授業名 | 教職概論 |
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Course Title | Teaching Profession |
担当教員 Instructor Name | 山本 裕子(Yuko Yamamoto) |
コード Couse Code | NUC179_N24A |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 教職課程科目 / Teacher Training |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2024 UG Nisshin Term1 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
本授業はケースメソッドによって、本学の建学の精神である「フロンティア・スピリット」及び世界的な視野などを有する、教育界に貢献できる能力を持った教員を育成することを目標とする。
The purpose of this course is to develop faculty members who have the "frontier spirit", which is the founding spirit of the university, and a global perspective, and who have the ability to contribute to the educational world by using the case method.
授業の目的(意義) / Importance of this course
教職課程コアカリキュラムが本科目に求める基本事項を中核に、教職への多面的な理解を促しつつ、教職の意義を自己発見できるように、さまざまな情報や課題を教職課程学生に投げかけていく。また、職務、協働、マネジメントといった事項に関しては、本学が経済・商・経営・国際の各学部ならびに経営大学院を擁する大学であることを活かして、非営利組織たる学校のよりよき経営に向けて、その担い手としての教師の育成を目指す。
授業の運営面では、到達目標に向けた学修をとおして、教職への適性を自己判断できるようにすることに尽力する。授業では、担当教員によるレクチャー比率をできるだけ下げ(全体の30%程度を目標に)、学生グループによる発表を毎回の授業に課し、教え合うクラスの実現に向けて、学生とともに授業をつくる。また、授業の最後には必ずケース討論を行う。
本科目を履修する学生には、1)グループ発表を通した授業運営への貢献、2)確実な予習にもとづく問題提起や意見表明などの授業参加への貢献、の両面を大きく求める。
授業の運営面では、到達目標に向けた学修をとおして、教職への適性を自己判断できるようにすることに尽力する。授業では、担当教員によるレクチャー比率をできるだけ下げ(全体の30%程度を目標に)、学生グループによる発表を毎回の授業に課し、教え合うクラスの実現に向けて、学生とともに授業をつくる。また、授業の最後には必ずケース討論を行う。
本科目を履修する学生には、1)グループ発表を通した授業運営への貢献、2)確実な予習にもとづく問題提起や意見表明などの授業参加への貢献、の両面を大きく求める。
The core curriculum of the teaching curriculum will be centered on the fundamentals required in this course, and will promote various understandings of the teaching profession, and will give various information and tasks to the teaching profession students so that they can discover the significance of the teaching profession.
到達目標 / Achievement Goal
・教師の仕事を的確に理解することができる
・教師が直面する様々な課題を理解し、それに対処するための基礎力を有している
・自分自身の教師への適性の度合いを理解することができる
・自らが教師になるために必要な研鑽について計画することができる
・教師が直面する様々な課題を理解し、それに対処するための基礎力を有している
・自分自身の教師への適性の度合いを理解することができる
・自らが教師になるために必要な研鑽について計画することができる
Upon successful completion of this course, students who aim to be teachers will be able to:
-Understand accurately of the teaching profession
-Be ready to confront various problems that arise one after another in teacher's duties
-Give a certain degree of certainty about their own aptitude and necessary training
-Understand accurately of the teaching profession
-Be ready to confront various problems that arise one after another in teacher's duties
-Give a certain degree of certainty about their own aptitude and necessary training
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG7 International Perspectives (BA)
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG7 International Perspectives (BA)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
・教職への確かな理解
・問題解決力
・教職への自らの適性への理解
・自らが教師になるたに必要な研鑽が何であるかわかる
・問題解決力
・教職への自らの適性への理解
・自らが教師になるたに必要な研鑽が何であるかわかる
・ Understanding accurately of the teaching profession
・ Problem-solving
・ Understanding your own aptitude for the teaching profession
・ Understanding what kind of study is required to become a teacher
・ Problem-solving
・ Understanding your own aptitude for the teaching profession
・ Understanding what kind of study is required to become a teacher
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 30 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 70 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
<中央情報センター(図書館)の活用について>
毎回のアサインメント・振返り作成時に活用してください。
<事前学修と事後学修>
授業前に、毎回60-90分程度以上の予習を行い、アサインメントを必ず提出すること。授業後も毎回毎回60-90分程度以上の振返りを行い、必ず復習をすること。
<レポート、課題に対するフィードバック方法>
毎回の授業またはグーグルクラスルーム(LMS)で適宜、フィードバックする。
毎回のアサインメント・振返り作成時に活用してください。
<事前学修と事後学修>
授業前に、毎回60-90分程度以上の予習を行い、アサインメントを必ず提出すること。授業後も毎回毎回60-90分程度以上の振返りを行い、必ず復習をすること。
<レポート、課題に対するフィードバック方法>
毎回の授業またはグーグルクラスルーム(LMS)で適宜、フィードバックする。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
第1回:本科目の運営計画と学生の役割科目オリエンテーションを行い、14回にわたる授業の見通しを共有するとともに、学びの共同体化、発表チームの編成、発表準備スケジュールの調整と決定を行う。
第2回:教職の意義
教職の仕事とその原点について、大村はま、斎藤喜博、東井義雄の教育実践を手がかりにする部分と、履修者自らがすでに発見している部分を重ね合わせて、本質的に探究する。
●使用するケース
「前に進めなくなったAくん」(竹内伸一先生作成)第2日(Day2)
第3回:教職への道教育職員免許法、教員養成の過程と課程、教員採用の制度について入念に検討することをとおして、そこから教職の意義を改めて浮かび上がらせる。
第4回:これからの教師に求められる能力と資質
その能力像と資質像に議論の軸足を移していく。教職をとりまく環境変化をとらえながら、古きよき時代の教師像とこれからの教師像を往還させつつ、履修者が目指す教師像を発見する。
●使用するケース
「数学教師への恨み」(竹内伸一先生作成)「秋祭りへのボランティア派遣を巡って」(竹内伸一先生作成)
第3日(Day3)
第5回:教えるということ -教師の「指導」とは何か-「教えられること/教えられないこと」「積極的に教えていくべきこと/教えることは慎みつかませていくべきこと」について、コメニウス、ルソー、ペスタロッチ、そして、わが国の吉本均の言説を手がかりに検討する。
第6回:授業
学校における教育活動の中核となる授業について、多面的に検討する。また、2回から5回までに学んだ内容を、どのように授業に結晶化させ得るかを考えさせ、履修者にここまでの6回の授業を振り返えらせながら、本科目の授業を構想次元と実践次元の両面から評価するよう求める。
●使用するケース
「Z先生が冒涜されている」(竹内伸一先生作成)「教師は一層『専門職』に向かうべきか」(竹内伸一先生作成)
第4日(Day4)
第7回:生徒指導・学級経営生徒指導と学級経営について、多面的に検討する。児童生徒を理解し、指導するとは、具体的にはいかなる営みであるのか、また、児童生徒がはじめて所属する公的組織となる学級をいかに経営するのか、その可能性と難しさを議論する。
第8回:専門職としての教師
専門職という概念について幅広く検討した上で、数ある専門職の中での教職を相対化する。また、ドナルド・ショーンの「反省的実践家」について理解し、教師を専門職としてどのように特徴づけ、性格づけるかを議論する。
●使用するケース
履修生による模擬授業のため,なし第5日(Day5)
第9回:学校学校という教育機関の基本要件、もつべき力、地域社会との関係、そして学校機能の発展可能性について、幅広く検討する。また、そうした組織である学校の経営に、管理職が、また一教員が関わっていることへの現実的な理解を得る。
第10回:組織人としての教師
個々人の教師が自己完結的に果たすべき役割を押さえつつ、一人では担えない大きな役割をいかに分業し協業し得るかを、多面的に検討する。合わせて、民間企業等の組織と学校という組織の基本性格について、共通点と相違点を探ることをとおして、学校組織の本質的特徴を浮かび上がらせる。
●使用するケース
履修生による模擬授業のため,なし第6日(Day6)
第11回:教育公務員としての教師とその勤務教育公務員という職務の特徴に光を当てながら、教師を責務と労務の両面から、多面的に検討する。こうした検討をとおして、ここまでの授業を簡単に総括し、「教職とは」という問いへの現時点での答えを出す。
第12回:学校・家庭・地域の連携と教師
さまざまな目的や範囲で行われる教育:すなわち、家庭教育/学校教育/社会教育を、生涯教育という言葉のもとに統合し、その連携の担い手としての教師像を探究する。また、この回には、次回の話題の中心に据える「チーム学校」に架橋する働きももたせる。
●使用するケース
履修生による模擬授業のため,なし第7日(Day7)
第13回:「チーム学校」が求めるもの「チーム学校」という言葉に込められた社会の期待とそれへの応答可能性について、履修者間の議論を手がかりにひも解き、深めていく。
第14回:学び続ける教師
教師の意義をここで改めて問い、そのキャリアデザインについて展望するとともに、本科目の総まとめとして、教師に求められる数々の要件を整理し、その職務の維持向上に必要な研鑽について考える。こうした作業をとおして、履修者自らが、各自の教職への適性について、ある程度の厳しさをもって、かつ建設的に自己評価する機会を提供する。
●使用するケース
「これからは先生も大変だな」(竹内伸一先生作成)成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 60 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 60 % |
予習レポート Preparation Report | 30 % |
小テスト Quizzes / Tests | 0 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 10 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
学修の成果ならびに学修への態度・姿勢において、「教員となるにふさしくない」と判断せざるを得ない学生には単位を授与しない。教科書 Textbook
- 曽余田浩史・岡東壽隆 編著「改訂版 新・ティーチング・プロフェッション: 次世代の学校教育をつくる教師を目指す人のために」明治図書(2019)9784180503773
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
適宜、授業中に示す。
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
授業評価に基づき、講義の仕方や指導方法の改善に取り組みます。
担当教員のプロフィール About the Instructor
【専門】教育工学,教育社会学,高等教育論
2008 早稲田大学大学院人間科学研究科 博士課程,博士(人間科学)取得
2002-2006 早稲田大学大学院人間科学研究科 博士課程 単位取得 退学
2000-2002 早稲田大学大学院人間科学研究科 修士課程 修了,修士(人間科学)
1996-2000 早稲田大学人間科学部 卒業,学士(人間科学)
2008 早稲田大学大学院人間科学研究科 博士課程,博士(人間科学)取得
2002-2006 早稲田大学大学院人間科学研究科 博士課程 単位取得 退学
2000-2002 早稲田大学大学院人間科学研究科 修士課程 修了,修士(人間科学)
1996-2000 早稲田大学人間科学部 卒業,学士(人間科学)
RESEARCH THEMES: Educational technology, Educational sociology and Higher Education
Ph.D. in Human Sciences, Waseda University, 2008
Master of Human Sciences, Waseda University, 2002
Bachelor of Human Sciences, Waseda University, 2000
(実務経験 Work experience)
2023- 名古屋商科大学国際学部教授,三重大学非常勤講師(教育社会学)
2019-2023 名古屋商科大学国際学部准教授,三重大学非常勤講師(教育社会学)
2018-2019 三重大学 地域人材教育開発部門准教授,アクティブラーニング・教育開発部門長
2017-2018 三重大学地域人材教育開発機構講師,アクティブラーニング・教育開発部門長
2016-2017 三重大学高等教育創造開発センター専任講師
2015-2015 立教大学 大学教育開発・支援センター学術調査員
2013-2015 早稲田大学人間科学学術院人間情報科学科助教
2011-2013 早稲田大学人間科学学術院人間情報科学科助手
2009-2010 立教大学大学教育開発・支援センター学術調査員
2019-2023 名古屋商科大学国際学部准教授,三重大学非常勤講師(教育社会学)
2018-2019 三重大学 地域人材教育開発部門准教授,アクティブラーニング・教育開発部門長
2017-2018 三重大学地域人材教育開発機構講師,アクティブラーニング・教育開発部門長
2016-2017 三重大学高等教育創造開発センター専任講師
2015-2015 立教大学 大学教育開発・支援センター学術調査員
2013-2015 早稲田大学人間科学学術院人間情報科学科助教
2011-2013 早稲田大学人間科学学術院人間情報科学科助手
2009-2010 立教大学大学教育開発・支援センター学術調査員
2023- : Professor, NUCB
2019-2023: Associate Professor, NUCB
2018-2019: Associate Professor, Organization for the Development of Higher Education and Regional Human resources, Mie Univ.
2017-2018: Assistant Professor, Organization for the Development of Higher Education and Regional Human resources, Mie Univ.
2016-2017: Assistant Professor, Higher Education Development Center, Mie Univ.
2015-2015: Research Fellow, Center for Development and Support of Higher Education, Rikkyo Univ.
2013-2015: Assistant Professor, Faculty of Human Sciences, Waseda Univ.
2011-2013: Research Associate, Faculty of Human Sciences, Waseda Univ.
2009-2010: Research Fellow, Center for Development and Support of Higher Education, Rikkyo Univ.
Refereed Articles
- (2023) “Changes in the Establishment and Operation of Center Organizations at a Regional National University: A Case Study of University A”. The journal of management and policy in higher education (13): 21859701
- (2021) Validation of Educative effects in Higher Education: from a comparison of graduates / employment questionnaires. Japan journal of educational technology 45(Suppl.): 1349-8290
- (2021) A Note on Course Numbering in Domestic and Foreign Universities. Mie University Journal of Studies on Higher Education (27): 2432-5244
- (2019) Success Mechanisms for Overcoming Declining Enrollment at Kyoai Gakuen University : Focusing on the Initiative to Foster a Sense of Ownership. Research Bulletin of the Department of University Management and Policy Studies 9 2185-9701
- (2019) The Validation of a community-oriented rubric for PBL classes in Higher Education Consortium Mie university industry collaboration. Mie University Journal of Studies on Higher Education 25 2432-5244