授業名 | 意思決定のための経営科学 |
---|---|
Course Title | Introduction to Management Decision Science |
担当教員 Instructor Name | 韓 尚憲(Sangheon Han) |
コード Couse Code | NUC167_N24A |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 専門教育科目400系 / Specialized Subject 400 |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2024 UG Nisshin Term1 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
本講座では、本学のミッションである、「 "フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーの育成、そしてビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出をすることである。名古屋商科大学の学生は、新時代のアジアと世界をつなぐ能力を有している。」を意識しながら運用します。
In this course, we will be aware of our mission of "educate innovative and ethical leaders who possess a 'frontier spirit' and to create knowledge that advances business and society, and to give students the ability to bridge the gap between New Asia and the rest of the world."
授業の目的(意義) / Importance of this course
この講座は、経営支援システムの基礎になる科目で、OR(オペレーションズ・リサーチ)の全般的な部分を勉強します。さらに、経営学、経済学、社会学そして工学分野まで幅広く応用されている学問です。
経営科学は、一般的な経営学の意思決定に対して、あいまいな人間の感に頼らず、経営を総合的な経営システムとして把握し、科学的なアプローチによってその最適な意思決定を支援する事を目的とする。その背景となる専門理論や知識の獲得、また、現実の経営活動で出くわす実に複雑で様ざまな要素を含んだ応用問題に対応できる実践力の養成に力を注いでいます。
初心者のために複雑な数理的な計算に対してはExcelを用いて処理をします。むしろ、算出された結果に対する論理的な意思決定の解析能力に力を入れて指導する。
本科目では、上記のラーニングゴールの確かな実現に向けて、ケース教材を用いた討論授業を行います。本科目の履修者には、討論授業に参加するための予習レポートの作成と、クラスでの積極的な発言が求められます。
経営科学は、一般的な経営学の意思決定に対して、あいまいな人間の感に頼らず、経営を総合的な経営システムとして把握し、科学的なアプローチによってその最適な意思決定を支援する事を目的とする。その背景となる専門理論や知識の獲得、また、現実の経営活動で出くわす実に複雑で様ざまな要素を含んだ応用問題に対応できる実践力の養成に力を注いでいます。
初心者のために複雑な数理的な計算に対してはExcelを用いて処理をします。むしろ、算出された結果に対する論理的な意思決定の解析能力に力を入れて指導する。
本科目では、上記のラーニングゴールの確かな実現に向けて、ケース教材を用いた討論授業を行います。本科目の履修者には、討論授業に参加するための予習レポートの作成と、クラスでの積極的な発言が求められます。
This course is the foundation of management support systems and covers the general aspects of operations research (OR). Furthermore, it is a discipline that has a wide range of applications in business administration, economics, sociology, and even engineering.
The objective of management science is to understand management as a comprehensive management system and to support optimal decision-making through a scientific approach, rather than relying on vague human perceptions of decision-making in general management science. The program focuses on the acquisition of specialized theories and knowledge that serve as the background for this approach, as well as the cultivation of practical skills to deal with applied problems involving a variety of complex elements that are encountered in actual management activities.
For beginners, complex mathematical calculations are handled using Excel. Rather, instruction will focus on the ability to analyze logical decisions on the calculated results.
In this course, discussion classes using case materials will be conducted to ensure the solid realization of the above learning goals. Students enrolled in this course are required to prepare a preparatory report to participate in the discussion class and to speak actively in class.
The objective of management science is to understand management as a comprehensive management system and to support optimal decision-making through a scientific approach, rather than relying on vague human perceptions of decision-making in general management science. The program focuses on the acquisition of specialized theories and knowledge that serve as the background for this approach, as well as the cultivation of practical skills to deal with applied problems involving a variety of complex elements that are encountered in actual management activities.
For beginners, complex mathematical calculations are handled using Excel. Rather, instruction will focus on the ability to analyze logical decisions on the calculated results.
In this course, discussion classes using case materials will be conducted to ensure the solid realization of the above learning goals. Students enrolled in this course are required to prepare a preparatory report to participate in the discussion class and to speak actively in class.
到達目標 / Achievement Goal
・学生は、線形モデルの確立と分析能力が身に付くようになる。
・学生は、多目的意思決定手法であるAHP (階層分析手法)を実践できるようになる。
・学生は、科学的意思決定能力が身に付くようになる。
・学生は、多目的意思決定手法であるAHP (階層分析手法)を実践できるようになる。
・学生は、科学的意思決定能力が身に付くようになる。
In this course, we will conduct class discussions using case studies in order to achieve the learning goals. The students attending this course may be required to write a preliminary report and participate in class discussions.
・ Acquire the ability to establish and analyze linear models
・ Acquire scientific decision-making ability
・ Acquire the ability to establish and analyze linear models
・ Acquire scientific decision-making ability
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
この講座により、論理的かつ合理的な意思決定能力が身に付くと期待されます。
This course is expected to help me acquire logical and rational decision-making abilities.
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
---|---|---|
インプット型 Traditional | 40 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 60 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
【1】この科目に対する事前学習と事後学習(自学自習方法)について
週一回の授業だけでは不十分であるので、予習をして授業に臨むことをお勧めします。意思決定問題に対して、その問題を細かく分析し、それをモデル化する練習を重ねる。よって、本講座では、問題をモデル化する練習とその結果を解析する演習に重点を置く。また、予習・復習をして授業に臨むことをお勧めします。従って、各講義前に教科書の予習やケースの予習に2時間の時間が必要とされる。
【2】課題(試験・レポート等)に対するフィードバックについて
中間試験のフィードバックについては、オフィスアワーに研究室で個別に指導する。レポートは講義内で採点・コメントを付して返却する。
週一回の授業だけでは不十分であるので、予習をして授業に臨むことをお勧めします。意思決定問題に対して、その問題を細かく分析し、それをモデル化する練習を重ねる。よって、本講座では、問題をモデル化する練習とその結果を解析する演習に重点を置く。また、予習・復習をして授業に臨むことをお勧めします。従って、各講義前に教科書の予習やケースの予習に2時間の時間が必要とされる。
【2】課題(試験・レポート等)に対するフィードバックについて
中間試験のフィードバックについては、オフィスアワーに研究室で個別に指導する。レポートは講義内で採点・コメントを付して返却する。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
・ORの背景とその必要性:ORの経済・経営分野での位置付けからはじめ、O Rの歴史的背景及び発達過程について紹介する。
・最適化について
:最適化(Optimization)の意味と様々なアプローチ方法を事例を取り上げて説明していきます。
・Big Dataにおける基本的な分析概念について
●使用するケース
・配布している「経営科学例題・ケース集」- 「新事業WEB評価」
- 「Power notebook社」
第2日(Day2)
・線形計画法-1:意思決定問題を解決するための、定式化(モデル化)する練習を行い、論理的で科学的な解法を適用できる準備を行います。
●使用するケース
・配布している「経営科学例題・ケース集」- 「SLJ社お土産生産」
- 「マルコ電気」
第3日(Day3)
線形計画法-2:モデル化された線形計画法の解法として、一番簡単な図形法を紹介し、事例を中心にその方法から解を導出する練習を行います。線形モデルに基づいてExcelのソルバーによる実習
●使用するケース
・配布している「経営-科学例題・ケース集」- 「STARK furniture company」
- 「Sing Sing prison」
第4日(Day4)
・線形計画法-3:線形計画法におけるモデリングとパソコンによる解析
・線形計画法と表計算ソフトによるモデリングと解法
:線形モデルにおける感度分析(新事業の導入分析など)
●使用するケース
・配布している「経営科学例題・ケース集」- 「Fertilizer Prblem」
- 「NUCB病院のビタミン摂取問題」
第5日(Day5)
・線形計画法-4:グループワーク→自作LP問題作成・分析
●使用するケース
・配布している「経営科学例題・ケース集」- 「NUCB化学co. 2022」
- 「Moor's Meatpacking Company」
第6日(Day6)
・感度分析(Sensitive Analysis):線形計画ケースに対して感度分析を行い、新たな案を考えて行く。
●使用するケース
配布している「経営科学例題・ケース集」- 「NUCB金属加工社」
- 「Greek Pottery Comapany」
第7日(Day7)
・AHPと表計算ソフトによる実践:階層意思決定法をExcelにより活用する方法を学習する。(ケース+実技)
・その他の意思決定手法
:線形得計画法とAHP以外の意思決定手法について紹介します。
●使用するケース
- 「名商君の新車購入」(教員自作ケース)- 「名商君の進路選択」(教員自作ケース)
成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 20 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 40 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 60 % |
予習レポート Preparation Report | 10 % |
小テスト Quizzes / Tests | 30 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 0 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
予習の重要性の観点から、主に予習レポートと授業中の発言を評価の対象にします。教科書 Textbook
- 例題で学ぶオペレーションズ・リサーチ入門「伊藤 益生」森北出版(2015)9784627096417
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
【1】田畑吉雄『経営科学入門 経済の情報と数理』、枚野書店、2000
【2】大野 勝久 他 共著『Excelで学ぶ オペレーションズリサーチ 』、近代科学社、2014
【3】小田中敏男,正道寺勉 共著『初等オペレーションズ・リサーチ』、槙書店、1993
【4】榛沢芳雄 編著『オペレーションズ・リサーチ その技法と実例』、コロナ社、1994
【5】小山昭雄 著『オペレーションズ・リサーチ』、裳華房、1980
【6】河原靖 著『オペレーションズ・リサーチ入門』、共立出版、1987
【7】小和田正 他 共著『OR入門 意志決定の基礎』、実教出版、1992
【8】高井英造 他 共著『問題解決のためのオペレーションズ・リサーチ入門』、日本評論社、2007
【2】大野 勝久 他 共著『Excelで学ぶ オペレーションズリサーチ 』、近代科学社、2014
【3】小田中敏男,正道寺勉 共著『初等オペレーションズ・リサーチ』、槙書店、1993
【4】榛沢芳雄 編著『オペレーションズ・リサーチ その技法と実例』、コロナ社、1994
【5】小山昭雄 著『オペレーションズ・リサーチ』、裳華房、1980
【6】河原靖 著『オペレーションズ・リサーチ入門』、共立出版、1987
【7】小和田正 他 共著『OR入門 意志決定の基礎』、実教出版、1992
【8】高井英造 他 共著『問題解決のためのオペレーションズ・リサーチ入門』、日本評論社、2007
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
前年度の評価結果を参考にして、授業のスピードや内容を毎年改善している。また、講義の中盤にアンケートを実施して理解度などを図り微調整を行っています。
担当教員のプロフィール About the Instructor
大阪大学大学院にて経済学MA(経営学専攻),大阪大学 大学院にて経済学PhD(経営学専攻)を取得。 経営科学を専門しており、様々な科学的意思決定手法について研究 している。特に、遺伝的アルゴリズムなどのメタ・ヒューリスティックアルゴリズム(Meta Heuristic Algorithm)を用いて、ポートフォリオ選択問題やサプライチェーンネットワークの最適化について研究。最近は、階層分析法(AHP)に興味深い。意思決定者である人間 の心理を取り組んだ科学的意思決定分野に注力。今は、他国の研究者と共同で国際的な 企業を中心にAHPを適用した研究を進めている。現在名古屋商科経営学部 & 同大学大学院マネジメント研究科教授。 主な論文としては、 Hybrid GA for Portfolio Selection Problem, Hybrid GA for Supply Chain Network, Revenue management model for IP-Telephone serviceなど
Master(Business Administration) of Economics at Osaka University graduate school, Economics PhD (Business Administration major) at Osaka University graduate school. He specializes in management science and is studying various scientific decision making methods. In particular, he studied portfolio selection problem and optimization of supply chain network using meta-heuristic algorithm such as genetic algorithm. Recently, I am interested in Analytic Hierarchy Process (AHP). Focusing on the scientific decision-making field that tackled the psychology of the human being who is the decision-maker. Today, we are conducting research with AHP applied mainly to international companies in collaboration with researchers from other countries. Currently Professor of Graduate School of Management, Nagoya University of Commerce & Business.
Refereed Articles
- (2024) Equilibrium vertical structure with a common supplier. the Manchester School Manch Sch. 2024;1–20. 1467-9957
- (2020) Additional Transportation Costs benefit Consumer Surplus and Social Welfare in a Bilateral Duopoly. Bulletin of Applied Economics 7(2): 2056-3736
- (2019) Application of allotted analytic hierarchy process (aAHP) in group decision making problem - The evaluation of entrepreneurial ability of Participants at Nisshin Tourist Town Development event -. Journal of Global Business Society 5(1): ISSN 2186-2117
- (2019) The General Least Square Deviation OWA Operator Problem. Mathematics 7(4): ISSN: 2227-7390
- (2018) Profit-Improving Linear Tariffs Pricing in a Vertical Oligopoly. Theoretical Economics Letters, 2018, 8 2018, 8,2055-2062 ISSN Online: 2162-2086/ISSN Print: 2162-2078
Refereed Proceedings
- (2019). A study on validity of shared pairwise comparison method in AHP. Global Business Society 10th Symposium Proceeding .Global Business Society. 1. 2. Osaka
- (2018). A Study on the Validity of Sharing Work of Pairwise Comparison Method. Proceedings SCIS-ISIS 2018 .2018 Joint 10th International Conference on Soft Computing and Intelligent Systems and 19th International Symposium on Advanced Intelligent Systems. 1. 2. Toyama International Conference center
- (2018). A Case study on the evaluation of entrepreneurial ability of Participants at Nisshin Tourist Town Development event through Analytic Hierarchy Process. Global Business Society .Global Business Society 9th Symposium. 1. 3. Osaka city University