シラバス Syllabus

授業名 フィールド実践
Course Title Field Practice
担当教員 Instructor Name 亀倉 正彦(Masahiko Kamekura)
コード Couse Code NUC138_N23A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 4
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目300系 / Specialized Subject 300
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2023 UG Nisshin Term2

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本学のミッションステートメントは『名古屋商科大学のミッションは、"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーの育成、そしてビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出をすることです。名古屋商科大学の学生は、新時代のアジアと世界をつなぐ能力を有している。』です.本科目は,ビジネス界や社会の発展をもたらす知識を創出するスキルを磨く科目です.
Our Mission Statement is as follows: “Our mission is to educate innovative and ethical leaders who possess a ‘Frontier Spiritʼ and to create knowledge that advances business and society. Our undergraduate students will have the ability to bridge the gap between New Asia and the rest of the world.” In this course students learn to develop the skills for creating knowledge that advances business and society, and to create innovative activities so as to advance business and society.

授業の目的(意義) / Importance of this course

◆本科目は、商学部インテンシブ教育プログラムの科目で,2年次Term3で科目「コミュニケーションの理論と実践」と緊密に連動し,近隣地域の魅力的なモノコトの宣伝動画を作成します.この科⽬の⽬的は,フィールド(学外)に出て授業協⼒先企 業や政府団体とやりとりしながらプロモーション動画を作成する体験を通じて,ケース授業ではなかなか得ることのできない「①先読みできる洞察⼒」「②お互いを利するような コミュニケーション⼒」「③⾃分の⾏動に対する責任ある態度」を⾝につける第⼀歩を踏 み出すことです。
◆この科⽬における現代的課題は,「ジブリパーク開業を契機にして愛知県並びに愛知県商工会連合会が地域活性化効果を企図している.持続可能な地域社会の形成の観点から,これらの商品を紹介するプロモーション動画を作成しなさい.尚,この過程では当該商品事業者などと適切な双方向コミュニケーションを実施すること」です.
- This course is set as a compulsory course students must register concurrently with and closely coordinated with the relative course "Theories and Practice of Communication"(the aim of whichi is to form student's sills and attitudes towards communication with these people and organizations involved) in Term3 in the 2nd grade of Commerce Dept, in which students eagerly pursue to make a promotion video on some attractive item nearby, and this course is the main one as a pillar for study of this term.
- Course goal is (1)to gain the power of insight to look forward, (2)to communicate effectively and reciprocally with peoples of business and society, and (3)to get proper and sincere attitude toward one's own action, and this course is that first step. This course stems from the real business and social request that how to enjoy waiting tourist in line in front of "Ghibli Park in Morikoro Park" by Aichi prefecture bureau. Students will resolve that problem by means of making videos promoting various local area items in terms of SDGs.

到達目標 / Achievement Goal

◆この科目を受講することでマーケティング知識を理解するとともに,それを実行に移すすべを学ぶことができます.
◆ただ動画を作成するだけでなく,そのプロモーション対象およびそこに関わる⼈々(経営者や従業員他)の思いをしっかりと受け⽌めることが必要になります。その上で,既に学んできた「マーケティング基礎」や,同時並⾏で学ぶ「広告と販売促進」などのマーケティング関連知識を総動員します。スキルの⾯では,初年次に学んだ「動画マーケティング実践」および同時並⾏で学ぶ「コミュニケーションの理論と実践」により動画作成の技法や⾼度な対話能⼒を⾝につけ実践します。3年次に集中的に体験することになる「ビジネスコンテスト出場」「インターンシップ」「資格検定取得」につながる⼤切な科⽬です。

- By studying this course, students will be able not only to understand marketing knowledge, but also to bring it into practice.
- Students have to get information and understand both what you promote and whom you committ to in order to make use of knowledge and skills you have learned in such courses as 'Marketing Practice with Making Movies (Douga Marketing Jissen)', 'Theories and Practice of Communication'. After this course, you will take each one of 'Business Planning Contest', 'Internship' and 'Qualification Acquisition' in the 3rd grade.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG3 Ethical Decision Making
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

学外の⼈々とやり取りする際のビジネスメールの書き⽅などのビジネスマナーを実践し て体得するとともに,動画作成の過程で関係者と対話してニーズを聴き取る⼒を磨きま す。同時に,⾃分の気持ちや考えも表現する術を知り,相⼿のニーズと摺り合わせながら ⼀つの成果物にまとめ上げることを学びます。ディプロマポリシー(卒業に際して要求す る知識スキル)との関わりでは,とりわけ「多様な問題解決が⾏える論理的思考⼒を有す る」「地域、産業、世代、性別等を含めた多様性の重要性を理解している」「倫理的・社 会的な意思決定の重要性を理解している」「論理的かつ明瞭に内容を伝え、記述すること ができる」「マーケティングに関わる課題を発⾒し解決する実践的な能⼒」を育成する科 ⽬です。

You practical communicate with people and organization related outside, then you will learn to seize their needs, to express your own thought and idea, and to reconcile them toward team's integrated report, which relate to LG1, LG2, LG4, and LG5.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 9 産業と技術革新の基盤をつくろう(Industry, Innovation and Infrastructure)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 50 %
フィールドメソッド Field Method 30 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

各回に復習・リフレクション(省察)のための課題が出されたり,次回授業のための予習課題(ケース・動画視聴など)が指⽰されることがあります。また,グループ作業になれば ,仲間と共に授業時間外で準備学習に臨むこともあります。この科⽬が配置されるフィール ド系列には,学外の企業や政府団体が協⼒していることがあります。準備を疎かにすると関係者に迷惑がかかるため厳に慎んでください。皆で頑張って準備すると,それだけ得られる ものも⼤きなものになります。
◆本科目が「経営組織」と「リーダーシップ」の2科目の統合科目であることをふまえ,両科目のエッセンスを数多く深い観点でレポートに盛り込むように心がけてください.

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

Week1 Day1 (6/5Mon) オリエンテーション 
1限…オリエンテーション.課題提示.グループ分け.アイスブレイク.授業計画.
2限…受入先への挨拶メール(マナー).授業の進め方(成績評価・全体進行・次回授業).次回ケース準備.
 ※チームの基本運営方針(重要)…「一人ひとり皆の力を合わせれば成し遂げられる!!」
  脱落者を出さずに最後まで走りきれたチームには全員にご褒美があります.
Week1 Day2 (6/8Thu) SWOT分析とリーダーシップ(動画の全体方針・ターゲット) 
1限…ケース討論.コールドコール.
2限…「インターン発表①動画」制作.企業紹介 & インタビューのシナリオ作成.

※Day1 - Day14 の中から3日間は「全日・インターンシップ」になります.9:20に大学集合し研修先で作業し,17:30頃に大学に帰着予定です.当日はアルバイトなどを入れないようにしてください.3月中に予定を確定します.

●使用するケース
CASE を使用する授業は「最低4つ以上」実施します.授業初日に指示をします.以下は,検討中のものです.
- Day1 「名商大商学部フィールド実践2022 (A)奥三河」(※予定)
- Day1 「名商大商学部フィールド実践2022 (B)SWOT分析とリーダーシップ」
- 「ビジネスモデルと商品構成およびリーダーシップ」(SalesForce社作成資料)
- 「ペルソナの設定方法」(SalesForce社作成資料)
- 「商品づくりの経営組織と組織文化(仮)」
- 「ペルソナに対する商品広報動画の完成度を高める」(SalesForce社作成資料)

第2日(Day2)

Week2 Day3 (6/12Mon) インターン①のイメージづくり-1 
1限…動画発表と相互評価. 
2限…受入先へのメール送信.フィールドノート作成指導.次回ケース準備. 
Week2 Day4 (6/15Thu) 経営組織とペルソナ(動画の個別方針・ターゲットの絞り込み) 
1限…ケース討論.コールドコール.指導講評.
2限…発展的な学習.ペルソナ動画づくり.シナリオ作成.

※Week2または3のどちらかで第1回インターンシップ(全日)を検討中.

●使用するケース
- Day2 「名商大商学部フィールド実践2022 (C)インターンシップ1日目」
- Day2「 名商大商学部フィールド実践2022 (D)経営組織とペルソナ」
- 各チームテーマも考慮したうえで,関連するケース資料を提示する予定です.

第3日(Day3)

Week3 Day5 (6/19Mon) インターン①のイメージづくり-2
1限…動画発表と相互評価. 
2限…受入先へのメール送信.次回ケース準備.
Week3 Day6 (6/22Thu) カスタマージャーニー 
12限…インターンシップ報告 到達点と課題点,疑問点を明確にし,解決します.
2限…中間チェックのためのチーム準備作業 

●使用するケース
- Day3「 名商大商学部フィールド実践2022 (E)カスタマージャーニー」
- 各チームテーマも考慮したうえで,関連するケース資料を提示する予定です.

第4日(Day4)

Week4 Day7 (6/26Mon) インターン➁のイメージづくり(※日時調整可能性あり)
1限…インターンシップ①の報告.フィールドノート整理.今回の到達点と次回への修正点.動画づくりの調整. 
2限…チーム間意見交換をふまえ,今後の動画づくりのための各チームの集中的な作業.
Week4 Day8 (6/29Thu) 中間チェック  
1限…マーケティング(SWOT | ペルソナ | カスタマージャーニー)科目項目(経営組織 | リーダーシップ)を活用しプレゼンを準備する.
2限…チーム間での情報共有と微調整.

※Week4または5で第2回インターンシップ(全日)を検討中.
※また,Week4-5のシラバス上の諸項目は,その時々のインターン上の優先課題等により変更となる可能性がある.

●使用するケース
- Day4「名商大商学部フィールド実践2022 (F)インターンシップ2日目」 
- 各チームテーマも考慮したうえで,関連するケース資料を提示する予定です.

第5日(Day5)

Week5 Day9 (7/3Mon) インターン③のイメージづくり(※日時調整可能性あり)
1限…インターンシップ➁の報告.フィールドノート整理.今回の到達点と次回への修正点.動画づくりの調整. 
2限…チーム間意見交換をふまえ,今後の動画づくりのための各チームの集中的な作業.
Week5 Day10 (7/6Thu)  動画作成への集中日 
12限….動画作成に各チームで集中する.但し,チームごとに作業計画を提出し,授業後に報告も行う.

●使用するケース
各チームテーマも考慮したうえで,関連するケース資料を提示する予定です.

第6日(Day6)

Week6 Day11 (7/10Mon) 動画完成 
1限…動画暫定完成と確認.受入先にYouTubeリンク送信.最終チェックの依頼. 
2限…最終プレゼンの暫定完成.
Week6 Day12 (7/13Thu) 最終発表会リハ 
12限…最終発表会リハーサル ⇒ 月曜までに全チームへ教員コメント送付.

※Week5または6に第3回インターンシップ(全日)を検討中.

●使用するケース
各チームテーマも考慮したうえで,関連するケース資料を提示する予定です.

第7日(Day7)

Week7 Day13 (7/17Mon) 総仕上げ 
12限…①動画・➁マーケティング・③リーダーシップ&組織,3つの観点からの最終プレゼンの総仕上げ.
Week7 Day14 (7/20Thu) 最終発表会 
12限…最終成果発表会

●使用するケース
各チームテーマも考慮したうえで,関連するケース資料を提示する予定です.

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 40 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 20 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 25 %
小テスト Quizzes / Tests 0 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 15 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 0 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

◆コールドコール(40)…※合計8回のプレゼン : w1d2(SF1), w2d4(SF2), w3d6(aft1), w4d7(Ymd1), w4d8, w5d10(aft2), w6d11(Ymd2), w7d13(SF3) : SF=Salesforce, aft=afterInternship, Ymd=Yamada. 各回5点(Team2点 + Person3点) 計T16 + P24.
◆授業内での挙手発言(20)…※①受入先とのemail, ②教員とのemail・双方向声かけ Team5点 + Person15点.1,2 回は救済の声かけ.
◆予習レポート(25)…※フィールドノート①②各7点,③6点.資料提出状況(提出有無・遅刻)5点満点(T3点, P2点)
◆最終レポート(15)…※①動画10点(Team5点[+1ロゴ] + Person5点: 最終発表w7d14),②最終アンケート5点(LG5)
◆期末試験(0)…本科目において定期試験は実施しないものとします.

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 鳥取大学過疎プロジェクト (著), 谷本 圭志 (編集), 細井 由彦 (編集) 「過疎地域の戦略: 新たな地域社会づくりの仕組みと技術」学芸出版社(2012)978-4761525408

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

[1] 田中 淳一 (著). (2022). 『地域の課題を解決するクリエイティブディレクション術』宣伝会議. 978-4883355297

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

2022年度に実施し,多くの学生さんからコメントを頂きました.それらを参考にして,良い授業になるように努めます.

担当教員のプロフィール About the Instructor 

慶応義塾大学大学院商学研究科博士課程 単位取得
慶応義塾大学大学院商学研究科修士課程 修了 修士(商学)
慶応義塾大学商学部商学科 修了 学士(商学)

専門テーマ: 経営学、経営資源論、地域活性化、アクティブラーニング

(Doctoral course credit earned completely): Keio University: Graduate School of Business and Commerce
M. A. in Business and Commerce: Keio University: Graduate School of Business and Commerce
B. A. in Business and Commerce: Keio University: Faculty of Business and Commerce

Specialized in management administration, Resource-Based View of the Firm, regional revitalization, and active learning in education

(実務経験 Work experience)

2018- にっしん観光まちづくり協会 相談役
2019- 瀬戸信用金庫地域振興協力基金 理事

2018- Nisshin City Tourism Association, Senior Advisor
2019- Seto Shinkin Bank Foundation for Local Development, Director

Refereed Articles

  • (2022) Utilizing the Intellectual Heritage of General Education --Internship Programs as Liberal Education--. Journal of Japan Association for College and University Education 44(2):
  • (2020) In Search of the New Model of Commercial High School Education. The Journal of Business Education 30 2434-6470
  • (2019) Application of allotted analytic Hierarchy process (aAHP) in group decision making problem. Journal of Global Business Society 5 2186-2117
  • (2018) Utilizing the intellectual heritage of the General Education (10). Journal of Japan Association for College and University Education 40(2): ISSN 1344-2449
  • (2018) A Case study on the evaluation of entrepreneurial ability of Participants at Nisshin Tourist Town Development event through Analytic Hierarchy Process. Journal of Global Business Society 4(1): 2186-2117

Refereed Proceedings

  • (2019). Managing Conflicting / Concurrent Values in Interorganizational Relations. Transactions of the Academic Association for Organizational Science, Vol.8, No.1, p.240-246 .The Academic Association for Organizational Science. 1. 3. Komazawa University
  • (2018). A Case study on the evaluation of entrepreneurial ability of Participants at Nisshin Tourist Town Development event through Analytic Hierarchy Process. Global Business Society .Global Business Society 9th Symposium . 1. 3. Osaka city University
  • (2018). Utilizing Intellectual Heritage of General Education (#10). Monograph of Japan Association for College and University Education 40th Annual Conference .Japan Association for College and University Education. 1. 3. Tsukuba University






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