シラバス Syllabus

授業名 英語科指導法
Course Title English Language Teaching Methodology
担当教員 Instructor Name 小倉 美津夫(Mitsuo Ogura)
コード Couse Code NUC165_N24B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 4
言語 Language JP
科目区分 Course Category 教職課程科目 / Teacher Training
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Fall

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

情報化やグローバル化が進展する社会において、様々な変化に向き合い、他者と協働して課題を解決していく力や様々な情報を見極め、知識の概念的な理解を実現し、情報を再構築する力などを涵養し、高等学校において学習指導要領で求められている「英語で授業」を行うことができる英語教員の養成を企図する。さらに、イノベーティブで倫理観があり、教育界の発展をもたらす知識を創出し、グローバルか視点を持つ確かな英語力を有する教員を育成する。それを基盤に、第2学年で履修した「英語科教育法」を踏まえ、英語教員になるにふさわしい英語力に基づき、教材研究、授業の組み立て、学習指導案の作成、実践的な指導技術、英語科教育実習の心構えなどについて発展的に学習し、高等学校において学習指導要領で求められている「英語で授業」を行うことができる英語教員の養成を企図する。
The registered students will be empowered to face up with various changes, solve diverse problems and issues in collaboration with others, form a clear view of information of all kinds, understand knowledge conceptually, and restructure infoemation in a developing society of a computer network and globalization. This subject aims to foster English teachers who can conduct English classes in English, which is demanded in the Course of Study for Senior High Schools.
Based upon "the theory and practice of English Language Education in High Schools," the registered students will gain English proficiency suitable for practical English teachers and learn to develop teaching materials, design English classes, draw teaching plans, use practical teaching techniques, and deeply understand the preparation and positive attitude toward teaching practice at senior high schools. This subject also aims to foster English teachers who can conduct English classes in English, which is demanded in the Course of Study for Senior High Schools.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本講義は、高等学校の英語科教員免許状を取得するための基幹かつ必修科目であり、教育実習を行う上での前提科目である。本科目を通して、高等学校英語教員になるための心構えや英語教員としてのしっかりとした英語教育観や英語指導の基礎技術と応用力を身につける。
This subject is one of required subjects to acquire English teacher's license for senior high schools and a prerequisite subject for practice teaching at a senior high school. Through this course, the registered students will learn the good attitude toward becoming a high school English teacher, firmly have a philosophical mind-set of English Education as an English teacher, and gain the fundamental skills and applied skills of English teaching.

到達目標 / Achievement Goal

・英語教員としての英語教育観、自己学習力を身につけることができる。
・学習指導案の上手な作り方、テスト問題の作成、評価の仕方などについて基礎的な知識を学び、英語教員として必要な確かな実力を身につけることができる。
・学習到達目標にもとづく授業の組み立てについて理解し、授業指導に活かすことができる。
・模擬授業を通して、英語によるコミュニケーション能力を育成する英語指導法を身につけることができる。
・言語能力の測定と評価、パフォーマンス評価について理解し、指導に活かすことができる。

・The registered students will be able to understand and learn the attitudes of English language teachers for senior high schools and the autonomous learning of English.
・The registered students will be able to make up good teaching plans, write well-organized examinations, and learn how to assess and evaluate students' achievement, and eventually become well-deserved, well-qualified high school English teachers.
・The registered students will be able to understand and design good English classes based on learning goals and take advantage of them in their English teaching.
・The registered students will be able to acquire English teaching techniques for fostering English communicative competence through Micro-teaching.
・The registered students will be able to understand and make good use of how to assess and evaluate language ability and performance evaluation.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG7 International Perspectives (BA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

・英語教員としての英語教育観、自己学習力を身につけることができる。
・学習指導案の上手な作り方、テスト問題の作成、評価の仕方などについて基礎的な知識を学び、英語教員として必要な確かな実力を身につけることができる。
・学習到達目標にもとづく授業の組み立てについて理解し、授業指導に活かすことができる。
・模擬授業を通して、英語によるコミュニケーション能力を育成する英語指導法を身につけることができる。
・言語能力の測定と評価、パフォーマンス評価について理解し、指導に活かすことができる。

・The registered students will be able to understand and learn the attitudes of English language teachers for senior high schools and the autonomous learning of English.
・The registered students will be able to make up good teaching plans, write well-organized examinations, and learn how to assess and evaluate students' achievement, and eventually become well-deserved, well-qualified high school English teachers.
・The registered students will be able to understand and design good English classes based on learning goals and take advantage of them in their English teaching.
・The registered students will be able to acquire English teaching techniques for fostering English communicative competence through Micro-teaching.
・The registered students will be able to understand and make good use of how to assess and evaluate language ability and performance evaluation.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 80 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

予習200分/週 
 高等学校の英語教育は、英語教員として高度なそして確かな英語力を身につけておくことが必須である。
 日頃より英語指導技術について常に考え、より適切な英語指導法についてのアイデアを生み出し、メモを取るように習慣づけよう。毎授業において予習事項を具体的に指示をします。
 模擬授業を多く経験し、教育実習でも円滑な授業ができるよう準備をしておくことが大切である。したがって、模擬授業直後にその授業についての研究協議を行い、英語指導法改善のフィードバックを口頭で行う。
 また、文部科学省の外国語教育のサイト(https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/index.htm)にアクセスし、外国語教育に関するさまざまな情報を取得することはきわめて重要であり、予習・復習時に実践してください。
 さらに、中央情報センター(図書館)へ毎日行き、教科書以外の教育学・言語学等の書籍を読み、積極的な利用を推奨します。
復習200分/週
 復習は、特に模擬授業についてのものとなるが、良かった点、改善点を具体的にまとめ次回に活かすようにしてください。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

2024年9月10日(火) 3・4限
 第1回 オリエンテーション(授業の進め方、評価方法等)
 第2回 日本における英語教育の課題とこれからの英語教育
2024年9月17日(火) 3・4限
 第3回 リスニングとスピーキングの統合的指導(Team-teachingを含む)
 第4回 リーディングとライティングの統合的指導 (Team-teachingを含む)

第2日(Day2)

2024年9月24日(火) 3・4限
 第5回 Case Study①
 第6回 テスト作成のポイントと評価
2023年10月1日(火) 3・4限
 第7回 日本を代表する英語教員の授業をビデオで観察し、研究協議(中学校編)
 第8回 日本を代表する英語教員の授業をビデオで観察し、研究協議(高等学校編)

●使用するケース
Case Study① タイトル:英語学の視点から英語指導法を改善するには

第3日(Day3)

2024年10月8日(火) 3・4限
 第9回 学習指導案の書き方と実習
 第10回 ALTやICTを活用した英語の授業(生成AIの活用を含む)
2024年10月15日(火) 3・4限
 第11回 Case ② 
 第12回 評価の信頼性と妥当性

●使用するケース
Case ② タイトル:英語科教育実習と学校におけるインターンシップの連結と効果について

第4日(Day4)

2024年10月22日(火) 3・4限
 第13回 Case Study③
 第14回 担当教員による模擬授業とリフレクティブ・ディスカッション
2024年10月29日(火)
 期末試験

●使用するケース
Case Study③ タイトル:生成AIの活用により英語学習方法と効率が劇的に変わる

第5日(Day5)

2024年11月5日(火) 3・4限
 第15回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(1)
 第16回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(2)
2024年11月12日(火) 3・4限
 第17回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(3)
 第18回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(4)

第6日(Day6)

2024年11月19日(火) 3・4限
 第19回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(5)
 第20回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(6)
2024年11月26日(火) 3・4限
 第21回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(7)
 第22回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(8)
2024年12月3日(火) 3・4限
 第23回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(9)
 第24回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(10)
2024年12月10日(火) 3・4限
 第25回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(11)
 第26回 模擬授業とリフレクティブ・ディスカッションおよび指導教員による講評(12)

第7日(Day7)

2024年12月17日(火) 3・4限
 第27回 日本を代表する英語教員の授業を観察とリフレクティブ・ディスカッション(高等学校編)
 第28回 パフォーマンス評価の実際および英語科指導法総括(ディスカッション/レポート)
2024年1月14日(火)
 期末試験なし

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 20 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 20 %
予習レポート Preparation Report 10 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 20 %
最終レポート Final Report 20 %
期末試験 Final Exam 20 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 10 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

「授業内の挙手発言」は、ディスカッション時の質問や意見等の内容を指す。「ケース試験」は、模擬授業の内容を指す。「参加者による相互評価」は、模擬授業に対する評価を指す。「最終レポート」は、模擬授業に対する講評・質問・改善点をレポートにまとめ提出することおよび教科書で指定した箇所のレポートを提出すること指す。特別の理由がない限り、遅刻・欠席をしないようにする。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 加藤茂夫・杉山 敏・荒木美恵子「『英語科教育実習ハンドブック第4版』」大修館書店(2020)9784469246445
  • 文部科学省「『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 外国語編・英語編』」開隆堂(2019)9784304051784

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

①Brian Gardner & Felicity Gardner著 "Oxford Basics Classroom English" Oxford University Press 2011 ISBN9780194371735 1,544円
②米山朝二著 『新編英語教育指導法事典』研究社 2011 ISBN9784767491066 本体3,500円+税
③田中武夫・田中知聡著 『英語教師のための発問的ニックー英語授業を活性化するリーディング授業』大修館書店 2009 ISBN9784469245424 本体2,200円+税
④磯田貴道著 『教科書の文章を活用する英語指導-授業を活性化する技108』成美堂 2011 ISBN9784791965977 本体1,800円+
⑤小泉利恵・印南洋・深澤真著 『実例でわかる英語テスト作成ガイド』大修館書店 2017 ISBN9784469246100 本体1,800+税

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

課題や宿題が多くなりますが、それらにしっかり取り組むことにより英語教育の知見や英語能力、さらには英語授業力が向上します。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

文学士 愛知県立大学外国語学部
英語教育

主な論文
①「英語教師の成長につながる支援の現状と支援のあり方に関する研究」,『中部地区英語教育学会2011~2013年度課題別研究プロジェクト報告書』2014年
②「高等学校における言語活動の研究(2)ーリスニング活動の実態と展望」,『日本福祉大学全学教育センター紀要 第6号』2018年
③「英語学の視点から英語指導法の改善の試み」,『日本福祉大学全学教育センター紀要 第6号』2018年
④「英語の授業における日本語使用についての考察」,『日本福祉大学全学教育センター紀要 第7号』2019年
⑤「プロジェクト型授業ー導入から展開・発表まで」,『日本福祉大学教職講座2019年度版 日本福祉大学教育実践センター』2019年

Bachelor of Arts Aichi Prefectural University, Faculty of Foreign Languages

(実務経験 Work experience)

1975年度愛知県立熱田高等学校教諭。1984年度愛知県立大府東高等学校教諭。2000年度愛知県立愛知工業高等学校教頭。2005年度~2008年度愛知県立御津高等学校校長。教諭の25年間において文部省認定社会通信教育協同学習会愛知県集会英語講師、高等学校開放講座英会話講師、名古屋YMCA教育運営委員などを歴任。1994年度~1998年度アメリカ教育学会会員。2006年度~2009年度愛知県高等学校国際教育研究協議会会長、財団法人愛知県国際交流協会評議員。2006年度文部科学省学習指導要領に関する調査研究会議委員。2008年度~中部地区英語教育学会および全国英語教育学会会員。2009年度~日本福祉大学国際福祉開発学部教授。2010年度~教員免許更新講習選択講習講師。文科省及び愛知県教育委員会主催「あいちスーパーイングリッシュハブスクール事業」文科省「スーパーサイエンスハイスクール事業」指導・助言者及び講師。愛知学院大学文学部非常勤講師。2011年度~2014年度日本福祉大学国際福祉開発学部学部長補佐。2011年度椙山女学園大学国際コミュニケーション学部非常勤講師。2015年度~2016年度日本福祉大学国際福祉開発学部学部長および大学執行役員(国際政策)。2018年度~日本福祉大学全学教育センター招聘教授。2009年度~現在まで愛知県や三重県の英語教員およびALTに対して数多くの英語教育に関する講演やワークショップの講師を務めている。2020年ISA主催Empowerment Programのファシリテーター。

1975~1999 English Teacher, Aichi Prefectural Senior High Schools. 2000~2004 Vice Principal, Aichi Prefectural Aichi High School of Technology. 2005~2008 Principal, Aichi Prefectural Mito Senior High School. 1975~1999 English Instructor of Distance Learning Aichi Assembly designated by Ministry of Education, High School English Open Seminar, Nagoya YMCA, etc. 1994~1998 Member of Japan Association of American Educational Studies. 2006~2009 President, Council of International Educational Studies of High Schools in Aichi, Board Member of Aichi International Association. 2006 Research Member of the Course of Study, Mext. 2008~ Member of CELES & ARELE. 2009~ Professor, Faculty of International Welfare Development, Nihon Fukushi University. 2010~ English Language Teacher Trainer of Seminar for Teacher Qualification Renewal, Mentor of Aichi Super English Hub School Projects & Super Science High School Project designated by Mext, Part-time Professor of Aichi Gakuin University. 2011 Part-time Professor of Sugiyama Women's University. 2011~2014 Deputy Dean of Faculty of International Welfare Development, Nihon Fukushi University. 2015~2016 Dean of Faculty of International Welfare Development, Nihon Fukushi University & Executive Officer of International Policy of Nihon Fukushi University. 2018~ Visiting Professor of Intra-Departmental Education Center of Nihon Fukushi University. 2009~ English Language Teacher Trainer for Junior High School & Senior High School English Teachers and ALTs in Aichi and Mie. 2020 Facilitator of Empowerment Program hosted by ISA.






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