シラバス Syllabus

授業名 英語科教育法
Course Title Theory and Practice of English Language Teaching in High Schools
担当教員 Instructor Name 小倉 美津夫(Mitsuo Ogura)
コード Couse Code NUC169_N24A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 4
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教職課程科目 / Teacher Training
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Spring

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

情報化やグローバル化が進展する社会において、さまざまな変化に向き合い、他者と協働して課題を解決していく力やさまざまな情報を見極め、知識の概念的な理解を実現し、情報を再構築する力などを涵養し、高等学校において学習指導要領で求められている「英語で授業」を行うことができる英語教員の養成を企図する。さらに、イノベーティブで倫理観があり、教育界の発展をもたらす知識を創出し、グローバル視点を持つ確かな英語力を有する教員を育成する。
The registered students will be empowered to face up with various changes, solve diverse problems and issues in collaboration with others, form a clear view of information of all kinds, understand knowledge conceptually, and restructure information in a developing society of a computer network and globalization. This subject aims to foster English teachers who can conduct English classes in English, which is demanded in the Course of Study for Senior High Schools. Moreover, this subject calls upon the students to become innovative and ethical, new knowledge they can develop, and proficient in English, with a global viewpoint in teaching English in high schools.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本講義は、高等学校の英語科教員免許状を取得するための基幹かつ必修科目であり、教育実習を行う上での前提科目である。本科目を通して、高等学校における英語教育の目的を理解し、英語教授法の基礎を学ぶ。また、受講生自身がこれまで受けてきた英語教育を振り返り、その課題および改善方法についての討議を行う。さらに、言語活動を中心とした学習指導案の作成により、効果的な英語の授業を展開する基礎力を養う。
This subject is one of required subjects to acquire English teacher's license for senior high schools and a prerequisite subject for practice teaching at a senior high school. Through this course, the registered students can understand the objective of English Language Education and learn the basics of English teaching methods. In addition, the registered students will reflect on English lessons they took in junior high schools and senior high schools, and discuss a bunch of their problems and corrective strategies. Furthermore, the registered students will master the fundamentals of conducting effective English lessons by drawing up teaching plans concentrating on language activities.

到達目標 / Achievement Goal

・小学校・中学校・高等学校における英語教育の目的を理解し、説明できる。
・小学校・中学校・高等学校外国語(英語)の学習指導要領の内容について深く理解し、説明できる。
・日本における英語教授法の歴史を理解し、その長所をいかに授業に活かすことができるかを考えることができる。
・第二言語習得理論とその活用について理解し、授業に活かすことができる。
・領域別の学習到達目標の設定、年間指導計画、単元計画、各授業時間の指導計画について理解できる。
・学習指導案の作成について理解し、授業に活かすことができる。
・聞くこと・話すこと(やり取り・発表)・読むこと・書くことの指導について理解し、授業に活かすことができる。

・The registered students will be able to understand and explain the objectives of English Language Education for elementary schools, junior high schools, and senior high schools.
・The registered students will be able to deeply understand and explain the content of the new Course of Study for elementary schools, junior high schools, and senior high schools.
・The registered students will be able to understand the history of the English teaching methodology in Japan and deeply think how its asset will be applied to English Language Education in Japan.
・The registered students will be able to understand the theory of Second Language Acquisition and its use, and apply it to English classes.
・The registered students will be able to understand setting up the learning goals of different skill areas, planning the annual lessons and units, and drawing up teaching plans.
・The registered students will be able to develop teaching plans and put them into use in classes.
・The registered students will be able to understand how to teach listening, speaking (spoken interaction and spoken production), reading, and writing, and put them into use in classes.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG7 International Perspectives (BA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・小学校・中学校・高等学校における英語教育の目的を理解し、説明できる。
・小学校・中学校・高等学校外国語(英語)の学習指導要領の内容について深く理解し、説明できる。
・日本における英語教授法の歴史を理解し、その長所をいかに授業に活かすことができるかを考えることができる。
・第二言語習得理論とその活用について理解し、授業に活かすことができる。
・領域別の学習到達目標の設定、年間指導計画、単元計画、各授業時間の指導計画について理解できる。
・学習指導案の作成について理解し、授業に活かすことができる。
・聞くこと・話すこと(やり取り・発表)・読むこと・書くことの指導について理解し、授業に活かすことができる。

・The registered students will be able to understand and explain the objectives of English Language Education for elementary schools, junior high schools, and senior high schools.
・The registered students will be able to deeply understand and explain the content of the new Course of Study for elementary schools, junior high schools, and senior high schools.
・The registered students will be able to understand the history of the English teaching methodology in Japan and deeply think how its asset will be applied to English Language Education in Japan.
・The registered students will be able to understand the theory of Second Language Acquisition and its use, and apply it to English classes.
・The registered students will be able to understand setting up the learning goals of different skill areas, planning the annual lessons and units, and drawing up teaching plans.
・The registered students will be able to develop teaching plans and put them into use in classes.
・The registered students will be able to understand how to teach listening, speaking (spoken interaction and spoken production), reading, and writing, and put them into use in classes.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 40 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 30 %
フィールドメソッド Field Method 30 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

【予習】200分/週 
高等学校の英語教育は、小学校・中学校の英語教育の上に成り立っているので、小学校・中学校・高等学校の学習指導要領を読み理解しておくことが必須である。
 英語教育について十分に学習し理解するために、教科書をすべて読むことは言うまでもなく、参考文献等を読み、日頃から新聞やテレビのニュース等で報じられている教育事象や教育問題に強く関心を持つ必要がある。
 毎時間教科書に書かれている内容についてレポートしてもらうため、レポートの提出と発表の準備をしっかりしておいてください。
 また、文部科学省の外国語教育のサイト(https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/index.htm)にアクセスし、外国語教育に関するさまざまな情報を取得することはきわめて重要であり、予習・復習時に実践してください。
 さらに、中央情報センター(図書館)へ毎日行き、教科書以外の教育学・言語学等の書籍を読み、積極的な利用を推奨します。
レポートや課題のフィードバックは毎授業時に行います。
【復習】200分/週 当該日に学習した内容について復習しておいてください。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

2024年4月9日(火) 3・4限
 第1回 オリエンテーション(授業の進め方、評価方法等)
 第2回 英語教員とは、世界の中の英語
2024年4月16日(火) 3・4限
 第3回 英語教員に求められているもの(英語教育史を含む)
 第4回 学習指導の出発点・学習指導要領を理解する

第2日(Day2)

2024年4月23日(火) 3・4限
 第5回 Case Study①
 第6回 学習指導要領が示す英語力と小中高の英語指導の一貫性
2024年4月30日(火) 3・4限
 第7回 英語指導法の変遷
 第8回 英語の習得過程と指導との関係(インプット・アウトプット・インタラクション) 

●使用するケース
Case① タイトル:高等学校で英語の授業において日本語を使用することの是非について

第3日(Day3)

2024年5月7日(火) 3・4限
 第9回 指導と評価の一体化
 第10回 小学校の授業づくり
2024年5月14日(火) 3・4限
 第11回 中学校の授業づくり
 第12回 高等学校の授業づくり(1)

第4日(Day4)

2024年5月21日(火) 3・4限
 第13回 高等学校の授業づくり(2)
 第14回 英語学習指導の形態
2023年5月28日(火) 3限
 期末試験

第5日(Day5)

2024年6月4日(火) 3・4限
 第15回 個別指導の工夫
 第16回 学習指導案の書き方
2024年6月11日(火) 3・4限
 第17回 英語授業を豊かにするために
 第18回 音声と文字の指導
2024年6月18日(火) 3・4限
 第19回 文法指導
 第20回 語彙の指導と辞書指導

第6日(Day6)

2024年6月25日(火) 3・4限
 第21回 授業改善の工夫
 第22回 発音指導
2024年7月2日(火) 3・4限
 第23回 Case Study②・リーディングの指導
 第24回 リスニングの指導
2024年7月9日(火) 3・4限
 第25回 Case Study③・スピーキングの指導
 第26回 ライティングの指導

●使用するケース
Case② タイトル:英語が読めるようになるには
Case③ タイトル:なぜ英語が話せないのだろうか

第7日(Day7)



●使用するケース
2024年7月16日(火) 3・4限
 第27回 英語科教育実習生の心得
 第28回 成長し続ける英語教員をめざして
2024年7月23日(火)
 期末試験

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 20 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 20 %
予習レポート Preparation Report 20 %
小テスト Quizzes / Tests 10 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 40 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 10 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

各回に一人、作成した予習レポートに基づき、その内容をクラス内で発表する。その後、その内容等についてのディスカッションとpeer assessmentを行う。特別の理由がない限り、遅刻・欠席をしないようにする。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 石田雅近、小泉 仁、古家貴雄、加納幹雄、齋藤嘉則「改訂版 『新しい英語科授業の実践ーグローバル時代の人材育成をめざして』」金星堂(2020)9784764741119
  • 文部科学省「『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語活動・外国語編』」開隆堂(2018)9784304051685
  • 文部科学省「『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編』」開隆堂(2018)9784304051692
  • 文部科学省「『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 外国語編・英語編』」開隆堂(2019)9784304051784

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

①白畑知彦・冨田祐一・村野井仁・若林茂則著 『英語教育用語辞典』大修館書店 2019 ISBN9784469245394 本体2,500円+税
②村野井仁・渡部良典・尾関直子・冨田祐一著 『統合的英語科教育法』成美堂 2012 ISBN9784791950942 本体2,600円+税
③望月昭彦編著 『新学習指導要領にもとづく英語科教育法 第3版』大修館書店 2018 ISBN9784469246216 2,530円
④岡秀夫編著 『新・グローバル時代の英語教育ー新学習指導要領に対応した英語科教育法』成美堂 2020 ISBN9784791972180 本体2,600円+税
⑤田崎清忠編集責任者 『現代英語教授法総覧』大修館書店 2004 ISBN9784469243727 本体3,600+税

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

課題や宿題が多くなりますが、英語教員としての資質や英語能力を高めていくために努力を惜しまないで学習に励んでください。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

文学士 愛知県立大学外国語学部
英語教育

主な論文
①「英語教師の成長につながる支援の現状と支援のあり方に関する研究」,『中部地区英語教育学会2011~2013年度課題別研究プロジェクト報告書』2014年
②「高等学校における言語活動の研究(2)ーリスニング活動の実態と展望」,『日本福祉大学全学教育センター紀要 第6号』2018年
③「英語学の視点から英語指導法の改善の試み」,『日本福祉大学全学教育センター紀要 第6号』2018年
④「英語の授業における日本語使用についての考察」,『日本福祉大学全学教育センター紀要 第7号』2019年
⑤「プロジェクト型授業ー導入から展開・発表まで」,『日本福祉大学教職講座2019年度版 日本福祉大学教育実践センター』2019年

Bachelor of Arts Aichi Prefectural University, Faculty of Foreign Languages

(実務経験 Work experience)

1975年度愛知県立熱田高等学校教諭。1984年度愛知県立大府東高等学校教諭。2000年度愛知県立愛知工業高等学校教頭。2005年度~2008年度愛知県立御津高等学校校長。教諭の25年間において文部省認定社会通信教育協同学習会愛知県集会英語講師、高等学校開放講座英会話講師、名古屋YMCA教育運営委員などを歴任。1994年度~1998年度アメリカ教育学会会員。2006年度~2009年度愛知県高等学校国際教育研究協議会会長、財団法人愛知県国際交流協会評議員。2006年度文部科学省学習指導要領に関する調査研究会議委員。2008年度~中部地区英語教育学会および全国英語教育学会会員。2009年度~日本福祉大学国際福祉開発学部教授。2010年度~教員免許更新講習選択講習講師。文科省及び愛知県教育委員会主催「あいちスーパーイングリッシュハブスクール事業」文科省「スーパーサイエンスハイスクール事業」指導・助言者及び講師。愛知学院大学文学部非常勤講師。2011年度~2014年度日本福祉大学国際福祉開発学部学部長補佐。2011年度椙山女学園大学国際コミュニケーション学部非常勤講師。2015年度~2016年度日本福祉大学国際福祉開発学部学部長および大学執行役員(国際政策)。2018年度~日本福祉大学全学教育センター招聘教授。2009年度~現在まで愛知県や三重県の英語教員およびALTに対して数多くの英語教育に関する講演やワークショップの講師を務めている。2020年ISA主催Empowerment Programのファシリテーター。

1975~1999 English Teacher, Aichi Prefectural Senior High Schools. 2000~2004 Vice Principal, Aichi Prefectural Aichi High School of Technology. 2005~2008 Principal, Aichi Prefectural Mito Senior High School. 1975~1999 English Instructor of Distance Learning Aichi Assembly designated by Ministry of Education, High School English Open Seminar, Nagoya YMCA, etc. 1994~1998 Member of Japan Association of American Educational Studies. 2006~2009 President, Council of International Educational Studies of High Schools in Aichi, Board Member of Aichi International Association. 2006 Research Member of the Course of Study, Mext. 2008~ Member of CELES & ARELE. 2009~ Professor, Faculty of International Welfare Development, Nihon Fukushi University. 2010~ English Language Teacher Trainer of Seminar for Teacher Qualification Renewal, Mentor of Aichi Super English Hub School Projects & Super Science High School Project designated by Mext, Part-time Professor of Aichi Gakuin University. 2011 Part-time Professor of Sugiyama Women's University. 2011~2014 Deputy Dean of Faculty of International Welfare Development, Nihon Fukushi University. 2015~2016 Dean of Faculty of International Welfare Development, Nihon Fukushi University & Executive Officer of International Policy of Nihon Fukushi University. 2018~ Visiting Professor of Intra-Departmental Education Center of Nihon Fukushi University. 2009~ English Language Teacher Trainer for Junior High School & Senior High School English Teachers and ALTs in Aichi and Mie. 2020 Facilitator of Empowerment Program hosted by ISA.






ページ上部へ戻る