シラバス Syllabus

授業名 公共経済学
Course Title Public Economics
担当教員 Instructor Name 村田 慶(Kei Murata)
コード Couse Code NUC166_N21A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目400系 / Specialized Subject 400
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2021 UG Nisshin Term1

授業の概要 Course Overview

本科目とMission Statementとの関連性は、ビジネス界や社会の発展をもたらす知識を取得することです。
市場メカニズムがうまく機能していれば、効率的な資源配分を実現できます。しかしながら、現実には、それが実現されるケースはほとんどなく、この問題を解決するため、公共部門の介入がしばしば行われます。
公共経済学は、公共部門が社会に対して果たすべき役割について、経済学的な観点から分析する学問です。

本講義の到達目標は、現代の日本政府が抱える政策上の問題について、経済学の観点から理解することにあります。

The connection between public economics and NUCB mission statement is to acquire knowledge that will contribute business and society.
If market mechanism performs well, efficient resource allocation is achieved. However, it is difficult to achieve efficient resource allocation and public sector often intervenes in the economy.
Public economics is a research field to analyze the role that public sector should play in society from a viewpoint of economics.
The goal of this lecture is to understand the modern policy issues that Japanese government faces.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

経済学の考え方を身に付けた上で、現代の日本政府が抱える政策上の問題に高い関心を持ち、自らの考えを述べることができることを目指します。

It is possible to
① acquire knowledge of economics,
② have a high concern about the modern policy issues that Japanese government faces,
③ describe your own idea to the problem that Japanese government faces.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 90 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 10 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

経済学は段階的に積み上げていく学問分野です。したがって、以下の点に留意して臨んで下さい。
・毎回出席すること。
・復習を念入りに行うこと(目安は毎回2時間)。
・分からない部分は早めに質問すること。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

政府の役割

●使用するケース
政府に求められているのは、経済の安定化や格差是正など、市場メカニズムでは自律的に解決できないことを担う役割です。このような政府の役割について、経済学の枠組みで説明します。

第2日(Day2)

外部性の理論

●使用するケース
「外部性」とは、市場取引に参加する消費者や企業によっては考慮されない便益や費用が生じることを指します。外部性が存在すると、市場メカニズムがうまく機能しなくなり、効率的な資源配分が達成されなくなることについて説明します。

第3日(Day3)

外部性の矯正:政府の介入、自発的対応

●使用するケース
外部性を矯正し、市場メカニズムの機能を回復させるための手段として、ここでは、「政府の介入」、「当事者間の自発的交渉」、および「所有権の設定・再編」について取り上げます。

第4日(Day4)

公共財と市場の失敗

●使用するケース
「公共財」は、「非競合性」および「排除不可能性」を持つ財・サービスとして定義されます。この2つの性質を持っていることから、公共財は民間の自発的供給が困難であることについて、経済学の枠組みで説明します。

第5日(Day5)

準公共財の理論

●使用するケース
現実的に、多くの財・サービスは、競合性と排除可能性を部分的に持ち合わせており、このような中間的な財・サービスは「準公共財」と呼ばれます。この準公共財について、経済学の枠組みで説明します。

第6日(Day6)

公共選択論:民主的政治決定過程、政府の失敗

●使用するケース
市場が失敗するように、政府にも失敗はあります。ここでは、多数決投票など公共政策の決定プロセスに着目した「公共選択論」について説明します。具体的には、民主的な政策決定としての多数決、官僚・利益団体による政策決定への影響等について取り上げます。

第7日(Day7)

情報の非対称性:逆選択、モラルハザード

●使用するケース
取引を行う当事者間で情報が共有されていないときの非効率(市場の失敗)として、「逆選択」および「モラル・ハザード」を取り上げます。このような「情報の非対称性」は保険市場、労働市場、資本市場など多くの市場において生じうる他、政府も同様の問題に直面することについて、経済学の枠組みで説明します。

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
予習レポート Preparation Report 30 %
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
小テスト Quizzes / Tests 20 %
最終レポート Final Report 0 %
期末試験 Final Exam 50 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

予習レポートと小テストについて、詳細は以下の通りです。
・予習レポート:10点×3回
・小テスト:各10点×2回
予習レポートの作成にあたっては、中央情報センター(図書館)を積極的に活用してください。
小テストの解答・解説および予習レポートの解説は、次の週に行います。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 佐藤 主光「公共経済学15講」新世社(2017)978-4-88383-265-0

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

・板谷 淳一・佐野 博之『コア・テキスト公共経済学』新世社、2013年、ISBN: 978-4-883-84186-8
・上村 敏行『公共経済学入門』新世社、2011年、ISBN: 978-4-883-84155-4
・寺井 公子『私たちと公共経済』有斐閣、2015年、ISBN: 978-4-641-15020-1
・土居 丈朗『入門公共経済学 第2版』日本評論社、2018年、ISBN: 978-4-535-55891-5
・林 正義・小川 光・別所 俊一郎『公共経済学』有斐閣、2010年、ISBN: 978-4-641-12395-3

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

初年度担当科目

担当教員のプロフィール About the Instructor 

山口大学経済学部を卒業後、九州大学大学院経済学府修士課程を修了し、九州大学大学院経済学府博士後期課程を修了し、博士(経済学)の学位を取得。九州大学大学院経済学研究院助教を経て、2012年4月より静岡大学人文社会科学部准教授。

研究分野:
マクロ経済学、教育経済学、労働経済学

Kei Murata received a Bachelor’s degree in economics at Yamaguchi University, Master’s degree in Economics at Kyushu University, and a Ph.D. in economics at Kyushu University. He worked for Kyushu University before joining Shizuoka University of Faculty of Humanities and Social Sciences from 2012.

Fields:
Macroeconomics, Economics of Education, Labor Economics







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