シラバス Syllabus

授業名 ミクロ経済学
Course Title Microeconomics
担当教員 Instructor Name 岩田 正隆(Masataka Iwata)
コード Couse Code NUC145_N22B
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 2
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門専門科目200系 / Specialized Subject 200
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2022 UG Nisshin Term3

授業の概要 Course Overview

本科目はMission Statementのうち「ビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出」と強く関連しています。
具体的には、商業の展開や政策の背後にある経済合理的なロジックを理解し、変遷する経済的状況に対処できる人物を育成することにより、上記の目的の達成を目指します。
本講義ではミクロ経済学の理論を説明します。ミクロ経済学の特徴は、企業ならびに消費者を礎とした市場経済の動向を説明する点と、加えて政府がゲーム理論を用いて経済主体の戦略的なインタラクションを記述する点にあります。本講義には経済学のモデルが幾つも登場します。そのため、講義の序盤ではモデルそのものについて、またそこに登場する分析道具について説明します。ただし毎回、応用的な分野についても触れる予定です。
ミクロ経済学理論およびそれを適用可能な事例たちを題材として、損益を根拠とする企業の活動原理を理解し、それを身の回りの現象の理解に応用することのできる人物を育成することを目的とします。

The content of the current course is strongly related to such part of the Mission Statement as "to create knowledge that advances business and society."
In practice, we are going to achieve the objective above by educating such persons who comprehend logic based on the economic-rationality and can deal with ever-changing economic situations.
A lecture on microeconomic theory and its application.
We study some models of market and theories of strategic interaction, i.e., game theory.
The lecturer (I) wishes to deal as many applications as possible, though, simultaneously we have to learn basic theories of economics in order to enjoy their application. Therefore, I have to speak both on pure theories and applications.
Using microeconomic theories and their applied cases as resources, we aim to educate such persons who comprehend firms' such principle of behavior that depends on the cost-and-benefit analysis and can apply such knowledge to understand those economic phenomena they personally experiences.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

ミクロ経済学理論に関する基本的な知識技能の習得、
厚生経済学の基礎学習による政治的議論への参加能力の獲得、
可読性あるノートの作成による伝達力向上

Basic knowledge on microeconomic theories,
Ability to deal with the political discussion,
Communication ability that enables you to write up readable notes.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 9 産業と技術革新の基盤をつくろう(Industry, Innovation and Infrastructure)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 50 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 50 %
フィールドメソッド Field Method 0 %
合計 Total 100 %

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法 Course Approach, Report, Feedback methods

●レポートについて:レポートとして(注釈の入った)要約を提出していただきます。ノーティングをまともにできているかどうかの点検です。

●試験に対する学習方法:教科書の理解を前提に論述する問題が出ます。それに答えられるように勉強をしてきて下さい。

※強化クラブレポートをこの科目に適用するのは止めておいた方がよい、と講師からはおすすめします。
 試験を回避して単位取得を目指す者には、極めて高い理解水準を求める方針だからです。

●この科目に対する自学自習方法:コース文書にアップロードする(予定の)講義ノートを使って予復習をするのがよいでしょう。

●ケースや教科書を用いた予習45分~1時間30分、教科書の読解を主とする復習に1時間30分~2時間強を想定しています。教科書の読解は予復習のどちらでも発生するので、予習で読解に時間をかければ復習の時間はその分縮む想定です。

●レポート(もしあれば)に対するフィードバックはコースの最終回の時間を使って丁寧に行う予定です。

●中央情報センター(図書館)を利用する予定はありません。

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

イントロダクション
および
Ch.1:ミクロ経済学とは

●使用するケース
教科書内の正解の見当たらない問いをケースに用います。
以下に各日の予習箇所を掲示していきます。

Chapter 1(導入)
 pp.3-5(価格と価値、購入の判断)、
 pp.8-10(交換の利益)、
 pp.11-12(個別性)、
 pp.16-17(相場の存在)

第2日(Day2)

Ch.2:個人の選択
および
Ch.3:需要曲線と供給曲線

●使用するケース
Chapter 2(合理的選択) ※この章は重要すぎてほぼ省けません
 p.29(効用最大化)、
 pp.30-33(インセンティブ)、
 pp.35-36(トレードオフ)、
 pp.37-41(機会費用)、
 pp.41-42(限界的な部分)
Chapter 3(需要と供給)
 pp.51-52(完全競争市場)、
 pp.54-55(市場といちば)、
 pp.63-64(個人の需要の合算)、
 pp.64-65(所得増加と需要)、
 pp.68-71(供給曲線)

第3日(Day3)

Ch.4:市場均衡と効率性

Ch.5:政府介入と死荷重


●使用するケース
Chapter 4(市場均衡と効率性:総余剰最大化)
 pp.82-84(市場均衡)、
 pp.87-89(消費者余剰)、
 pp.91-93(生産者余剰)、
 pp.95-97(効率性)、
 pp.97-99(需要の増加と均衡の変化)
Chapter 5(政府介入と死荷重)
 pp.111-113(上限価格規制と死荷重)、
 pp.119-122(参入規制)、
 pp.124-127(従量税)、
 pp.131-133(従量補助金)

第4日(Day4)

Ch.6:市場の失敗と政府の役割
および
Ch.7:独占

●使用するケース
Chapter 6(市場の失敗と政府)
 pp.140-145(市場の失敗)
Chapter 7(独占・寡占)
 pp.152-155(不完全競争と独占企業)、
 pp.162-165(過少供給) ※背景となる理論はpp.161-162

第5日(Day5)

※中間レポート〆切日
Ch.8:外部性(おもに技術的外部性)
および
Ch.9:公共財

●使用するケース
Chapter 8(外部性)
 p.169(技術的外部性)
 pp.171-174(コースの定理)、
 pp.178-184(波及効果)、
 pp.184-185(ピグー税)
Chapter 9(公共財)
 pp.194-196(公共財の定義と例)、
 p.199(フリーライダー)

第6日(Day6)

Ch.10:情報の非対称
および
Ch.11:取引費用

●使用するケース
Chapter 10(情報の非対称性)
 pp.209-212(逆淘汰とモラルハザード)、
 pp.215-216(シグナリング)、
 pp.220-221(政策)
Chapter 11(取引費用)
 pp.226-227(取引費用の例)、
 pp.229-230(政策)

第7日(Day7)

Ch.12:ゲーム理論と制度設計
および
レポート返却、解説と総復習


●使用するケース
Chapter 12(ゲーム理論)
 pp.235-237(戦略的状況と最適行動)、
 pp.237-238(ゲームの構成要素)、
 pp.241-244(ナッシュ均衡)、
 pp.245-247(囚人のジレンマ)
最終週後半はレポート返却のうえ試験対策

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 30 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 30 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 20 %
期末試験 Final Exam 50 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

発言30点、中間レポート20点、期末試験50点です。これ以外の評価基準を設けることはありません。
発言点が平常点の枠を兼ねています。平常点に関する評価は発言点を動かすことで行ないます。
単位発行に関して相対評価を行いますが、さすがに素点が極端に低い者は落第させようと思っています。

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 安藤 至大「ミクロ経済学の第一歩 [新版]」有斐閣(2021)978-4641150850

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

[1]神取 道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社, 2014年, ISBN-13 : 978-4535557567
[2]高橋 知也『私大文系のミクロ経済学』中央経済社, 2002年, ISBN-13 : 978-4502647406
[3]木暮 太一『今までで一番やさしい経済の教科書』ダイヤモンド社, 2009年, ISBN-10: 4478006571
[4]茂木 喜久雄『試験対応 らくらくミクロ・マクロ経済学入門 計算問題編』週刊住宅新聞社, 2006年, ISBN-10: 4784812792

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

特にありません。

担当教員のプロフィール About the Instructor 

●学位と取得大学
 修士(経済学)東京大学
 博士(経済学)東京大学
●研究分野
 貨幣経済、労働経済、チープトーク
●主な論文
 「Three Essays on Monetary Exchanges through Shops」、東京大学経済学研究科博士論文、2008年
 「Aggregative Approach to Cheap Talk Credibility: A Survey」、名古屋商科大学論集57巻第2号、2013年
 「貧富の経験、判断、債券市場」、名古屋商科大学論集58巻第2号、2014年
●主な著書
 「多様化する社会と多元化する知−−「あたり前」を疑うことで見える世界」
 ナカニシヤ出版(2017)、共著、ケース&ディスカッション2を担当

Academic Degree: Ph.D of economics, Graduate School of Economics, University of Tokyo.

Research Interest: Monetary Exchange, Cheap Talk







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