シラバス Syllabus

授業名 異文化コミュニケーション
Course Title Intercultural Communication
担当教員 Instructor Name 鎌田 真弓(Mayumi Kamada)
コード Couse Code NUC154_N21B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門専門科目200系 / Specialized Subject 200
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2021 UG Nisshin Term3

授業の概要 Course Overview

国際的なビジネスの舞台で活躍するには、多様な文化や価値を理解し、柔軟に対応する力が必要です。本科目では文化の多様性に対する理解を深め、ビジネスや社会生活で必要とされるコミュニケーション能力を高めます。
本科目は、社会の多様性を理解し、異なる文化を持つ人びととのコミュニケーションの能力を身につけることを目的としています。そうしたコミュニケーション能力は、今日ビジネス界でも重視されている、ダイバーシティ・マネジメントの基礎力となります。
本科目で取り扱う「文化」は、国家や民族集団の文化のみではありません。地域社会、世代、ジェンダー、職種など、私たちの身の回りには異文化があふれていて常に異なる価値観と接触しています。私たち自身も「多文化」から構成されているともいえます。また「コミュニケーション」も言葉だけでなく、身振りや顔の表情、マナー、時間感覚など、様々な方法があります。身近な事例を取り上げて、こうした様々な文化を内包する社会を理解し、多様性の中でのコミュニケーション力を養います。

It is indispensable for a business leader to appreciate diversity in cultures and values, and to adapt herself / himself to different social environment. This course fosters students' understanding of cultural diversity, and enhances their communication skills.
The objective of this course is to enhance students’ receptive mind towards diversity, and to improve communication skills with people of different cultural backgrounds. Intercultural communication skills shall underpin the practices of diversity management, which are highly appreciated in the business communities.
‘Culture’ in this course is defined broadly, which includes not only ethnic and national cultures, but also culture of local communities, gender, generations, various occupations and so on. Our society consists of diverse cultures, and we are always in contact with them. ‘Communication’ includes both verbal and nonverbal communication. Students are encouraged to appreciate cultural diversity of the society, and their multicultural identities. By analyzing various cases, students are expected to nurture receptive mind towards different culture and values, and to acquire practical intercultural communication skills.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)
LG7 International Perspectives (BA)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

日々の生活の中での多様性やや異なる価値観に気づき、倫理的かつ批判的考察力を養います。クラスディスカッションやグループディスカッションでの意見交換、およびレポートやリアクションペーパーの作成などを通して、実践的な異文化コミュニケーション力を身につけます。

Students are expected to recognize cultural diversity and different value systems of their surrounding environment, and to develop ethical and critical thinking skills. They shall also acquire practical intercultural communication skills through participating in the class and group discussions, as well as writing essays and reaction papers.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 4 質の高い教育をみんなに(Quality Education)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 40 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 60 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

ケースや資料、講義内容を事前にGoogole Classroomにアップロードしています。写真や絵画や図表などが多く含まれていますから、各自ダウンロード・印刷したものを準備してメモを書き込んでいくと、充実したノートができると思います。予習・復習は、授業時間と同じ時間数(予習100分、復習100分)を行ってください。授業の前に教科書のケースや解説を読んでおくと良いでしょう。また予習のために毎週アサインメントを準備してあります。復習はリアクションペーパーの提出が義務付けられています。
 レポートやリアクションペーパーでの興味深い質問や意見は、Googole Classroomでお答えしたり、あるいは授業中に紹介してさらに議論を深めたいと思います。個別の質問はオフィスアワーを活用してください。
 ウェブサイトの情報はとても有効ですが、信頼できないサイトも多いです。図書館には参考図書が所蔵されていますから、積極的な使用を推奨します。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

イントロダクション:コミュニケーションとは
 コミュニケーションには、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションがあります。特に、非言語コミュニケーションは重要で、誰かに話しかけられた時に反応しないと、その沈黙自体が相手にメッセージとして解釈される場合があります。また、私たちの服装、表情、視線、姿勢、相手との距離などが、さまざまな意味で相手に解釈されます。ここでは、「コミュニケーション」を様々な角度からとらえてみます。アイスブレークも行いたいと思いますので、ノート、筆記用具、教科書を持参してください。

●使用するケース
あいまいな日本語(国立国語研究所)

第2日(Day2)

文化とコミュニケーション:異文化接触
 「文化」は、国家や民族集団のみで異なるものではありません。国内の様々な地域、男性と女性、上司と部下、親と子、魚屋と医者など、様々な社会集団が持つ共通の価値観・倫理観があります。様々な角度から「文化」を捉え、皆さんが日常的に体験している「異文化」と、そうした異文化接触による摩擦について考えます。

●使用するケース
「もうこりごりホストファミリー」(教科書)
葉子さんとアランさんのすれ違い(鎌田作成)

第3日(Day3)

「物事をはっきり言う人」「表現力の豊かな人」「おとなしい人」などと評されるさまざまなタイプの人がいます。コミュニケーションスタイルは多様で、個人差だけでなく、文化差も観察できます。冗談や笑い方によっても、大きな誤解を生むことがあります。ここでは、文化によるコミュニケーションスタイルや、好ましいとされるスタイルの違いを考えます。

●使用するケース
「セクハラ社長との戦い」(教科書)
「キャビン・アテンダントとの会話」(教科書)
「生牡蠣で吐き気」(教科書)

第4日(Day4)

ステレオタイプ、偏見と差別
 異文化間のコミュニケーションを阻害する要因となる「ステレオタイプ」、「偏見」、「差別」について考えます。固定観念や偏見を打ち砕くようなCM、あるいは差別が生まれる過程を実験した動画などを観てディスカッションをするとともに、そうした状況を変えるコミュニケーションの方法も考えてみます。

●使用するケース
青い目茶色い目(動画)
「同性愛者ってどんな人?」(教科書)

第5日(Day5)

様々な場面での異文化コミュニケーション
 日本の企業で働くベルギー人女性を主人公とした映画を用いて、異文化間のコミュニケーションがうまくいっていない状態を観察し、その要因を考えます。


●使用するケース
「畏れ慄いて」(映画)

第6日(Day6)

ビジネスと異文化理解、異文化適応のプロセス
 新しい学校や職場に入る時、期待と同時に緊張や不安を感じた経験は誰にでもあると思います。異文化への適応の困難に起因する心身の不調はカルチャーショックと呼ばれます。ここでは、カルチャーショックの特徴、異文化適応に影響を及ぼす要因、人間的成長過程としての異文化適応、アイデンティティの変化について考えます。

●使用するケース
ドイツ、トルコ、インド企業の商談(動画)
「ジャパニーズ・ストーリー」(映画)
「新しい生活―ケイコさんとダニエルさん」(鎌田作成)

第7日(Day7)

多文化・多民族ニッポン
 グローバル化や社会構造の変化によって、日本社会は多様化し変革を迫られています。例えば、移民・外国人労働者の受け入れ、先住民やマイノリティの権利の承認、女性の社会参画、高齢者や障がい者への支援など、既存のステレオタイプや価値観の変更、あるいは差別の撤廃などが課題となっています。多文化共生を目指す日本の現状と課題を考えます。

●使用するケース
「旭マンションの外国人」(鎌田作成)

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
予習レポート Preparation Report 20 %
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 15 %
ケース試験 Case Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
小テスト Quizzes / Tests 45 %
最終レポート Final Report 20 %
期末試験 Final Exam 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

講義内での挙手発言回数だけでなく、グループ・ディスカッションのまとめやリアクションペーパーなど様々な方法で授業への参加度を評価します。発言が苦手な学生は、リアクションペーパーなどで意見を述べてください。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 久米昭元・長谷川典子「ケースで学ぶ異文化コミュニケーション」有斐閣選書(2014)978-4-641-28108-0

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

石井敏他『はじめて学ぶ異文化コミュニケーション』有斐閣選書、2014年、978-4-641-28133-2
原沢伊都夫『異文化理解入門』研究社 2013年 (ISBN: 978-4327377342)
古田暁『新版 異文化コミュニケーションキーワード』有斐閣双書、2013年、4-641-05874-1
エリン・メイヤー『異文化理解力』英治出版、2015年、978-4-86276-208-5
高城玲編著『大学生のための異文化・国際理解—差異と多様性への誘い』丸善出版、2017年、978-4-621-30125-8
原沢伊都夫『多文化共生のための異文化コミュニケーション』明石書店、2014年、978-4-7503-4064-7

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

特に大きな問題はなかったようですが、遠隔授業でしたので、グループディスカッションに参加しない学生があるという苦情がありました。評価に反映する方法を工夫したいと思いますが、皆さんの将来のためにディスカッションを回す技術を習得する機会と捉えて、積極的な参加を期待します。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

学位:
修士(国際関係学)津田塾大学
MPhil(Asian Studies) グリフィス大学
PhD(International Relations)オーストラリア国立大学

研究分野:
オーストラリア研究、国際政治学、国際関係論
特にオーストラリアのナショナリズム(先住民問題、戦争の記憶)および境界研究に関心をもつ。

Academic degrees:
MA (International Relations) Tsuda College, Tokyo, Japan
MPhil (Asian Studdies) Griffith University, Brisbane, Australia
PhD (International Relations) Australian National University> Canberra, Australia

Fields of Research
Australian Studies, International Politics, International Relations
In particular she is interested in Nationalism in Australia (including Indigenous issues and memory of wars), and Border Studies.

Refereed Articles

  • (2020) Kaken Final Report:Dynamism of the Marine Frontier: territorialization of Australia's northern waters and subsistence tactics of the people in the border regions. Grants-in-Aid for Scientific Research - JSPS
  • (2020) Jiro Muramats (1878-1943): A Japanese Businessman in Australia. Grants-in-Aid for Scientific Research - JSPS
  • (2019) Records of Japanese in the Internment camps in Australia during the Pacific War. A book funded by the Grants-in-Aid for Scientific Research
  • (2017) Dynamism of Transborder Migration in the Arafura Sea Region: Customary Knowledge Across the National Boundaries. Grants-in-Aid for Scientific Research - JSPS
  • (2017) Memory of the Bombing of Darwin: Remembering the Frontline of National Defence. Sociology of Warfare 1 978-4-585-23281-0






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