株式会社 社外役員(グローバルに展開する研修会社の運営) 
2005年1月~2006年4月 イノベーション・エンジン株式会社 ベンチャーパートナー(ハイテクVCの支援)
2005年3月~2009年3月 (株)アプライド・コミュニケーションズ 社外役員
            (英語教育のTOEFLアカデミーとTLI東京中国語センターの経営)
2007年7月~2007年12月 世界銀行グループ国際金融公社(IFC)コンサルタント(アフリカ支援プロジェクト)
2017年6月~2019年5月 株式会社クロスコンパス 監査役(AIベンチャーのIPO支援)
2019年11月~現在    株式会社ネットラーニング 顧問
2019年12月~現在    一般財団法人オープンバッジ・ネットワーク 理事







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