シラバス Syllabus

授業名 フィールド実践
Course Title Field Practice
担当教員 Instructor Name 亀倉 正彦(Masahiko Kamekura)
コード Couse Code NUC137_N24A
授業形態 Class Type 講義 Regular course
授業形式 Class Format On Campus
単位 Credits 4
言語 Language JP
科目区分 Course Category 専門教育科目300系 / Specialized Subject 300
学位 Degree BSc
開講情報 Terms / Location 2024 UG Nisshin Term2

授業の概要 Course Overview

Misson Statementとの関係性 / Connection to our Mission Statement

本学のミッションステートメントは『名古屋商科大学のミッションは、"フロンティアスピリット"を備えたイノベーティブで倫理観あるリーダーの育成、そしてビジネス界や社会の発展をもたらす知識の創出をすることです。名古屋商科大学の学生は、新時代のアジアと世界をつなぐ能力を有している。』です.本科目は,ビジネス界や社会の発展をもたらす知識を創出するスキルを磨く科目です.
Our Mission Statement is as follows: “Our mission is to educate innovative and ethical leaders who possess a ‘Frontier Spiritʼ and to create knowledge that advances business and society. Our undergraduate students will have the ability to bridge the gap between New Asia and the rest of the world.” In this course students learn to develop the skills for creating knowledge that advances business and society, and to create innovative activities so as to advance business and society.

授業の目的(意義) / Importance of this course

本科目は、商学部インテンシブ教育プログラムの科目で,2年次Term2で科目「コミュニケーションの理論と実践」と緊密に連動し,近隣地域の魅力的なモノコトの宣伝動画を作成します.この科⽬の⽬的は,フィールド(学外)に出て授業協⼒先企 業や政府団体とやりとりしながらプロモーション動画を作成する体験を通じて,ケース授業ではなかなか得ることのできない「①先読みできる洞察⼒」「②お互いを利するような コミュニケーション⼒」「③⾃分の⾏動に対する責任ある態度」を⾝につける第⼀歩を踏 み出すことです。
◆この科⽬における現代的課題は,「ジブリパーク開業を契機にして愛知県並びに愛知県商工会連合会が地域活性化効果を企図している.持続可能な地域社会の形成の観点から,これらの商品を紹介するプロモーション動画を作成しなさい.尚,この過程では当該商品事業者などと適切な双方向コミュニケーションを実施すること」です.
- This course is set as a compulsory course students must register concurrently with and closely coordinated with the relative course "Theories and Practice of Communication"(the aim of whichi is to form student's sills and attitudes towards communication with these people and organizations involved) in Term3 in the 2nd grade of Commerce Dept, in which students eagerly pursue to make a promotion video on some attractive item nearby, and this course is the main one as a pillar for study of this term.
- Course goal is (1)to gain the power of insight to look forward, (2)to communicate effectively and reciprocally with peoples of business and society, and (3)to get proper and sincere attitude toward one's own action, and this course is that first step. This course stems from the real business and social request that how to enjoy waiting tourist in line in front of "Ghibli Park in Morikoro Park" by Aichi prefecture bureau. Students will resolve that problem by means of making videos promoting various local area items in terms of SDGs.

到達目標 / Achievement Goal

◆この科目を受講することでマーケティング知識を理解するとともに,それを実行に移すすべを学ぶことができます.
◆ただ動画を作成するだけでなく,そのプロモーション対象およびそこに関わる⼈々(経営者や従業員他)の思いをしっかりと受け⽌めることが必要になります。その上で,既に学んできた「マーケティング基礎」や,同時並⾏で学ぶ「広告と販売促進」などのマーケティング関連知識を総動員します。スキルの⾯では,初年次に学んだ「動画マーケティング実践」および同時並⾏で学ぶ「コミュニケーションの理論と実践」により動画作成の技法や⾼度な対話能⼒を⾝につけ実践します。3年次に集中的に体験することになる「ビジネスコンテスト出場」「インターンシップ」「資格検定取得」につながる⼤切な科⽬です。

- By studying this course, students will be able not only to understand marketing knowledge, but also to bring it into practice.
- Students have to get information and understand both what you promote and whom you committ to in order to make use of knowledge and skills you have learned in such courses as 'Marketing Practice with Making Movies (Douga Marketing Jissen)', 'Theories and Practice of Communication'. After this course, you will take each one of 'Business Planning Contest', 'Internship' and 'Qualification Acquisition' in the 3rd grade.

本授業の該当ラーニングゴール Learning Goals

*本学の教育ミッションを具現化する形で設定されています。

LG1 Critical Thinking
LG2 Diversity Awareness
LG4 Effective Communication
LG5 Business Perspectives (BSc)

受講後得られる具体的スキルや知識 Learning Outcomes

学外の⼈々とやり取りする際のビジネスメールの書き⽅などのビジネスマナーを実践して体得するとともに,動画作成の過程で関係者と対話してニーズを聴き取る⼒を磨きます。同時に,⾃分の気持ちや考えも表現する術を知り,相⼿のニーズと摺り合わせながら ⼀つの成果物にまとめ上げることを学びます。ディプロマポリシー(卒業に際して要求す る知識スキル)との関わりでは,とりわけ「多様な問題解決が⾏える論理的思考⼒を有する」「地域、産業、世代、性別等を含めた多様性の重要性を理解している」「倫理的・社会的な意思決定の重要性を理解している」「論理的かつ明瞭に内容を伝え、記述することができる」「マーケティングに関わる課題を発⾒し解決する実践的な能⼒」を育成する科⽬です。

You practical communicate with people and organization related outside, then you will learn to seize their needs, to express your own thought and idea, and to reconcile them toward team's integrated report, which relate to LG1, LG2, LG4, and LG5.

SDGsとの関連性 Relevance to Sustainable Development Goals

Goal 11 住み続けられるまちづくりを(Sustainable Cities and Communities)

教育手法 Teaching Method

教育手法 Teaching Method % of Course Time
インプット型 Traditional 20 %
参加者中心型 Participant-Centered Learning ケースメソッド Case Method 30 %
フィールドメソッド Field Method 50 %
合計 Total 100 %

事前学修と事後学修の内容、レポート、課題に対するフィードバック方法 Pre- and Post-Course Learning, Report, Feedback methods

◆各回に復習・リフレクション(省察)のための課題が出されたり,次回授業のための予習課題(ケース・動画視聴など)が指⽰されることがあります。また,グループ作業をしますので,仲間と共に授業時間外で準備に臨むこともあります。この科⽬が配置されるフィールド系列には,学外の企業や政府団体が協⼒していることがあります。準備を疎かにすると関係者に迷惑がかかりますが,皆で頑張って準備すれば,それだけ得られるものも⼤きなものになります。
◆グループ活動が中心ですが,一人ひとりが何らかの「役割(現状・課題・戦略・動画)」を担当します.個人の頑張りが「チームワークの良さ」につながります.従って「他人任せの態度」は厳しく減点対象になります.
◆本科目は「経営組織」と「リーダーシップ」の2科目の統合科目です.協力先のトップのリーダーシップの考え方と,リーダーの思いを体現しながらも同時に一人の考え方をもつ働き手から構成される役割組織 = 経営組織を意識して,フィールド活動の場で,その思いを汲み取るように心がけて下さい.

授業スケジュール Course Schedule

第1日(Day1)

 ※2/29 科目説明会 .. 6テーマ発表.
 ※5/21 ケース配布 .. チーム発表.予習してきてください.
   学外協力者がいるため,計画は微調整する可能性があります.
6/4 顔合わせ
1限 .. アイスブレイク.※ジンバルカメラ使用.
2限 .. 来客への質問準備.ゴールのイメージ(事例.荒川工業).
3限 .. 来客.質疑.※動画撮影.
4限 .. 動画確認.SWAT & STP


●使用するケース
西野先生・亀倉先生の共用テーマ
(1) 担当者 
1A 1Bチーム 「こども宇宙プロジェクト(企画政策課市政戦略係)」
2A 2Bチーム 「市民公募補助金事業(市民協働課市民協働係)」
3A 3Bチーム 「資源プラスチック回収とSDGs (環境課資源循環係、企画政策課企画経営係)」
7A 授業のPR宣伝隊(ラッピングバスの素材集めを含む)
(2) 担当者 
4A 4Bチーム 「特産品開発プロジェクト(日進市商工会・産業振興課)」
5A 5Bチーム 「旧市川家住宅での鋳物づくり体験(中央可鍛工業・産業振興課)」
6A 6Bチーム 「日進市初のホテル開業(ワンダーランド・産業振興課)」
7B 授業のPR宣伝隊(ラッピングバスの素材集めを含む)

第2日(Day2)

6/11 動画とシナリオ
1限 .. プレゼンチェック
2限 .. 役割作業・疑問点・フィールドノート(FN)指導.
(午後) 動画チェック+技法修得(木村先生)
4限 .. 役割作業.疑問点.訪問準備.


●使用するケース
※第1日と同じ.随時,資料を追加配布することがあります.

第3日(Day3)

6/18 現地研修1
(午前)フィールド活動 #1
 9:50-12:50(3h) 役割個別・連動.学びを深める対話を大切に.
3限 .. 省察共有・FN作成・学びの整理・疑問点・お礼状.
4限 .. 役割作業・カスタマージャーニー

●使用するケース
※第1日と同じ.随時,資料を追加配布することがあります.

第4日(Day4)

6/25 中間チェック
1限 .. リハ準備.一人ひとりが出来るように.
2限 .. グループ間交流によるリハ実施
3限 .. 動画・プレゼンの修正.
4限 .. 訪問準備.

●使用するケース
※第1日と同じ.随時,資料を追加配布することがあります.

第5日(Day5)

7/2 現地研修2
(午前)フィールド活動 #2
 9:50-12:50(3h) 役割個別・連動.学びを深める対話を大切に.
3限 .. 省察共有・FN作成・学びの整理・疑問点・お礼状.
4限 .. 役割作業・リハーサル実施.


●使用するケース
※第1日と同じ.随時,資料を追加配布することがあります.

第6日(Day6)

7/9 現地研修3
(午前)フィールド活動 #3
 9:50-12:50(3h) 動画・プレゼン最終チェックをイメージして.
3限 .. 省察共有・FN作成・学びの整理・疑問点・お礼状.
4限 .. 役割作業

●使用するケース
※第1日と同じ.随時,資料を追加配布することがあります.

第7日(Day7)

7/16 最終発表会
(午前) 報告書とプレゼンの最終確認.
3限 .. 最終発表会 関係者による講評.
4限 .. 見直し.振返り.次のステップへ.


●使用するケース
※第1日と同じ.随時,資料を追加配布することがあります.

成績評価方法 Evaluation Criteria

*成績は下記該当項目を基に決定されます。
*クラス貢献度合計はコールドコールと授業内での挙手発言の合算値です。
講師用内規準拠 Method of Assessment Weights
コールドコール Cold Call 0 %
授業内での挙手発言 Class Contribution 60 %
クラス貢献度合計 Class Contribution Total 60 %
予習レポート Preparation Report 0 %
小テスト Quizzes / Tests 20 %
シミュレーション成績 Simulation 0 %
ケース試験 Case Exam 0 %
最終レポート Final Report 10 %
期末試験 Final Exam 0 %
参加者による相互評価 Peer Assessment 10 %
合計 Total 100 %

評価の留意事項 Notes on Evaluation Criteria

使用ケース一覧 List of Cases

    ケースは使用しません。

教科書 Textbook

  • 新井 宏征 (著)「実践 シナリオ・プランニング 〜不確実性を「機会」に変える未来創造の技術〜」日本能率協会マネジメントセンター(2021)978-4820729129

参考文献・資料 Additional Readings and Resource

【動画】
小島 真也(2022)『世界一わかりやすい動画制作の教科書 (世界一わかりやすい教科書)』技術評論社 ISBN13: 978-4297127435
明石ガクト(2023)『動画大全 「SNSの熱狂がビジネスの成果を生む」ショート動画時代のマーケティング100の鉄則』SBクリエイティブ ISBN13: 978-4815618575
【課題解決】
田中 淳一(2022)『地域の課題を解決するクリエイティブディレクション術』宣伝会議 ISBN13: 978-4883355297
【イノベーション】
デヴィッド・シルバースタイン, フィリップ・サミュエル, ニール・デカーロ, 野村恭彦 (監修), & 1 その他 (2015)『発想を事業化するイノベーション・ツールキット ―― 機会の特定から実現性の証明まで』英治出版 ISBN13: 978-4862761989
【コミュニケーション】
松永光弘(2023)『伝え方――伝えたいことを、伝えてはいけない』クロスメディア・パブリッシング(インプレス) ISBN13: 978-4295408369
田村 淳(2023)『超コミュ力』すばる舎 ISBN13: 978-4799111567

授業調査に対するコメント Comment on Course Evaluation

◆学校外の方々との連携 ⇒ 活動内容と準備に要する時間のバランスを鑑みて,これまで以上に関係者の方々との密な連携が図れるようなプランで進めていきます.
◆フィールドでの研修内容 ⇒ 事前にしっかり固めつつ,学生の皆さんの主体的な研修である本義も失わないよう,バランスを大切にして準備を進めます.
◆チューターや補助員 ⇒ 担当教員の数を増やし,関係教員との密なコミュニケーションをして授業の組み立てを行います.また,経験者であるチューター学生を配置し,学びてである皆さんとの距離を適切に縮める努力をしていきます.
◆課題作業のための日数の余裕 ⇒ リアルな場面での対話に基づいて作業内容が変化していくところがあり,どうしても臨機応変さも必要です.ただ,できるだけ余裕を持った作業ができるような授業上の工夫を施します.
◆授業初日などで授業目的や成績評価基準を明確にする ⇒ この授業が最終的に目指すところは,科目説明会と授業初日だけでなく,継続的に繰り返しお伝えしていきます.
◆時折,否定的なメッセージ ⇒ 本来あるべき姿ではないと反省し,気をつけます.皆さんの方でも気づいた時にはご遠慮なく指摘してください.
◆先生の勝手な考え ⇒ この授業の狙いの一つは,関係者の方々の多様な意向を汲み取りつつ,自分たちグループの意見と擦り合わせながら進めていくことにあります.したがって,その関係者の一つとして教員の考えを皆さんに伝えることがあります.ただし,押し付けることはありません.聞いた上での皆さんの判断を尊重するつもりです.
◆週2日および研修日だけ全日になる分かりにくさ ⇒ 新年度の授業は週1日だけとします.適切な成果につながるための工夫もする予定です.
◆グループ組み ⇒ なかなか「好きな人同士で自由に」とは言えず心苦しく思います.一定の成果を実現するためでもあり,また卒業後の仕事を体感する狙いも込めている点,ご理解ください.ただ,可能な範囲で皆さんの意向を汲む努力はしていきます.
◆税理士コースの方々へ ⇒ ※関係者と調整中.しばらくお待ちください.

担当教員のプロフィール About the Instructor 

慶応義塾大学大学院商学研究科博士課程 単位取得
慶応義塾大学大学院商学研究科修士課程 修了 修士(商学)
慶応義塾大学商学部商学科 修了 学士(商学)

専門テーマ: 経営学、経営資源論、地域活性化、アクティブラーニング

(Doctoral course credit earned completely): Keio University: Graduate School of Business and Commerce
M. A. in Business and Commerce: Keio University: Graduate School of Business and Commerce
B. A. in Business and Commerce: Keio University: Faculty of Business and Commerce

Specialized in management administration, Resource-Based View of the Firm, regional revitalization, and active learning in education

(実務経験 Work experience)

2018- にっしん観光まちづくり協会 相談役
2019- 瀬戸信用金庫地域振興協力基金 理事

2018- Nisshin City Tourism Association, Senior Advisor
2019- Seto Shinkin Bank Foundation for Local Development, Director

Refereed Articles

  • (2022) Utilizing the Intellectual Heritage of General Education --Internship Programs as Liberal Education--. Journal of Japan Association for College and University Education 44(2):
  • (2020) In Search of the New Model of Commercial High School Education. The Journal of Business Education 30 2434-6470
  • (2019) Application of allotted analytic Hierarchy process (aAHP) in group decision making problem. Journal of Global Business Society 5 2186-2117
  • (2018) Utilizing the intellectual heritage of the General Education (10). Journal of Japan Association for College and University Education 40(2): ISSN 1344-2449
  • (2018) A Case study on the evaluation of entrepreneurial ability of Participants at Nisshin Tourist Town Development event through Analytic Hierarchy Process. Journal of Global Business Society 4(1): 2186-2117

Refereed Proceedings

  • (2019). Managing Conflicting / Concurrent Values in Interorganizational Relations. Transactions of the Academic Association for Organizational Science, Vol.8, No.1, p.240-246 .The Academic Association for Organizational Science. 1. 3. Komazawa University
  • (2018). A Case study on the evaluation of entrepreneurial ability of Participants at Nisshin Tourist Town Development event through Analytic Hierarchy Process. Global Business Society .Global Business Society 9th Symposium . 1. 3. Osaka city University
  • (2018). Utilizing Intellectual Heritage of General Education (#10). Monograph of Japan Association for College and University Education 40th Annual Conference .Japan Association for College and University Education. 1. 3. Tsukuba University






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