シラバス Syllabus

授業名 教育原論
Course Title Principles of Education
担当教員 Instructor Name 竹内 伸一(Shinichi Takeuchi)
コード Couse Code NUC181_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教職課程科目 / Teacher Training
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term3

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本科目は教育職員免許法に基づく教職課程科目の「教職に関する科目」に当たるため、本学のミッションステイトメントと直接は関わらないが、フロンティアスピリットの核心にある陶冶”Bildung”に直結した科目と言える。
This course corresponds to a “subject for teaching profession” specified by the Education Personnel Certification Act and is directly linked to “Bildung” at the core of NUCB’s frontier spirit, although it is not tied to NUCB’s mission statement.

授業の目的(意義) / Importance of this course

教職課程科目の総則的位置付けである本科目を通して、1)教職者たちの共通基盤を形成している知識や思想について学ぶ、2)変化の激しいこれからの時代を生き抜くために必要となる人間像を探り、その育成を支え得る教育のあり方をさまざまに検討する、という二つの学修を行う。
Through this course, a general provision subject of teacher education program, students will 1) learn knowledge and thought that form the common base of teachers, and 2) explore necessary profiles of people to navigate through the ever-changing age, and consider various aspects of the education to support cultivation of the people.

到達目標 / Achievement Goal

①知識(理解)
「教育原理」が扱っている教育思想史を理解し、知識として定着させている。
②態度(関心・意欲)
「教育」という営みについて、その意義と課題の両側面から自説を構築できる。
③技能(表現)
「教育原理」の言葉を用いて、教育上の課題やその克服の糸口を言語化できる。
④思考・判断
「態度」の項で述べた問題意識を絶えず更新できる。

①Knowledge (comprehension)
Able to understand the history of educational thought of the “principle of education” and to acquire knowledge about the history.
②Attitude (interest, motivation)
Able to construct own opinion about “education” activities in both terms of the meaning and challenges.
③Skill (expression)
Able to verbalize educational challenges and leads to solve them by using terms of “principle of education.”
④Thought and judgement
Able to constantly update the awareness of issues mentioned in the “attitude” above.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・教育思想史の理解と概観
・教職者となり、教育上の問題にぶつかったとき振り返ることのできる知識基盤の獲得
・教育という営みが本質的にもつ力を検討し続ける力

・Understanding and overview of the history of educational thought
・Gaining a knowledge base to reflect when facing educational challenges as a teacher
・Ability to continue considering the essential potential of education activities

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 70 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 30 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

Day2以降は、学生によるグループ発表を授業の中心に据える。発表グループは、発表当日までに2回、担当教員の研究室(ファカルティオフィス3408)を訪ねて、あるいはZoomでのテレビ会議システムなどで、発表内容に関する事前指導を受けること。1回目に向けては、発表構想を整理(パワーポイント資料の構成をメモしてくるか、パワーポイント資料をラフに作成しておくなど)してくること、また、2回目に向けては、発表用パワーポイントをおおかた完成させてくること、が事前指導を受けるための準備の目安である。事前指導の場にはグループ全員が揃うことが望ましい。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

第1回 科目オリエンテーション(授業の進め方の説明と発表グループの決定)
【授業形態】担当教員によるガイダンス
【授業時間外学修】特段には不要

第2回 第1章 教育の基本原理①
【授業形態】担当教員による発表デモ、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】発表準備/授業参加準備
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

●使用するケース
この日は使用しない

第2日(Day2)

第3回 教育の基本原理②
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】発表グループによる発表準備(担当教員との事前打ち合わせ2回)
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

第4回 西洋の教育の制度と思想の歴史①
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学習】発表グループによる発表準備(担当教員との事前打ち合わせ2回)
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

●使用するケース
ケース「私も後を追いかけたい」(授業者オリジナル)

第3日(Day3)

第5回 西洋の教育の制度と思想の歴史②
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】発表グループによる発表準備(担当教員との事前打ち合わせ2回)
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

第6回 日本の教育の制度と思想の歴史①
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】発表グループによる発表準備(担当教員との事前打ち合わせ2回)
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

●使用するケース
ケース「聖母マリアに抱かれる子ども」(授業者オリジナル)

第4日(Day4)

第7回 日本の教育の制度と思想の歴史②
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】発表グループによる発表準備(担当教員との事前打ち合わせ2回)
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

第8回 発達と教育①
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】発表グループによる発表準備(担当教員との事前打ち合わせ2回)
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

●使用するケース
ケース「ときに命をも奪う「義務教育」」(授業者オリジナル)

第5日(Day5)

第9回 発達と教育②
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

第10回 家庭・地域教育
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】発表グループによる発表準備(担当教員との事前打ち合わせ2回)
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

●使用するケース
ケース「「昔に戻る」のがよいことか」(授業者オリジナル)

第6日(Day6)

第11回 新学習指導要領の特徴①
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】発表グループによる発表準備(担当教員との事前打ち合わせ2回)
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

第12回 新学習指導要領の特徴②
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】発表グループによる発表準備(担当教員との事前打ち合わせ2回)
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

●使用するケース
ケース「「アート」としての教育」(授業者オリジナル)

第7日(Day7)

第13回 現代教育の課題
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】発表グループによる発表準備(担当教員との事前打ち合わせ2回)
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

第14回 今後生じてくる教育課題
【授業形態】グループ発表、クラスディスカッション、ショートレクチャー
【授業時間外学修】発表グループによる発表準備(担当教員との事前打ち合わせ2回)
【授業時間内提出物】授業準備/授業所感メモ

●使用するケース
この日は使用しない

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 70 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 70 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 30 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

上記のチャートではうまく表現できないので、ここで詳述する。
1)配点:グループ発表(30点)、授業への積極的な参加(30点)、期末テスト(30点)、特別加点(10点)、[合計100点]
2)成績評価:S,A,B,C,F再,F。原則として、合計点をもとにした絶対評価。学修の成果ならびに学修への態度・姿勢において、「教員となるにふさしくない」と判断せざるを得ない学生には単位を授与しない。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 広岡義之編著「新しい教育原理[第2版]」ミネルヴァ書房(2011)ISBN978-4-623-07005-3

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

Day7で使用する論文は別途配布する。また、学生が作成したパワーポイント資料の束が第二の教科書となるので、各自でファイリングして管理すること。

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

授業評価自体は例年高評価を得ているので、基本的には例年通りに運営したい。本科目は学生が授業を創る側面が大きいので、授業評価が高いということは、履修した学生がよく学んだという証でもあるだろう。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

 1988年早稲田大学教育学部卒業。マツダ株式会社を経て、2004年慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了、2011年慶應義塾大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学、2015年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了(博士(教育学))。2004年ケースメソッド教育研究所代表、2006年株式会社ケースメソッド教育研究所代表取締役。2006年慶應義塾大学大学院経営管理研究科特別研究助手、同講師、特任准教授を経て、2016年徳島文理大学人間生活学部教授、2018年名古屋商科大学大学院マネジメント研究科教授。
 マツダ株式会社では国内販売会社の経営管理を人材育成の側面から主導し、国内拡販プログラムとしてのMazda Sales Expansion、ならびに社内変革プログラムとしてのStrategic Initiativesに参画。当時の親会社フォードのプライマリー6ブランド(Ford, Lincoln-Mercury, Volvo, Jaguar, Aston Martin, Mazda)との本国事業交流イニシアチブであるFord Exchange Programメンバーとして、米国ディアボーンでも活動した。
 現在の専門領域はケースメソッド教育で、その探求のための学問バックグランウンドは教育哲学・教育方法学・専門職教育史・教育経営学・組織行動学・管理会計学と、教育学と経営学の両面からアプローチしている。ケースメソッド教育の組織導入実績および著書・論文・記事多数。

Education:
Ph.D. in Education, Hiroshima University
MBA, Keio University
BA in Literature, Waseda University

Biography:
With dual expertise in education and business administration, Dr. Takeuchi has extensive achievements in organizational implementation of case method in both academic and business settings. Prior to pursuing an academic career, Dr. Takeuchi was actively engaged in business administration and personnel training as well as in strategic reform and exchange projects in Japan and overseas at Mazda Motor Corporation. He is also the founder and representative director of Case Method Laboratory, Inc., which specializes in capacity development through case method. His academic background ranges from philosophy of education, educational methods, history of professional education, school administration and organizational behavior to managerial accounting. He has authored a number of books, research papers and articles on case method education.

(実務経験 Work experience)

1988 マツダ株式会社 第一営業本部
2004 筑波大学大学研究センター 客員研究員
2004 東レ経営研究所 特別研究員
2006 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 特別研究助手
2007 株式会社ケースメソッド教育研究所 代表取締役
2007 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 特別研究講師
2011 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 特任准教授
2016 徳島文理大学人間生活学部 教授
2018 名古屋商科大学ビジネススクール 教授

1988 Sales and Marketing Div. No.1, Mazda Motor Corporation
2004 Visiting Researcher, Research Center for University Studies, Tsukuba University,
2004 Toray Corporate Business Research, Inc., Visiting Researcher
2006 Research Assistant, Graduate School of Business Administration, Keio University
2007 CEO, Case Method Laboratory, Inc.
2007 Assistant Professor, Graduate School of Business Administration, Keio University
2011 Associate Professor, Graduate School of Business Administration, Keio University
2016 Professor, School of Human Life Sciences, Tokushima Bunri University
2018 Professor, Graduate School of Management, Nagoya University of Commerce and Business

Refereed Articles

  • (2024) The Value of Good Report of Practice Leading to Educational Administration Research. Journal of the Japanese Association for the Educational Administration (66): 0287-2370
  • (2024) Impact of AACSB Accreditation on Education Quality: Perceptions of Faculty in an Accredited School in Japan. International Journal of Educational Management
  • (2023) How Case Method Education Contributes to the Exploration of Leadership in School Education?. Bulletin of the Education Faculty, Shizuoka University. Liberal arts and social sciences series (74): 02867303
  • (2023) Truncated Education, Untruncated Learning: Focus on "Intermediate Media" in The Case Method Education. Forum on modern education (32): 09196560
  • (2022) Case Method Education at Schools: From Professional Education to Public Education. Bulletin of the Faculty of Education, Shizuoka University. Educational research series 54 0286732X






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