授業名 | 異文化コミュニケーション |
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Course Title | Intercultural Communication |
担当教員 Instructor Name | 池田 美佐子(Misako Ikeda) |
コード Couse Code | NUC163_N24B |
授業形態 Class Type | 講義 Regular course |
授業形式 Class Format | On Campus |
単位 Credits | 2 |
言語 Language | JP |
科目区分 Course Category | 教養教育科目100系 / Liberal Arts 100 専門専門科目200系 / Specialized Subject 200 |
学位 Degree | BSc |
開講情報 Terms / Location | 2024 UG Nisshin Term3 |
授業の概要 Course Overview
Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement
本学のミッションステートメントが目指す人材は、多様性を前提としたグローバル化社会で生き抜く人材である。本科目は、グローバル化社会において避けることにできない異文化接触の諸相を知り、異文化理解を促すことを目的とする。
This course intends to develop the ability of students to understand cultural diversity and perform effective multicultural interactions in a globalizing society. This ability is essential for the global leaders that the NUCB mission envisions.
授業の目的(意義) / Importance of this course
グローバルな舞台で活躍する人材にとって必要不可欠な異文化理解や多文化共生の方法を多角的に探る。 近年の急速なグローバル化の進展に伴って国際社会の多様性を理解し、多文化が共生する社会を実現することは不可欠となっている。しかし、その理解と実現は思うほど簡単ではない。これによって本講義は、国家や民族集団のみならず、 個人のレベルでも起こる文化の違いに由来した相互不理解や緊張関係の由来やメカニズムを探り、より正しい異文化コニュニケーションの方法を考察する。本講義では「文化」を民族文化と捉えるだけでなくより広い意味でとらえる。
This course aims to understand cultural diversity and live harmoniously in a globalizing society. Cultural misunderstandings and tensions occur at all levels of our lives, such as states, ethnic communities, and individuals. This course will examine the reasons and mechanisms behind these problems and find ways to manage them in order to reach a meaningful mutual understanding. In this course, ‘culture’ will be defined broadly, referring not only to ethnic culture but also to various ‘sub-cultures’ we all possess multiply.
到達目標 / Achievement Goal
受講生は日々直面する広い意味の異文化体験を客観的に捉えることができるようになり、多様性の理解や共感力を身につけることができる。
Students will be able to understand various cultures different from them from a broader perspective and develop a sense of diversity and an ability to empathize others.
本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals
*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。
LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG7 International Perspectives (BA)
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG7 International Perspectives (BA)
受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes
・異文化コミュニケーションにおける文化の違いから起こるさまざまな現象について知識や見方を得る。
・自明と思われる自分の文化や価値観を相対的に見る。
・授業で得た知識や見方を実際の異文化接触において応用する。
・自明と思われる自分の文化や価値観を相対的に見る。
・授業で得た知識や見方を実際の異文化接触において応用する。
・Students will acquire the basic concepts of intercultural communication.
・Students will be able to apply the concepts learned in this course to their actual intercultural situations.
・Students will be able to apply the concepts learned in this course to their actual intercultural situations.
SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals
Goal 10 人や国の不平等をなくそう(Reduced Inequality)
教育手法 Teaching Method
教育手法 Teaching Method | % of Course Time | |
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インプット型 Traditional | 50 % | |
参加者中心型 Participant-Centered Learning | ケースメソッド Case Method | 50 % |
フィールドメソッド Field Method | 0 % | 合計 Total | 100 % |
事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods
事前事後学習:
教科書や参考文献、あるいは関連の本から出題した事前課題を授業前に提出する。 授業内容についての日常における異文化との出会いを意識して自分の意識や人々の行動を観察してほしい。異文化の紹介や異文化間の相互作用を扱ったテレビ番組、ドキュメンタリー、映画も数多くあるので、それらを積極的に観てほしい。また海外出身の留学生や知り合いがいれば、その人の生活や文化、また日本についての考えを聴くことを薦める。授業内容はノートやプリント・資料、Blackboardなどで復習し、わからないことは授業中やメールで質問してほしい。事前および事後学習は各50分とする。
・中央情報センターの活用:
異文化に関する知識や理解は、新聞、雑誌、インターネット、 映画などまざまざなメディアを使って深めることができる。情報センターでこれらを積極的に活用してほしい。
教科書や参考文献、あるいは関連の本から出題した事前課題を授業前に提出する。 授業内容についての日常における異文化との出会いを意識して自分の意識や人々の行動を観察してほしい。異文化の紹介や異文化間の相互作用を扱ったテレビ番組、ドキュメンタリー、映画も数多くあるので、それらを積極的に観てほしい。また海外出身の留学生や知り合いがいれば、その人の生活や文化、また日本についての考えを聴くことを薦める。授業内容はノートやプリント・資料、Blackboardなどで復習し、わからないことは授業中やメールで質問してほしい。事前および事後学習は各50分とする。
・中央情報センターの活用:
異文化に関する知識や理解は、新聞、雑誌、インターネット、 映画などまざまざなメディアを使って深めることができる。情報センターでこれらを積極的に活用してほしい。
授業スケジュール Course Schedule
第1日(Day1)
ガイダンスまずは本講義の意義、異文化理解の重要性とむずかしさを説明する。週別講義の内容、授業の形式、課題評価方法、注意事項を確認したあと、自分の身近な異文化との遭遇を考えてもらい、多くの場面での異文化とのかかわりがあることを意識する。異文化理解のむずかしさ の例として動画もみて感想を出し合う。
●使用するケース
・各自の具体的な異文化体験・動画:「不思議な国ニッポン」(ドイツの日本紹介テレビ番組)
第2日(Day2)
「文化」とは?抽象的で定義のむずかしい「 文化」について、身の回りの「文化」を様々な角度から考える。体系的な文化の説明として「文化の島」を用いる。また「文化」の特徴を検討し、とくに自民族中心主義などをケースで考える。
異文化コミュニケーションを考える場合、「文化」を狭い意味の「民族文化」だけではなく、 より広い「非民族文化」も含めることの重要性も考える。「非民族文化」間の理解・不理解 のメカニズムは「民族文化」の理解・不理解と同一であり、私たちは日常的に「異文化」との接触があり、だれもが「多文化人」であることを認識する。まずは国内に多様な「民族文化」があることを知り、次に私たちが日常的に経験する「 非民族文化」との接触や軋轢について考える。
学生の異文化体験のプレゼンを通して、異文化に対するポジティブかつネガティブな反応を客観的に考える。
●使用するケース
「国際協力:欲しいのはお茶だけ?」(久米昭元他『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』)第3日(Day3)
異文化理解への障害ー「ステレオタイプ・偏見・自民族中心主義」と「差別」自分は異文化を正しく理解でき、異文化の人とうまくコミュニケーションが取れると思っていても、実際はそうでないことが多い。ここでは、異文化コミュニケーションにおいて私たちが 陥りやすいステレオタイプ・偏見・自民族中心主義の問題に焦点をあてる。それぞれについて、定義、特徴、陥りやすい理由を学び、具体的な例をあげて考える。
また、多文化への偏見が態度や行為にあらわれたとき、「差別」が生じる。まずは差別の種類や差別が生じる背景を学び、差別を扱った動画をみる。動画の鑑賞後、与えられた設問をに答え、それをもとにグループ討論を行う。
●使用するケース
動画:「青い目・茶色の目」第4日(Day4)
「「価値観」の違いとカルチャーショック」異文化理解が生じる最大の問題は「価値観」の違いである。「価値観」は文化の中心にあり、私たちの行動や考えの指針となっているので、異なった文化の価値観と遭遇したとき、文化間の摩擦を起こしてしまう。ここでは、異文化間にはどのような価値観の違いがあるかを多角的に検討し、自分の文化のどのような価値観が大事であるか、またどのような場合に価値観の違いに由来する文化間の摩擦が起こるかを具体的に考える。
また、異文化に身をおいたとき、私たちは程度の差こそあれ「カルチャーショック」を経験する。ここでは、カルチャーショックとはどのようなものなのか、またカルチャーショックから異文化適応に至るまでのプロセス、異文化体験における反応の種類などについて考える。
●使用するケース
「私たち結婚できる?ー異文化間恋愛」(池田作成予定)第5日(Day5)
「言語コミュニケーション」コニュニケーションは主に「言語」を媒体とするが、文化によってどのように言葉によるコミ ュニケーションスタイルが異なるか検討する。具体的には、直接表現型と間接表現型、個人中心型と立場中心型、低コンテクスト型と高コンテクスト型について考える。
●使用するケース
動画:「敬語の心得」(敬語は必要か?)第6日(Day6)
「非言語コミュニケーション」コミュニケーションの主な媒体は言語であるにもかかわらず、コミュニケーションにおいて 「非言語」がきわめて重要であることを検討する。どのような非言語の種類があるかを知り、非言語コミュニケーションの例をあげて、その影響を考える。
●使用するケース
「シャイな自分を変えたい!ー非言語からのアプローチ」(池田作成予定)第7日(Day7)
多文化共生と日本日本における多文化共生を考える上で、「移民」と「LGBT」を取り上げる。
「LGBT」についてのケースを読み、各自が設問を考えた後、グループで討議をする。
最後に、これまで学んだことをテーマに、学生がプレゼンを行う。
●使用するケース
・「同性愛ってどんな人?-美恵子さんの語りから」(久米昭元他『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』)・「ユカリさんのチャレンジー外国人介護士の採用」(池田作成予定)
成績評価方法 Evaluation Criteria
*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment | Weights |
---|---|
コールドコール Cold Call | 0 % |
授業内での挙手発言 Class Contribution | 20 % |
クラス貢献度合計 Class Contribution Total | 20 % |
予習レポート Preparation Report | 10 % |
小テスト Quizzes / Tests | 30 % |
シミュレーション成績 Simulation | 0 % |
ケース試験 Case Exam | 0 % |
最終レポート Final Report | 0 % |
期末試験 Final Exam | 40 % |
参加者による相互評価 Peer Assessment | 0 % |
合計 Total | 100 % |
評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria
挙手発言の上限は30点までとする。教科書 Textbook
- 原沢伊都夫「異文化理解入門」研究社(2016)978-4327377342
参考文献・資料 Additional Readings and Resource
青木保『 異文化理解』岩波新書、2009年。ISBN4-00-430740-6
池田理知子・e E. M. クレーマー『異文化コミュニケーション・入門』有斐閣アルマ、2002年。ISBN 4-641-12107-9
上瀬由美子『ステレオタイプの心理学』サ イエンス社、2002年。ISBN4-7819-1005-X
久米昭元・r 長谷川典子『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』有斐閣選書、2007年。ISBN 978-4-641-28108-0
鍋倉健悦『 異文化間コミュニケーション』丸善ライブラリー、2009年。ISBN978-4-621-08096-2
八代京子( 他)『異文化コミュニケーションワークブック』三修社、2002年。ISBN4-384-01851-7
八代京子( 他)『異文化トレーニング』三修社、2002年。ISBN4-384-01080-X
池田理知子・e E. M. クレーマー『異文化コミュニケーション・入門』有斐閣アルマ、2002年。ISBN 4-641-12107-9
上瀬由美子『ステレオタイプの心理学』サ イエンス社、2002年。ISBN4-7819-1005-X
久米昭元・r 長谷川典子『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』有斐閣選書、2007年。ISBN 978-4-641-28108-0
鍋倉健悦『 異文化間コミュニケーション』丸善ライブラリー、2009年。ISBN978-4-621-08096-2
八代京子( 他)『異文化コミュニケーションワークブック』三修社、2002年。ISBN4-384-01851-7
八代京子( 他)『異文化トレーニング』三修社、2002年。ISBN4-384-01080-X
授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation
・スクリーンのスライドの送りを確認しながら行う
・マイク係を効率的に使うようにする
・質問回数をもっと増やす
・マイク係を効率的に使うようにする
・質問回数をもっと増やす
担当教員のプロフィール About the Instructor
●学位:
・修士(国際関係学) 津田塾大学
・修士(中東研究) ブランダイス大学
・博士(歴史学/ 中東研究) ハーバード大学
●研究分野 :
エジプト近現代史・中東研究
・修士(国際関係学) 津田塾大学
・修士(中東研究) ブランダイス大学
・博士(歴史学/ 中東研究) ハーバード大学
●研究分野 :
エジプト近現代史・中東研究
●Academic Degree:
・MA (International Relations) Tsuda College
・MA (Middle East Studies) Brandeis University
・Ph.D.(History/Middle East Studies) Harvard University
●Research Area:
Modern History of Egypt, Middle East Studies
Refereed Articles
- (2023) Can Japan Aspire to a Gender-Equal Society? Japanese Male and Female Students’ Attitudes Regarding Marriage and Gender Roles in Family and Society. Forum of International Development Studies 54(1): 2189-9126
- (2022) Independence and constitutionalism in Egypt 1919–1922. International Journal of Asian Studies (Cambridge University Press) 20(2): 1479-5914
- (2014) parliamentary records in Monarchical Egypt: their values and database. "Asian Studies for Tomorrow" by Research and Information Center for Asian Studies, Institute for Advanced Studies on Asia, University of Tokyo (31):
- (2012) Development of Democracy And Parliamentary Records in Egypt. Journal of Oriental Studies 94(2): 0386-9067
- (2011) The Development of Democratic Institutions in Egypt: Constitutions and Parliaments. Review of Modern Ideas 39(4):
Refereed Proceedings
- (2020). Comments and Discussions on Papers by Yakoob Ahmed and Tomonori Sato. Toyo Bunko E-Resource Network Storage .The 8th International Symposium Inter-Asia Research Networks: Structural Changes in Modern Middle East. 1. 2. The Toyo Bunko