シラバス Syllabus

授業名 国際貿易論
Course Title International Trade
担当教員 Instructor Name 柳 蕙琳(You Hyelim)
コード Couse Code NUC171_N21A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format Live Virtual
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門専門科目200系 / Specialized Subject 200
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2021 UG Nisshin Term1

授業の概要 Course Overview

本講義を通じて、受講生は国際的な貿易の仕組みや、現在の世界貿易のガバナンスを理解できるようになるため、Mission Statementにおける「グローバルビジネスで成功できる能力」の修得に貢献すると期待される。
国際経済学は国際貿易論と国際金融論からなる。その中で、国際貿易論ではどのような国がなぜいかなる財を輸出し輸入するか,貿易によって誰がどのような利益を得るか,関税などの貿易政策はどのような効果を持つか,などの問題を考える。本講義では、これらの問いについて体系的に説明するとともに、世界貿易システムおよびガバナンスの体系にも関連付けて講義を進めていく。
本科目では、下記のラーニングゴールの確かな実現に向けて、ケース教材を用いた討論授業を行う。本科目の履修者には、討論授業に参加するための予習レポートの作成と、クラスでの積極的な発言が求められる。

Through this course, students will be expected to achieve the ability to succeed in a global business, because they will be able to understand the international trade mechanism and the current global trade governance.
International economics consists of international trade theory and international finance theory. In international trade theory, it is important to know what kind of country exports and imports goods, why do the country trade the goods, and what kind of effect is the trade policy such as custom policy. In this lecture, we will deal with these questions and try to systematically explain these as well. At the same time, we will consider world trade and governance system.
In this course, we will conduct class discussions using case studies in order to achieve the learning goals. The students attending this course may be required to write a preparatory report and must participate in the class discussions.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

本講義は、経済学部の必須選択科目として位置づけられている。また、本講義に対応する学修目標は、LG-1(論理的思考)、LG-2(多様性の意識)、LG‐4(分析的意思決定)である

This lecture is positioned as an essential elective subject of the economic department, and the objectives of the lecture are LG-1 (logical thinking), LG-2 (awareness of diversity), LG-4 Analytical decision making).

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 9 産業と技術革新の基盤をつくろう(Industry, Innovation and Infrastructure)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 50 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 50 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

【学習方法(予備復習等)】
事前に講義する内容を読み、予習課題などを自分で解く。また、講義で扱った例題などを復習する。なるべく数式は使わず図を用いて解説するように努める(一部単純な計算がある)。

【フィードバック方法】
事前課題などについては授業中に説明する。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

・イントロダクション

講義の目的や概要、授業評価方法、受講する上での注意点などのガイダンスを行う。その後、グローバル化とともに進展している貿易の自由化を解説し、国が国際貿易を行う基本的な理由について議論する。

第2日(Day2)

・ミクロ経済学の復習と貿易論の応用

国際貿易論の学習には、「初級ミクロ経済学」(特に無差別曲線と予算制約線を用いた消費者行動の分析)の知識が必要であるが,それについて解説する。また、国際貿易論を学ぶ上で必要な重要概念(規模の経済、機会費用と相対価格、生産要素、労働投入量と生産量、生産可能性フロンティア)についても解説する。

●使用するケース
ミクロ経済学と貿易における消費者の利益−土井さんの買い物

第3日(Day3)

・絶対優位と比較優位

国際貿易の基礎概念である絶対優位と比較優位を解説する。比較優位の定義から、一国が同時にすべての財の生産について比較優位を持ちえないこと説明する。

●使用するケース
労働生産性と比較優位ー二人の幼馴染と山田さん

第4日(Day4)

・労働生産性と比較優位‐リカードのモデル

比較優位の原理は、リカードの比較生産費説とも呼ばれる。この原理について、例を挙げながら解説する。この週は、第1週~第3週の復習として小テストを実施する。 

第5日(Day5)

・特殊要素と所得分配ー特殊要素モデル

特殊要素モデル(specific factor model)は、複数の生産要素のうち、一要素が一部門のみに投入されるモデルである。ある要素が部門間を移動しない場合、ある要素が国を超えて移動する場合も特殊要素モデルと呼ばれる。

第6日(Day6)

・生産資源と貿易―ヘクシャー=オリーン・モデル

ヘクシャー・オリーンの定理を解説する。これらの理論は、全て生産要素の賦存比率に注目しており、中心的な仮定は、世界各国が同一の生産関数を持つことである。この週は、第4週~第5週の復習として小テストを実施する。

第7日(Day7)

・貿易自由化に対する国家政策:自由主義か、保護主義か

国家は貿易政策をとって国益の増加を図る一方、貿易が所得分配に与える影響などを考え自由貿易を制限したりもする。ここでは、貿易理論と国家政策に関する理論に基づいて、現在の国際貿易ガバナンスを概観する。特に、国際政治学で議論される内容も含めて説明し議論する。

●使用するケース
自由貿易政策 vs 保護貿易政策ーNike vs New Balance

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
予習レポート Preparation Report 20 %
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 20 %
ケース試験 Case Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
小テスト Quizzes / Tests 20 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 40 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

成績評価は、予習課題(2回実施:20%)、授業への積極的な参加などの平常点(20%)、小テスト(2回実施:20%)、定期試験(40%)の総合評価する。講義中の私語、携帯・スマホの操作、居眠りなどアクティブラーニングの趣旨に反する行為は平常点の減点対象となる。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • クルーグマン・オブズフェルト「クローグマン国際経済学‐理論と政策上:貿易編」丸善出版(2017)462130058

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

鈴木基史『グローバルガバナンス論講義』東京大学出版会、2017、ISBN 4130322265
高橋 信弘『国際経済学入門 改訂第2版 -グローバル化と日本経済 』ナカニシヤ出版, 2015, ISBN 4779509238
小田正雄『現代国際経済学』有斐閣、1997年、ISBN 4641067953
P. R. クルグマン、M. オブズフェルト『国際経済―理論と政策〈1〉国際貿易〉』新世社、1996(邦訳)、ISBN 4915787583

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

本講義では、国際政治経済学の観点からも国際貿易論を扱い、実際に国際政治経済で国際貿易理論をいかに応用するかについても検討する。ニュースを聞き、新聞・雑誌に定期的に目を通すことが求められる。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

【学位と取得大学】
修士(法学)、京都大学
博士(法学)、京都大学

【研究分野」
国際政治経済、貿易政策、WTO・FTAの制度分析

【主な論文・著書」

1.著書
1)『日韓のFTAの比較制度分析』慈学社、2018年2月

2.論文
1)「日韓のFTA政策の比較研究-FTA政策でのリーダーシップ構造の制度分析(二〇〇〇年―二〇一二年(一)」『法学論叢』178巻第3号、2015年12月、74-92頁
2)「日韓のFTA政策の比較研究-FTA政策でのリーダーシップ構造の制度分析(二〇〇〇年―二〇一二年(二)」『法学論叢』178巻第4号、2016年1月、80-103頁
3 )「日韓のFTA政策の比較研究-FTA政策でのリーダーシップ構造の制度分析(二〇〇〇年―二〇一二年(完)」『法学論叢』178巻第7号、2016年7月、90-115頁


3.学会報告

1)「日本と韓国のFTA政策の比較制度分析―農業での自由化水準の違いと利益団体誘導説の再考」、日本国際政治学会、2014年度研究大会(2014年11月14日、福岡国際会議場)
2)「 FTA政策をめぐる制度変化と制度の内生性‐日韓の比較から」、日本国際政治学会、2017年度研究大会(2017年10月27日予定、神戸国際会議場)
3) ”Legitimacy versus Efficiency in Institutional Changes of FTA Policy and Endogeneity – Comparative Case Analysis of Korean and Japanese FTA Policy”, International Political Science Association Association , 25th IPSA World Congress (21-25 July 2018, Brisbane of Australia; determined)


Refereed Articles

  • (2020) Nuclear Risk in East Asia and Nuclear Safety System - in the Comparison with Europe. Environmental Economics and Policy Studies 13(2): 1882-3742
  • (2020) Third Country Market Cooperation Analysis for Building an Asian Low-Carbon Community - A Case Study of India's High-Efficiency Coal-Fired Power Generation Project. Environmental Economics and Policy Studies 13(2): 1882-3742
  • (2016) Comparative Research on Japanese and Korean FTA(3)Institutional Analysis of the Leadership Structure in FTA Policies. Kyoto Law Review 179(1): 0387-2866
  • (2016) Comparative Research on Japanese and Korean FTA(2)Institutional Analysis of the Leadership Structure in FTA Policies (2000-2012) . Kyoto Law Review 178(4): 0387-2866
  • (2015) Comparative Research on Japanese and Korean FTA(1)Institutional Analysis of the Leadership Structure in FTA Policies. Kyoto Law Review 178(3): 0387-2866






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